全巻まとめ

命を賭けた高度なギャンブルと手に汗握る超人たちのバトルが目白押し!『嘘喰い』全49巻【ネタバレ注意】

多重債務者でパチンコ屋に入り浸る冴えない青年・梶隆臣はパチスロの演出がわからずに戸惑っていた同世代の青年・斑目貘にアドバイスする。
それによって大勝ちできたという貘は恩返しとして梶の債務整理や返済を手伝い、その過程の中で梶は貘が凄腕のギャンブラーであると知る。
さらに梶は命すら対価にするギャンブルや、それを成立させるために立会人を派遣する中立の秘密組織「賭郎」の存在を知らされる。
そして、貘の正体はかつて賭郎で「嘘喰い」と呼ばれ、恐れられた天才ギャンブラーであり、かつ、賭郎の長・お屋形様の座を奪い取る大勝負「屋形越え」に敗れ、すべてを失った男であった。
貘は梶を相棒として、力を取り戻し、再び「屋形越え」に挑むべく、行動を起こす―。

「嘘喰い」の異名を持つ天才ギャンブラー・斑目貘を中心に、絶大な権力を持つ秘密組織「賭郎」(かけろう)の下でギャンブルやゲームを行い、個性的な登場キャラクターたちが生死を賭けた頭脳戦を繰り広げる。

いわゆるギャンブル漫画であるが、頭脳戦だけではなく、暴力や権力にも重点が置かれているのが特徴であり、高度な駆け引きや心理戦のほかに、迫力のある戦闘シーンも多く、格闘漫画(アクション漫画)としての一面もある。

登場人物紹介

<主人公とその一味>

斑目 貘(まだらめ ばく)
主人公。凄腕のギャンブラー。通称「嘘喰い」。
かつて15歳で「賭郎」の会員となり、他の会員たちを蹂躙した天才ギャンブラー。
虚弱体質でこそあるが、並外れた頭脳と観察力を持ち、駆け引きも一流。セカンドディールなどのイカサマ技術、声帯模写といった技も持つ。
一見すると、相手の術中にハマって窮地に陥っているように見えても、実のところすべて見抜いていたり、自身の大仕掛けを行うためのブラフであり、「相手のブラフ(嘘)を全て喰い尽す」ことから「嘘喰い」と呼ばれるようになった。

梶 隆臣(かじ たかおみ)
もう一人の主人公。貘の相棒。
多重債務者で闇金や消費者金融に追われていた青年。ひょんなことから貘と出会い、以後彼と行動を共にする。
頭脳や度胸、身体能力もいたって普通の青年だが、貘の傍らで修羅場を乗り越えていくと共に成長していく。
意図しない行動が結果として貘の手助けとなることがあり、その意味で幸運には恵まれている。

マルコ / ロデム
貘の「暴」。通称「廃ビルの悪魔」。
純真無垢な体躯の良い長身の青年。解離性同一性障害を持ち、注射をトリガーとして凶悪な人格・ロデムが目覚める。
常人離れした身体能力を持ち、他を圧倒する高い「暴」を持つ。その一方で、精神年齢が低く幼い子供のような言動を取り、社会経験の無さや知識不足で周りを困らせたり、窮地に陥ることがよくある。
生まれはどこか日本国外の戦地であり、幼少時から薬物投与などによる肉体改造や精神改造を受け続けた結果、殺人を好む人格・ロデムを宿した。
貘に救われたことで行動を共にすることとなる。

伽羅(きゃら)
元賭郎の零號立会人。カールのボディーガード。
作中屈指の戦闘能力を持ち、常に凶暴な雰囲気を醸し出す屈強な大男。元立会人として頭脳も優秀。
かうて貘の専属立会人として彼の数々の勝負の立会いにも関わり、いちど賭郎も抜けたことで今は賭郎に命を狙われる身であるものの、再び貘と行動するようになる。

カール・ベルモンド
国際的な武器商人。アイデアルの協力者で、後に貘らと行動を共にする。
カールした口髭が特徴の胡散臭い中年の小男。
国際的な武器商人らしい、演技力や頭の回転の早さを持ち、善悪を冷徹に見るリアリストだが、本性は臆病でやや善人な面もある。

<倶楽部「賭郎」の立会人>

切間 創一(きるま そういち)/ 蜂名直器 / ハル
賭郎21代お屋形様(当代)。
賭郎の長として高い知能を持ち、未だ勝負で負けたことがなく、自分が勝ち続けることを「天命」とまで言い切り、自身の行動に揺るぎない自信を持つ。
身体能力にも智謀にも優れる完璧超人であるが、実は健忘症を患っている。

切間 陽炎ノ助(きるま かげろうのすけ)
賭郎創始者で初代お屋形様。戦国時代の人物。
凄腕の忍で、賭場を取り仕切って負けを踏み倒す輩を成敗し、「確実な取立て」という賭郎の基礎を築いた人物。
織田信長と賭けをし、本能寺の変にて彼の首を取り立てたという伝承も残る。

切間 撻器(きるま たつき)
零號立会人。先代お屋形様。切間創一の実父。
先代として立会人達から畏怖されるだけでなく、零號に相応しい暴力も有し、伽羅・妃古壱以上の作中トップクラスの実力を持つ。
お屋形様時代に自由を羨望し、地位を息子の創一に譲って自らは立会人となった異色の経歴を持ち、伽羅の出奔後の零號の地位に就く。
いずれにしても、賭郎の真の価値は人材だと捉えており、強さを気に入って密葬課を勧誘したり、古来ルールの號奪戦は人材を消費するとして否定的に評価するなどしている。

磨黒 燥滋(まくろ そうじ)
元零號立会人(伽羅の前任)。現在の號数は不明。
伽羅が立会人になったころの零號立会人。

能輪 美年(のわ みとし)
壱號立会人。お屋形様付きの一人。
電動車椅子に乗った禿頭の小柄な老人。夜行妃古壱と並んで古参の立会人であり、世界中の様々な情報を蓄積した天才的頭脳を武器とし、賭郎の人材発掘なども行っている。
本人は戦闘や直接的な行動をせず、多数の部下たちを動かして場を仕切る指揮官型立会人の典型だが、実は車椅子はハイスピードで走る改造が施されて機動力が高い上に含み針を武器としており、1対1の場合のみ歩行からの足技で必殺の不意打ちを用いる。

夜行 妃古壱(やこう ひこいち)
弐號立会人(後に零號)。お屋形様付きの一人。梶及び復帰した貘の専属立会人。
能輪美年と並ぶ賭郎最古参の立会人で、老いてなお、その能力は高く、取立人としても一流であることから「無敵の死神」「完璧(パーフェクト)取立人」と称される。
作中屈指の戦闘能力を持ち、老体ながら若手の立会人にも圧倒するほどの徒手格闘の手練。

棟耶 将輝(とうや まさてる)
参號立会人。通称「判事」。お屋形様付きの一人。
古参の立会人で無表情な長身痩躯の老人。
賭郎の関わった勝負で立会人が下した判断を「判例」と表現し、「判事」の名の通り、それを基に他の立会人が自身の裁量で判断しかねる問題について判断を下す立場にある。

間紙 ボロ(まかみ ボロ)
肆號立会人。
不気味な雰囲気を帯びた隻腕の老人。好戦的な性格で。
門倉からは「御大」と呼ばれる。隻腕の老体であるが、手裏剣や自作の日本刀「歯ぎしり」を得物にし、暴は高い。

