元パシリで気弱な少年が俊足を見込まれ、絶対的な部員不足にあえぐ弱小アメフト部に強制入部。
正体不明の伝説の選手「アイシールド21」として走る才能を開花させ、日本のアメフト界の最高峰である全国大会決勝(クリスマスボウル)を目指し、仲間たちと共に様々な強敵を相手に奮闘します。
日本ではマイナーなアメフトですが、ルールはよくわからなくても簡単な解説もありますので大丈夫。
圧倒的な画力と演出で楽しめること間違いなしです。
それぞれのキャラもよく立っており、展開もわかりやすくて読みやすい、スポーツを題材とした少年漫画の王道ともいうべき作品です。
日大の悪質タックルが問題になりましたが、漫画の世界では反則は無し。
展開も凡人キャラの葛藤や各部門にライバルがおり、どの選手のことも応援できるようになっています。
全体的にギャグ要素も多めですが、肝心の試合はド真面目で劇的な展開のオンパレード!
物語の後半になるのど「これどうやって勝つの?」と思わざるを得ない相手ばかりになりますが、そこはご愛敬。
何度でも読み直せる、名作です。
登場人物紹介
泥門デビルバッツ(泥門高校)
絶対的な部員不足に喘いでいた創部2年目の弱小チーム。司令塔ヒル魔の繰り出す奇策を柱にひたすら攻撃に重きを置く。
小早川 瀬那(こばやかわ せな)
本作の主人公。通称「セナ」。光速のランニングバック。幼い頃からパシリとして孤独な人生を送り、幼馴染の姉崎まもりに保護され続けてきた気弱な自分を情けなく思っていたが、長年のパシリによって身につけた驚異的な脚力を買われて強制的に入部させられる。
当初は主務として入部したつもりが、ヒル魔の策略によりアイシールドで素顔を隠した伝説のフットボーラー「アイシールド21」と名乗り、後にエースとして名を轟かせることになる。
蛭魔 妖一(ひるま よういち)
通称「ヒル魔」。地獄の司令塔。作戦立案能力・状況判断能力、持ち前の度胸を活かし、無数の奇策で対戦相手を翻弄す泥門デビルバッツの主将であり司令塔。悪魔的なまでの才知を持ち、独自の情報網で得たあらゆる人の秘密や弱みを握る、泥門高校最凶の外道。栗田・武蔵とともに泥門デビルバッツを創設した。
栗田 良寛(くりた りょうかん)
160kgのバーベルを上げる巨大浮沈艦。アメフト部の創立メンバーの一人。心優しく温和な性格だが、試合ではその巨体と怪力で凄まじい破壊力を誇る重戦士となる。
雷門 太郎(らいもん たろう)
通称「モン太」。キャッチに命を捧げた空飛ぶもぎ捕りモンキー。プロ野球選手本庄勝に憧れる野球少年だったが、ずば抜けて高い捕球力とは対照に極度のノーコンであり、結果的に野球ではなくアメフトでレシーバーの才能を開花させる。
武蔵 厳(たけくら げん)
通称「ムサシ」。特大キック60ヤードマグナム。中学からの友人であるヒル魔、栗田とともにデビルバッツを創設するが、工務店を営む父が怪我をしたことで、家業を継ぐために休学。キックは荒々しいが抜群の飛距離を誇る、高校最強レベルのキッカー。
十文字 一輝(じゅうもんじ かずき)
バランス&テクニック。不良3人組通称「ハァハァ3兄弟」のリーダー格。右頬に十文字の傷がある。父親や教師への反発心から中学時代から不良になり、その時からの仲間である黒木・戸叶とは強い絆を築いている。
黒木 浩二(くろき こうじ)
スピード&闘争心。十文字と戸叶共々入学早々セナをパシリにしていた「ハァハァ3兄弟」の1人。タラコ唇が特徴。三兄弟の中ではスピードNo.1。
戸叶 庄三(とがのう しょうぞう)
パワー&ハード。セナをパシリにしていた3人組「ハァハァ3兄弟」の一人。いつもグラサン状の眼鏡を掛けている。
小結 大吉(こむすび だいきち)
小回り抜群強力豆タンク。栗田の力強さに憧れて入部した、男らしさやパワフルを常に追求している熱血少年。ハァハァ3兄弟とは栗田とのパワーバランスなどが起因してライバル意識を常に燃やす。
雪光 学(ゆきみつ まなぶ)
