北野も彼を同じ俯瞰を持つライバルとして認め、試合は激闘の終盤へ。
一方、母との確執を乗り越えた阿久津は集中を極め、北野の決定機を阻止。
さらにアシトの読みとロングフィードから阿久津が決勝弾を叩き込み、エスペリオンは劇的な優勝を掴む。
歓喜の後、アシトはガルージャ監督と初対面し、新たな舞台への序章が始まる。
28巻のあらすじを振り返ってみましょう。
目次
ガルージャ監督との対面とトップチーム練習参加の決意
トップチームのガルージャ監督との対面を果たしたアシト。
緊張でガチガチのなか、ガルージャ監督は通訳と福田監督を通じ、アシトのプレーを評価していることを伝え、トップチームへの練習参加の意思確認をしてきた。
来期を見据えて若手の有望株を見ておくための措置だが、ユースのAチームにとってはチャンピオンシップと日程が被っているため、アシトがトップチームに行けば試合には出られない。
だが話を聞いたアシトには迷いはなかった。
トップチームでの練習で認められればすぐにでもプロ契約できるかとガルージャ監督に逆質問し、「手続きが可能となる年明けからなら」という回答を得ると、練習参加を即決。
練習に参加できる3日間で、夢を叶えるチャンスをモノにするべく気合が入る。
まだ成し遂げていないうちは母親には言えないが、それでもアシトは花に気持ちを打ち明け、応援の言葉をもらうのであった。
世界レベルの顔ぶれに胸を高鳴らせるアシト
ユースAチームの仲間たちの期待も背に、いよいよアシトがトップチームの練習場に合流。
日本や海外の代表選手もゴロゴロいる顔触れのなか、義経が橋渡し役となり、アシトは同じく招へいされていた遊馬と共に練習に臨む。
ワールドカップに出場する選手らのそうそうたる顔ぶれに、委縮するどころか胸を高鳴らせるアシト。
さらに怪我から1年ぶりに復帰した元日本代表の中心選手だった大ベテラン・司馬も合流。
トップチームの練習時間は1日当たり40分だけ、つまり3日間で120分だけがアシトにとってのアピールのチャンスとなるのであった。
ミニゲームで味わうプロとの圧倒的な差
練習の最初はミニゲーム。
アシトはリハビリ明けの司馬と同じサブ組に入り、レギュラー組を相手にすることになると、その威圧感から精彩を欠いてしまう。
プレーのスピードも質もユースとは段違いであり、遊馬がかろうじて食らいつく一方、アシトはまるでついていけない。
プロとの間に壁を感じながらも必死に考え、視野の広さを活かして司馬との連携を図るが、アシトは司馬からのパスに反応できず、いったん練習を外から見学することに。
自分へのパスではなく司馬のパスミスだ、司馬は蹴る前に自分の方を向いていなかったはず―。
そう思っていたアシトだが、見学するとすぐにトップチームでは自分の想像以上のレベルでパスが回っていることを痛感。
それでも、その中で相手を見ていないのにパスを通している司馬のプレーの秘訣はどうしても理解できない。
見学を挟んで再び練習の輪に入ったアシトは、自分の背後にいた司馬へ良いパスを通すことができたが、やはり司馬からのパスには反応できなかった。
そのままミニゲーム形式の練習は終了し、たった25分だがアシトは疲労困憊。
プロとして40分間の練習に全ての集中力を注ぎ、期待に応えられなければ容赦なくふるい落とされる厳しい世界であることを身を以て知ることとなった。
残りの15分はセットプレーの練習。
アシトの練習初日は散々な結果で終えることになるのだった。
司馬との出会いと真のプロを知る衝撃
内心では引退を決めるタイミングを計っている司馬は、まだ契約更改にサインしていないようだ。
福田監督や、今や日本代表FWでエースでもある出口、そして栗林らも、トップチームに上がりたての頃には司馬に教わっており、海外移籍ができたにも関わらずクラブのために残留し続けたレジェンドである。
福田監督らも含めて、トップチームの練習に参加した初日から通用した者はおらず、その悔しさをバネに翌日からすぐ貪欲に教えを求めてきた福田監督と栗林の2人は別格だったと振り返る。
だが、司馬にとって想定外だったのは練習を終えたアシトがその足ですぐに教えを求めてきたこと。
思わず笑ってしまった司馬は、その場に居合わせた福田監督や伊達ヘッドコーチも巻き込んで練習に付き合ってやることに。
「根底から世界が違う。考える前に走れ。今はそれでいい」という司馬のアドバイスの意味もわからないアシトだが、福田監督も現役さながら司馬と対等に渡り合っていることに驚きを隠せない。
本当のプロレベルを目の当たりにし、ますますプロとの壁を感じたままアシトは考え続けるのであった。
栗林の助言とアシトの新たな目標
練習を終えたアシトは、夕食を食べに立ち寄った定食屋で栗林と遭遇する。
悩めるアシトの様子を見ていた栗林は端的に、「司馬を頼ったのは良い判断。できるだけあの人のそばにいれば間違いない」と言葉を贈る。
そして、2年後には必ずスペインへの移籍を実現するという栗林の決意を知ったアシトは、自分がただ「プロになること」だけを目指しており、その後を全く思い描いていなかったことを思い知らされた。
プロになることだけをゴールにしているからプロとの間に壁を感じるのだ―。
そう気づいたアシトは、自分が何をするべきか理解するのであった。
【28巻のまとめ】
アシトはガルージャ監督から評価を受け、チャンピオンシップを捨ててもトップチーム練習に参加する決断を下す。
世界レベルの選手が集う練習場で圧倒的なスピードと質の違いに打ちのめされ、司馬のパスにも反応できず初日は失敗に終わる。
だが即座に司馬へ教えを求め、福田監督も交えた練習で真のプロの厳しさを痛感。
栗林の助言とスペイン移籍への決意を知り、単なるプロ入りではなく更なる高みを見据える必要を悟るのだった。
【28巻の見どころ】
この巻の見どころは、アシトが夢への扉を開く決断と、プロの壁に真正面からぶつかる姿です。
ガルージャ監督から直接評価を受け、チャンピオンシップを捨ててもトップチーム練習に挑む覚悟を示す場面は胸を打ちます。
世界レベルの選手に囲まれた練習で、スピードも質も段違いな中、司馬のパスに反応できず圧倒される様子がリアルに描かれています。
それでも即座に司馬へ教えを乞い、福田監督らも交えた練習で真のプロを体感する姿は成長の第一歩です。

次巻へ続きます。
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