大阪ガノン戦で大敗し、続く船橋学院戦でも敗北を喫し、守備の統率を欠いた阿久津に疑念が生じる。
福田監督は最終戦の青森星蘭戦で阿久津を残しつつ、アシトを左SBで復帰させる決断を下す。
過酷な過去を抱える阿久津と、俯瞰の目を持つ北野との対決に高揚するアシト。
チーム再生の行方は二人の連携に託されるのだった。
22巻のあらすじを振り返ってみましょう。
目次
青森星蘭の奇策と船橋学院の動揺
花や杏里、遊馬らも一緒に青森星蘭と船橋学院の試合を観戦。
船橋学院はトリポネが復帰し、まるでリバプールを彷彿とさせるような高速カウンターを磨き上げている。
一方、青森星蘭は司令塔の北野の指揮のもと、いつもとは戦術を変えてドン引きからカウンターを狙う戦術を取った。
それはまるで、2020年にリバプールを大差で撃破した弱小チームのワトフォードのような戦術だった。
こんな戦い方をする青森星蘭は見たことがない―。
戦術が見事にハマり、守備の集中力が欠けたところを突いて青森星蘭が幸先よく先制。
動揺し、ショックを受ける船橋学院。
だがこれも、相手に最もダメージを与えて勝つための青森星蘭の策のうち。
前半は青森星蘭がさらに追加点を挙げ、2-0で折り返すのであった。
杏里の告白とすれ違う想い
ハーフタイムになってようやく橘・朝利・黒田らも観戦に合流し、アシトたちにとって良い息抜きの時間にもなった。
すると、唐突に杏里がアシトに「好きです」と告白。
花は思わず吹き出すが、アシトはそれが自分のプレーに対する賞賛だと受け止め、まるで女心に気づいていない様子。
自ら告白しないと恋敵である花には適わないという杏里の考えは、空振りに終わってしまうのだった。
北野の統率と青森星蘭の圧倒的勝利
ワトフォードの戦い方をフルタイムで維持するにはすさまじい集中力が求められるが、北野が味方のポジショニングを細かく修正し、見事な統率力を披露。
攻守のスイッチの切り替えも全面的に北野の判断に任されている。
対する船橋学院は後半からメンバーを変え、サイドに人を集めてボールを回すポゼッションスタイルに切り替えてきた。
だが青森星蘭もすぐさま北野の指揮のもとで対応し、ワトフォードの戦術を捨ててハイプレスに切り替える。
勝利のために、ありとあらゆる戦い方を、限られた練習時間の中で徹底するのが青森星蘭であり、エリートコースを外れた選手たちがその悔しさをバネに食らいついていく執念、さらに雪の中を走りこんで得た無尽蔵のスタミナこそが青森星蘭の強さの根幹。
目まぐるしく攻守を切り替え、最後には青森星蘭の方がリバプールのようなカウンターを披露し、エースFWの羽田が見事に追加点。
船橋学院をも圧倒し、一方的な試合展開となる中、アシトはピッチの中で俯瞰の目と最高レベルの技術で試合を支配する北野から目が離せない。
「自分にはああはなれない」と、栗林のプレーを目にしたときのような絶望感に襲われそうになるが、それでもアシトは花から言葉をかけられて「自分が船橋学院ならどうするか」に集中して考える。
そして青森星蘭との戦い方のイメージが固まったアシトは、阿久津と話す決意を固めた。
試合は青森星蘭が船橋学院を下し、エスペリオンとの最終節を前に勝ち点で逆転し、首位に立つのであった。
小早川の決断と福田監督の方針転換
青森星蘭戦を前に、レギュラーの小早川のもとにJ2のクラブから練習参加のオファーが入った。
練習日程は青森星蘭戦と被っているが、福田監督は「絶対に練習に参加すべき」と背中を押し、プロになるチャンスを掴むために小早川の試合欠場が決まる。
船橋学院をも圧倒した青森星蘭の強さにショックを受ける者も多いなか、小早川の欠場、そして秋山と桐木も故障明けでコンディションは微妙な状況。
チームとしては将来を見据えて怪我を避けるため、怪我明けの選手は無理に出さない方針ではあったが、2人とも打倒青森星蘭に闘志を燃やしており、また阿久津も直接2人のもとを訪れて力を借りたいと伝えてきた。
また福田監督も青森星蘭の強さを認めたうえで、優勝のかかった大一番に向けて緊急ミーティングを開く。
そこで「これまで培ってきたポゼッションサッカーを捨てよう」と切り出すのであった。
ポゼッション死守と最終決戦への結束
クラブ一丸となって浸透させてきたポゼッションを捨てて、ワトフォードのようなドン引きサッカーをやる、背に腹は代えられない―。
そんな福田監督の言葉を受け止めきれない選手たち。
だが福田監督は選手たちの反応を想定したうえで、最初から「ポゼッションを捨てるなんてあり得ない」という意識を自覚させるためにそう切り出していた。
あくまでポゼッションで青森星蘭に勝つという意識でチームが結束したところで、スタメンが発表される。
故障明けの秋山と桐木、1年生からはアシト、富樫、大友、遊馬、橘が抜擢され、勝利に向かって一丸となる。
そして阿久津の方からアシトを呼び出し、青森星蘭戦に向けた戦い方について話し合いをもちかけてくるのであった。
【22巻のまとめ】
青森星蘭は北野の統率で奇策を成功させ船橋学院を圧倒し、首位に浮上する。
観戦したアシトは北野の力量に圧倒されつつも、自らの戦い方を模索し阿久津と話す決意を固める。
一方、杏里の告白はすれ違いに終わり、花との関係も揺れる。
小早川がプロ挑戦のため欠場し、秋山と桐木も故障明けで不安を抱えるなか、福田監督は「ポゼッション死守」を掲げて結束を促す。
最終決戦へ向け、阿久津とアシトが連携を図ろうと歩み寄るのだった。
【22巻の見どころ】
この巻の見どころは、北野が率いる青森星蘭が船橋学院を相手に仕掛けた奇策です。
いつもの攻撃的なスタイルを捨て、ドン引きからのカウンターに切り替える姿は衝撃的で、北野の統率力と選手たちの執念が際立ちます。
さらに試合中に戦術を自在に切り替え、船橋学院を圧倒する展開は圧巻で、アシトが北野の存在に絶望しつつも自らの戦い方を模索する姿も心を打ちます。

次巻へ続きます。
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