眠れる光学兵器。デビルバッツの中でも屈指の努力と根性の持ち主。運動能力は他より劣り長らく補欠だったが、その頭脳から戦術に対する理解が早く、作戦帳の暗記は誰よりも早く覚えるなど徐々に頭脳派選手としての才能が垣間見られるようになる。
瀧 夏彦(たき なつひこ)
ジェントルバカ。他に類を見ない目立ちたがり屋で、普通の足し算がわからないほどの、作中でも1,2位を争う超絶バカ。柔軟な体をもち、何でもある程度器用にこなすユーティリティープレーヤー。鈴音の兄。
姉崎 まもり(あねざき まもり)
デビルバッツのマネージャー兼主務。本作のヒロイン。セナの近所に住む幼馴染。セナより1歳年上。面倒見がよく、正義感が強い。
才色兼備の超人だが弱点もあり、美術の成績が悪い。
瀧 鈴音(たき すずな)
泥門デビルバッツのチアリーダー。瀧夏彦の妹。常にインラインスケートを履いている。行動的で気さくな性格の持ち主で盛り上げ隊長の役目を積極的に果たしている。
酒奇 溝六(さかき どぶろく)
通称「どぶろく先生」。泥門デビルバッツのトレーナー兼スカウトマン。
ヒル魔・栗太らの出身中学の元教師だが金遣いが荒く、借金に追われ逃亡していた。現役時代は王城の監督・庄司軍平(ショーグン)とエースコンビを組んでおり、通り名「二本刀」として名を馳せた。
石丸 哲生(いしまる てつお)
本来は陸上部部長だが、新入生のスカウトの為に部員の少ないアメフト部の助っ人選手として試合に参加し、いつの間にか部員とカウントされるようになった。大抵の事は「いいよいいよ」で済ませる心の広い男であり、周囲からも嫌われたり悪意を抱かれない人物。
王城ホワイトナイツ(王城大学附属高校)
鉄壁の守備を誇る都内最強のチーム。
進 清十郎(しん せいじゅうろう)
高校アメフト史上最強最速の実力をもつ国内最高クラスの選手。才能に加え、誰よりもストイックにトレーニングを続ける「努力する天才」。欠点は筋金入りの機械音痴。
桜庭 春人(さくらば はると)
ジャリプロ所属のアイドル。芸能人であるが凄まじい音痴。超人気アイドルとして注目される一方で、アメフト選手としてはなかなか芽が出ず、理想と現実の板ばさみに悩んだ末、アメフト一本で行くことを決意し、日々努力を続ける。本来持つ長身、長い手足からくる広い間合いに加え、驚異的な跳躍力が武器。
大田原 誠(おおたわら まこと)
ホワイトナイツの主将。チーム一の巨漢で身体能力は高いが、自他とも認めるバカ。
高見 伊知郎(たかみ いちろう)
ホワイトナイツの司令塔。眼鏡をかけているオールバックの男。機動力は無いが、持ち前の長身と精確なパス、豊富なデータを駆使し、庄司の右腕として活躍。
猪狩 大吾(いかり だいご)
筋肉質でキレやすい、凶暴な新入生。中学時代は地元最強の不良として恐れられ、誰も近寄らなかった。
庄司 軍平(しょうじ ぐんぺい)
監督。愛称「ショーグン」。こちらの得点が1点でも相手を0点に抑えれば勝つという主義で、守備を重視している。部員が集団脱走するほどのスパルタ指導だが、部員思いの一面も持つ。
西部ワイルドガンマンズ(西部高校)
東京最強のオフェンスを誇るチーム。キッドの正確無比なパスの早撃ちを軸とする。
武者小路 紫苑(むしゃのこうじ しえん)
通称「キッド」。オリンピック射撃・ピストルで三大会連続金メダリストの偉業を持つ武者小路一(はじめ)の息子で、武者小路財閥の御曹司でもあったが、家族関係の悪化から家出し独立。人並み外れた反応の早さ、機転の早さを持ち、0.2秒の高速投げ、下手投げ、鉄馬との息の合うコンビネーションを武器とする。とりわけ身体能力に優れたわけでないが、ほぼ感覚と本能で作戦を一寸の迷いもなく遂行してしまう、いわば天才タイプであり、そのセンス、テクニックともに超一級品である。また、駆け引きも巧く、個人技だけでなく、チームプレイにも長けている。
鉄馬 丈(てつま じょう)
関東四強レシーバーの一人。キッドとは幼い頃からの友人にして唯一無二の親友。試合中は確実に仕事を遂行する無口な職人。正確なルート走行と当たり負けしないパワーから、人間重機関車と言われ、誰にも止められない。