ヰ近 十蔵(いこん じゅうぞう)
伍號立会人。
性格・外見共に豪快・豪傑を絵に描いたような、筋肉質で巨漢の老人。
「ばははははっ」と大声で笑うのが特徴。背が高くドアを通れないのでドア上の壁を頭で破壊しながら入室するなど、終始豪快でインパクトのある言動を見せる。
厳しくも情に厚く、強い覚悟を見せた者や決意を示した者を高く評価する傾向がある。

能輪 紫音(のわ しおん)
陸號立会人。能輪美年の義理の息子(娘婿)で、巳虎の実父。
髭が特徴的な中肉中背の男性。
外見や普段の態度は立会人の中でも常識的な部類だが、時に子供っぽい行動を取ったり彼自身にしか意味のない評価付けを行うなど、奇抜な面がある。
美年に見出され立会人となった人物であり、暴力も相当な実力者であるが、勝負の立会い以外には興味がなく精神的にブレが大きいため、美年自身、彼の本気は知らないという。

亜面 真琴(あめん まこと)
七號立会人。
オールバックに髭の若い女性。17歳の時に立会人を倒し賭郎に入り、現在20歳で立会人として最年少。
8歳の時に誘拐・監禁されており、保護された後に自ら犯人の家に赴いて復讐(殺害)した過去を持つ。その時から賭郎に目をつけられていた。

能輪 巳虎(のわ みとら)
八號立会人。能輪美年の孫で紫音と美玲の息子。
比較的小柄な顎鬚の若者。非常に冷酷かつ独善的な男。
礼節を保つ立会人が多い中にあって横柄な性格をしており、賭郎の強権を通すためには妨害してきた一般人を惨殺するまでやる。
また、自分より格下と見なした相手は同じ立会人であっても見下し、己の力を誇示する。
実力も伴っており、古来ルールによる號奪戦で、元零號の磨黒にほぼ無傷で勝利している。
また、能輪美年の孫として、祖父を深く尊敬すると同時に認められたい強い顕示欲を持ち、何かと祖父の名前を出し、気に入られているかのように周囲に誇示する。

目蒲 鬼郎(めかま きろう)
拾號立会人。佐田国の専属立会人。
不気味な雰囲気を持ち、長い前髪で片目だけが見える青年。その容姿と名前から貘に「鬼太郎君」と呼ばれている。
幼少より武・智と才に恵まれたが故に無気力・無感動な性格となっていたところ、自分とは正反対の佐田国と出会い、彼の在り方に惹かれ信奉者になる。

番代 薫(ばんだい かおる)
拾號立会人(死亡した目蒲の後任)。元S級掃除人。
大柄で山羊のような四角い瞳が特徴の男。
敵対組織を憎むあまり、そのような相手と相対すると涙や鼻水が止まらなくなるといった過剰なアレルギー反応が出る体質。
通称「自動撲殺機械」。立会人として弁えているとは言うが、賭郎の敵ならば立会いの相手や現在は仲間であっても敵意をむき出しにする。

銅寺 晴明(どうじ はるあき)
拾壱號立会人。瞳孔に白いラインが縦に入っているのが特徴のやや小柄な青年。
立会人としての振る舞いは申し分ないが、他人の血や傷を無意味に見たがる、担いだ亜面に照れる、エア・ポーカーの水槽に顔面を押し付けて様子を伺うなど、ややコミカルな行動や反応を取ることがある。
「何事も適度にやる」をポリシーとして公言するが、この適度の水準は高く、立会人としての職務で手を抜くようなことはない。
たとえ瀕死に至ろうとも「己に課す適度にはまだまだ」と豪語し、精神的にも折れない。

門倉 雄大(かどくら ゆうだい)
拾陸號立会人(後に弐號)。
ボリュームのあるリーゼントと長ランを思わせる異様に丈の長いスーツという、いかにもステレオタイプな不良番長をイメージさせる青年。
普段は立会人として紳士然としており、キレたりすると広島弁交じりのヤンキー口調といった素の不良然とした言動が出る。
自他共に中立の立会人との定評があるが、あくまで中立性を守る範囲で気に入った勝負者をやや贔屓したり、不良由来の矜持や義侠心で手心や時に恫喝といった態度を見せることもある。
また感情が高ぶると不気味な笑顔を浮かべる癖がある。
立会人になる前は外見通り不良グループのリーダーをしており、単なる不良の集まりとは一線を画し、ヤクザ顔負けの街を裏で支配する程の組織を築き上げていた。
その後、同様の組織を築いていた南方恭次と街の覇権をかけて一騎討ちで決着をつけることになる。
ところが、門倉は既に立会人になることを決めており、敗北を知るためという思惑込みで勝負をしてあえて負ける選択をしたという過去を持つ。

南方 恭次(なんぽう きょうじ)
警視庁所属の警視正。天真の部下。後に賭郎の拾陸號立会人(門倉の後任)。
細身できっちりとした若いキャリア刑事。天真の部下だが密葬課との関わりは不明。
かつて門倉と勢力を二分した不良グループのリーダーであり、一騎打ちの果てに彼に勝利し、その組織を奪ったという過去を持つ。
後述のように結果としては門倉には及ばなかったが、立会人に相応しい高い暴力と智を有する。

能輪 美玲(のわ みれい)
賭郎の弐拾弐號立会人。能輪美年の実娘で紫音の妻、巳虎の実母。
小柄な美年や巳虎に反して長身の女性。
夫である紫音をダーリンと呼び非常に溺愛している。
暴において本気を見せない父・紫音を巳虎は嫌うが、美玲は「童心を忘れない人」と高評価しており、美年ですら見たことのない本気を出した紫音の暴を知っているらしい。

弥鱈 悠助(みだら ゆうすけ)
弐拾八號立会人。
無造作に伸びた髪と無気力な顔つき・口調が特徴の青年。相手と目を合わせることを嫌う。
自分の唾でシャボン玉を作って飛ばすクセがある。
幼いころ、厳格だった父親がヤクザめいた男達相手に這いつくばっている姿を目にし、その父親の姿に対する慰めの想いと、その表情に強い魅力を感じたことから、「絶対的強者が崩れ落ち歪み這いつくばる顔が見たい」という願望を持つに至る。
立会人となったのもそのためであり、戦闘中においても相手の抱く「強者としての自負」を極まらせるために故意に劣勢のふりをするなどして、より勝利後の余韻を高めようとするなど、自ら評するように歪んだ性格を持つ。

真鍋 匠(まなべ たくみ)
警視庁密葬課の課長。後に賭郎の弐拾九號立会人。
左頬に獣毛性色素性母斑のような毛の生えた壮年の人物。
ほぼ雛になりかけている生卵(バロット)を携帯し、「半熟」と称して平然と食すなどの奇癖がある。
また、何かを考える時、喋る時は大抵前傾姿勢で顎に手を当てる癖がある。
密葬課時代は、敵対組織である賭郎を「世の秩序を乱す、存在してはならない統率の取れたバッファローの群れ(絶対に瓦解しない、倒せない組織のたとえ)」と評し、吸収されて在籍することに罪悪感と嫌悪感を示す。

