関東大会を順当に勝ち上がる静央シニアは、4回戦でライバルの上本牧シニアと激突することに。
昨年の関東大会ではエース・吉見が滅多打ちにあい、挫折と真のエースとして生まれ変わるきっかけとなった因縁の相手。
主砲の立花に加え、2年生ながら超有望株との評価を受けるエース・下川、U-12の日本代表で野田とポジションを争った同学年の諸星、そして驚異的な運動能力と派手な守備力を誇る砂川ら猛者を擁する相手に、静央シニアも気合が入るのであった。
5巻のあらすじを振り返ってみましょう。
静央シニアと上本牧シニアが激突
静央シニアと上本牧シニアの対決。
静央シニア先発の吉見は、出塁率8割を誇るリードオフマンの諸星、2番の砂川、3番の下川を全て球威あるストレートだけで三者三振に切って取る。
一方、上本牧シニア先発の下川も長身から投げ下ろす剛速球と大きく曲がるカーブを武器に水嶋と真琴を三振に。
だが3番の野田は下川に食らいつき、決め球のカーブがストライクゾーンに来たところを狙いすまして強打。
自分が超有望株と評価されるために、既に超有望株と評される下川の決め球を叩くのが狙いであり、それを実際にやってのけたのである。
結果はレフトフェンス直撃の2塁打となり、チームを勢いづける。
そして迎えるは4番の鮎川。
ひたすらストレート勝負に美学を持つ鮎川はあっという間に変化球を見逃して追い込まれるが、最後の1球だけはどんなに不格好でも食らいつくと決めていた。
徹底した下川のカーブ攻めにバランスを崩されながらも打ち返し、打球はレフトへ。
結果としてレフトフライに倒れたが、バランスを崩しながらもあわやホームランという大飛球で、鮎川の恐るべきパワーが示されるのだった。
試合は投手戦に
2回表、上本牧シニアの攻撃は主砲の立花から。
昨年の雪辱を晴らすべく吉見がストレートで押すと、立花も豪快なスイングで応える。
打ち損じた大きなファールフライを真琴が好捕し、守備で盛り立てると、吉見もどこかリベンジに熱くなりすぎていた自分を反省、本来の冷静さを取り戻す。
翔西や東光など、超強豪校からのスカウトも注目するなか、有力選手を獲得したい横浜第一高校のスカウト・荒深にとっては願わくば静央シニアが敗け、翔西入りを断念した吉見を獲得したいというのが本望。
だが荒深の願いとは裏腹に、吉見は完璧な投球を見せつけ、また下川も2回以降は力でねじ伏せる投球で試合は投手戦となるのだった。
吉見にピンチが訪れる
ベンチにも入れずスタンドから応援することしかできない袴田は、今すぐにでも上手くなって一緒に野球がしたいという強い思いを募らせていく。
そんななか、4回から上本牧シニアの打順の2巡目を迎えると、吉見は諸星を相手にスライダーを解禁。
諸星は何とか食らいつき、ファーストゴロのベースカバーに入った吉見と交錯するアクシデントが起こる。
吉見に怪我はなく、諸星もアウトとなったが、昨年の滅多打ちも交錯するアクシデントから始まっており、トラウマが脳裏をかすめると吉見のリズムが狂いだした。
俊足で盗塁技術にも秀でる2番・砂川に四球を与えて出塁を許すが、吉見は見事な牽制で刺す。
しかし3番の下川にはヒットを許し、4番の立花の2打席目を迎える。
超特大のファウルを打たれ、立花の威圧感に押されてフルカウントに。
だがここで吉見は完璧なスプリットで立花を空振り三振に抑え、自力で窮地を脱するのだった。
【5巻のまとめ】
静央シニアと上本牧シニアが激突。
試合は緊張感のある投手戦となるなか、圧倒的な投球を見せていた吉見がランナーとの交錯でトラウマが蘇り、リズムが狂い始める。
だが吉見は切り札のスプリットを武器に立花から空振り三振を奪い、自力で窮地を脱するのだった。
【5巻の見どころ】
この巻の見どころは、静央シニアと上本牧シニアによる白熱の投手戦です。
注目は、吉見が昨年の因縁を背負いながらも、立花との対決で見せる気迫の投球。
交錯のアクシデントをきっかけにトラウマが蘇るなか、最後は完璧なスプリットで主砲・立花を空振り三振に抑え、窮地を乗り越えます。
また、野田が下川の決め球を打ち返す場面や、鮎川の豪快な一打も見逃せません。

次巻へ続きます。
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