一方レオは、デナルドの策略によってヘルサレムズ・ロッド中から命を狙われ追いかけられることになった。
最終巻のあらすじを振り返ってみましょう。
見捨てない、諦めない
「彼ら」が再び取り込まれカロプス人蟲が完成すれば多くの人が死ぬことを分かっていても、レオは「彼ら」を見捨てることができない。
テロリストと言われボロボロになりながら、義眼を駆使して必死に逃げ回っていた。
レオの友人やライブラの構成員たちがレオを助けようとするが、相手が多すぎて直接手助けすることができない。
傷だらけのレオが倒れた瞬間、デナルドはズールディーズの社屋を顕現させ、レオごと「彼ら」を回収しようとする。
社屋に取り込まれるレオの元にギリギリで駆けつけたクラウスは、レオを捕まえようとする異界人を叩き潰し、「彼ら」を回収しようとするフーやタイクーンブラザーズたちの前に立ちふさがった。
クラウス・V・ラインヘルツという人
クラウスは自分の血で線を引き、フーやその部下たちに「線の内側に入るな」と警告した。
フーはクラウスとの問答を一方的に切り上げ、部下の強化人間たちを使って一気に攻め落とそうとする。
宣言通りに敵を倒し続けるクラウスだったが、一瞬の隙をつかれて集中攻撃を受けてしまう。
敵の攻撃を一身に受けながらも、クラウスはレオと「彼ら」を守り切った。
もう助からないと分かっている「彼ら」のために命を投げだすようなクラウスを見て、タイクーンブラザーズは理由を尋ねる。
クラウスが答える前にチェインが現れ「そこに理由がないのが私たちのリーダーだ」と不敵に笑った。
ライブラ集合
チェインがシステムを乗っ取って制御室を破壊したことで、ズールディーズの社屋は顕現の途中で止められ、その様子がSNSで拡散されていた。
おかげでライブラの仲間たちは、クラウスとレオ達の元に駆けつけることができた。
タイクーンブラザーズとライブラが戦闘を始めるが、その隙をついてグリーディナッツがフーごとカロプス人蟲を奪おうとする。
気づいたマクシミリアンが応戦するが、そこにライブラも乱入し大混戦となる。
カロプス人蟲と融合しているフーは戦いに巻き込まれ、ずたぼろになりながら最終的にクラウスの元まで転がっていった。
一方、クラウスはレオから真名を受け取り、イングウェイを密封しようとする。
しかしタイクーンブラザーズは心臓をお互いに入れ替えることができ、2人同時に密封しないと倒すことができない。
万策尽きたかに思われたそのとき、タイクーンブラザーズが開放し続けていた斗流血法の奥義が暴発し、彼らの体を破壊した。
人蟲の暴走
タイクーンブラザーズが倒れると同時に、カロプス人蟲が暴走してフーを飲み込んだ。
街に染み出しながら巨大な人型を取り始める人蟲は、無差別に街の人々を飲み込み「彼ら」をも吸い込もうとする。
レオは「彼ら」を掴み、守ろうとするが、「彼ら」は覚悟を決めてレオの手から離れ、人蟲に埋め込まれた「面」を突き刺した。
その一撃によってカロプス人蟲は崩壊し、社屋も崩れ落ちた。
ライブラの仲間たちは駆けつけたヘルサレムズ・ロッド警察に救出され、ズールディーズ経営陣は血脈門を通って駆けつけたロウ警部に逮捕された。
密封されなかったタイクーンブラザーズの体は回収され、今回も世界崩壊幇助器具を手に入れられなかったキュリアスとグリーディナッツは姿を消した。
世界は崩壊を免れ、ヘルサレムズ・ロッドには日常が戻ってきた。
【10巻(完)のまとめ】
「彼ら」を守り絶体絶命になるレオの元にクラウスとライブラの仲間たちが駆けつけた。
激闘の末タイクーンブラザーズは倒れるが、それと同時にカロプス人蟲の暴走が始まる。
レオが守り続けた「彼ら」の決死の攻撃により人蟲は破壊され、ヘルサレムズ・ロッドには再び日常が戻った。
【10巻(完)の見どころ】
この巻の見どころは、命の危機に瀕したレオと「彼ら」を救おうと、クラウスが己の信念を貫いて立ち上がる場面です。
血の一線を引き「中に入るな」と告げた彼の覚悟と、全力で攻めてくる強化人間たちとの壮絶な戦闘は、まさに圧巻です。
タイクーン兄弟との死闘、人蟲の暴走、そして「彼ら」の決意の一撃が街を救う展開は、涙なしでは見られません。

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