袴田でさえもストレートを捕球し損ね、パスボールで同点に追いつかれてしまったものの、剛柔自在の投球で文吾は追加点を許さない。
そして6回、静央シニアは自らの感覚を研ぎ澄ました野田が家長の渾身のストレートを完璧に捉え、会心のソロホームランで勝ち越しに成功。
そこから両チームとも互いに一歩も譲らず、最終回へ突入するのであった。
最終巻のあらすじを振り返ってみましょう。
静央が初優勝を果たす
高校に上がったらいずれ戦うことになるであろう、ボーイズリーグや軟式野球の猛者たちも注目する静央と流山の決勝はいよいよ最終7回裏、流山の攻撃。
文吾は1番からの好打順にも気迫を押し通し、木更津に安打を許しながらも最後は家長をセンターフライに仕留めて無失点で投げ抜いた。
文吾の熱投により初優勝を掴んだ静央。
しかし当の文吾は「9回まであったら負けていた」と喜びよりも悔しさをにじませ、更なる成長を予感させるのだった。
故障による休養
大会が終わり、いまだに進路を絞っていない文吾と野田の争奪戦が始まる。
文吾は野球肘検診でかなり早期のOCD(離断性骨軟骨炎)が発見され、当分の間治療に専念するためにノースロー調整を命じられる。
結果的に復帰するまでに半年かかることとなるが、その間に肉体的な成長期を迎えた文吾は身長が10cm以上伸び、これまでに会得した投球感覚を全て失うことに。
それでもこの休養期間に家長や河村など、トップクラスのライバルと認めた選手のもとを訪ねて野球談議を申し込んでは貪欲に技術を吸収していき、それが後に文吾を他に類を見ないほど至高の投手へと押し上げるのであった。
真琴への告白
野田・袴田・真琴を家に招き、一緒に甲子園をテレビで見る文吾。
柿谷擁する青森真田と、西東京代表の長谷田実業の激突から、高校級のトップレベルではシニアよりも遥かに高く、数多くある自分の課題が浮き彫りとなった。
そしてその帰り道、真琴を家まで送っていくこととなった文吾は、ずっと抱えていた悩みを告白する。
それは、真琴のことが恋愛対象として好きだというもの。
真琴も文吾に対する恋心を告白し、2人は両想いであることがわかった。
しかし文吾はそれでも、自分の目標に向かって突き進むため、高校では離れ離れになるだろうと告げ、寂しさを口にするのだった。
それぞれの進路
静央シニアでもそれぞれの進学先が決まっていく。
間瀬は予定どおり興静学園へ、瑛太は目標にしていた翔西への特待枠を勝ち取り、袴田も横浜第一、真琴は珠希と同じ駒野沢に内定。
日本一の投手となった文吾のもとには日米から150を超えるオファーがあり、どこも本気で獲得を狙うために破格の条件が提示された。
前代未聞の好条件も多いなか、監督は文吾本人に選ばせることとすると、文吾は「1番最初に正式なオファーを出してくれた高校に恩返しがしたい」と即答。
その結果、文吾が大きく注目され始める前から声をかけていた西東京の桜花高校に決定。
桜花は特待1人、推薦1人の枠しか用意できていなかったが、文吾は「自分が推薦枠でいい」としつつ改めて野田を誘う。
1年生のときから進学先を絞らず、オファーの数は200を超えていた野田は、文吾と一緒の高校に進学し、高校野球生活のなかで5回チャンスのある甲子園で全て優勝することを決意。
2人で日本一の投手と打者であることを証明することを約束した。
そしてケガと急激な肉体の変化で投球感覚を失った文吾は、リハビリで再びイチから練習を開始。
新しい春を迎え、物語の舞台は高校野球へと移るのであった。
【41巻(完)のまとめ】
文吾の熱投によって流山シニアを下し、悲願の初優勝を果たした静央シニア。
文吾は早期の故障による半年間の休養と肉体の急激な成長によってこれまでに会得した投球感覚を全て失ってしまうが、その間もライバルたちとの野球談議などから貪欲に技術を吸収し続けていく。
そしてそれぞれの進路も決定。
文吾は自分に最初に正式オファーをくれた桜花高校への進学を決め、野田とタッグを組んで高校野球生活で訪れる5度の甲子園のチャンスで全て優勝することを胸に誓う。
新しい春を迎え、物語の舞台は高校野球へと移るのであった。
【41巻(完)の見どころ】
この巻の見どころは、文吾の熱投で静央シニアが悲願の初優勝を果たす決勝戦と、そこから始まるそれぞれの新たな旅立ちです。
故障による半年のノースロー調整で投球感覚を失うも、文吾はその間に多くのライバルから学び、さらに高みを目指します。
そして真琴への告白という心の成長も描かれ、野球と向き合う姿勢に深みが加わります。

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