三鷹 花(みたか はな)
密葬課の課員。後に賭郎の参拾號立会人(またさらに途中より拾號)。
小柄で鷲鼻の老婆。性別を偽っているわけではないが、目深にかぶった帽子と男物の制服、独特の風貌により、一見では男にも見える。
中国武術の達人であり、軽身功を用いて非常に身軽に動く。撻器や妃古壱のことを「BOY」扱いし、後述のようにその戦闘能力は非常に高い。
途中から立会人となるも、成り行き上のものであるため、賭郎からは一歩引いた知見で発言することが多い。
かつて中国裏社会で「鷹(イン)」と名乗り、百龍と共に恐れられた伝説の殺し屋。
当時は香港におり、まだ少年だった伽羅の面倒も見ていた。
ある時、百龍に命を狙われるも、女と侮った彼を返り討ちにし、この件をきっかけに夫婦となる。
彼の子を身ごもり、足を洗うことを決意するものの、百龍が反対すると思い、彼の元から逃げ出したという過去を持つ。

亘(わたり)
参拾伍號立会人。捨隈の専属立会人であり、名前のみ明らかになっている。

櫛灘 鉄馬(くしなだ てつま)
九拾號立会人。
筋肉質の大柄な男。立会人歴4年で立会人に相応しい暴力を有し、現在の九拾號からいずれ零號に成り上がると豪語する。

最上 妙子(もがみ たえこ)
九拾壱號立会人。鞍馬蘭子の専属立会人。
女王様気質の妙齢の女性。巻いて針のように頭頂を尖らせた髪と眉の両端に施した針を出した蜂の腹部のようなメイクが特徴。名字の最上を"さいじょう"、號数の91に掛けて通称クイーン。
多数の部下を従える指揮官型立会人で、部下はいずれも若い女性たちであり、彼女たちとは肉体関係にあるハーレム状態であることが示唆されている。
ただし、レズビアンではなく、この世の全ては自分に利用されるためにあるという考えと共に、多くの人を肉体的にも深く味わいたいと望む両性愛者である。

栄羽(えば)
號数不明の賭郎立会人。創一の傅役(もりやく)であり、初代お屋形様付き。故人。
片眼鏡をつけた小柄な老人で大学教授という表の顔を持つ。お屋形様になる前の創一を幼い頃から面倒を見ていた人物であり、彼の記憶障害に最初に気づいた人物でもある。
彼が記憶障害を起こした際に彼の身柄の保護と失われた記憶の補完を担い、また和向奴書房を通した絵本『はちの王子さま』を使った措置を構築した。

鷺田 糟谷(さぎた そうや)
賭郎の元弐拾伍號立会人。故人。
伽羅の回想に名前だけ登場。伽羅は当初立会い中に死亡した鷺田の號を得る予定であった。

<倶楽部「賭郎」の掃除人(スイーパー)>

夜行 丈一(やこう じょういち)
賭郎のS級掃除人。お屋形様付きの一人。
同姓の夜行妃古壱と風貌が良く似ているが関係は不明、髪型や言動などは荒くれ者といった風体の老齢の男。
後述の経緯で顔に大きな斜めの傷がある。
紳士然とした妃古壱とは正反対の性格で、お屋形様以外の人間を見下した発言が多く、性格は傲慢で高圧的。

グリス・李(グリス・リー)
賭郎のA級掃除人。能輪美年の部下。
能輪美年に見出された人材の一人で、指弾などの中国武術を用いて戦う男性。
次期立会人候補No.1の麒麟児とされ、「無敵の暗殺者」「世界で十指に入る実力を持つ」と美年から高く評価されている。

龍(ロン)
賭郎のA級掃除人。能輪美年の部下。
グリス・李と同格の男で、ブルース・リーのような風貌の男。

<倶楽部「賭郎」のその他構成員>

泉江 夕湖(みずえ ゆうこ)
賭郎の外務卿(がいむきょう)。
賭郎内で外部組織との折衝を担う若い細身の美女。交渉役として冷静で凛とした性格であり、相手の理不尽な要求には一切屈しない。
戦闘にも長け、俊敏な動きとハイヒールに装着した刃物、流星錘などを用いた攻撃を行う。

相馬 千聖(そうま ちさと)
賭郎の黒服。最上妙子の部下の一人。
最上の他の部下と同じく、彼女を強く敬愛する若い女性。言動は普通のギャルだが、大の男を瞬く間に制圧するほどの戦闘能力を持つ。

<アイデアル>

ビンセント・ラロ
アイデアルのボス。通称「ボス」。
長髪で整った顔立ちをしている男。外見は若々しいがヴォジャが幼児だった頃から同じ外見であり年齢不詳。
常に冷静で非常に頭の回転が早く、表面上は丁寧な紳士として振る舞うが、自身の利益には貪欲で、そのためなら他人の死など気にしない冷酷な性格。
組織内でも素性のわからないボスとして認識されている。
賭郎の乗っ取りを企み、その手段として貘の屋形越えの権利を横取りすることを企てたために、第三勢力として物語を暗躍する。

ビリー・クレイグ
アイデアルの構成員でラロの腹心。別名「カラカル(黒耳の捕食獣)」。
大柄な体格の白人男性。ステレオタイプな片言の日本語を話す。
表面的にはフレンドリーかつユーモアのある人物で女好きの一面も見せるが、その実は意図して人を食ったような言動をとり、本性は凶暴で日本人を「猿」呼ばわりもする。
伽羅や夜行丈一と互角に渡り合う程の高い戦闘能力を持つ上で、頭脳も明晰であり、常に自分が有利になるよう場をコントロールする智謀を兼ね備えている。
能輪からは「嘘喰いと暴力が一体となったような男」と評されるが、本人はギャンブルは嫌いだと公言する。
また、左耳に虎の縞の様な黒い痣を持つ特徴があり、能輪より「カラカル(黒耳の捕食獣)」と呼称されている。
戦闘能力は非常に高く、睡眠状態となった時に夜驚症や夢遊病に似た症状を見せ、更に異常な強さを誇る。
脳内物質の異常分泌によって極めて高い凶暴性と身体能力を発揮するようになり、周囲の人間全てを虐殺する理性なき怪物へと変貌する。

捨隈 悟(すてぐま さとる)
アイデアルの構成員で鞍馬組組員。賭郎会員。専属立会人は亘。業の櫓編の主要人物。
黒のロングヘアーをオールバックにした体格のいい青年。28歳。
後述する壮絶な過去より、驚異的な精神力を持ち、人並みに感情を表現できないため、貘の観察力を以ってしても全く本心を見抜けない。
そして優れた洞察力を持ち読み合いにも長けている。しかし、同時に「自分が憐れで不運な存在である」と盲目的に信じており、
安易なやり方を徹底して避け、目前にある勝利すら全く信じないという偏った思考回路を持つ。
その出自は中国の黒孩子。物心つく前後から奴隷を飼育・出荷する「人間牧場」で労働力や男娼として扱われてきたが、13歳の時に管理者の一人を殺害して逃亡する。
浮浪児として過酷な環境で「生きること」のみを追求していくうちに、強靭な精神と自分が勝てる人間・勝てない人間を見極める異能を身に付けていき、大人になってから人間牧場の主であった党幹部を殺害して復讐を果たしたという経歴を持つ。