甲斐谷 陸(かいたに りく)
小柄らしい俊足とグースステップと言うラグビー走法をベースにしチェンジ・オブ・ペースの最上級技「ロデオ・ドライブ」を使う西部のルーキー。セナが小学生の時、2週間だけ同級生として過ごした。セナに対しては兄貴分で、当時からパシリをさせられていたセナに見返してやるように走り方のコツを教え、その甲斐あってセナは素早いパシリになった。
牛島 馬波郎(うしじま ばはろう)
通称「バッファロー牛島」。バンダナとロングヘアが特徴の主将。得意技は2回ラリアットのようにリップをかます「二本の角(デュアルホーン)」、対空技で「空中二本の角(デュアルホーン)」があるが、ただのラリアット。
ドク堀出(ドクほりで)
監督。常に拳銃を撃ちまくる小柄でやたらとノリのいい監督。作戦や心理戦とは無縁の性格なので教科書どおりの戦法(主にショットガン)を使う。その外見とイメージに反して小心者で、焦りを見せるシーンも多い。
盤戸スパイダーズ(盤戸高校)
事情によりキックゲームに特化したスペシャルチーム。
赤羽 隼人(あかば はやと)
通称「赤目のエース」。赤髪と赤瞳にサングラスをかけ両耳にはピアスをしたイケメン。高い知略と天才的なテクニックで万能の活躍を見せるトップクラスのオールラウンダー。ギターの腕も一流。
佐々木 コータロー(ささき コータロー)
針の穴を通す柔らかく精密なキックを得意とし、風すらも読んで狙い通りに蹴ることができる、ムサシと並び日本最高レベルのキッカー。
巨深ポセイドン(巨深高校)
長身選手を揃え、高さを武器とするチーム。
筧 駿(かけい しゅん)
「正真正銘のアイシールド21」大和猛と、一度だけ対戦したアメフト選手。本物のアイシール21をライバル視し、強く意識している。
水町 健悟(みずまち けんご)
元水泳部。長身な体格ながらも身軽さと敏捷性を身につけ、スタミナも申し分ない。
賊学カメレオンズ(賊徒学園)
葉柱ルイを中心とした暴走族チームで、相手に合わせ戦術を変える手法を得意としている。
葉柱ルイ(はばしら ルイ)
主将。常にバタフライナイフを持ち歩き、メンバーを恐怖政治で支配する。とても長い腕を持ち、そのリーチと後出し戦術を生かし、相手を捕らえる。
柱谷ディアーズ
都大会の優勝候補に名を連らね、歴戦の勇士が揃う古豪で毎年上位に連なる名門チーム。
山本鬼兵(やまもと おにへい)
主将。小学生からライン一筋を貫いたベテラン選手。完璧な基礎と、長年の技術で大学生級のラインマンもなぎ倒す、壁陣達のカリスマ的存在。
独播スコーピオンズ
春からの戦績10勝1敗と強豪と当たらずも驚異的な勝率を持つが、主将の金串の読みで戦局を左右するチーム。
金串 佐助(かなぐし さすけ)
人の思考や癖を読み取るのに長けた、蠍のしっぽのような大きなお下げの男。
夕陽ガッツ(夕陽高校)
高校自体はあらゆるスポーツの部活で大会を制している名門だが、野球部やサッカー部などの有名な部活にばかり部員が回り、アメフト部は弱小。
熱海 大介(あつみ だいすけ)
主将。ヒル魔によると「選手としての実力は下の上」らしいが、アメフトに対する情熱は深い。
網乃サイボーグス(網乃大学付属高校)
科学の力を駆使し肉体を鍛え上げ、毎年違うスポーツ大会を荒らす集団。
胸肩 厚(むなかた あつし)
主将。サッカー、バスケを極めアメフトも蹂躙しようとする「スポーツサイボーグ」。
恋ヶ浜キューピッド(恋ヶ浜高校)
創部3年目で未勝利チームのひとつ。選手たちは試合前でもそれぞれの彼女といちゃつき、彼女持ちが入部条件らしい。
初條 薫(はつじょう かおる)
何でもそこそこのレベルでこなす万能選手。
裏原宿ボーダーズ(裏原宿高校)
数ある悪態アメフトチームの1つ。各々の身体能力は高いが、アメフトへの態度や練習不足、飲酒喫煙などの理由で強豪とは言われず、チームは守備センスありのガイロの守備頼み。
道脇 ガイロ(みちわき ガイロ)
