だが雪の中、北野を中心とした青森星蘭は特殊な戦術N-BOXを発動し、羽田の執念の一撃で同点に追いつく。
優勝には勝利しかないエスペリオンは追い込まれ、選手たちに焦りが募る。
その中でアシトは完全に覚醒し、俯瞰と連動でN-BOXを突破する手応えを掴む。
残されたのはアディショナルタイム7分、アシトはチームを勝利へ導くべく立ち向かう。
27巻のあらすじを振り返ってみましょう。
目次
アシトが辿り着いた理想のSB
アシトが中寄りにポジションを変えたことで反対側にいた右サイドの選手とも連携が取れるようになり、守備が安定。
前がかりになったところで青森星蘭のカウンターを食らうが、残り少ない時間で守備は阿久津と志村に託すことにした。
阿久津もまた勝利への執念から相手FWをフィジカルで弾き飛ばしてピンチの芽を摘む。
アシトが中から守備を統率する、つまり「中で試合を作るSB」がアシトの辿り着いた理想の形であり、地道な努力を経て独力で辿り着いた境地だからこそ覚醒に至った。
本来はアシトの視野の広さを活かすなら中央のポジションに置くべきだが、基本概念も技術もアシトをSBという最後尾のポジションに据えることで、挫折しないように課題を限定してきた福田監督の育成が今実を結ぶ。
覚醒したアシトに攻撃時のゲームメイクも任せ、アシトは同じ俯瞰の目を持つ北野と初めて同じレベルに立った。
「天才」として孤独を感じていた北野も、自分と同じ感覚を持つ者との出会いを喜び、アシトを1人のライバルとして認めるのだった。
母との和解を経て集中を極める阿久津の守備
試合時間は残り2分、ボールを拾った北野が猛然とゴールへ迫り、エスペリオンの守備は阿久津1人が並走する大ピンチ。
だがここでも、阿久津は勝利への執念を見せる。
試合の数日前には、阿久津はかつて自分をネグレクトして捨てた母からの手紙を受け、母の入院先へ見舞いに行っていた。
母は既に余命1ヶ月と聞かされ、母を恨んでいた阿久津は怒りの矛先を失うが、それでも「寂しくなったから手紙を出した」という母の言葉を受け、母の心の奥底に自分がいたことを感じて許すことに。
気持ちの整理がついた阿久津は最後まで集中力を研ぎ澄まし、ずば抜けた反射速度で北野の切り返しに反応、シュートをブロックするのだった。
阿久津の決勝弾とエスペリオンの劇的優勝
試合終了まであと少し。
ボールが落ち着かず混戦となるなか、アシトは阿久津に前線にいくよう指示し、真っ先に阿久津が走り出す。
そして青森星蘭のパスを読んでいたアシトがそれをカットし、一気に前線へロングフィードした。
ボールは見事に阿久津へと渡り、強靭なフィジカルで並走する相手DFを寄せ付けずにゴールへ迫る。
そしてそのまま、GKとの1対1を制し、阿久津のシュートがゴールに突き刺さった。
試合終了間際の決勝弾で、エスペリオンが劇的なプレミアリーグ優勝を果たすのであった。
ガルージャ監督との初対面と新たな舞台への序章
歓喜の輪に包まれるエスペリオンの選手らと、次の戦いに向けて切り替える青森星蘭。
優勝したエスペリオンにはチャンピオンシップへの出場権が与えられる。
そんななか、エスペリオンのトップチームのガルージャ監督もアシトに注目し、アシトを招へい。
福田監督もいるなかで、アシトは初めてクラブのトップチームの監督と対面することに。
果たしてガルージャ監督はアシトに何を伝えるのか―。
【27巻のまとめ】
アシトは中に絞ったSBとして守備を統率し、攻撃の起点にもなる理想の姿に到達する。
北野も彼を同じ俯瞰を持つライバルとして認め、試合は激闘の終盤へ。
一方、母との確執を乗り越えた阿久津は集中を極め、北野の決定機を阻止。
さらにアシトの読みとロングフィードから阿久津が決勝弾を叩き込み、エスペリオンは劇的な優勝を掴む。
歓喜の後、アシトはガルージャ監督と初対面し、新たな舞台への序章が始まる。
【27巻の見どころ】
この巻の見どころは、アシトがついに辿り着いた理想のSBとしての覚醒と、阿久津の劇的な活躍です。
中寄りのポジションから守備を統率し、攻撃の起点にもなる姿は、福田監督の育成が実を結んだ瞬間です。
さらに母との確執を乗り越えた阿久津が北野の決定機を止め、最後はアシトのロングフィードを受けて決勝弾を叩き込む場面は胸を熱くします。

次巻へ続きます。
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