一方、ヤクザの抗争に巻き込まれ傷つけられた少女を見たクラウスは、怒りのまま組のアジトに乗り込み、叩き潰した。
7巻のあらすじを振り返ってみましょう。
虚弱体質のリール
レオの友人「リール」は異界人だが心身共にとても弱い。
レオがチンピラにカツアゲされるのを見て逃げてしまったリールは、テロリスト病原菌の「ゲムネモ」と出会い「細胞の超強化加速分裂術式」を施される。
リールは「ダメージを受けるたびに強化・巨大化する体」を手に入れ、今まで自分を馬鹿にしてきたチンピラたちを返り討ちにできるようになった。
しかし、騒動を聞きつけて駆け付けた警官に攻撃され、カッとなって暴走状態に陥ってしまう。
一方レオはゲムネモを追う「機装医師 リ・ガド」と出会い、彼に協力することになった。
クラウス達から送られた巨大人物の写真を見たレオは、その正体が友人のリールだということに気づき、彼がゲムネモの施術を受けたことを確信する。
小さな者たちの活躍
リールの強化は止まらず、居合わせたクラウスとブローディー&ハマーの攻撃を受けたことで、ビルをも超えるほど巨大化してしまった。
正気を取り戻したリールは元に戻してほしいと頼むが、ゲムネモは尋常ではない巨大化の行く末を見てみたいと笑い飛ばし、受け入れない。
抵抗して一切動かないリールに業を煮やしたゲムネモは、リールの意思を無視して彼の体を支配しようとする。
一方レオは、友人を助けるためライブラの仲間たちと共に巨大化したリールへの接触を図っていた。
ゲムネモが脳幹からリールに接触していると予想したリ・ガドは、レオによって視界を共有した音速猿「ソニック」を向かわせる。
そしてソニックが打ち込んだ術式解除プログラムは成功。
リールは以前よりもずっと小さく弱い体になってしまったが、前向きに生きていこうとするのだった。
2人の斗星流
スティーブンに仕事を言いつけられたザップとツェッドは、3番街に向かっていた。
道中で出会ったライブラお抱えの武器商人「パトリック」は、取り寄せていた高火力の二液混合型爆弾が盗まれてしまったと報告する。
たまたま爆弾を盗んだ犯人を見つけた2人は、奇跡的な偶然が重なり、爆弾を持ったまま腹ペコの魔獣が仕掛けられた金庫に閉じ込められてしまう。
ヒビが入った爆弾を持前のコントロールで保持していたザップだったが、脱出のために血法を多用したせいで酸欠になり始めていた。
ザップがコントロールを失えば、間違いなく爆弾が起動してしまう。
追いつめられた2人は、お互いの血法をかけ合わせて即席のエアプラズマカッターを作り、何とか脱出を果たした。
【7巻のまとめ】
超虚弱体質の異界人「リール」は「ゲムネモ」の術式によって、ダメージを受けるほど強化・巨大化する体を手に入れた。
レオは「機装医師 リ・ガド」と協力し、ゲムネモの企みを阻止して友人を助けるため、ライブラと共に戦う。
【7巻の見どころ】
この巻の見どころは、レオが巨大化した友人リールを救うため、仲間と力を合わせて挑む「小さな者たちの活躍」です。
リールの心の弱さが暴走に繋がる一方、レオの信念とソニックの活躍が絶妙に絡み、術式を解除する瞬間は胸が熱くなります。
また、「2人の斗星流」では、ザップとツェッドが偶然の連続で爆弾と魔獣に挟まれながらも、即席の血法コンボで脱出する展開もスリリングです。

次巻へ続きます。
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