人間離れした巨大な顔と、サイズの合っていないキャップを頭に乗せているのが特徴。クラブで活躍する現役DJで、相手の動きを先読みするのを得意とする。
神龍寺ナーガ(神龍寺学院)
初出場から神奈川県大会・関東大会で無敗、春秋合計9連覇という圧倒的な力を誇っていた「神の軍団」。ただし、関西代表で全国最強の帝黒アレキサンダーズには勝ったことがないため全国では2位。選手の身体能力・技術共に最強クラスではあるものの、監督の極端な才能主義・実力主義もあり、阿含や一休などの暴走しがちな選手を抑えきれず、また戦術、戦略も個人の特技に依存している傾向がある。
金剛 阿含(こんごう あごん)
通称100年に一人の天才で、日本最強クラスのプレーヤー。最も代表的な悪役。金剛兄弟の双子の弟。女には節操がなく飲酒から喧嘩だけでなく敵意すらない相手への暴力すら辞さない破戒生徒でもある。驚異的な反応速度と、超暴力的なカウンター、そして神龍寺特有の武術が武器。頭脳・身体能力などに恵まれた才能ゆえに凡人を極端に嫌う。
金剛 雲水(こんごう うんすい)
阿含とは二卵性双生児の双子で、雲水の方が兄。状況をすぐに読み取り判断する視野の広さと、ライン並のパワー、そして針の穴を通すような精緻なパスが武器。また、泥門との対戦中に何度もチームを立て直すべく活を入れるなど統率力にも長けている。阿含の様に恵まれた天賦の才能は無いが、日々の鍛錬で一流QBとして全国から認められている存在。物心つく頃から彼との才能の差を実の両親や周囲から比べられて嫌というほど自覚させられるが、自身は逃げずに「最強の凡人」を目指す。
細川 一休(ほそかわ いっきゅう)
関東4強レシーバーの筆頭で驚異的な空中戦と世界最速とも言われるバック走で4秒89の記録を持つ驚異的な身体能力の持ち主。キャッチに対する才能と絶対的なプライドを持つ。
山伏 権太夫(やまぶし ごんだゆう)
主将。肉体では栗田や大田原と比べると小柄だが、一回り大きい栗田と同じくらいの身長で描かれ、外見は山伏で年齢以上の老け顔。パワー・機動力・連携技を非常にバランスよく身に付けた強者。
太陽スフィンクス(県立太陽高校)
「ピラミッドライン」と呼ばれる強固な壁で有名な、神奈川県湘南にあるアメフトチーム。
原尾 王成(はらお きみなり)
主将。強固な壁にずっと守られてきた、温室育ちのクォーターバック。
番場 衛(ばんば まもる)
副主将。スクワットの高校記録保持者で、太陽の主力選手にして全国屈指の身長、体重を誇るトッププレイヤーの一人。その巨体からくる強靭な怪力もさることながら、一瞬で相手の出方を見極めるなど状況判断にも長ける
笠松 新信(かさまつ にいのぶ)
太陽の名物「ピラミッドライン」の一角を担う前衛のナンバー2。オカッパと寸胴な体型が特徴、語尾が「にー!!」で口汚く、笑い方が「しっしし」。
白秋ダイナソーズ(白秋高校)
大型補強を行い圧倒的なパワーを手に入れたチーム。峨王の圧倒的な存在感を要としたパワープレイに加え、円子や如月によるトリック戦法も備えている。しかし、やはり根幹には力こそ絶対という信念があり、ただただ力で中央を圧し通るシンプルな戦法北南(ノースサウス)ゲームこそ白秋の真骨頂。
円子 令司(まるこ れいじ)
元イタリアンマフィアを父に持つハーフ。物腰こそ飄々として掴みどころのなく、弱気な姿こそ見せるが、マフィアを父に持っているだけあり、常に確実な勝利を求める狡猾でダーティーな一面を持ち、情報網や観察力も蛭魔と引けを取らない。ボールハンドリング技術も最高レベル。身体能力ではヒル魔に若干劣るものの、戦況を即座に読み取る力、臨機応変に戦術を変える機転の早さ、相手の弱点を見抜く力、蛭魔にも引けを取らないトリックセンスなどを持ち合わせるトッププレイヤーである。
峨王 力哉(がおう りきや)
子供の頃から人並み外れた巨体で、額には小学生時代自動車を破壊した際に吹っ飛んだ部品で付けた傷を持つ。飛び抜けた技術こそ持たないが、腕が当たりさえすれば相手を行動不能に陥らせる(セナを除く)小細工の無い最強の怪力でラインを蹴散らし、フェイントすら意に介さない全速の突進が真骨頂。
