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島外からラロの刺客が到着、混沌とした命懸けの戦いが幕を開ける『嘘喰い』38巻【ネタバレ注意】

~前巻までのあらすじ~

多重債務者の冴えない青年・梶隆臣はひょんなことから凄腕のギャンブラー・斑目貘と出会い、行動を共にするようになる。

さらに梶は命すら対価にするギャンブルや、それを成立させるために立会人を派遣する中立の秘密組織「賭郎」の存在を知り、廃ビルでの命懸けの脱出勝負に勝った貘は、全てを凌駕する暴力を持つ別人格の怪物・ロデムを宿すマルコを仲間に加え、賭郎の会員権や大金を得た。

賭郎の会員権を梶に譲った貘はさらに賭郎の能輪立会人の手配で新たな賭郎勝負の場を設定してもらうこととなり、貘と顔なじみである立会人の夜行妃古壱が梶の専属につくなか、富士山中のトンネルでテロリストの佐田国との賭郎勝負に勝ち、お屋形様との取引で再び賭郎会員に復帰。

しかしその裏ではお屋形様の思惑通り警察以上の力を持つ新組織成立へと動き始めており、さらに賭郎の乗っ取りを企む米国の犯罪組織「アイデアル」も実行部隊リーダーである暗殺者カラカルが暗躍する。

貘は警察とグルになって未解決事件の犯人をでっち上げるための迷宮ギャンブルを利用して自分が屋形越えに失敗した事実を無かったことにし、さらにこの迷宮ギャンブルに関与していた警察関係者の天真とその部下である密葬課の箕輪とのギャンブルにも勝利してLファイルを獲得する。

他方、自らの力で無実を証明すべく立ち上がった梶は、貘から得た情報で殺人事件の真犯人である羽山邸へと潜入、羽山家に取り入るヤクザの鞍馬と滑骨の代理戦争に巻き込まれる形で「ファラリスの雄牛」の勝負に臨んだ。

焼かれたカールが瀕死の重傷を負うが、カールとの協力もあり梶が最終的に勝利して事件の証拠を獲得、負けを認めようとしなかった滑骨は屋敷の外で伽羅によって葬られるが、伽羅は滑骨が契約していた伝説的ボディーガードのキョンホ・ジョンリョに狙われることとなり、姿を消した。

貘は梶が獲得した証拠と犯罪者が載るLファイルを使い、テレビ局を乗っ取って生放送での暴露番組を企画し、貘はゲストの中に潜ませていた梶と共謀して500億もの大金をゲストから巻き上げることに成功する。

放送市場類を見ない番組を終えた貘はさらに電波ジャックを継続し、Lファイルを利用して賭郎が用意した搦手の人員を各所に受け入れさせ、500億と合わせて屋形越えの権利に手をかけた。

そのまま貘は搦手が成立するまでの時間稼ぎとして旧電波塔である帝国タワーで賭郎勝負を始めたが、相手として現れたのは零號立会人の切間撻器を連れた謎の男・捨隈。

2人の戦いはアイデアルのカラカルとマーティンや鞍馬組も割り込み混沌とした戦いとなるが、アイデアルの工作員だった捨隈の思考をも看破した貘が勝負を制した。

他方、タワーの外では賭郎と警察が互いの代表による激しいバトルが繰り広げ、搦手の成立と笹岡副総監の死によって決着し、密葬課は解体、真鍋と三鷹の2人は賭郎に吸収されることとなる。

零號の称号を賭けた號奪戦でも死力を尽くした妃古壱が撻器から勝利を挙げ、貘が賭けに勝ったものの、その勝負の裏で貘の500億がアイデアルに横取りされてしまう。

さらに持病の記憶喪失を起こしたお屋形様がかつてお守役だった栄羽と合流すべく、賭郎の追っ手を振り切って行方をくらませた。

お屋形様の表の顔である内閣調査室の蜂名直器と面識のあった防衛省の大船額人が逃走を助け、額人が追う武器密輸事件の捜査に協力することとなった蜂名は、密輸の受渡場所であるジャルード号に額人と共に潜入。

