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海戦ゲーム「バトルシップ」開幕、暗躍する蜂名の前に迫る船長の腹心『嘘喰い』27巻【ネタバレ注意】

~前巻までのあらすじ~

多重債務者の冴えない青年・梶隆臣はひょんなことから凄腕のギャンブラー・斑目貘と出会い、行動を共にするようになる。

さらに梶は命すら対価にするギャンブルや、それを成立させるために立会人を派遣する中立の秘密組織「賭郎」の存在を知り、廃ビルでの命懸けの脱出勝負に勝った貘は、全てを凌駕する暴力を持つ別人格の怪物・ロデムを宿すマルコを仲間に加え、賭郎の会員権や大金を得た。

賭郎の会員権を梶に譲った貘はさらに賭郎の能輪立会人の手配で新たな賭郎勝負の場を設定してもらうこととなり、貘と顔なじみである立会人の夜行妃古壱が梶の専属につくなか、富士山中のトンネルでテロリストの佐田国との賭郎勝負に勝ち、お屋形様との取引で再び賭郎会員に復帰。

しかしその裏ではお屋形様の思惑通り警察以上の力を持つ新組織成立へと動き始めており、さらに賭郎の乗っ取りを企む米国の犯罪組織「アイデアル」も実行部隊リーダーである暗殺者カラカルが暗躍する。

貘は警察とグルになって未解決事件の犯人をでっち上げるための迷宮ギャンブルを利用して自分が屋形越えに失敗した事実を無かったことにし、さらにイカサマを読み切って勝利を手繰り寄せ、合計11億円とこの迷宮ギャンブルに関与していた警察関係者の名前として天真という男の名前を得た。

貘の命を狙ってその天真とその部下である密葬課の箕輪が現れ、この迷宮ギャンブルの関係者のデータが入ったLファイルを賭けて門倉が仕切る勝負が行われるが、これにも勝利して天真からLファイルを獲得する。

他方、梶は自らの力で無実を証明すべく立ち上がり、貘から得た情報で殺人事件の真犯人である羽山邸へと潜入、羽山家に取り入るヤクザの鞍馬と滑骨の代理戦争に巻き込まれる形で完全な証拠を賭け、梶・カール・郁斗の3人で「ファラリスの雄牛」の勝負。

焼かれたカールが瀕死の重傷を負うが、カールとの協力もあり梶が最終的に勝利して事件の証拠を獲得、負けを認めようとしなかった滑骨は屋敷の外で伽羅によって葬られるが、伽羅は滑骨が契約していた伝説的ボディーガードのキョンホ・ジョンリョに狙われることとなり、姿を消した。

貘は梶が獲得した証拠と犯罪者が載るLファイルを使い、テレビ局を乗っ取って生放送での暴露番組を企画、賭郎勝負としてスタジオには弥鱈立会人が目を光らせるなか、番組ではゲストたちがパネルと共に事件の犯人として暴かれていき、貘はゲストの中に潜ませていた梶と共謀して500億もの大金をゲストから巻き上げることに成功。

放送市場類を見ない番組を終えた貘は、500億に続いて屋形越えの権利を得るため、次の手としてLファイルに残る犯罪者たちに賭郎が用意した搦手の人員を受け入れさせることを目的に電波ジャックを継続。

旧電波塔である帝国タワーで賭郎勝負をすることで、電波ジャックの発信源に何者も邪魔させない構えだが、放送を阻止しようと警視庁の副総監が独断でSAT出動を指示、そこにお屋形様と棟耶立会人が対峙する。

帝国タワーでは零號立会人の切間撻器を連れた謎の男・捨隈を相手に、互いの珠の数を読み合い、タワー最上階の端末に正しい合計数を入力した方が勝ちという勝負が行われることに。

アイデアルのカラカルとマーティンや鞍馬組も割り込み混沌とした戦いとなるが、アイデアルの工作員だった捨隈の思考をも看破した貘が勝負を制した。

他方、タワーの外では賭郎と警察が互いの代表による激しいバトルが繰り広げ、搦手の成立と笹岡副総監の死によって決着し、密葬課は解体、真鍋と三鷹の2人は賭郎に吸収されることとなる。