如月 ヒロミ(きさらぎ ヒロミ)
セミロングの髪を持つ、キラキラ輝く細身の選手。姉が3人いる。ヒル魔の情報では走力も跳躍力も平均レベルらしいが、腕を360度回転させられる関節の柔軟さとしなるような細腕を生かし、パスを受けた相手のボールを払い落とすのが得意。
氷室 丸子(ひむろ まるこ)
マネージャー。 性格はクールビューティで豪胆かつ冷静な性格。昔はマルコと親しい関係にあったが、帝黒の強さを目の当たりにして以来「絶対的な力」に拘る勝ち方をするようになった彼を見て、次第に関係が疎遠になっている。
岬ウルブス(北海道)
北海道地区代表第一位の強豪チーム。北海道地区では敵なしの強さで勝ち進み、秋季大会の評価はBランク。走を使った攻撃はそこまで評価されていなく、作戦と守備の方が好印象。キックゲームはかなり秀逸。
狼谷 大牙(かみや たいが)
キャプテン。40ヤード走の記録は4秒6だが獲物(ボール)を捕らえた時のスピードはさらに速い。目の下あたりに真一文字の傷があり、爪が長く、チーム名どおり狼を思わせる風貌。
茶土ストロングゴーレム(静岡)
静岡地区一位で関東大会に出場したチーム。「全てを粉砕する」とまで言われる突進力を誇る。
岩重 ガンジョー(いわしげ ガンジョー)
茶土の主力選手でキャプテン。岩のような身体が自慢。髪型はモヒカン。3度のメシがプロテイン。
帝黒アレキサンダーズ(帝黒学園)
クリスマスボウル(全国高等学校アメリカンフットボール選手権決勝大会)を第一回から去年まで制覇している日本最強の高校。関西の中学時代からのエースクラスの選手や全国の高校の主力選手をスカウトし引き抜いて作られたオールスターチームで、関東にも多くのスカウトが来ている。部員数は200人以上の部員が1軍の座を巡り常に競い合い、女性でも実力あれば選手として入部及びレギュラーにまでなれる究極の実力主義派。
大和 猛(やまと たける)
本物のアイシールド21。アメリカ・ノートルダム大附属中でエースランナーを務めていた伝説の日本人その人である。パワー・スピード・ボディバランス・メンタルなどあらゆる面で高い能力を誇るスーパープレーヤーであり帝王とまで呼ばれる日本最強のプレーヤー。とりわけ特筆すべきなのはその体幹の強さからくる圧倒的なボディバランス。全日本最速の機動力、ラインマンすら超える怪力、泥門の後衛メンバー6人がかり(推定重量300kgオーバー)でやっと停止するほどの強靭な下半身の合わせ技をもつ。
本庄 鷹(ほんじょう たか)
プロ野球選手本庄勝の一人息子。走り幅跳び8m35cmの日本記録保持者。大和と並び歴代の帝黒の中でもトップクラスの実力をもつ選手で日本最高のジャンプ力と空を歩いていると錯覚させるほどの優雅な飛び方と滞空時間から「空を歩く男」の異名をとる、日本最強のレシーバー。また、機動力もアキレスと並び大和に次ぐレベルである。
小泉 花梨(こいずみ かりん)
三つ編みのおさげが特徴の美少女のレギュラー。鷹も認める「才能」を持ち、器用な手先を利用した精密かつ美しい回転のパスと、相手に倒されない、回避に特化した動きに秀でており、ひたすらパスに徹するタイプ。
平良 呉二(へら くれじ)
主将。「ヘラクレス」の異名を持ち、コテコテの関西弁が特徴の大柄の男。ノリツッコミが激しく、ギャグキャラクターを担うことも多々あるが、統制を乱す行為に関しては厳しい。自己主張の強い帝黒メンバーの中では、他人を纏める司令塔の役目を果たす。
安芸 礼介(あき れいすけ)
愛称「アキレス」。下唇のリングピアスとスキンヘッドが特徴。中学時はアメフト部でぶっちぎりのエースとなり、脚力の強さが帝黒スカウトの目に止まる。
天間 童次郎(てんま どうじろう)
「サイドライン際の魔術師」の異名を持つ、元神龍寺のエースランナー。ライン際を緩急つけたランで駆け抜けるのが得意。
渡嘉敷 織男(とかしき おりお)