マーティン・ブルース・ホワイト
アイデアルの構成員。名の知れた殺人鬼。
表面的には臆病で気弱なアメリカ人の青年。
献身的で人懐こく善良な人間に見えるが、その実は標的を自らの親近者や友人などに見立てて殺害し、その哀しみを糧にする快楽殺人鬼。
殺人鬼の通称として「グリーフ(悲しい)マーティン」と呼ばれる。
幼少時、病弱だった親友のニコラに頼まれ、幇助殺人を行った過去を持ち、これによって上記の特異な殺人衝動を持つようになったという。

ロバートK
アイデアル工作員。ビンセント・ラロの1人目の協力者。
ラロが「最善の切り札」と呼ぶ人物で上位の立会人にすら匹敵する戦闘能力を有す男。
その強さや思考は非凡なものがあるが、本性はそこまで冷酷ではない。
実は捨隈悟の実兄で、弟に会うためラロに協力する。プレイ中は鳥の仮面をつけていたが素顔は整った顔立ちの青年。

フロイド・リー
情報屋。国際指名手配犯。
数々の国家機密やスキャンダルと言った情報を暴き出し、それをその敵対者に売りつけている情報屋。
そのため、各国の諜報部や警察から常に追われている。
元来、秘密を暴くことが好きという性質で、目をつけた相手の情報を徹底的に集め、その相手の心理を読むことに長けている。
狡猾だが義理堅い一面もあり、潔さもある。

キョンホ・ジョンリョ
ボディーガード。
眼鏡と筋肉質な体躯、真横に撫で付けた髪型が特徴の青年。
キョンホ・ジョンリョという名前はコードネームで、韓国語で「護衛の終わり」を意味する。通称「ジョンリョ」。
韓国およびヤクザの都市伝説で知られる怪人物で、一般的なボディーガードとは違い、契約した相手が「殺害された場合」に必ずその実行犯や黒幕に報復することで、暗殺の抑止とし、逆説的に護衛するという人物。
いずれ自分という抑止力の存在を世界中に認知させて契約者の安全を保証させ、その上で全人類と契約することで、誰も人を殺すことのない平和な世界を作ることを自らの使命としている。
その出自は韓国釜山の一般家庭の出で、幼少時から難病を患っていたが、ある宗教団体の人体実験を経た治療(ES細胞を用いた倫理的禁忌の医療)を経て優れたアスリートとなる。
その際に通常の筋力の他、特に眼筋が異常に発達したため、驚異的な反射神経や視力、動体視力を持つに至り、自らを神と同一視して先述のような思想を持つに至る。

梟(ふくろう)
元賭郎会員の勝負師。後に立会人。
ケロイド状の頭部によって表情が読めない不気味な老齢の男。
賭郎でも有名なポーカーの達人で、勝負師として非常に頭も切れ、駆け引きの上手さも抜きん出ている。
賭郎を愛し存続を望むが故に、賭郎の乗っ取りを企むアイデアルに協力するという自論を持つ。

百龍(バイロン)
中国で暗躍する伝説の兇手。
かつて黒社会を震撼させた二大暗殺者の一人で老齢の殺し屋。
龍の描かれた白スーツが特徴。殺戮の道を極めた猛者でありその様をラロから「古強者」「殺戮百般」と称される。
かつて鷹(イン)と名乗っていた時代の三鷹の恋人で、2人それぞれが恐れられた存在であった。
三鷹が妊娠を機に暗殺稼業から足を洗おうとしたため、袂を分かつことになり、以後、三鷹と生まれたであろう子供の行方を捜していた。

トルベ
目の位置が左右でズレていることが特徴の男。コードネームは「地雷」(torpedo)に由来し、爆弾スキルがある。
幼少期に父親の虐待を受けていた影響で全身の骨格が特殊になっており、顔のパーツすらずらすことで自身の容姿を変えることができる。

百龍の偽者
大柄な体格の男。伝説の暗殺者「百龍」を名乗り、能輪美年に1億円の値をつけられるほどの戦闘能力を持つが実は偽者であり、トルベによれば囮役。

アノマ
先読みして相手の発言に被せて話す特徴がある男。
戦闘要員ではないが、厚いガラスを素手で割るなど、一定の力は有す。

首切りジョーンズとソーダメーカー
トルベの部下のうち、特に手練れと評される者。
戦闘能力は立会人に匹敵すると評され、夜行の奇襲がなければ後々厄介なことになっていただろうと能輪に言われている。

<警視庁>

笹岡(ささおか)副総監
警視長副総監。密葬課の元締め。
自分をリスクに晒すことなく、部下に命じて汚れ仕事をさせる。
警察内の反賭郎派の代表的な人物であり、賭郎派であった前副総監の失脚に伴い、現職に就く。

天真 征一(あまこ せいいち)
キャリア警察官僚で階級は警視長。
外面(そとづら)は良いが、本性は非常に醜悪で狡猾な中年の男。
迷宮ギャンブルとLファイルの直接の管理者であり、密葬課にも関わっている。
キャリアである自身を強者、民衆を平和ボケした弱者と蔑み、部下や同僚さえも駒扱いする。
様々な音を「色」として認識できる共感覚の持ち主。雪井出を騙してプレーヤーに仕立てた張本人。

箕輪 勢一(みのわ せいいち)
密葬課の課員。天真の「暴」。
中肉中背で人を食ったような言動をする中年男。後述する天性の肉体による多大な戦闘能力を持ち、状況判断、分析能力にも優れた一面を持つ。
作中で最初に登場した密葬課員であり、天真の「暴力」として行動を共にする。
ミオスタチン(筋肉の成長抑制因子)遺伝子の突然変異と高密度に圧縮された生来の筋骨により、異常なまでの力と頑強な肉体を持つ。
かつて賭郎勝負の立ち会いで彼の戦いぶりを見た能輪美年からは「超人」と評される。
一方でこの体質により、常時の高カロリー摂取を必要とする欠点もある。

嵐童 公平(らんどう こうへい)
機動隊隊員。密葬課の課員。
容姿や言動に異常な雰囲気を帯びた筋肉質の巨漢。通称「ランペイジ」。
その体格による膂力などは強いが、幼少時からの軽度の知能障害と思われる描写があり、複雑なことや多くのことを一度に理解したり、覚えていることができず、また、虚空を見つめながら何事かをブツブツと呟く癖がある。
幼い頃よりいじめられっ子であったが反撃で過剰な暴力を振るってしまい、周囲には問題児扱いされていた。

<官公庁・暗謀>

蜂名 直器(はちな なおき)
内閣情報調査室課員。正体は切間創一。
整った顔立ちの青年官僚。その正体は切間創一で賭郎外で活動する際の表向きの身分の一つ。
前髪を下ろしてるため、創一の特徴である眉間の黒子が見えない。

尾野神 真(おのかみ まこと)
検事総長。暗謀の設立者で賭郎の協力者。
唇が極端にひん曲がった風貌の初老の男。廃坑編において、ハングマン勝負の陰で行われていた暗謀設立の表向きの首謀者。
将来有望な若手エリートら(蜂名、大船、横井、外務省所属の男、検察庁の3人)を集め、佐田国のテロを利用して暗謀設立を持ちかけるが、すべて切間創一の指示であり、彼をお屋形様と呼ぶ。

大船 額人(おおふな がくひと)
防衛省職員。暗謀設立の関係者。
大柄な体格に正義感の強い男。暗謀設立に際して尾野神に声を掛けられた将来有望な若手官僚の一人。

横井(よこい)
朝毎新聞の記者。暗謀設立の関係者。
ジャーナリストとして不正に立ち向かう強い信念を持つ男。
一方で真実追求のために他者を巻き込む傍迷惑な面もある。

