文吾が気迫の投球で立花からも空振り三振を奪う衝撃の投球を見せ、触発された野田が値千金の決勝弾。
劇的な幕切れで上本牧シニアとの激闘を制したが、その後日本選手権の準決勝で静央シニアは惨敗を喫することとなる。
そして物語は2年後に移るのであった―。
9巻のあらすじを振り返ってみましょう。
中学3年生になった文吾たち
中学3年になった文吾たち。
それぞれが2年前から成長を見せていたが、文吾は2年前の上本牧シニア戦での活躍後、日本選手権の準決勝で滅多打ちにあい、エースナンバーもあれから左投手として頭角を現した瑛太に奪われていた。
クラスには関西のシニアでナンバーワンの女子選手だった西浦珠希という女子が転入するが、珠希は静央シニアではなく最近急成長を遂げている冨士ヶ丘シニアへの入団を決める。
瑛太には60校を超えるスカウトがあるなか、吉見と同じ進学先を志望して翔西入りが内定、そして野田には100校以上のスカウトがありながらも、まだ進学先は保留の状態。
静央シニアの正捕手として大きく成長した袴田は横浜第一入りが内定し、外野手で身体能力に優れる間瀬も強豪校への進学が決まっている。
2番手投手に甘んじている文吾にはいくつか特待生での誘いがあるが、まだ進学先は未定。
2年間伸び悩んでいるように思えるものの、夏までにエースナンバーの奪還を宣言する文吾。
再び爆発的な成長を遂げる予感がするのだった。
変化球の習得に挑戦
文吾をライバル視する現エースの瑛太は細かく変化するムービングファストボールを武器とし、トレーニングに余念がない。
一方、文吾は2年前に通用しなかったど真ん中のストレートを必殺の武器とするため、袴田と共に新たな変化球の習得に挑戦。
器用ではない文吾はスライダーやスプリットに挑戦するも、センスは皆無。
そんななか、袴田はカーブに一筋の希望を感じ、カーブの習得を目指すこととなる。
三角関係の予感?
文吾への好意を募らせる真琴は、中学いっぱいで野球をやめようという漠然とした悩みを文吾に相談する。
すると文吾は野球選手としての真琴への敬意をまっすぐ口にし、背中を押された真琴は吹っ切れた。
一方、真琴に好意を寄せる瑛太は用具室で真琴と2人きりに。
静央シニアの恋模様も荒れようとしているのであった。
【9巻のまとめ】
中学3年生になり、それぞれ成長した文吾たち。
文吾は瑛太に奪われたエースの座を奪い返すため夏の大会での飛躍を誓う。
そして袴田とともにカーブの習得にも挑戦。
一方、文吾を強くライバル視する瑛太は真琴にも好意を寄せており、グラウンド外でもライバル関係となるのであった。
【9巻の見どころ】
この巻の見どころは、文吾が奪われたエースナンバーを取り戻すため、苦手な変化球習得に挑戦する姿です。
不器用ながらもカーブに活路を見いだし、成長の兆しを見せる文吾の努力には胸を打たれます。
また、文吾を巡る真琴と瑛太の三角関係の気配も描かれ、グラウンド外でも波乱の予感。

次巻へ続きます。
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