後半、エスペリオンは高杉のスイッチで攻撃を仕掛けるも、デミアンの個人技とスピードに翻弄され守備の壁に直面する。
デミアンは中央突破からジャカへパスを通し、フリーのジャカが勝ち越しゴールを決め、エスペリオンは強力な3トップの前に勢いを削がれる。
ハーフタイムでバルセロナに修正の猶予を与えたことで、立て直しが困難な状況に追い込まれる。
38巻のあらすじを振り返ってみましょう。
栗林と大友に託された打開策
ピッチを俯瞰で見えているのに、状況打開に向けて成すすべのないアシト。
バルセロナのFWの一角であるスザクは神出鬼没のポジショニングと爆発的なカットインを武器に、攻撃に厚みを持たせてくる厄介な相手。
アシトが自分のマークを捨てるリスクを冒して辛うじてシュートをブロックするが、危機的な状況に変わりはない。
そんななか、エスペリオンが頼れるのは栗林しかいない。
ボールを託された栗林はなんとかファウルをもらい、対峙したデミアンとトラッシュトーク。
野良犬がピッチに乱入したおかげで試合は一時中断となり、その間に福田監督は近くにいた選手たちを集めて短く指示を出す。
栗林は福田監督の指示を直接聞くことはできなかったが、ここぞというときには福田監督といつも意見が一致する栗林には、指示は要らなかった。
この状況を打開するための策は1つ、そしてそのキーマンは大友なのであった。
ネイソンのスーパーセーブと流れの逆転
エスペリオンは相手の圧のバランスを散らすため、栗林をサイドに置き、代わりに大友をトップ下の位置に。
栗林が動きながらフォローして大友の力を引き出し、大友は小柄ながらも何とか相手のプレスを躱して久々のチャンスを作る。
パスを受けた朝利はトラップが大きくなったところでボールを奪われてしまうが、バルセロナがCBのサレルにボールを預けたところでエスペリオンは前半と同じようにオールコートマンツーマンを発動。
バルセロナがオールコートマンツーマンを剝がせるようになったのは、バルセロナのなかで「ボールを受けたら必ず個人技で相手を躱せ」という指示が出ていたからであり、相手を慌てさせればチャンスの芽はある。
狙うべきはこの試合を通して既にミスを犯したオプシダンではなく、相棒のサレルだった。
エスペリオンの狙いが見事にハマり、ボールを奪った遊馬がゴールへ迫る。
遊馬はキックフェイントからループシュートでゴールを狙うが、守護神のネイソンは見事に反応。
エスペリオンは波状攻撃で栗林が強烈なミドルシュートを放つが、ゴールの隅を捉えた完璧な軌道にも関わらずネイソンが涼しい顔でキャッチして見せた。
ゴール前に立ち塞がる守護神のスーパーセーブで、再び試合の流れがバルセロナに傾いていくのであった。
デミアンの一撃とエスペリオンの失速
千載一遇のチャンスを阻まれ、主導権は再びバルセロナに。
アシトは俯瞰の目で読もうとするが、デミアンが中盤に下りてきてパス回しに加わることで、予測もつかないような状況に。
CBのサレルを交代し、試合を終わらせにかかるバルセロナ。
守備をボロボロに切り裂かれるエスペリオンは、辛うじてゴール前に人を固め、捨て身でシュートをブロックするのが精いっぱい。
そんななか、大友がなんとかクリアしたこぼれ球を遊馬が栗林へ繋げる。
しかし突破を図った栗林も相手の鋭いスライディングでボールを奪われ、鬼気迫るようなバルセロナの攻撃がエスペリオンを襲った。
アシトは恐怖で心が折れそうになりながらも本能で立ち向かい、ペナルティエリア内に侵入してきたデミアンのシュートコースを切る。
アシトの守備でピンチを免れたはずが、デミアンは角度のないところから鋭いシュートをゴールへと突き刺して見せ、心理的にもエスペリオンを突き放す追加点を挙げるのだった。
アシトの直談判と反撃への兆し
紛争地帯出身のスザク、アルゼンチンのスラム街で育ったデミアンなど、バルセロナの選手たちはサッカーで成り上がらなければ文字通り生きていくことができず、それだけにサッカーにかける執念も日本とは違う。
防戦一方で精神的にも追い詰められていくエスペリオンの選手たち。
福田監督は打ちたい手はあるものの、それをピッチ上の選手たちに落とし込む術がなく、勝利を諦めてそれ以上傷口を広げないようにするのも一手。
しかし、そんななかでアシトは福田監督にあることを直談判する。
まだ試合を諦めていない栗林をよそに、アシトはまず阿久津に自分のアイディアを話し、反撃に向けて動き出すのだった。
【38巻のまとめ】
アシトは俯瞰の目を持ちながらもバルセロナの猛攻に対応できず、守備で必死に食らいつく。
栗林と大友に託された打開策からチャンスを得るも、守護神ネイソンのスーパーセーブに阻まれ流れを失う。
デミアンの一撃で心理的にも突き放され、防戦一方に追い込まれるエスペリオン。
しかしアシトは福田監督に直談判し、阿久津を巻き込み反撃の兆しを見せる。
【38巻の見どころ】
この巻の見どころは、栗林と大友に託された打開策が展開される場面です。
アシトが必死に食らいつくなか、栗林がファウルを誘って流れを変え、大友がトップ下で存在感を発揮します。
遊馬が放ったループシュートや栗林のミドルシュートが決定機となるものの、守護神ネイソンの驚異的なセーブに阻まれ、エスペリオンは主導権を失っていきます。
デミアンの追加点で精神的にも追い詰められる中、アシトは諦めずに福田監督へ直談判し、反撃の糸口をつかもうと動き出します。

次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら
全巻まとめに戻る
-
-
参考Jリーグユースクラブを舞台に無限の可能性を秘めた少年が世界への道を駆け上がる『アオアシ』全40巻【ネタバレ注意】
続きを見る


