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ホテルの怪奇現象を解決せよ!川女郎、クリストキント、歳神の亜人たちとの出会い『オカルトちゃんは語れない』3巻【ネタバレ注意】

講談社/ 橋本カヱ・本多創・ペトス
~前巻までのあらすじ~

大学1年生で座敷童子のざしこと同居している高橋陽子は、普通の人間には見えないざしこを認識しコミュニケーションを取ることができる特殊能力を備えた亜人。

物理学を専攻している助教の相馬や文化人類学の教授・紙村あきらの協力も得ながら様々なオカルト騒動解決の手助けをすることとなる。

隙間女、メリーさん、ぬりかべの騒動を解決し、メリーさんの正体である「やまびこ」も同居することに。

そして小学生の知り合いであるメグミという少女やざしこが「トイレの花子さん」に拉致されかけているところに出くわした陽子は、トイレの花子さんたちのボスであるビッグママと話し合いの場を持ち、彼女たちが人間社会に上手く馴染めない亜人の子たちを異空間で保護していたことから、共に亜人を助ける同盟を組むこととなった。

また別の日、陽子は狐火の亜人の女性の相談に乗り、彼女が想いを寄せている人間との次元を超えた恋を手助け、2人は共にプラズマ化した狐火の夫婦となって異空間へと舞い上がっていった。

さらに口裂け女として恐れられていた花凛という少女が害のないサラマンダーの亜人であることを突き止め、その汚名を晴らすことにも成功するのであった。

 

3巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。

友人の実家のホテルで起こる怪奇現象の調査へ

紙村の現地調査の助手として岡山に来た陽子。

調査の依頼主は大学の友人でもあるサヨリであり、実家が経営するホテルで怪奇現象が起きているという。

ホテルは5年前に改装し、近くの大きなお寺でお祓いもしてもらったが効果はなかったようだ。

怪奇現象と関係があるかは不明だが、地元の近くには故人の霊魂がお盆の時期などにこちらの世界に返ってくる際に関所で審査をする神様がいるらしい。

そしてこの時期はちょうどお盆で、霊魂の帰省ラッシュ真っ盛り。

話に興味をかきたてられた紙村は早速その神様のお社へと出向き、中を拝見しようとする。

するとそこにサヨリの小中高の同級生である大多羅 鈴芽(スズメ)が現れ、「今日は環境が良くないから止めておけ」と予言めいた忠告をしに来た。

スズメは霊感が特別に強いのか、亜人なのかはわからないが、その父はお祓いをしたお寺のお坊さんだという。

さらにスズメは陽子に、「今日風呂からあがったら髪をよく乾かして。今夜はそれをやれば大丈夫」と不穏な予言を残すのであった。

悪夢と金縛りにあう

怪奇現象が出るのはホテルのスイートルームのある最上階のフロアのみであり、夜が来るまで陽子は滞在を満喫する。

そのまま何事もなく就寝するが、夜中に陽子は金縛りで目を覚ますことに。

視線の先には壁をすり抜けてたくさんの幽霊のようなものが部屋を通り過ぎ、そのうちの1体が陽子に襲い掛かろうとしたところで、陽子は紙村たちに起こされて朝を迎えた。

同じ部屋に宿泊していた紙村とサヨリの同様に金縛りにあったという。

その怪奇現象を解き明かすため、調査が始まるのであった。

広目天の亜人と協力し、作戦を立てる

ホテルの改装前の資料などを掘り起こしていくと、どうやら改装後には「祭壇室」がなくなっているようだ。

お祓いをしたお寺の住職に当時の話を聞くと、サヨリの実家の祭壇室はもともと仕事を終えた神様の疲れをねぎらう場所だったものの、サヨリを大学に通わせる費用など経営を考えた結果、部屋の増床を優先したらしい。

依頼主のサヨリとしても親に迷惑をかけることや祭壇室復活のために大学を辞めるといったことは望まず、陽子らがあの幽霊たちを何とかするしかない。

もう一度お祓いをしてもらうこととなったが、陽子はスズメの力も借りようと、自分が亜人であることを明かす。

するとスズメも自身が「仏神 広目天」の亜人であることを告げ、千里眼で普通の人には見えない微細な情報をキャッチし、経験則的に何が起こるのかを予期することができるという。

スズメは自分の力には限界があり、亜人でも人間でもない存在による怪奇現象には経験則が通用しないと弱気だが、陽子は「スズメと2人でならやれる」と宣言。

陽子は閃いた解決策を早速紙村たちにも共有し、作戦を立て始めるのであった。

電磁波の異常を解消し無事一件落着

スズメの千里眼で山上のお社からホテルへ電磁波が流入しやすい地脈になっていることを知った陽子は、昔は木造で放電が上手くいっていたものの、鉄筋コンクリートに改築されてから放電しづらくなり、それが幽霊による怪奇現象を引き起こしているのではという仮説を立てた。

したがって、お社から流入する電流を地脈の途中で拡散しつつ、ホテルに蓄積された電流もいったん放電することが作戦の肝。

手分けして紙村とサヨリはホテルのブレーカーを全て落としてホテル内の電磁波量を減らし、陽子は地下水道の途中に電極となる鉄針を刺して銅線をくくりつけ、地脈の電流をよそへ逃がすルートを確保しにかかる。