<鞍馬組と関係者>

鞍馬 蘭子(くらま らんこ)
暴力団鞍馬組の女組長。賭郎会員。専属立会人は最上妙子。カジノクラブ「クララ」のオーナー。
妖艶な美女で、武闘派の暴力団の組長らしい女傑。凄む際に見せる爬虫類のような表情が特徴で「蛇」に擬えられることが多い。
先代鞍馬組組長の娘で、頭角を表すと18歳にして跡目を継ぎ、広域暴力団神保組の若頭となる。
腹心のレオと弟の雹吾を2本の牙として武闘派ながら弱小だった組を急成長させ、組員からの人望は高い。
基本的には極道として狡猾な人物であり、敵対者を殺害することも躊躇しないが、「善人や女子供、弱者には手をかけない」という矜持は持つ。

レオ
鞍馬組組員。蘭子の暴。本名不明。
獅子じみた強面で筋肉質の男。単純な格闘術のほかに様々な武器の使用に長け、その戦闘能力は伽羅から立会人クラスと評される。
冷静沈着でプロ意識が強く、己の立場を弁え、蘭子からはまともな性格と評され、彼女の暴走を止めるストッパーとしての役割を果たすことも多い。
面倒見もよく、マルコからはおじさんとして慕われるが、情に流されることはなく、あくまで蘭子の忠実な部下として振る舞う。

雹吾(ひょうご)
鞍馬組組員。鞍馬蘭子の実弟であり暴。作中では一貫して姓は表記されない。
長いもみあげが特徴の青年。レオと共に蘭子の二本の牙に擬えられる戦闘要員でCQCの達人。
姉である蘭子に対しある種の畏敬の念を抱いており、彼女に褒められるよりも叱責される事を望む傾向がある。

<プロトポロス関係者>

リチャード・アラタ
世界的人気ゲーム「プロトポロス」を製作した伝説的なゲームデザイナー。
長髪とサングラスで素顔を隠した男性。運営者達によれば、オフプロの構築期で周りが疲弊する中にあっても旺盛に指揮を執り続け、非常時の英雄・神のような存在だったという。
表向きはプロトポロスの権利を売却して消えたことになっているが、台馬ら同志達と共に現実世界でのプロトポロス(オフプロ)を製作する。
解離性障害によって自分自身を第三者の視点から見る独特の感覚を持ち、それを神の存在と神が自分を見ていることの証拠だと考えている。

台馬 洋海(だいば ひろみ)
オフプロの管理者。
両目がそれぞれ上斜視と下斜視の外斜視となっている壮年の男性。アラタが去った後のオフプロ運営のトップであり、オフプロの運営・維持を第一に行動する。
常に笑顔ではあるものの、不気味な雰囲気もあり、部下の荻野目や円堂らから十分な信頼を得られてはいない。
オフプロをアラタと共に造り上げた古株であり、彼の信奉者。

荻野目(おぎのめ)
アズラ班長。
細身の壮年の男。梟からは「手癖が悪く抜け目がない」と評される。

倉敷(くらしき)
テイパー班長。
梟からは「すぐ逃げる」と評される。

藤壺(ふじつぼ)
ショウド班長。
肥満体で眼鏡を掛けた男。
実は密かにアラタと連絡を取り合っていた裏切り者

円堂(えんどう)
中立地帯班長。元アナリスト。
直接的にはペルペスの上司にあたる人物。

大宮寺(だいぐうじ)
島内の監視や追跡システムの担当者。元科捜研の刑事。
すだれ髪の男性。元科捜研という来歴から島内の監視・追跡システムを開発を行い、またモニターに映った人物の身長を目測で把握するなど高い能力を持つ。

ペルペス
闘技場支配人。
髭とオールバック状の長髪が特徴の中年男性。正式にはプレーヤーだが、中立地帯にある闘技場の運営を任されており、闘技場のギャンブルを利用して島内の貨幣流通量の調整を担うなど、役割は「調整者」に近い。
実世界では会社を倒産させて多額の借金を負っており、そのためにオフプロに逃げて来たという来歴を持ち、島外には残してきた娘がいる。
また、その娘を支援するために、使い込みや禁止されているリアルマネートレードを行っていた。

ああああ
闘技場の調整者。
闘技場で行われるギャンブル「アンタッチャブルライン」の「調整者」。
身体能力は高く、上手く大穴を出させないように場をコントロールする。

ベロニカ
闘技場の調整者(シングルタスク)。
顔に火傷のような痕がある男。人を問わず「殺すこと」を好み、「人は飽きた」と、虎に漂流者を襲わせ、人の味を覚えた虎を自らの手で始末する、という狂気染みた趣向を持つ。

荒波田(あらはた)
調整者(シングルタスク)。
筋肉粒々の若い男でトンボの描かれたシャツが特徴。身体能力は高く好戦的な面も持つ。

阿比留(あびる)
調整者(シングルタスク)。
強さについては百龍からそれなりに評価される。

チャンプ
テイパーの奴隷プレイヤー。本名「土屋剛」。
無精ひげの壮年の男性。元はしがない若手サラリーマンで、オンプロでNo.1プレイヤーとなったことから運営に無料で市民待遇でオフプロに誘われ、島にやってきたという来歴を持つ。
自身を能力がある善人と捉えているが、その実は自分の責任を放棄し、問題が起こっても他人に原因を求める性格。
もともと会社を辞め、オンプロにのめり込んだのも、会社での失敗を上司と客先に押し付けたためであった。
困った人を見ると助けようとするが、同時に相手の気持ちを考えずに理想論だけを語るために反発されることも少なくなく、失敗すればその人に責任転嫁するため、中途半端な優しさとなっていた。

りゅうせい
テイパーの奴隷プレイヤー。本名「大山のぶ男」。
チャンプの奴隷仲間である線の細い青年。甘やかされて育ったため、ちょっとした叱責を受けると激怒する。
奴隷たちの間で行っていた頼母子講において、チャンプの提案でイカサマを行うも、土壇場で彼を裏切り利益を得るなど、仲が悪い。

みのる
テイパーの奴隷プレイヤー。
りゅうせいと仲が良く目をかけられている。チャンプやりゅうせいと比べると頭が回らず、愚かな面も目立つが、自分なりの考えで行動し、結果として2人よりも慎重な面もある。

トラボルタ
テイパーの奴隷プレイヤー。
小柄な男。かつてチャンプにオンプロで助けられたことがあり義理堅い。楽観的過ぎて状況を読めない面がある。

パチャンガ
テイパーの奴隷プレイヤー。
経緯は同上。

トビ太
テイパーの奴隷プレイヤー。
経緯は同上。

メンマ
テイパーの奴隷プレイヤー。

つね男
テイパーのプレイヤー。
自分を強者と嘯く悪辣な男。チャンプを卑劣な罠にかけて奴隷に堕とした張本人であり、一切の良心の呵責がない。

のぶ子
ショウドの上級職プレーヤー。後にショウド国王。
ポニーテールで巨乳の美人。古参プレイヤーでプロトポロスのルールや、現在のショウドについて詳しい。アウトローに襲われたところをハル(創一)に助けられ、以後ハルを護衛として側に置く。

