アシトは敵味方の動きを読み守備の楽しさに目覚め、成長を遂げる。
一方、代表落選に苛立つ桐木はエゴとチームの狭間で揺れながらも最高のパスを選択し、大友の投入で味方との連携を取り戻す。
桐木の決断は遊馬のゴールを生み、さらにアシト自身も得点を決め、攻守に進化を示すのであった。
17巻のあらすじを振り返ってみましょう。
目次
阿久津の葛藤と代表での覚醒
船橋学院戦に向けて弾みをつけたエスペリオン。
一方、チェコ遠征中の日本代表チームでは、チームの輪に溶け込めずなかなか試合に出られない阿久津がフラストレーションを溜めていた。
船橋学院から選出され圧倒的なフィジカルを持つFWのトリポネにも対抗できることをアピールするが、試合では青森星蘭のGK槇村と司令塔の北野らの活躍をベンチから眺める日々が続く。
そして自分がいないエスペリオンもアシトらの活躍で波に乗っており、その試合映像を見た北野もアシトの類まれな才能を一目で見抜いたことを知ると、ますます気持ちは荒れていた。
一向にアシトを認めようとせず、ただ苛立ちを抑えられない阿久津を見かねた義経や高杉が諌めると、阿久津は監督の元を直接訪ね、試合に起用されない理由を聞く。
代表でも自分を曲げてまで馴れ合うつもりはない、それが理由で使われないなら日本に帰してくれ、と強い意志を示した阿久津に対し、監督は「その強烈なエゴが代表に必要だ」と評価。
どんな逆境でも決して折れずに成長を貫くのが阿久津の強さ。
そして無事に阿久津も代表デビューで守備を牽引し、無失点での勝利に貢献。
確かな爪痕を残して遠征を終えるのだった。
プロ昇格発表と紅白戦での競争
代表組が帰国すると、エスペリオンは義経・山田・志村の3名をトップチームに昇格させることを発表。
入団会見で福田監督はクラブのユースとして、世界のように16~17歳で当たり前のようにプロデビューするような絶対的な才能を育てていく方針を明言し、アシトたちもプロ入りを果たした先輩たちに続くべく気合が入る。
そして近づく船橋学院戦。
トップチームに万全の状態で合流させるために義経と山田は出場できず、スタメンを決めるために紅白戦が行われることに。
アシトも阿久津と良い連携を見せた結果、スタメンでの起用が決まり、他にも1年生からは大友と富樫もスタメンの座を射止めた。
中村の退団決意と船橋学院戦への結束
チームのなかでは、先輩MFの中村が自分の進路をよく考えた結果として船橋学院戦を最後に退団し、サッカーを引退することが発表される。
人望が厚く後輩の面倒見も良かった中村の退団で動揺が広まり、慕う者が中村の説得に動くが、仲間たちの輝かしい才能を見続けて心が折れていた中村の意志は固い。
そんななか、阿久津は「情けない、今すぐやめろ」と吐き捨て、チームの輪を乱してでも船橋学院戦での勝利に向けて集中するべきだと説き、チーム一丸となって船橋学院を圧倒したうえで中村をピッチに立たせようと決める。
一方のアシトは中村の説得には加わらず、船橋学院の試合映像に夢中になっていた。
トリポネをはじめ、FWの二原もフィジカルに優れる要注意選手。
今のエスペリオンが負けるはずがないと信じ、船橋学院にどう勝つかに集中しているのであった。
アシトの母の上京と福田監督の本音
店の常連客に支援をもらったアシトの母が、船橋学院戦を観るために愛媛から上京し、クラブを訪ねてきた。
福田監督にアシトの様子を聞き、楽しくやれているかどうかを確認する母。
福田監督はアシトの信じられない成長速度を伝えつつも、「個人としてプロにならなければならないユースよりも高校の部活動の方が心から楽しめていただろう」と返す。
様子を聞いた母は、時々アシトが危ういほどにのめり込みすぎることを心配する。
すると、福田監督は来客とだけ伝えてアシトを呼び出し、その思いを直接伝える機会を作るのであった。
母との再会、迫る船橋学院戦
クラブハウスで母と、そして最近気まずくて距離を置いていた花と再会したアシト。
母はアシトの兄が地元のJリーグユースクラブからスカウトされたことを告げ、アシトも自分にサッカーを教えてくれた兄が喘息での引退を乗り越えて再帰を目指すことに驚く。
だが喜びよりも、今は目の前の船橋学院戦のことで頭がいっぱいだった。
今掴みかけている好守コンプリートしたSBとしての感覚を大事に、絶対にプロになると意気込むアシト。
だがその様子は、母や花から見ればまさに危うく見えるものだった。
花は応援してくれる母親の想いは蔑ろにすべきではないと諭しつつ、「掴めそうな何かを掴めそうになかったら、時には逃げ出して欲しい」と心配する。
しかし、船橋学院戦で最高の感覚を掴むことしか頭にない今のアシトには、その言葉は刺さらない。
そして、仲間のために勝つための執念を燃やす高校サッカーと、プロを目指す者として個人戦術で圧倒するユースの激突となる船橋学院戦が始まるのだった。
【17巻のまとめ】
阿久津は代表遠征で孤立しながらも強烈な意志を示し、ついにデビュー戦で存在感を放つ。
一方エスペリオンでは義経らがトップチーム昇格を果たし、紅白戦を経てアシトや大友ら1年生が船橋学院戦のスタメンを掴む。
退団を決意した中村のためにも勝利を誓い、結束を固めるチーム。
上京した母や花との再会でアシトの危うさも浮き彫りになるが、彼はプロを目指す覚悟を胸に強敵船橋学院との激突に臨むのであった。
【17巻の見どころ】
この巻の見どころは、代表遠征で孤立していた阿久津が、強烈な意志を示してついに代表デビューを果たし、無失点勝利に貢献する場面です。
孤高を貫く姿勢が逆境を跳ね返す力となり、彼の真価が際立ちます。
また、義経らのトップチーム昇格発表や紅白戦でアシト・大友ら1年生がスタメンを勝ち取る展開は、次世代の台頭を強く印象づけます。
さらに、中村の退団決意に動揺するチームが結束を固める様子や、母と花との再会でアシトの危うさと覚悟が交錯するシーンも必見です。

次巻へ続きます。
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