ウイルスが大流行したためにアキラが旅を切り上げ、街へ戻ってきた。
アキラはレンタルおっちゃんの仕事を引き受けるなかで元彼(川萩)のストーカー被害に悩む女性・静のボディーガードを請け負うこととなる。
そんなある日、アキラに憧れその姿を追い続けるクロがかつて因縁のあった川萩に襲われるトラブルが発生。
偶然通りがかったヨウコの助けでクロは事なきを得るが、それは真黒組との抗争を企む紅白組が仕掛けたものだった。
紅白組の組長である松代は襲撃に失敗した川萩らを痛めつけて「クロにやられた」と嘘をつき、真黒組の海老原を呼び出す。
互いに銃を手に忍ばせた真黒組と紅白組の会談では、海老原がドライブレコーダーの映像から川萩たちが襲ってきたことを立証し、川萩の身柄を真黒組で預かることで手打ちに。
海老原は紅白組に狙われるであろう川萩に対し、そのまま街の外に逃げるように指示する。
だが抗争を諦めない紅白組の松代は、ドライブレコーダーの映像に映っていたヨウコの素性調査を開始。
そんななか、川萩は街を出る日にこれまでストーカー行為を働いていた元カノの静に会うが、静を尾行していた紅白組に見つかって襲われてしまう。
このピンチに手ぶらのアキラが現れ、川萩と静を救出し、川萩はしばらく真黒組のアジトに匿われることとなる。
しかしまた襲撃が失敗したことで紅白組はバックについている謎の組織「ルーマー」を使い、ヨウコ・アキラ・ファブルについての調査を本格化。
アキラたちもルーマーが陰で動き出したことを察知し、海老原は紅白組との抗争に備えていく。
そしてルーマーの一味で芸術家気質の殺し屋が田高田社長に逆プロポーズして断られて悩むヨウコの姿を捉え、狙いを定めるのであった。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。
川萩と静をアジトで匿い、襲撃に備える
ルーマーは静が働く風俗店に静のストーカーをけしかけ、静を監視することでボディーガードの男の情報を集めようとしていた。
ストーカーに店までこられて気が滅入った静はアキラに悩み相談がてら帰り道を送ってほしいと依頼し、アキラも了承。
何者かに尾行されている気配を察知したアキラは、尾行を撒きつつ静をそのまま真黒組のアジトである倉庫に連れてきた。
そこで匿われている川萩とも再会する静。
プロ組織に狙われていることを察知したアキラは、追われる側の特権として倉庫にトラップを仕掛けることを提案し、先にその場を後にする。
その後アジトに帰ってきたクロも合流し、アザミとユーカリがクロと川萩に加えて静もしばらくの間面倒を見ることになるのだった。
ルーマーがヨウコを狙う
静を尾行していたルーマーは、ボディーガードのアキラの顔を視認し、用済みとなった静のストーカーは始末する。
アキラがファブルである可能性もにらみつつ、真黒組の倉庫、真黒住宅、ドローンで尾行・特定したキャンピングカーに寝泊まりする女(ミサキ)、ボディーガードの男(アキラ)についてより詳しい情報収集をすることに。
その一方、田高田に裸まで晒して告白したものの失敗に終わったヨウコはキャンピングカーのなかで凹み、ミサキに相談していた。
田高田もヨウコからの告白の驚きで頭がぼーっとするなど、気が抜けている様子。
そしてルーマーはヨウコのキャンピングカーにGPS装置を取り付け、さらに真黒住宅への侵入と行動を移すのであった。
ルーマーが真黒組お抱えの殺し屋を始末、抗争が始まった
海老原組長からの依頼で真黒住宅に住んでいた殺し屋のゲンは、帰宅した際にポストに入れられた見覚えのない携帯が鳴っていることに気付く。
電話越しに相手から家の中に入るように指示を受けると、そこにはルーマーの男が待ち構えていた。
ゲンは動揺する素振りを見せず、隙を突いて発砲しようとするも、ルーマーの男の方が何枚も上手。
ゲンが先に撃たれ、何もできずに制圧されてしまう。
ゲンが何も情報を持っていなかったことから、ルーマーの男はゲンが海老原のただの弾避けとして雇われていたことを悟るのであった。
ルーマーの男は重体のゲンを真黒組の倉庫の前に捨て、それに気付いたアザミたちは海老原に報告。
ユーカリの手当もむなしくゲンは助からなかったが、ゲンが死んだことで海老原は紅白組が本格的に動き出したことを確信するのであった。
海老原がルーマーのリーダーと対峙
ゲンが住んでいた真黒住宅を調べに行った海老原は、そこで待ち伏せていたルーマーの男と遭遇する。
お互いに思惑が当たった形であり、銃を構えるルーマーの男に対して海老原も手榴弾のピンを抜き、一歩間違えばどちらも無事では済まない状況に。
海老原はここでお互いに2つ質問を出し、1つは必ず真実を答えるというルールでの話し合いを提案。
海老原からの質問は「なぜルーマーの男が紅白組と関わっているのか」「海老原以外に誰の命を狙っているのか」というもの。
これに対しルーマーの男は「金のため」「標的は海老原の他に幹部2人」と答え、真黒組の若頭もまだ決まっていないことを把握している様子。
そして今度はルーマーの男の番となり、2つの質問とも「ファブルとはまだ密約があるのか」と問うのだった。
ヨウコが襲われる
ヨウコのキャンピングカーにはルーマーの仲間である初老の男が接近。
近隣住人を装ってヨウコに近づき、仕込み針でヨウコに毒を盛る。
嫌な予感がしたヨウコはキャンピングカーを人気のない波止場に移動させるが、そこでヨウコに毒が回ってしまった。
動けなくなったヨウコに紅白組の松代組長が忍び寄る。
ヨウコは毒で動けないフリをしながら銃を松代に突きつけ、松代はひとまずヨウコに言われるがままルーマーの男たちを電話で追い払った。
しかし松代も持ち前の度胸で銃を恐れずヨウコに詰め寄り、突きつけられた銃を自ら口に含んで頬を撃たせる。
毒針で力の弱ったヨウコを力尽くで組み伏せようとし、抵抗するうちにヨウコは頭をぶつけて気絶してしまった。
ヨウコを脱がせ襲い掛かろうとする松代。
ここで再び気を失ったフリをしていたヨウコは、力を振り絞って三角締めで松代を絞め落とし、魔の手から逃れるのであった。
【4巻のまとめ】
ついに紅白組のバックにいる裏の組織「ルーマー」が動き出し、本格的な抗争が始まった。
ルーマーのリーダーの男が真黒住宅に侵入して海老原と対峙する一方、ヨウコも捕捉されて狙われてしまう。
ルーマーの初老の男が用意した毒にかかりピンチに陥るヨウコだが、何とか力を振り絞って松代の毒牙から逃れるのであった。
次巻へ続きます。
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