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伽羅の戦死を代償に国王に上り詰めた貘、そして三国による統一戦争へ…『嘘喰い』36巻【ネタバレ注意】

~前巻までのあらすじ~

多重債務者の冴えない青年・梶隆臣はひょんなことから凄腕のギャンブラー・斑目貘と出会い、行動を共にするようになる。

さらに梶は命すら対価にするギャンブルや、それを成立させるために立会人を派遣する中立の秘密組織「賭郎」の存在を知り、廃ビルでの命懸けの脱出勝負に勝った貘は、全てを凌駕する暴力を持つ別人格の怪物・ロデムを宿すマルコを仲間に加え、賭郎の会員権や大金を得た。

賭郎の会員権を梶に譲った貘はさらに賭郎の能輪立会人の手配で新たな賭郎勝負の場を設定してもらうこととなり、貘と顔なじみである立会人の夜行妃古壱が梶の専属につくなか、富士山中のトンネルでテロリストの佐田国との賭郎勝負に勝ち、お屋形様との取引で再び賭郎会員に復帰。

しかしその裏ではお屋形様の思惑通り警察以上の力を持つ新組織成立へと動き始めており、さらに賭郎の乗っ取りを企む米国の犯罪組織「アイデアル」も実行部隊リーダーである暗殺者カラカルが暗躍する。

貘は警察とグルになって未解決事件の犯人をでっち上げるための迷宮ギャンブルを利用して自分が屋形越えに失敗した事実を無かったことにし、さらにこの迷宮ギャンブルに関与していた警察関係者の天真とその部下である密葬課の箕輪とのギャンブルにも勝利してLファイルを獲得する。

他方、自らの力で無実を証明すべく立ち上がった梶は、貘から得た情報で殺人事件の真犯人である羽山邸へと潜入、羽山家に取り入るヤクザの鞍馬と滑骨の代理戦争に巻き込まれる形で「ファラリスの雄牛」の勝負に臨んだ。

焼かれたカールが瀕死の重傷を負うが、カールとの協力もあり梶が最終的に勝利して事件の証拠を獲得、負けを認めようとしなかった滑骨は屋敷の外で伽羅によって葬られるが、伽羅は滑骨が契約していた伝説的ボディーガードのキョンホ・ジョンリョに狙われることとなり、姿を消した。

貘は梶が獲得した証拠と犯罪者が載るLファイルを使い、テレビ局を乗っ取って生放送での暴露番組を企画し、貘はゲストの中に潜ませていた梶と共謀して500億もの大金をゲストから巻き上げることに成功する。

放送市場類を見ない番組を終えた貘はさらに電波ジャックを継続し、Lファイルを利用して賭郎が用意した搦手の人員を各所に受け入れさせ、500億と合わせて屋形越えの権利に手をかけた。

そのまま貘は搦手が成立するまでの時間稼ぎとして旧電波塔である帝国タワーで賭郎勝負を始めたが、相手として現れたのは零號立会人の切間撻器を連れた謎の男・捨隈。

2人の戦いはアイデアルのカラカルとマーティンや鞍馬組も割り込み混沌とした戦いとなるが、アイデアルの工作員だった捨隈の思考をも看破した貘が勝負を制した。

他方、タワーの外では賭郎と警察が互いの代表による激しいバトルが繰り広げ、搦手の成立と笹岡副総監の死によって決着し、密葬課は解体、真鍋と三鷹の2人は賭郎に吸収されることとなる。

零號の称号を賭けた號奪戦でも死力を尽くした妃古壱が撻器から勝利を挙げ、貘が賭けに勝ったものの、その勝負の裏で貘の500億がアイデアルに横取りされてしまう。

さらに持病の記憶喪失を起こしたお屋形様がかつてお守役だった栄羽と合流すべく、賭郎の追っ手を振り切って行方をくらませた。

お屋形様の表の顔である内閣調査室の蜂名直器と面識のあった防衛省の大船額人が逃走を助け、額人が追う武器密輸事件の捜査に協力することとなった蜂名は、密輸の受渡場所であるジャルード号に額人と共に潜入。

船に拘束されていた新聞記者の横井と偶然巻き込まれた梶と共に額人がレーシィ船長と賭郎勝負「バトルシップ」を繰り広げ、額人は勝負に敗れたものの、梶や賭郎たちが脱出した後に蜂名の工作によって船は沈没した。

その蜂名とアイデアルのボスであるラロが接触し、貘と3人で直接対峙、屋形越えの挑戦権を賭けて勝負することが決まる。

限られた空間・時間・協力者の人数のなかで好きに勝負ができる卍勝負となり、オンラインゲーム「プロトポロス」の世界を現実に再現した絶海の孤島で勝負が始まった。

勝敗は期日までにゲーム内の3つの国を統一し、最高位の皇帝となること。

最下層の奴隷からスタートした貘は、早々に奴隷たちを相手にギャンブルで圧勝、さらにこの世界の通貨であるビオスを増やすために闘技場へと足を運んで仲間と合流。

さらに各所でラロ側との戦いが勃発し、伽羅がロバートKを、梶がフロイド・リーを撃破して島から追放。

ショウドのハルも暗躍するなか、貘は次の目標としてアウトローの支配に乗り出すが、派遣された伽羅の前には同じ企みを持つジョンリョが立ちふさがった。

互いの専属立会人である三鷹と番代も號奪戦を行うこととなり、毒を飲んだうえで解毒剤を奪い合うバトルが勃発。

全てが止まって見えるほどの動体視力を武器に伽羅をも追いつめるジョンリョ。

それでも伽羅は貘のために立ち上がり、反撃に出るのであった。

 

36巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。

伽羅vsジョンリョ、三鷹vs番代

一瞬の隙を突いた伽羅がジョンリョに猛反撃。

ジョンリョは攻防の中で解毒剤を見逃さずに先にキャッチするものの、伽羅はジョンリョが解毒剤に気を取られたところを勝機と見てジョンリョの頭部を破壊。

共に海中に落下したものの伽羅がジョンリョを撃破し、解毒剤とアウトローの支配権を手にした。

一方、三鷹と番代の號奪戦でも三鷹が番代を撃破。

こうして2つの死闘が決着を迎えた。

しかし瀕死の重傷を負った伽羅もまた、森の中で1人静かに腰を下ろし、そこで息絶えてしまうのであった。

テイパー国王の座を狙う貘

アズラの国ではラロが次々とプレイヤーを破滅させながら成長を続け、ついに王になり得る上級職のレベル80に辿り着いた。

伽羅が勝ったという速報を受けた貘は、現テイパー国王のネロネロに対し、3日後の三国会談の日までに王の座を奪い取ることを宣言する。

しかし自分のもとにアウトローを統べるアラタと、三鷹立会人だけが姿を現したことですぐに伽羅の死を悟った。

伽羅の死という大きな代償を払った貘は、アウトローの力を存分にふるってテイパーの王候補である他の上級職に嫌がらせを行い、島から逃亡させることに成功。

レベル80に到達した貘は、ネロネロへの嫌がらせよりもアラタには王以外のアズラとショウドの上級職を片っ端から狙うよう指示したうえで、ネロネロと直接対峙するのであった。

国王の座を賭けたゲームは「ハンド・チョッパー」

王を決めるのは上級職による投票で2/3以上の支持を得る必要があるが、今テイパーに残っている上級職は貘、カメオ、ネロネロとその仲間であるムッツリーニだけ。

手っ取り早く貘を追い払うため、ネロネロはいつもやっているゲームで決めようと提案。

そのゲームは「ハンド・チョッパー」

・互いに両手の人差し指を1本出して交互に相手のどちらかの手をタッチする
・タッチされた方はタッチしてきた指の数だけ自分の指を開く
・全ての指を開ききった腕は使用不能となる
・使用不能となるのは指がちょうど開ききったときだけえ、オーバーフローした場合は余りの分だけ指を立てる

カメオとムッツリーニに模擬戦をさせた貘は、ネロネロがこのゲームを相当やり込んでいることを察知したうえでそのゲームを受けるのであった。

指を犠牲にしてまで貘が勝利を掴み取る

ネロネロはいわゆるギフテッド(天才児)であり、マサチューセッツ工科大学に飛び級で入学した後にアプリの開発会社を設立して大ヒットを飛ばした切れ者。

貘と賭郎が只者ではないことを見抜いたネロネロはこの勝負に負けた方が島から去ることと賭郎会員権を賭けるよう要求し、貘は執拗にルールを確認したうえで1手あたりの制限時間5秒ではなく持ち時間5分に変更するよう要求。

そして互いに合意したうえでゲームがスタート。

2人とも目まぐるしいスピードで最適解を選択していくものの、わずかにネロネロの方が早く、貘はこのままでは持ち時間をジワジワ削られていく。

このゲームをやり込んだネロネロにミスも期待できないなか、先に貘がミス。

そこに付け入ったネロネロが貘の片腕を使用不能にし、そのまま決着までの流れを読み切った。

ネロネロは片腕ずつ指1本になるように誘導し、ネロネロが貘の指をタッチ。

これで貘は2本になった指でネロネロの指をタッチする他なく、3本になった指で再びタッチされて敗北というルートが明確になった。

しかし貘はネロネロの指をタッチする前に葉巻用のハサミで自分の小指を切り取り、指の総本数を4本にして詰みを回避。

ルール上は片腕の指は5本とは決めておらず、このまま指一本と引き換えに貘が勝利するのであった。

三国会談が決裂、統一戦争へ

チャンプとりゅうせいが闘技場でひたすらレベル上げに専念するなか、テイパー王となった貘、アズラ王となったネロ、ショウド王となったのぶ子の3人が三国会談に臨む。

場所は中立地帯の塔「オベリスク」

テーブルのコネクターにそれぞれインナーを接続し、自分のゲーム上のステータスを後悔し合うのが三国会談のルール。

貘とラロは互いに80レベルであり、ステータスの底上げもそれなりにやり込んでいる状態。

貘が王になるにあたって指を失っているのを確認しつつ、ネロは貘と同様に先にショウドを落とした方がさらに有利になると目論む。

ところがのぶ子は既にレベル100であり、ステータスも2人を遥に凌駕していた。

オベリスクにはのぶ子の護衛としてハルも姿を見せ、アズラの砦を落とした際にすり替えて持っていた梶のインナーを貘に返す。

梶と伽羅という代償の大きさを改めて感じた貘は、本気でショウドを落とすことを宣言。

三国会談が決裂したことにより、オフプロではこれまでにない激しい統一戦争が巻き起こるのであった。

賭郎勝負としてここで妃古壱が立ち会いに姿を現す。

【36巻のまとめ】

伽羅がジョンリョを、三鷹が番代を破ったが、伽羅はここで力尽き命を落としてしまった。

伽羅の死という大きな代償と引き換えにアウトローを手中に収めた貘はついにテイパー国王となる。

アズラ王となったラロ、ハルの援護でショウド王となったプレイヤー・のぶ子との三国会談は決裂し、皇帝の座を賭けた統一戦争が始まるのであった。

次巻へ続きます。

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