生徒会のメンバーである会長・白銀御行と副会長・四宮かぐやはお互いに惹かれ合っているが、高すぎるプライドが邪魔をして半年が過ぎても告白することが出来ずにいた。
素直になれない二人は、いつしか自分から告白することを「負け」と捉え、「いかにして相手に告白させるか」ばかりを考えるようになり、“恋愛頭脳戦”を繰り広げる。
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
生徒会の2トップの天才男女
私立秀知院学園。由緒正しき名門校の生徒会副会長、四宮かぐやは4大財閥の本家の令嬢にして学芸・音楽・武芸いずれの分野でも華々しい功績を残す正真正銘の天才。
生徒会長の白銀御行は学園模試不動の1位、勉学一本で周囲の畏怖と敬意を集める男である。
2人はお互いのことを認めながらもプライドが高く、どうにかして相手に告らせようと頭脳戦を繰り広げていた。
生徒会書記の藤原は空気が読めずそんなことには全く気付いていないのだった。
映画のペアチケットでの駆け引き
懸賞で恋愛映画のペアチケットを当てた藤原が白銀にチケットを譲る。
白銀はかぐやを誘うが、どうやら男女で見に行くと結ばれるジンクスがあるらしいと聞いて窮地に陥る。
誘う=告白とも取れない行動。しかし白銀はあえて切り込み、かぐやに映画に行くか行かないかを選ばせた。
実はこのチケット、かぐやが懸賞を偽装して仕込んだもの。
かぐやはカマトトぶって白銀から告白する空気を作り出す。
両者の駆け引きが行われるが、ここで藤原がまったく関係ない映画のチケットを出しはじめて場をカオスに陥れ、その場は流れるのだった。
ババ抜きを口実に映画へ
白銀とかぐやがトランプでのババ抜き勝負。勝者は敗者になんでも1つお願い事ができるという条件を賭ける。
かぐやは隠し持った映画のチケットで白銀から映画を「お願い」させるため、あえて負けようとする。
しかし妙に頭のキレる白銀もその空気を察知。
白銀はかぐやのチケットを予め抜き取り、ババ抜きに勝利した。
映画に誘いたくはないが、かぐやと一緒には見たい白銀。
チケットを1枚だけ譲ってもらうことをお願いし、2人は週末に自由に映画を見に行くことを宣言するのだった。
座席選びの心理戦
週末。かぐやは大量のSPに白銀の行動を監視させ、映画館で偶然ばったり会うシチュエーションを装う。
先に鑑賞券をチケットに交換する白銀だが、一度も映画館に入ったことのないかぐやは混乱に陥る。
座席の選び方がわからず、白銀が選んだ座席の隣を推理しなければならないのである。
白銀は空気を察してそれとなく自分の席のヒントを出すが、ミスリードしたかぐやが選んだ席は白銀の斜め後ろ。
なんとも微妙な距離の映画デートとなるのだった。
なぞなぞを努力でカバーする白銀
藤原の出すなぞなぞ。小学生レベルの問題にかぐやは即正解を出すが、白銀には一向にわからない。
かぐやに挑発され本気で挑む白銀だが、結果は惨敗。
一週間後、白銀は存在しうる限りの時間をつかってなぞなぞ本の傾向と対策を練り上げ、かぐやよりも早く正解を答え、そのまま力尽きるのだった。
お弁当の交換を巡る駆け引き
手作りの弁当を食べたことのないかぐや。
白銀の作った弁当を見て激しく心を打たれ、食べたい衝動に駆られるがそれはかぐやのプライドが許さない。
しかし目の前で藤原が躊躇なく白銀に弁当のおすそ分けをもらう。
かぐやが藤原に向ける軽蔑のまなざしを白銀は自分の弁当に向けられたものと勘違いし、熱々の味噌汁も自慢げに披露する。
が、それを味わった藤原へのかぐやの軽蔑はさらに増すだけだった。
翌日、かぐやは逆に超豪華な弁当を料理人に作らせて披露する。
白銀に「一口交換させてくれ」と言わせる作戦だったが、自分の弁当が憐れまれていると感じた白銀は危険な空気を察知して避難してしまった。
結局、藤原が白銀からもらったタコさんウインナーをかぐやにあげ、かぐやは念願の手作り弁当の味を知ることができた。
藤原のことを少し見直したかぐやだった。
男同士の恋愛相談
白銀がとある男子生徒から恋愛相談を受ける。無論、白銀に恋愛経験は無い。
話を聞くに明らかに意中の相手である柏木からは好かれていないようだが、白銀はそれっぽい回答で背中を押す。
話の流れで「かぐやのことをどう思っているのか」という話題になり、嫌われているような感触を正直に口にする白銀。
しかし生徒会室の外でかぐやが耳を傾けていることに気づき、無理矢理かぐやを持ち上げて軌道修正に成功。
男子も柏木への告白に成功し、一件落着となった。
山派vs海派
夏休みの旅行計画。山派の白銀vs海派のかぐやの構図となる。
カナヅチのために海は絶対に回避したい白銀は海のデメリットを並べるが、想定済みのかぐやは金にものを言わせる対策でことごとく潰す。
さらにかぐやは山のデメリットで虫の存在を指摘。
虫嫌いでもある白銀は手のひらを返して海派になるが、今度は水着で胸の小さいことを気にしたかぐやが山派に転向。
らちが明かず藤原に行き先を選ばせるが、藤原が挙げたのは恐山。
旅行計画は白紙となった。
10の質問勝負
白銀とかぐや、「10の質問」勝負。出題者のかぐやが思い浮かべたものを10回の質問で白銀が当てられれば白銀の勝ちとなる。
この勝負の肝は白銀がどれだけかぐやのことを理解しているか。
白銀に「自分に遠回しの告白をしている」と勘違いさせにかかるかぐやだが、白銀にとっては間違えればだいぶ恥ずかしい展開。
すんでのところで自分の勘違いに気づき、正解を導きだすのだった。
初めてのチャリ2人乗り
送迎の車が故障し、初めて歩いて学校へ向かうかぐや。
途中で泣いている男児を助け、遅刻確定か。
しかし偶然にも遅刻ギリギリな白銀が自転車で登場し、遅刻を回避するためにかぐやと二人乗りすることに。
かぐやにとって初めてのうれしい体験となった。
居眠り中の悪戯
生徒会室で居眠りする白銀。
かぐやは白銀の眠りが浅いことを確認し、白銀にささやくことで夢に介入しようとする。
しかし藤原が現れ、白銀のオデコに悪戯書きをはじめた。
かぐやは慌てて藤原を連れてその場から逃げ出す。
が、白銀は実はずっと起きていた。
かぐやに自分にささやかせようとした作戦だったが、失敗に終わるのだった。
【1巻のまとめ】
将来を期待された秀才達の集う名門校・秀知院学園(しゅうちいんがくえん)。
その生徒会のメンバーである副会長・四宮かぐやと生徒会長・白銀御行はお互いに惹かれ合っているものの、高すぎるプライドが邪魔をして半年が経っても告白することが出来ない。
素直になれない二人は、いつしか自分から告白することを「負け」と捉え、「どう相手に告らせるか」ばかりを考えるようになり、熾烈な駆け引きが行われるのだった。
次巻へ続きます。
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