カメオ
テイパーの司祭(上級職)。後に貘の協力者。
禿頭の小柄な中年男。上級職にあり、ゲーム中は司祭として威厳のあるような言動を行うが本性は気弱。

ネロネロ
テイパー国王。
細身の青年。
実はマサチューセッツ工科大学に飛び級で入学した経歴を持つ天才であり、スマホアプリ開発会社を設立して数本の大ヒットを出して資産を得ると会社を部下に任せ、プロトポロスで取り巻きと共に生活を送っていた。
また、裏社会にも詳しく、賭郎の存在も知っていた。賭郎の事前分析では現在の3人の国王の中で最も手強い人物。

<「ヴィゾーム」と悪徳者達>

ゴーネン
ヴィゾーム創始者。
10年前にヴァイスファンド「ヴィゾーム」を立ち上げた男。かつて貘の心臓を移植された人物。
現在の相貌は貘に酷似しており、癖や雰囲気も同様。
初対面で創一がエコロケーションの技術を持っていることを見破り、心拍数を自在に変えるなど、賭郎の面々を驚かせる。

アビ・カーン
「悪徳者達」の一人。知性至上主義団体「メイソープ協会」の代表者。
プラスティネーションのような技術で天才の死体を保存、また身体部位を組み合わせるなどしてオブジェクトとしている男。
かつて貘に失陥のある心臓との交換・移植手術を行う。

シンバ
「悪徳者達」の一人。アフリカ西ダリファールの反政府武装勢力「国民解放戦線 アル・ヒーブル」の指導者。
左眼球が無く左眉毛が薄い黒人。
小国の軍隊レベルの兵力と装備、資金を持つ国際テロリスト集団の長であり、アル・ヒーブルの残虐非道なイメージの一方で、シンバ自体は政府軍に妻子を虐殺され、民族解放のために私欲を捨てて立ち上がった英雄として国の内外からカリスマ的人気を誇るという。
だが実際は妻子はバミューダで豪華に暮らしている上、タックス・ヘイヴンに巨額の財産を保有していた。

<その他の登場人物>

九重 大郎(ここのえ たろう)
賭郎会員。専属立会人は不明。九重ビルオーナー。通称Q大郎(キューたろう)。マルコの養父。
禿げた小柄な老人。元傭兵の快楽殺人者。
特に生の渇望を断ち切ることに快楽を見出す異常者で、相手が死を受け入れていればあえて生の希望を与えてから殺すという外道。
年老いてからは都会に根を張る不動産王かつ、闇社会に名の通った顔役の一人として君臨し、自身の所有する廃ビルに、カジノなどで見つけた標的を誘っては大金とその人間の命を賭けた脱出ギャンブルに興じていた。
自分の欲望を満たすための殺人者を作ることも長年に渡って注力し、ほぼ失敗したが、戦場で集落を襲ってさらった見込みのある子どもに薬物投与などの人体実験や殺人技術の訓練を施していた。
その唯一の成功例がマルコであり、マルコに自分の持つ殺人術のすべて伝授し、彼の師ともいえる人物。

佐田国 一輝(さだくに いっき)
賭郎会員。専属立会人は目蒲鬼郎。国際指名手配中のテロリスト。
目的(革命)のためには死を恐れず、また人を殺めることも躊躇しないという男。
何事にも動じず泰然とした様子を見せる。指名手配されて北に亡命したと思われていたが密かに帰国しており、資金調達のため賭郎勝負で大金を得ていた。
実は全盲で人工視覚によってビデオカメラの映像など、普通の視点以外からも視覚情報を得て、晴眼者のように振る舞っている。
また、佐田国に敬意を抱いた専属立会人の目蒲を仲間に引き入れており、人工視覚のトリックと合わせ、イカサマによって勝利を重ねていた。

雪井出 薫(ゆきいで かおる)
賭郎会員。専属立会人は不明。警官もしくは警察の協力者(公的な立場は不明)。
甚平を着用した落ち着いた雰囲気の青年。IQ190を超える天才。
嗜眠性脳炎という難病を患っており、約10年に渡って意識不明であったため、人生において記憶の欠落がある。
その期間の空白を仮想的に埋めるためのゲーム「ラビリンス(迷宮)」を主催し、挑戦者にはある特定日の記憶を賭けさせているという。
幼少より父親から「秩序を守るためならばどんな行為も許される」という歪んだ教育を受けて育ち、その結果、国家や警察、そしてそこに携わる自分を正義と妄信するようになる。
嗜眠性脳炎による約10年に渡る意識不明の期間があったのは事実で、目覚めた時に父の親友であった天真に誘われ、秩序の維持者として現在の仕事を行うようになった。

 

摩周 秀則(ましゅう ひでのり)
30歳無職。0円ギャンブルの敗者。
マッシュルームカットの青年。
貘と勝負して敗北し、見逃して貰う見返りに「賭ける側は負けてもノーリスクで勝てば大金を得られるという賭場」として0円ギャンブルと、その開催者である雪井出との接触法を教える。
0円ギャンブルで既に敗北しており、間もなく雪井出との勝負で賭けた記憶(=アリバイ)の代償に殺人事件の容疑者として逮捕され、そのニュースが梶に迷宮ギャンブルの正体を教えることとなる。

栗栖 恵介(くりす けいすけ)
0円ギャンブルの案内人。
きっちりとしたスーツを着た細目の不気味な男。0円ギャンブルの参加者をリムジンで迎えにやってくる。
真の役割は標的に発信機を仕込むことであり、アリバイを取られた敗者の居場所を把握して迅速に逮捕させるためのものである。
仕事とは別に内心では、秩序を盲信する雪井出親子の思想を、度を越しすぎてついていけないと思っている。

雪井出の父
警視。天真の同僚。
栗栖に「盲信した権力の尖兵」と評される人物で、かつて天真と共に迷宮ギャンブルに関係していた人物。
秩序の維持のためには自身の妻も犠牲にしたという。息子の薫にも幼少のころから己の信じる「秩序」を教え込んでいたが、
成長した息子の瞳に宿った闇に気付き、己の行為の罪深さを悔い始める。
そこで全ての真相を明かし警察の罪を正すべく天真に協力を請うものの、逆に彼に嵌められてしまい無実の罪を着せられて失脚、刑務所に送られる。
冤罪を着せられた際にも、己よりも息子の身を案じていた。以後の消息は不明。

白龍(パイロン)
伝説の殺し屋。箕輪の強さの説明を行う美年の過去話に登場。
かつて密葬課と協力関係にあった中国の官僚である張昌華が、彼らに莫大な手切れ金を要求した際に、行なわれることになった殺し合いの賭郎勝負の代表者。
しかし、密葬課側の代表者であった箕輪に一方的に敗北する。

羽山 郁斗(はやま いくと)
大手金融会社社長・羽山紀明の一人息子。「奥多摩廃屋猟奇殺人事件」の真犯人。21歳。
父親の財力や社会的地位をかさに傲岸不遜の典型的な馬鹿息子。
周りの人間を「貧乏人」と見下し、自分の非を認められない。一見部下のように従う滑骨の持ち上げに乗って父の会社を窮地に追い詰めているが、当人はそのことに気づいていない。
梶が迷宮ギャンブルで擦り付けられた「奥多摩廃屋猟奇殺人事件」の真犯人で、被害者達の歯で作った入れ歯をしているなど、快楽殺人鬼の性向を持つ。