しかし電極を刺したことで早くもホテル内に大規模な怪奇現象が発生し、危険な状況に。

作業を急ぐ陽子のもとにも金縛りにあった夜に襲い掛かろうとした幽霊が姿を現した。

万事休すかと思われた矢先、その幽霊は銅線を電極に繋げる作業を手助けし、「でられた」といって消えていく。

電流を逃がすルートができた途端、後に続くようにホテル内から大量の霊が地下水道を通って出ていき、怪奇現象は収束した。

スズメは陽子が幽霊に襲われかけたことに関して、陽子の瞳が異空間に繋がる穴になっていて、幽霊がそこから出ようとしていたのではと分析。

ともあれ、無事にサヨリの依頼を完遂したのであった。

山小屋で起きた事件の原因は川女郎の亜人

相馬の研究の手伝いがてらキノコ採りで山に入った陽子たち学生数人は、道に迷ったところで偶然見つけた山小屋で夜を明かすことにする。

小屋の住人である河野というシャイな女性がもてなしてくれたが、学生が次々と突然倒れていく事態に。

陽子はずっとあたりに甘い匂いが漂っているのが気になるが、他の人には感じられないようだ。

そんななか、その奇妙な現象について考察していた相馬はある化学物質が原因だと閃くが、その途端に相馬も倒れて意識を失ってしまう。

陽子だけが無事だったが、河野は「しばらくすれば目を覚ます」と申し訳なさそうに告げ、そのとおり全員無事に目を覚ました。

実は河野は川女郎の亜人であり、目があった男の精気を吸いとるという伝承があるらしい。

周囲の男性を気絶させてしまうためにその性質の解明は進んでおらず、人目をはばかるように山奥に住んでいる河野。

相馬はこれまでの話から、人がアドレナリンで汗をかくと、河野の汗に含まれる特殊な化学物質と化学変化を起こし、有害物質ができて気絶に至らしめらる、という仮説を立てた。

仮説を検証するべく、陽子は制汗スプレーをかければ気絶せずに河野にも迷惑をかけないのではと閃く。

しかし河野の美しい素顔を見て興奮した男子学生たちは興奮して次々と気絶。

説の立証はならなかったが、ともあれ無事に下山することに成功したのだった。

周りを親切にするクリストキント

メグミは自宅でクラスメイトたちを呼んでクリスマスパーティをすることとなったが、実際のところ共働きの両親はほとんど家におらず、困っていた。

泣きつかれた陽子は自分の家を代わりに使っていいと太っ腹な提案をして帰宅。

すると自宅ではざしこと戯れる謎の金髪ギャルがいた。

そのギャルはドイツ出身でざしこと同じように他の人には認識できない亜人だが、自分が亜人であることすらも今初めて知ったという様子。

ひとまず陽子は紙村を頼ると、「クリストキント」といい、周りにプレゼントを配るサンタクロースのようなドイツの伝承上の亜人ではないかという結論に至った。

実際、そのギャルの周囲にいる人物は無意識のうちに他者に何かをしてあげたいという気持ちを掻き立てて親切にする精神的な性質を兼ね備えているようだ。

自分の性質を知ったギャルは、陽子の自分への親切さも作られたものだったのかと考えてショックを受け、再び他の人と距離を取るように離れていってしまう。

しかし数日後、陽子の家でのクリスマスパーティーの日にそのギャルはメグミのためにあえて自分の能力を使い、普段ほとんど一緒にいない両親をメグミとクリスマスを過ごさせた。

そのギャルは自分の能力の使い道を知り、陽子とも再び仲良くなるのであった。

歳神の亜人を導く陽子

初詣で神社に来た陽子は、ツルツルテカテカのりんごあめに興奮している少女と出会う。

その少女も他の人には認識できない亜人だが、そもそも12月28日に亜人になったばかりであまりよくわかっていないという。

本能的にわかっているのは、順番のように亜人の能力を継承するのが義務であり、今年は彼女の番だが、来年に誰かに交代すれば普通の人間に戻るということ。

ただどこで誰から交代されるのかが全くわからず、陽子も手伝うことに。

頼みの綱の紙村は留守だったが、陽子はそのマンションのエントランスの門松に見とれて佇む謎の老人と出会った。

そのときは何も感じなかったが、翌日もその老人は雨のなか傘もささずに門松の前におり、3日には行きだおれているところを陽子が発見する。

周りの人に助けを求めてもその老人は普通の人間には認識できない亜人のようで、交代すべき誰かをずっと待っている様子から陽子は少女と引き合わせることに成功した。

交代が完了すると時間が巻き戻り、再び元旦にタイムスリップする陽子。

紙村に報告すると、その老人と少女は歳神の亜人であり、交代時期が近づいて目印として現在ではあまり見かけなくなった正月飾りの門松に行き着いたのではないかとのこと。

なぜ元旦までに交代しなければならないのかなど謎は残るが、何かの法則によるのだろう。

謎の法則の存在について考える陽子は、自分に異空間の存在が見えることは法則違反ではないのかや、ざしこが自分の部屋から出られないのも法則によるものなのかなど、新たな謎に行き着くのであった。

【3巻のまとめ】

友人のサヨリが実家で経営しているホテルで怪奇現象が起こると聞いて紙村に連れられて調査に出向いた陽子。

「仏神 広目天」の亜人であり千里眼を持つスズメという少女と仲良くなり、無事に事件を解決することに成功した。

その他、汗で周りの人間を気絶させてしまうという川女郎の亜人や、普段は人に見えず自覚もないものの周囲の人間を親切にさせてしまうクリストキントの亜人、亜人の能力を継承しながら時間をも操る歳神の亜人との出会いを果たした。

次巻へ続きます。

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