賭郎勝負は貘の勝利、そして零號の称号を賭けた號奪戦が始まり、死力を尽くした妃古壱が撻器から勝利を挙げた。

しかしその勝負の裏ではカールがアイデアルに狙われ、監視カメラの映像からパスワードが流出、貘の500億が横取りされてしまう。

さらに持病の記憶喪失を起こしたお屋形様がかつてお守役だった栄羽と合流すべく、賭郎の追っ手を振り切って行方をくらませた。

お屋形様の表の顔である内閣調査室の蜂名直器と面識のあった防衛省の大船額人が逃走を助け、額人が追う武器密輸事件の捜査に協力することとなった蜂名は、密輸の受渡場所であるジャルード号を特定し、額人と共に潜入する。

一足先に兵器入りのコンテナの場所がわからなくなるよう蜂名は妨害工作を開始する一方、乗船した額人はブリッジで協力者で新聞記者の横井と、偶然巻き込まれた梶が拘束されているのを発見。

梶は額人とレーシィ船長の勝負に賭郎による立ち会いを提案し、九拾壱號立会人の最上妙子が乗船するのであった。

 

27巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。

防衛省の応援は期待できない

賭郎の立会人が来ることを知った蜂名は作戦を変更することに。

船内のトイレに潜んでいた城道を発見し、城道が勝負に負けたあと携帯で何者かと話していたことを突き止めると、それが密輸を嗅ぎ付けられたことのタレコミであると予測。

そしてそのタレコミが最終的に防衛省の高官へ伝わり、額人の応援要請が握りつぶされた可能性が高いと推理し、額人にメールで「応援は期待できない。レーシィとの勝負を受けろ」と指示。

そして梶の代打ちとして額人がレーシィと賭郎勝負を行うこととなるのであった。

ゲームの内容は「バトルシップ」

場慣れしているレーシィは勝負のルールを決めるにあたって梶と横井を遠ざけ、慣れていない額人を相手に話を有利に進めていく。

額人のボディチェックを済ませ、レーシィはパッドを使ったゲーム「バトルシップ」を提案。

戦艦、巡洋艦、駆逐艦、潜水艦の4種を互いがマスに配置し、順番に相手の艦隊の位置を予測して攻撃。

マスに配置された船に命中すれば船の種類が明かされ、船の全マスに攻撃を当てればその船は撃沈、相手の艦隊を先に全滅させた方が勝ちというゲームだ。

船への攻撃は2種類あり、1ヵ所攻撃のシングルショットか、5ヵ所攻撃だがどれが当たったかわからない一斉射撃か。

プレイヤーは通常シングルショットしか撃てず、1回のターンで複数の船を撃沈した時にその数に応じて一斉射撃の権利を得る。

一斉射撃の権利はまとめて使うことができる。

船の配置は互いのパッドで、船への攻撃は画面を直接タッチして行うことが決められ、最上の部下たちが到着した。

蜂名は電話越しに額人からルールを把握し、ルールについてゴネるように指示。

「決して動かぬ確かな証拠が欲しい」という蜂名の入れ知恵の結果、最上はあることを考えついてコンテナの積込を全て終えさせ、勝負を仕切ることに。

・勝負が行われるブリッジは暴力禁止だが、それ以外は賭郎は一切関知しない。
・額人が勝てば身の安全と梶・横井の解放、船と船長とコンテナは出港させない。
・レーシィが勝てば船は即出港、額人・梶・横井にも賭郎は関知しない。

