観戦したアシトは北野の力量に圧倒されつつも、自らの戦い方を模索し阿久津と話す決意を固める。
一方、杏里の告白はすれ違いに終わり、花との関係も揺れる。
小早川がプロ挑戦のため欠場し、秋山と桐木も故障明けで不安を抱えるなか、福田監督は「ポゼッション死守」を掲げて結束を促す。
最終決戦へ向け、阿久津とアシトが連携を図ろうと歩み寄るのだった。
23巻のあらすじを振り返ってみましょう。
最終節に挑む両チームの因縁と宿命
優勝をかけた最終節、エスペリオンと青森星蘭の大一番。
青森星蘭の成宮監督は、かつて冴島という教え子がよりハイレベルなサッカーを求めて高校の途中でユースへ転籍し、スペインの地でも一時福田監督と交流があったが、結果としてサッカー選手として大成しなかったことで、ユースに対する強い嫌悪感を抱いている様子。
また、両チームには正GKである秋山と槇村の間にも因縁が。
2人はもともとエスペリオンのジュニアユースで良きライバルであったが、技術で勝っていた槇村は「身長が足りない」という理由から今後通用しなくなると判断され、昇格が叶わなかった。
だが秋山がエスペリオンの中で成長していく一方で、槇村はその悔しさをバネに青森星蘭の過酷な状況下で猛練習を重ね、ボールに対する強い執着心を磨き上げてU-18日本代表の正GKの座を射止める。
エスペリオンを見返したい槇村と、エスペリオンを出た槇村に自分の上をいかれた秋山、どちらにとっても負けられない想いを抱えていた。
そして、アシトと北野もまた、俯瞰の目を持つ者同士互いを意識している。
こうしたなかで試合が始まるのだった。
アシトを狙い撃つ青森星蘭の戦術
立ち上がり早々、青森星蘭はハードプレスを仕掛けず静かな立ち上がりとなる。
ボールを持ったエスペリオンは右SBのU-18日本代表である山田を起点に、ポゼッションで攻めるという意思を統一してチャンスを作るが、青森星蘭もギリギリのところでゴールは割らせない。
そして前半10分が過ぎたころ、青森星蘭は一転して戦術を切り替え、一気にプレスを強めてきた。
ターゲットとなったのは、アシトのところ。
示し合わせたように山田へのパスコースを塞いでアシトにボールを持たせ、そこで一気にプレスに行くという戦術。
これまで長らくベンチ外が続いていたアシトを狙うという戦い方は、青森星蘭は試合の前から決めていたものだった。
エスペリオンのメンバーを予想し、左SBのスタメンが小早川、朝利、アシトの誰であってもどう戦うかの対策を立てていたのである。
その組み合わせの中で、技術的に一番拙いアシトが出てきた場合に主将の羽田がマンツーマンでハイプレスをかけるのが最も有効と呼んだ青森星蘭。
自分が明確に狙われていることに悔しさをにじませるアシトは何とかボールを奪われまいと奮闘するも、阿久津へのバックパスを読まれてしまう。
羽田が猛然とアシトのバックパスを追い、阿久津より先にボールに奪取するのであった。
秋山の勇気と槇村の牙城
このまま羽田が抜け出せばGKと1対1の決定機。
だがエスペリオンはGKの秋山が勇気をもって大きく飛び出し、寸でのところでボールをカット。
さらに秋山はボールをクリアせず、相手選手のプレスをかわしてロングフィードからチャンスを演出する。
ここからエスペリオンも相手のマンツーマンハイプレスに対抗するべく、戦術を変更。
覚悟を決めて秋山がゴールマウスを空けて11人目のフィードプレーヤーとしてパス回しに加わることで、相手のマークが外れた味方へのチャンスを作る。
ボールを奪われれば即失点につながりかねないが、勇気と技術を併せ持つ秋山だからこそ採れる戦い方でマンツーマンハイプレスをかいくぐることに成功。
息を吹き返し決定機を作るエスペリオンだが、青森星蘭もGKの槇村のビッグセーブにより落ち着きを取り戻し、逆襲に打って出るのであった。
【23巻のまとめ】
優勝を懸けた最終節、エスペリオンと青森星蘭が激突する。
因縁を抱える両GK、秋山と槇村のプライドがぶつかり合い、さらにアシトと北野も俯瞰の目を持つ者同士互いを意識する。
青森星蘭は事前に練られた戦術でアシトを狙い撃ちし、主将羽田の圧力でピンチを招く。
しかし秋山が勇気ある飛び出しと卓越したフィードで危機を凌ぎ、チームを蘇らせる。
それでも槇村の牙城は崩れず、両者譲らぬ攻防が繰り広げられる。
【23巻の見どころ】
この巻の見どころは、優勝を懸けた最終節で描かれる両チームの宿命と因縁です。
秋山と槇村、かつて同じジュニアユースで競い合ったGK同士のプライドが激しくぶつかり合います。
さらに青森星蘭は、アシトを狙い撃つ戦術を事前に仕込んでおり、羽田が執拗に圧力をかける姿はまさに死闘そのものです。

次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら
全巻まとめに戻る
-
-
参考Jリーグユースクラブを舞台に無限の可能性を秘めた少年が世界への道を駆け上がる『アオアシ』全40巻【ネタバレ注意】
続きを見る

