一方エスペリオンでは義経らがトップチーム昇格を果たし、紅白戦を経てアシトや大友ら1年生が船橋学院戦のスタメンを掴む。
退団を決意した中村のためにも勝利を誓い、結束を固めるチーム。
上京した母や花との再会でアシトの危うさも浮き彫りになるが、彼はプロを目指す覚悟を胸に強敵船橋学院との激突に臨むのであった。
18巻のあらすじを振り返ってみましょう。
トリポネと二原への対応、アシトのマンマーク志願
試合開始早々、エスペリオンはゾーンディフェンスを敷きながら素早い連携で相手FWのトリポネ・二原に対抗。
アシトも高い集中力を維持しつつ、良いイメージで試合に入る。
対する船橋学院は、エスペリオンの中央の守備が堅いとみるとワイド攻撃に切り替えてくる。
二原をマークすることとなったアシトは相手のパワーとスピードを相手についていくのが精いっぱいであり、たまらずファウルを与えてしまった。
その様子を見ていた阿久津は「重戦車を相手にプロペラ機が当たりに行って止める気か?」とアシトを煽る。
相手のフリーキックは外れ、阿久津は相手のワイド攻撃に対応してディフェンスも変えるように指揮。
富樫をトリポネのマンマークにつけ、また阿久津の言葉にヒントを得たアシトが自ら二原のマンマークを志願した。
そしてアシトはその言葉のとおり、粘り強く二原につきまといながら阿吽の呼吸が通じる大友と連携して二原をハメてボールを奪うのだった。
ファイブレーン始動と高杉の先制弾
ポストプレーでボールをもらったトリポネが強引なシュートを試みるが、GKの秋山がキャッチ。
ここからエスペリオンは栗林に一気にボールを渡し、カウンターのチャンスとなる。
この日、エスペリオンはこの試合で引退する中村に理想的な攻撃の姿を見せつけて引退を撤回させるため、新しい攻撃を試していた。
それはずっと前から福田監督の構想にあったが実現できずにいた、ファイブレーン。
息の合ったポジショニングから相手の守備陣を混乱に陥れ、フリーになった高杉がゴールを揺らすが、惜しくもオフサイドの判定となって得点は認められず。
それでも波に乗ったエスペリオンは再びチャンスを作り、今度はきっちりと高杉がシュートを決めて先制点を奪った。
ファイブレーンが成立するには、ルールに則って味方のポジションに合わせて自分も動く必要があり、それが11人全員でめまぐるしく連動して初めて成功となる。
最高難度のフォーメーションを初めて形にしたエスペリオンに、船橋学院の監督も思わず脱帽するのだった。
アシトの攻撃参加と一瞬の隙
エスペリオンのファイブレーンに対して船橋学院はすぐさまフォーメーションを変え、5バックで対抗。
攻撃が停滞し始めると、栗林はSBであるアシトが突破口になると檄を飛ばし、アシトがファイブレーン攻撃に参加する。
俯瞰の目を持つアシトならファイブレーンにも入ることができ、素晴らしいイメージがどんどん湧いてくる。
最高の感覚に包まれながら、攻守コンプリートしたSBへの道を理解するまであとほんの少し。
しかし左サイドを抜け出したアシトは自分の感覚を優先し、自ら切り込んでからクロスを上げると、これが相手GKにキャッチされ、一転してカウンターのピンチになってしまう。
なんとかギリギリのところで失点を免れたエスペリオンだが、1つのミスから一瞬で失点のピンチにつながる恐怖を植え付けられ、逆に船橋学院には希望の光が差し込んだ形となって前半を終えた。
ハーフタイムの葛藤と後半への期待
ハーフタイムではエスペリオンは引き続き気を引き締め、ファイブレーンをやり続けることを決めて結束。
だが福田監督は珍しく、選手らにかける言葉を悩んでいた。
本来なら、前のめりになりすぎているアシトに「守備よりに戻ってSBに徹しろ」と指示するべき場面。
しかしこのままアシトがどこまで進化するのか見てみたい気持ちが勝り、アシトの勢いを削がないように「カウンターの時は速く戻って守備をケアしろ」と言うに留めた。
この判断が吉と出るか凶と出るか、誰にも読めない後半戦が始まるのであった。
【18巻のまとめ】
エスペリオンは船橋学院の強力FWトリポネと二原に対し、阿久津の指揮やアシトのマンマーク志願で対応し、粘り強く守備を展開する。
攻撃では新戦術ファイブレーンを初めて形にし、高杉の得点で先制。
栗林の檄でアシトも攻撃参加し、SBとしての進化を実感するが、一度の判断ミスから失点寸前の危機を招き、希望を与えてしまう。
ハーフタイム、福田監督はアシトの可能性に賭け、守備よりも挑戦を優先させる決断を下し、後半へ挑むのであった。
【18巻の見どころ】
この巻の見どころは、福田監督が構想してきた新戦術「ファイブレーン」がついに形となり、高杉のゴールで先制する場面は、チーム全員の連動が生み出した圧巻の瞬間です。
一方で、攻撃に意識を傾けすぎたアシトが一度の判断ミスから失点の危機を招く展開もあり、守備と攻撃を両立するSBとしての課題が浮き彫りになります。

次巻へ続きます。
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