滑骨 種美(なめりぼね たねみ)
暴力団・滑骨組組長。
髪も眉も髭も一本も毛が無い容姿の男。言葉巧みに相手の懐へと入り込み、弱みを握って相手をしゃぶり尽くす悪党で、蘭子からも嫌悪される外道。
「滑らか」な物に偏執的に執着しており、部下の男にフライドチキンを肉片一つ残らず食べさせ、残った骨の滑らかな部分をしゃぶる癖がある。
かつて「奥多摩廃屋猟奇殺人事件」において羽山郁斗の犯罪を隠蔽したことで彼に取り入った過去を持つ。

羽山 紀明(はやま のりあき)
大手金融会社「ハヤマルナローン」の社長。羽山郁斗の父。
政界やその筋の者達とも繋がりがある財界の顔。郁斗の犯罪をネタに蘭子と滑骨双方から会社や資産を狙われる。

緒島 ケンタ(おしま けんた)
タレント。人気テレビ番組「KY宣言」司会。本名は蔵野健市。通称「オッシー」「オシケン」。
色黒で快活な壮年の男性。
自身の冠番組「KY宣言」において、「空気を読まずに真実の報道を」というキャッチフレーズで世に起こっている犯罪の内情を報道、ぞんざいな口調で犯罪者を糾弾することから国民的人気を誇る人物。
実は3年前に飲酒運転から自身がひき逃げ事件を起こしており、自身が犯罪を隠蔽している矛盾に悩んでいる。

金子 島夫(かねこ しまお)
「KY宣言」チーフプロデューサー。
緒島とは「オシ」「金子ちゃん」と呼び合う懇意の中。緒島との共同企画で「KY宣言」を創りあげた番組のもう一人の功労者。

みーちゃん
「KY宣言」アシスタント。本名不明。
黒髪ロングの女性。番組において緒島のパートナーであると同時に私生活でも肉体関係を持っている。

鴉山 貴志(からすやま たかし)
「KY宣言」緊急特番ゲストの1人。元総務官僚・山口県知事。48歳。
ほとんど表情を変えることがない厳しい顔つきの男性。ゲストの中でもひときわ冷徹な雰囲気を持ち、番組中で一番凶悪な「沖縄リゾートカップル神隠し事件」の犯人。
ゲスト中で屈指の知能を持ち、他の参加者達を騙まし討ちにしながら、自らの安全を図る。
官僚時代に用意周到な計画を練って私欲のために同僚家族を殺害し、後に「沖縄リゾートカップル神隠し事件」と呼ばれる事件を起こす。
その後、警察に隠蔽を頼み、賭郎によってアリバイを取り立てられた人物が犯人に仕立て上げられたために、一般には解決された事件となっていた。

吉野 秀樹(よしの ひでき)
「KY宣言」緊急特番ゲストの1人。弁護士。37歳。
元検事で、被害者への強い共感意識で人気を集めるタレント弁護士。強姦事件の犯人に対し怒りを露にしていたが、実は自分がその犯人だった。

ニトロ・優(ニトロ・まさる)
「KY宣言」緊急特番ゲストの1人。総合格闘家。
粗暴な男。格闘家として暴力には自信があるが立会人には及ばない。暴力訴訟を数多く抱えている。

松山 仙吉(まつやま せんきち)
「KY宣言」緊急特番ゲストの1人。SNSベンチャーCEO。38歳。
常に皮肉めいた言動の男で、マネーゲームを勝ち抜くことには絶対の自信を持つ。かつて「Mr.ローリー」と呼ばれた裏AV男優で、多くの少女達を手に掛けた性犯罪者。

武田 和重(たけだ かずしげ)
「KY宣言」緊急特番ゲストの1人。トレーダー、投資顧問。
かつてデリバティブの失敗から多額の損失を抱え、その発覚を防ぐためにクライアントである資産家の老女宅に強盗に押し入った過去を持つ。

猫 登(ねこ のぼる)
衆議院議員で民政党幹事長。
Lファイルに記載された人物の一人で大物政治家。

ニコラ
マーティンの幼いころの親友。回想上の人物。
先天性の心疾患を抱え、余命が少ない不治の闘病生活の中でも笑顔を絶やさなかった少年。
最終的に親友マーティンに殺されたとされ、彼が特殊な殺人趣向に目覚めるきっかけとなった。

レーシィ
密輸船ジャルード号の船長。
全裸の上にコートを羽織り、喉元に舌を出せるほどの裂傷がある面妖な老人。防衛省機密漏洩事件の関係者であり、またアイデアルとも関係の深い人物。
喉元を切り裂いてそこから引き出した舌をネクタイのように見せる処刑「コロンビアンネクタイ」を好み、失態を犯した部下をこの方法で殺害するほか、自分の傷と舌を見せて脅しにも用いる。
旧ソビエト時代においてKGBのエリート局員だったという経歴を持ち、美しい妻ナディアと生活を営んでいた。
ソ連崩壊の混乱の最中に、かつて妻が錯乱して捨てた幼い娘ヴォジャを連れたラロの訪問を受け、彼に妻を殺害された上に、自らも喉元を切り裂かれる。
その後、ヴォジャが示した相手を殺害しなければならないという枷を付けられ、殺人を繰り返す内に狂っていった。

ヴォジャ
レーシィ船長の部下で彼の実娘。アイデアルの関係者。
1人だけ水兵服を纏い、帽子を深々と被った筋肉隆々の大柄な人物。
正体を現すまでは男に見えたが実は女であり、ドーピングで筋力増強を施している。
成人男性を片手で持ち上げるほどの怪力を持つ上にシステマを身につけ戦闘能力が非常に高く、さらに頭の回転も早い。
レーシィの部下のようで実は親子やラロの介入でレーシィを操っていたような複雑な関係を持つ。
レーシィとナディアの子として生まれるが、間もなく錯乱した母に溺死させられかけ、母方の祖父によって送られた劣悪な児童養護施設で成長する。
まだ幼い時分で、施設の他の子供達や大人を裏から操って犯罪行為を行っていたが、そこで施設を訪れたラロに真実を見破られた上で興味をもたれる。
その後、ラロに連れられて父レーシィと再会し、以後、自分が殺したいと指名した相手をレーシィが殺害するという異常な人生を送る。
また、ラロの回想では、彼と行動を共にしているシーンもあり、彼の側近であるクレイグ並に特別な存在として扱われていた。

城道(きどう)
防衛施設庁元職員。
痩身の男。大船が追う防衛省機密漏洩事件の関係者。痩身ながら大変な大食漢で、人間ポンプのような芸当もでき、「何でも喰いのダボハゼ城道」の異名をとる。

金堂 正彦(こんどう まさひこ)
和向奴書房の店主。故人。
しがない個人本屋の老店主で、大学教授としての栄羽の知人。江戸っ子気質。
栄羽が描いた絵本『はちの王子さま』を唯一取り扱っている書店で、創一が不意の記憶喪失に陥った場合の保険として密かに利用されている。

酒井社長
大企業「SAKASAコーポレーション」の社長。
貘とのゲームに大敗した賭郎会員の父親。政財界に力を持つ有力者。息子の敗北で貘に奪われた会社の支配権と株を奪還し、同時に貘を掌握するためにハマグリを使った勝負を持ちかける。
焼きハマグリの特性を知っている上で、さらに貘の裏を読んで勝ちを確信していたが、さらにその裏を読まれて敗北する。
当初から持ち出されていた退陣要求を受けて息子に社長の地位を譲る羽目になり、貘の最初の屋形越えの搦手となる。