船に拘束されていた新聞記者の横井と偶然巻き込まれた梶と共に額人がレーシィ船長と賭郎勝負「バトルシップ」を繰り広げ、額人は勝負に敗れたものの、梶や賭郎たちが脱出した後に蜂名の工作によって船は沈没した。

その蜂名とアイデアルのボスであるラロが接触し、貘と3人で直接対峙、屋形越えの挑戦権を賭けて勝負することが決まる。

限られた空間・時間・協力者の人数のなかで好きに勝負ができる卍勝負となり、オンラインゲーム「プロトポロス」の世界を現実に再現した絶海の孤島で勝負が始まった。

勝敗は期日までにゲーム内の3つの国を統一し、最高位の皇帝となること。

各所でラロ側との戦いが勃発し、伽羅がロバートKを、梶がフロイド・リーを撃破して島から追放。

しかしアウトローの支配を賭けて伽羅とジョンリョが死闘を繰り広げ、伽羅がジョンリョを破ったもののここで力尽き命を落としてしまった。

伽羅の死という大きな代償と引き換えにアウトローを手中に収めた貘はついにテイパー国王となったが、統一戦争はラロが勝利し皇帝の座を勝ち取った。

しかしそれこそが貘の罠、あえてこのタイミングで皇帝の座を掴ませることによって最終日の直前にゲームがリセットされるように仕向けていたのである。

勝利が遠のくなか、力尽くでゲームをひっくり返そうとするラロは外部の協力者を呼び込んで運営の支配と賭郎の殲滅を、運営は賭郎に牙を剥きつつ不法入島者のBANを、賭郎は不法入卍者の粛清を狙い、三つ巴の争いが始まるのであった。

 

38巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。

アラタが本格的に動き出す

アラタに心酔してオフプロの運営を担ってきた台場だが、謎の紙幣を持っていたことに気づいた中立班の円堂がアラタに報告。

その紙幣は実はアラタがこの島を捨てて国家規模でプロトポロスを行うために目をつけていた財政難の国家、ヒューガー人民共和国のものだった。

国家の買収を企むアラタは何も知らない円堂に命じて台場を裏切り者として監視させつつ、自分のインナーを起動させてレベル100の最強プレイヤーとして参戦する。

アラタがプレイヤーになったことにより、アウトローの支配という貘との約束も霧散してしまうのだった。

不法入卍者たち

電気ショックでトランシーバーが壊れ、立会人たちは独自の判断で行動しなければならなくなる。

運営が放った警備隊はシングルタスクの阿比留を筆頭に、運営サーバーに不正接続している不法入島者たちの潜伏する小屋を突き止める。

しかし待ち構えていた百龍にやって阿比留たちは返り討ちにされ、プレイヤーの情報がチェックできる運営側のタブレットを奪われてしまった。

ラロたちが狙うのは、運営のゲームのプログラムを直接書き換えて皇帝の座を継続させることであり、トルベはそのためには2つのパスワードが必要なことを暴く。

と、ここで同じく運営のタブレットを手に入れていた弥鱈のサポートで妃古壱が単身で奇襲をかけ、嵐のような銃撃で不法入島者たちを壊滅させる。

虚を突いた攻撃がハマったものの、百龍とトルベは2人でその場を脱出していたのであった。

一方、蜂名から頼まれてオフプロの島に呼ばれた額人は、トルベによって船を沈められてしまうものの、無事に島へと漂着。

ゲームのことなど何も理解していない額人だったが、困っている一般プレイヤーを暴徒から助けながら行動を開始する。

亜面にラロを監視させつつ弥鱈、能輪はタブレットで連携。

ハルは自ら台場に捕まることで運営の内部へと潜入しつつ、運営から立会人への対処も宙に浮いた状態に。

その運営のなかではアラタ派の藤壷が荷物に紛れて包帯姿の2人の工作員を追加したのだった。

インナーの位置情報が命取りに

島の中のネットワークのアクセスポイントにいればインナーが感知され、タブレット同士も無線通信できる仕組み。

タブレットがあれば不正接続されている場所も、運営の動きもチェックすることができる。

貘、チャンプ、りゅうせいはインナーの充電を続けなければならず、そのためにアクセスポイントに入らなければならない。

そしてその動きをトルベに捕捉され、刺客が襲撃してきた。

チェーンソーや銃を持って錯乱したプレイヤーに襲われた梶、チャンプ、りゅうせいたちは門倉立会人と共に小屋に立て籠る。

普通のプレイヤーは賭郎にとって粛清の対象外であるものの、梶は門倉を唆して対処を依頼。

運営からの電気ショックを受けて動けなかった際に梶に助けられた借りを返すため、門倉も梶たちを助けた。

しかし31日まであと充電は2回必要、つまりその分だけ襲撃を凌がなければならないのであった。

アラタの真の狙いに気づいた運営も分裂

他方、パノプティコンという監獄に囚われたハルは、取り乱す台場と円堂の様子から状況を察し、アラタが台場をハメて罪をなすりつけ、プレイヤーを厳選して新たな国でゲーム世界を実現しようとしていることを見抜く。

時を同じくして藤壷やゲームシステム班の班長らが運営のメインコンピュータルームに立て籠り、裏切り者とされる台場の身柄を要求、システムを書き換えるためのパスワードを聞き出す狙いを見せる。

アラタが真のプロトポロス実現に向けこの島に見切りをつけるなか、話を聞いた円堂は次第にアラタに疑いの目を向け始めるのだった。

立会人をも圧倒する百龍

闘技場で佇むラロのもとに協力者である梟からコンタクトが入り、ラロが動き出す。

ラロをすぐさま亜面立会人が追うが、その前に百龍が立ちはだかった。

百龍の攻撃で意識が飛びかける亜面だが、そこに合流したヰ近立会人が立ち直らせる。

亜面では敵わないと判断したヰ近は自ら百龍の相手を引き受け、ダメージを負った亜面がラロを追うことに。

しかしヰ近ですらも百龍には敵わず、返り討ちにあってしまうのだった。

ラロがアラタを殺害

27日、ラロはアラタの位置情報を探知して単身でアラタに接触。

運営に潜入していた梟からヒューガー人民共和国のことも掴んでいたラロは、「ヒューガーは破綻している」という情報を流布し、アラタの計画の阻止をチラつかせた。

アラタがヒューガーよりもラロの殺害を優先する構えを見せると、ラロはあっさり降参し島から追放されようとするが、これもラロの作戦のうちだった。

あえて自分を追放させようとしたことで、賭郎に勝負中のプレイヤーであるラロを守る義務が発生。

ラロを追っていた亜面立会人がアラタの護衛たちを排除し、ラロもアラタが持っていたダイヤモンドに異常な執着を見せて殺害するのであった。

ハルが梟と遭遇

ハルは運営に潜入した梟とその専属である陸號立会人の能輪紫音と遭遇する。

梟はかつて殺したはずの貘の代打ちとの再会と、その代打ちが賭郎のお屋形様であることに驚きつつ、アラタを殺したラロがここから巻き返すことを宣言。

対するハルも梟の言葉から、かつて自分が貘の代打ちとして勝負し負けたことを知るのであった。

貘のもとに百龍が迫る

アラタが死んだことでゲームシステムの書き換えは困難となった今、ラロたちが狙うのは王候補である貘、チャンプ、りゅうせいの身柄。

ラロが勝つには3人のインナーを確保して31日のリセットと同時に王座を交代させ、残る2人の王を倒すしかない。

トルベが使っていた運営のタブレットは運営によって接続を打ち切られ、アクセスポイントも感知できなくなったが、接続が切れる寸前に1人だけ位置情報を感知していた。

梶たちのもとにはマルコと弥鱈立会人が合流を果たす一方、トルベから位置情報を捕まれた貘のもとには百龍が立ちはだかる。

ヰ近をも倒した百龍が、貘の専属である妃古壱と戦闘に入るのであった。

【38巻のまとめ】

貘の策によって追い詰められたラロは、島外から呼び寄せた協力者たちを使って力尽くでの逆襲を開始。

なかでも伝説の殺し屋である百龍は運営や立会人をも凌駕する暴力により、貘たちのインナーの位置情報から的確に迫ってくる。

そして百龍が貘を捕捉、専属である妃古壱との戦闘が勃発するのだった。

次巻へ続きます。

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