レーシィが用意していた機器とルールについてはレーシィの説明が100%反映され、勝負が始まるのだった。

ゲーム開始、隙を突いて抜け出す梶と横井

額人は梶と横井と相談しながら船の配置を考える。

梶は協力して周辺もくまなくチェックし、横井が観葉植物には何も仕掛けがないことを確認。

コイントスの結果先攻はレーシィとなり、額人も共に1ターン目は互いにミス。

梶は自分と横井の安全は賭郎に保障されているというルールの穴をつき、横井を連れてこっそりとデッキを抜け出し行動を開始する。

付いてきたのは最上の部下である女性の黒服3人だけ。

梶はどうにかしてレーシィたちに負けない暴力であるマルコと連絡を取ることを狙い、通信手段を探す。

そして船内でノートPCを発見し、デッキのカメラから勝負の様子を見ながら外部への通信を試みるのであった。

ゲーム序盤は額人がリード

3ターン目にして額人はこの試合初のヒットを出した。

ヒットしたのは巡洋艦だが、その配置方向を当てることができずターンを終える。

次のターンで運良く額人は巡洋艦を撃破するが、その頃梶と横井は船員に見つかり、椅子に拘束されてしまう。

6ターン目でレーシィもようやく初ヒットを出すが、額人はまたもヒットを出し、駆逐艦1隻の位置を暴き出した。

そのまま額人は迷いなく選択肢、駆逐艦を見事に撃破。

額人の選択は突然セオリーを無視したように思え、さらに左上隅のマスを選択。

しかし額人の攻撃はミスとなり、この時レーシィは安堵するのだった。

船長のダイヤを狙うことした城道

トイレで船員に発見された城道だが、蜂名がその船員を殺めて助けられる。

その船員が持っていたケータイを盗み見ることで、船長が大量のダイヤを船長室の金庫に保管していることを知ると、城道は金に目がくらんでダイヤを横取りすることを画策。

死んだ船員の服と持っていた鍵を奪い、ダイヤを持って船からの脱出を狙うのであった。

レーシィが驚異の追い上げを見せる

蜂名が始末した船員と連絡が取れなくなったことからレーシィは船内に侵入者がいる可能性に気づき、腹心のヴォジャに始末を命じた。

その侵入者が額人に入れ知恵をしていると確信したレーシィはここから本気を出し、観葉植物を使った装置で反撃に出る。

「観葉植物が額人の船の配置を教えてくれる」などと奇怪な言葉を口にしながら、レーシィは観葉植物の葉に電極をつけ、レーダーで反応を見始める。

かつてトンデモ扱いされたバクスター効果に則った手法だが、レーシィは見事に額人の駆逐艦1隻を撃沈。

さらに連続して戦艦をも沈め、一斉射撃の権利を獲得する。

この一斉射撃をすぐに行使すると、駆逐艦に1発とさらにこのゲームで最も見つかりづらい潜水艦にヒット。

潜水艦が沈んだことでさらに一斉射撃の権利を獲得し、レーシィが波に乗る。

レーシィはこの一斉射撃の権利を温存し、次のシングルショットをミスしたものの、額人は一気に追い上げられたのだった。

船長の腹心ヴォジャたちが蜂名に迫る

額人の生命線は蜂名のサポート。

蜂名は最初にルールにイチャもんをつけ、最上が兵器入りのコンテナがレーシィの船の配置と同じになるようにすることを読んでおり、実際のコンテナを1つ1つチェックして正解を探し出していた。

コンテナの周辺には仲間が殺され警戒を高める船員やヴォジャの姿もある。

身を潜めながらやり過ごそうとする蜂名だが、そのときケータイが鳴ってしまい、追い詰められてしまう。

ケータイを鳴らしたのは、蜂名に復讐しつつ自分が敵ではないことをアピールしたい城道だった。

しかし蜂名は上手くすり抜けて船員たちをコンテナの中に閉じ込めつつ、城道が船長室のダイヤを手にかけたことを暴露。

もともと船長室の鍵やダイヤの情報が記されたケータイの持ち主は蜂名が別の場所で始末した船員から手に入れたものであり、その餌にまんまと城道は食いついてしまった形である。

ダイヤを持ち出すために丸ごと飲み込んでいた城道は、怒れるヴォジャによって殺され、周辺にダイヤが散乱。

船員を閉じ込めたコンテナの中では煙が燻り始めるなか、蜂名はヴォジャに対し「ダイヤを拾ってコンテナを開ければ仲間は助かる。僕の邪魔をしなければそれでいい」と持ちかけるが、ヴォジャは聞く耳を持たず。

システマという武術で蜂名に襲い掛かり、戦闘が始まった。

蜂名は盗品コンテナの中で見つけていたアンチトラクションジェルを撒き、表面摩擦を劇的に減少させることでヴォジャの動きを封じ、足の指で掴んだナイフをヴォジャの胸に突き立てるのであった。

勢いの止まらないレーシィ

他方、デッキでは額人の攻撃がミスとなり、再びレーシィのターン。

レーシィは先ほどミスした駆逐艦を沈め、さらに温存していた一斉射撃の権利を行使。

これでレーシィはさらに優勢に立つが、額人はそのカラクリにまだ気が付いていないのであった。

【27巻のまとめ】

防衛省からの応援が期待できないなか、額人とレーシィによる賭郎勝負「バトルシップ」が始まった。

序盤はリードする額人だったものの、レーシィは観葉植物の反応を読み取る装置を持ち出し、驚異の追い上げを見せる。

他方妨害工作と額人のサポートをする蜂名の前にもレーシィの腹心であるヴォジャが迫り、戦闘が勃発するのであった。

次巻へ続きます。

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