蒼田 絵子(そうだ えこ)
創一の母。故人。
かつて盲目の予言者として一世を風靡し、一方で詐欺師とも称された女性。創一の母で彼と同じく額にほくろがある。
公開討論の最中に彼女に騙されたという男に刺され死亡する。その際、すでに妊娠中であり、創一が生まれることとなる。

二階堂 鮫丸(にかいどう さめまる)
暴力団集英組の幹部。
両耳の上端が欠けた強面の男。舎弟の孫六と共に様々な悪事を行うものの、いつも最終的には碌な目に遭わず被害を被る。

孫六(まごろく)
鮫丸の舎弟。
力自慢の巨漢。粗暴に見えるが、兄貴分である鮫丸の命令、または彼を守るため以外には暴力を振るわず、言動は幼稚かつ温厚に見える面もある。
「ギャラクティカ孫六」と呼ぶ、ただのパンチを必殺技と称している。

梶の母親
本名不明。カジママと表記されることもある。
息子名義で借金を繰り返し自らの遊興費などにあてている悪女。また梶に多額の保険金を掛け、事故死に見せかけて殺害もしようとしていた。
直接的な登場は廃坑編直後の掌編のみだが、梶の来歴に関してしばしば言及される。

マス・鬼獣院(マス・きじゅういん)
カールの回想上の人物。ロサンゼルスのチンピラ。故人。
かつてカールと武器取引を行おうとしていた筋肉質の大男。その取引現場において、カールへの見せしめのために、部下共々クレイグに殺される。

各巻のあらすじ(編集中)

<廃ビル脱出ゲーム編>

凄腕のギャンブラーとの出会い、裏社会を牛耳るクラブ賭郎立ち会いのもと命懸けの脱出ギャンブルが始まる
廃ビルの悪魔ロデムと対峙、見事な謀略で形勢逆転へ
廃ビル脱出ギャンブルに完全勝利!大金を得た梶は闇カジノでヤクザと賭郎勝負へ

<廃坑のテロリスト編>

負ければ首吊り!富士山中のトンネルでテロリストとの命を賭けたババ抜き勝負へ
テロ計画と命が懸ったババ抜きはイカサマ合戦に!さらに立会人同士もタイマン勝負へ…
お屋形様が登場!ミサイル発射を巡り賭け勝負に、そして最強の元立会人が立ちはだかる…
お屋形様が登場、貘が賭郎会員に復帰!新たな国家組織設立を企む賭郎と第三勢力アイデアルが武力衝突へ…

<迷宮のミノタウロス編>

カラカルとS級掃除人・丈一が激突!一方、梶は勝てば億、負ければ思い出を取られる奇妙なギャンブルに挑戦…
警察とグルになった奇妙なギャンブルの真相が明らかに!しかし貘はそれすらも利用して予想外の仕掛けに出る…
迷宮ギャンブルのイカサマを看破!黒幕の警察関係者と新たな賭郎勝負へ
強者たちの三つ巴の戦い、そしてLファイルを賭けた実物大の迷宮勝負が始まる
策謀渦巻く迷宮、マルコと箕輪の激闘、予定外の介入者が仕掛けた罠
罠を潜り抜け天真の能力も看破した貘、しかしゴール手前で予想外の展開が…
迷宮勝負が決着!一方の梶は自らの力で無実を証明するために潜入作戦を決行

 

<雄牛の子宮編>

 

ファラリスの雄牛での時間当て勝負開始!負けて焼かれるのは誰か…
梶のトリックが功を奏し、ファラリスの雄牛勝負に大逆転勝利!

 

<KY宣言編>

 

貘とカラカルの知恵比べ、そしてLファイルを使った貘が生放送での犯罪暴露番組を企画!?
貘が500億を巻き上げ、梶が殺人犯の暴露に迫る!しかし番組は中断、立会人同士の戦いが勃発…
類を見ない暴露番組が終了!屋形越えの権利を賭け、帝国タワーで謎の男・捨隈と賭郎勝負へ

<業の櫓編>

血の教誨師ドティで命懸けの探り合い、賭郎と警察が一触即発の事態となり代表戦へ
暗躍する鞍馬組、貘は目を抉られ、各所で読み合いと戦いが加速
動き出した鞍馬組にアイデアルが奇襲、各所で戦いが激化
鞍馬組vsアイデアル、カラカルの眠っていた野生が解放されロデムと激突
貘・鞍馬組・アイデアルの混沌とした勝負に幕、賭郎と警察の勝敗も決し、運命の號奪戦へ
妃古壱vs撻器、最高峰の號奪戦!お屋形様の記憶喪失で賭郎に緊急事態発生…

<バトルシップ編>

蜂名の活躍で武器密輸場所を特定、船上を舞台に譲れない賭郎勝負へと発展
海戦ゲーム「バトルシップ」開幕、暗躍する蜂名の前に迫る船長の腹心
レーシィの巧妙なイカサマvs額人の強運、バトルシップ勝負は遂に大詰め
バトルシップ勝負に幕、記憶を失った蜂名と貘の過去に迫る

<過去編>

貘と蜂名の過去編、そしてアイデアルのボスが登場し卍勝負の新章へ

<プロトポロス編>

勝負の舞台はゲームの世界を再現した島!異質な空間で新たな勝負が開幕
闘技場での残酷なショーに活路を見出せ!伽羅とロバートKがリタイアを賭けて直接対決
伽羅の活躍で闘技場を支配下に!次なる目標は砦攻略からの戦争…?
梶vsフロイド・リー、協力者同士の潰し合いは高度な読み合いに
アウトローの支配を賭けて伽羅とジョンリョ、互いの専属立会人も巻き込んだ因縁の対決が勃発!
伽羅の戦死を代償に国王に上り詰めた貘、そして三国による統一戦争へ…
統一戦争を制したラロ、しかしそれこそが貘の罠だった!勝負は運営も巻き込んだ三つ巴の争いへ
島外からラロの刺客が到着、混沌とした命懸けの戦いが幕を開ける
悪夢の戦いに終わりが近づき、貘とラロが全てを賭けた最後のデスマッチへ
貘とラロ、全てを賭けた勝負が開幕!一進一退の展開のなか、先に貘が地獄の扉を開く…
貘を襲う天災、2人の勝負のカギを握っていたハルと梟のもう1つの勝負
高度な読み合いの末、ラロがリードしたまま最終5回戦へ突入
凄惨な卍勝負が終幕!勝利した貘は屋形越えの資格を手にする

<ハンカチ集め編>

屋形越え立ち会いの座を賭け、立会人たちによる本気のバトルが開幕
屋形越え立ち会いの座を勝ち取ったのは妃古壱、ゲームはハンカチ落としに決定

<ハンカチ落とし編>

屋形越えが開幕!貘とお屋形様、互いに臨死を経験する一歩も譲らぬ展開に
覚醒したお屋形様が形勢逆転、2度目の臨死で貘に限界が近づく
崖っぷちの貘が最後の切り札で大逆転を手繰り寄せる!その壮大な作戦と恐るべき計算とは
悲願を達成した貘、更なる世界の巨悪との戦いは続く

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