中学3年生になり、それぞれ成長した文吾たち。
文吾は瑛太に奪われたエースの座を奪い返すため夏の大会での飛躍を誓う。
そして袴田とともにカーブの習得にも挑戦。
一方、文吾を強くライバル視する瑛太は真琴にも好意を寄せており、グラウンド外でもライバル関係となるのであった。
10巻のあらすじを振り返ってみましょう。
瑛太から真琴への告白
瑛太は今までずっと自分に自信がなかったが、エースとして生まれ変わり自信をつけた今、好意を寄せる真琴に対してもアプローチをかける。
真琴を甲子園に連れていくことを宣言し、マネージャーとして自分と同じ翔西高校に来ないかと誘う瑛太。
突然の告白に真琴は驚きを隠せないのだった。
軟式野球の天才打者・河村
名実ともに高校野球界最強である東光学園の部長・近藤も静央シニアの練習を視察に訪れ、スカウトたちの間に緊張が走る。
そこに東光学園が獲得を決めた中学軟式野球の天才・河村幸一が姿を見せる。
類まれな運動神経を持つ河村はこれまで野球とバスケの両方で天才的な活躍を見せていたが、「より簡単そうな」野球一本に絞ることを決め、冨士ヶ丘シニアに入団するのだという。
静央シニアの練習を見た河村は瑛太たちを挑発し、その不遜な態度に野田たちにも緊張が走る。
東光学園は既にS級評価の有望投手10人の獲得を決めているため瑛太や文吾らの獲得は狙わず、野田のライバルとして河村を置くことで野田の更なる成長を引き出そうとしているのだった。
文吾の決意と真琴の気持ち
文吾が河村そっちのけで投球練習をはじめ、覚えたてのカーブを披露したことでスカウトたちに驚きが広がる。
河村もまた、文吾の才能を見抜いて興味を惹かれたようだ。
もともと投げていた右投げでカーブを練習することで、左投げでのカーブも上達し、完成形に近づいている模様。
そして野田も、文吾に自分の相棒に相応しい日本一の投手のレベルまで早く上がってこいと叱咤激励し、文吾も夏までに圧倒的な結果を残すことを決意する。
一方、瑛太からの告白に戸惑いを抱えていた真琴は、日本一を目指してひたすら野球に情熱を注ぐ文吾の姿にときめき、文吾が好きという自分の気持ちに改めて気づくのであった。
練習試合で因縁の宮松シニアと対決へ
関東大会まであと2ヶ月を切り、練習試合が決まって練習に熱が入る。
リトルで主力メンバーだった1年の小谷野・尾野も必死にアピールするが、特に文吾はほかの誰よりも気合が入っていた。
練習試合の相手は、2年前の日本選手権準決勝で文吾が滅多打ちをくらった因縁の相手・宮松シニアだからである。
超攻撃型を志向し、9人の打者全員が中学生離れした身体とスイングを持つ宮松シニアに対し、当時はど真ん中のストレートしかなかった文吾が打たれるのも必然。
なかでも双子の杉浦真生と礼生は1年生ながらも文吾からホームランを放ち、文吾をバッティングピッチャー呼ばわりしていたのであった。
静央シニアと宮松シニアの練習試合には多くのスカウトのほか、冨士ヶ丘シニアや上本牧シニア、そして流山シニアたちライバルも偵察に。
真生と礼生は文吾に「俺たちに打たれすぎてイップスにでもなったんじゃないかと心配した」と上から目線で挑発してくるが、割って入った瑛太も「バットすら振れなくなるイップスになるかもしれないぞ」と応戦。
一触即発の空気のなか、試合が始まるのだった。
静央シニアvs宮松シニア
試合は野田のタイムリー2ベースで静央シニアが先制。
その後先発の瑛太がコーナーを正確に突く投球で宮松シニア打線を抑える。
しかし味方のエラーと真生の長打につかまって逆転を許し、6回から文吾にスイッチ。
文吾は覚えたてのカーブを真生にスタンドまで運ばれ追加点を許すが、なぜか文吾は笑みを浮かべているのだった。
【10巻のまとめ】
関東大会が近づくなか、静央シニアは2年前に文吾が滅多打ちにあった因縁の相手・宮松シニアとの練習試合を迎える。
軟式野球の天才打者・河村を迎えたダークホース・富士ヶ丘シニアやライバルの上本牧シニア、全国覇者の流山シニアなどライバルやスカウトらも注目する一戦。
1点リードを許して2番手として登板した文吾は覚えたてのカーブが強打者相手に通用せずホームランを打たれてしまうが、なぜか笑みを浮かべているのであった。
【10巻の見どころ】
この巻の見どころは、瑛太から真琴への告白と、文吾が因縁の宮松シニアとの再戦に挑む場面です。
瑛太が自信を得て真琴に想いを伝える一方、真琴は野球に情熱を注ぐ文吾への想いに気づきます。
そして文吾は、過去に完膚なきまで打ち砕かれた宮松シニアを相手に、新たに習得したカーブで挑戦。

次巻へ続きます。
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