大学1年生で座敷童子のざしこと同居している高橋陽子は、普通の人間には見えないざしこを認識しコミュニケーションを取ることができる特殊能力を備えた亜人。
物理学を専攻している助教の相馬や文化人類学の教授・紙村あきらの協力も得ながら様々なオカルト騒動解決の手助けをすることとなる。
隙間女、メリーさん、ぬりかべの騒動を解決し、メリーさんの正体である「やまびこ」も同居することに。
そして小学生の知り合いであるメグミという少女やざしこが「トイレの花子さん」に拉致されかけているところに出くわした陽子は、トイレの花子さんたちのボスであるビッグママと話し合いの場を持ち、彼女たちが人間社会に上手く馴染めない亜人の子たちを異空間で保護していたことから、共に亜人を助ける同盟を組むこととなった。
その他、人間と結ばれた狐火の亜人、口裂け女と間違われ悩みを抱えていたサラマンダーの亜人・花凛、仏神 広目天の亜人であり千里眼を持つスズメ、汗で周りの人間を気絶させてしまうという川女郎の亜人や、普段は人に見えず自覚もないものの周囲の人間を親切にさせてしまうクリストキントの亜人、亜人の能力を継承しながら時間をも操る歳神の亜人が登場済である。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
異空間のきさらぎ駅
陽子の友人の榊には二人暮らしで仲のいい妹のタマキがいたが、タマキはかつてネット掲示板で話題となった怪談に出てくる「きさらぎ駅」という異空間に迷い込んだことがあるらしい。
明るくフレンドリーなタマキはそのオカルト話について陽子をはじめ紙村やメグミ、榊の友人らにしていていたが、徐々に周囲に異変が現れ始める。
いつも一緒にいるはずの榊がタマキの名前を呼び間違えたり、タマキのことを忘れかけていくように。
次第に榊もタマキが妹であることすら忘れてしまい、陽子が相談した相馬も「きさらぎ駅」に関する相談を受けたことを覚えられない様子。
相馬はタマキが異空間の存在である「きさらぎ駅」について話を拡散したことでこの世から存在を消されつつあり、陽子だけはあらゆる事象の観測者として記憶を保持し続けているのではと推理した。
タマキのことを覚えていてあげられるのは自分しかいないと知った陽子は自ら立ち上がろうとするが、タマキの存在そのものが薄れていくような感覚に見舞われる。
再び最初から相馬に相談すると、今度は「タマキは陽子の観測できない遠い空間に転移しようとしているのでは」と別の推理に行き着いてしまう。
どうしたらいいのかわからないままタマキの電話番号も繋がらなくなってしまい、陽子は異空間の住人であるビッグママに相談。
自ら異空間に行ってタマキを連れ戻すしかないとの結論に至り、陽子は全てを忘れていても微かに兄妹の絆が残っている様子の榊と共に、タマキが転移したであろう「きさらぎ駅」を目指して出発した。
「きさらぎ駅」への行き方は特定できていないものの、怪談のとおりひたすら電車に乗り続けた結果、眠った後に目を覚ますといつの間にか「きさらぎ駅」に辿り着くことに成功。
駅のホームでタマキと発見するが、その表情は虚ろで幽霊が数多く乗っている電車に乗り込もうとしていた。
タマキの記憶が蘇った榊が危険を顧みずに電車に乗り込んでタマキを連れ戻し、何とか電車が出発する前に脱出。
タマキも生気を取り戻し、翌日には無事に元の世界へと戻ってきた。
「きさらぎ駅」に関する記憶は消されて陽子しか覚えていないが、榊とタマキの兄妹愛が奇跡を生んだのであった。
人に悪夢を見せるエンプーサの少女
悪夢にうなされるようになった陽子は、そのアメコミヒーローのような少女に助けられたところで目を覚ました。
友人たちも同じように悪夢をみてはアメコミヒーローに救われるといった現象が続き、紙村に相談した陽子は「エンプーサ」というギリシア神話の夢魔の存在を知る。
エンプーサは眠っている男に悪夢を見せて血をすするという言い伝えがあり、その亜人の可能性が疑われる。
悪夢にうなされなくなるためには夢の中で本人に直接言うしかないが、その晩は不思議と悪夢を見たにも関わらずアメコミヒーローは現れず、目覚めたときには気分はスッキリしていた。
紙村に報告すると、紙村自身が夢の中でアメコミヒーローにエンプーサの話をしたのだという。
エンプーサの少女がショックを受けて落ち込んでいるのではと心配した陽子は自分も夢の中で話をするべく、相馬の後輩で生物学専攻の瀬瀬に夢について教わることに。
瀬瀬によると、夢は記憶の整理の一環として見る幻覚であるが、悪夢はそれとは別。
夢の中で自在に動くためには明晰夢を見る必要があるが、その方法は確立されておらず、「今見ているのが夢であることにいかにして気づくか」がポイントになるという。
話を聞いていた相馬はスマホを通話しっぱなしにして電磁波を発することで眠りを浅くするようにアドバイスし、陽子はその晩に明晰夢を見ることに成功。
そこでアメコミヒーローの少女を発見し、「自分がいるだけで他人に悪夢を見せてしまう」という現実に打ちひしがれている少女を励ます。
悪夢は悪いことばかりではなく、悪夢を見て目覚めた際の安堵にはストレスを浄化する作用がある。
人間はストレスが溜まっていなければそもそも悪夢を見ることは無く、上手くいけばストレス以外のトラウマなどに起因する悪夢から人を直接救うこともできるかもしれない。
陽子の励ましで自信を取り戻した少女。
現実世界の姿でまだ会ったことはないが、その少女は家族旅行で来日しており、陽子とも電車ですれ違っているのであった。
紙村の忘れられない過去
紙村には今でも忘れられない相手がいる。
今紙村が身に付けている帽子は、もともとは大学生の頃に出会った五久島という変わり者の先輩が付けていたチベットの呪い除けのもの。
当時はまだ自分の進路について深く考えていなかった紙村だが、学者の素質を五久島に見いだされて議論を重ねるうちに学者としても異性としても惹かれるようになった。
そして五久島から2人で九州の社の「幽霊が出る」という情報の調査に行くことに。
呪いや幽霊といった存在も本気で信じている五久島に連れられるがまま現地に到着。
五久島は「一部の幽霊はタルパ(人が意図的に作り出した精霊)であり、創造主の死と共にタルパが暴走したものではないか」と推理する。
一方の紙村は現地で五久島には認識できない幼い女の子を目撃。
そして自衛隊や五久島の知人で依頼主の宮司である武守とも合流し、フェンスで囲まれたエリアの調査が始まる。
すると早々に「しゃんしゃん」という音と共に幽霊が姿を現してこちらに近づいてくるが、その姿と音は紙村にしか認識できていない。
五久島によればこの先にある社には「カンカンタラ」という存在の伝承があるが、果たして2人は無事に調査を終えることができるのか―。
【4巻のまとめ】
異空間のきさらぎ駅に迷い込みそうになった知り合いの妹を救った陽子。
さらに人に悪夢を見せるエンプーサの少女との出会いと、紙村の忘れられない過去としてとある神社で幽霊の調査に先輩・五久島と出向いた際のエピソードの前編が描かれた。
次巻へ続きます。
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