ラインマン。元沖縄高ボクサーズの主将。拳を使って相手を弾く「パンチングブロック」を使う。
佐野 ミコト(さの みこと)
ワイドレシーバー。低い体勢からボールを捕る「超低空シャチホコキャッチ」を使う。
布袋 福助(ほてい ふくすけ)
キッカー丸くふくよかなルックスながらTFP成功率99%、最高飛距離49ヤードを誇る。
棘田 キリオ(いばらだ きりお)
4軍クォーターバック。元は盤戸のエースクオーターバックだったが、帝黒のスカウトをあっさり受けて編入した。
NASAエイリアンズ(NASA高校)
アメリカテキサス州・ヒューストン郊外にある、全米屈指のアメフト強豪校。
パトリック・スペンサー
通称「パンサー」。「無重力の脚を持つ男」と称される黒人選手。家が貧しく、ボロアパートに祖母と二人で暮らしており、プロのアメフトプレイヤーになることを夢見ている。黒人のしなやかなバネを活かし、成人男性の膝ほどの高さまで上体を傾けた極端な前傾姿勢でのランを得意とする。
ホーマー・フィッツジェラルド
タックルにも負けない屈強な体と腕力を活かし、レシーバーが十分な余裕を持って捕球できるほどの超高空に投げ上げる「シャトルパス」を武器とする。
レオナルド・アポロ
監督。かつては「他人の3倍練習する男」としてアメフトに情熱を燃やしていたサンアントニオ・アルマジロズのプロ選手であったが、チームに移籍してきた大物黒人選手モーガンにおされる形で契約を打ち切られた。以後は酒におぼれる転落人生を歩み、「白人だけの最強チームを結成する」ことによって黒人への復讐を果たそうと画策。典型的な白人至上主義者となり、黒人だけに留まらず黄色人種も見下す性格になってしまっていた。
その他日本代表
中坊 明(なかぼう あきら)
通称「チューボー」。関西の全日本選抜試験で採用された中学生の少年。体育会系かつ真面目な頑張り屋だが、かなりそそっかしいが、頭・肩・腕を同時に使い、爆発的なパワーを発揮する「Δ(デルタ)ダイナマイト」は強力。
その他アメリカ代表
クリフォード・D・ルイス
「無敗の勝負師」の異名を持つ狡猾な策士。高貴な家柄の出身(実はブラフ)であることから、「王子」とも呼ばれる。非常にプライドの高い性格で、ワールド杯開催のインタビューでパンサーと並び代表の2トップと評される。4秒2の光速の足とレーザービームと形容されるパスを、全力疾走しながら絶妙なコントロールで投げる。
ドナルド・オバーマン
通称「Mr.ドン」。「全てを統べる者」の異名を持つ代表の主将格。作中のアメリカ大統領アーノルド・オバーマンの息子。非常に傲岸不遜な性格で、未成年ながら酒や女に興じるなど放蕩三昧。日本代表の精鋭全員を凡夫と一蹴する極度の才能至上主義者である。栗田や峨王を一蹴する圧倒的パワーと優れた頭脳を併せ持ち、多国の語学や帝王学にも精通している。
バッド・ウォーカー
「高校アメフト暫定世界No.1守備バック」の肩書きを持つ伊達男。現役のハリウッド俳優でもあり、スタントマンなしで高難度のアクションを易々とこなす。総合的な身体能力は五芒星随一とされ、ラインマン達を蹴散らすほどのパワーを備える。
タタンカ
ネイティブアメリカン系の風貌で、210cmの大会最高身長とリーチ、そしてジャンプ力を活かした広大な守備範囲は「人間ドーム」と形容され、あらゆるパスをことごとく撃ち落す。
ドイツ代表
アメリカに次ぐアメフト大国。システマチックな守備を敷く。評価された。
ハインリッヒ・シュルツ
18歳ながらNFLE、ドイツ選抜のスーパースターであり、走力はヨーロッパプロリーグ最速。また、超記憶症候群(サヴァン症候群)により、一度見たものは忘れることはなく、日本代表の各データやタッチダウン時のフィールドの全ての動きを記憶、解析するという能力を持つ。
ミリタリア代表
軍隊の如き統率力を誇るチーム。
モンティ・ゴメリー
乱暴な言葉務めで敵味方問わず罵倒する。得意技は軍隊で鍛えたスタミナでフィールドの半分以上をトップスピードで駆け抜ける「弾道ミサイルラン」。
パーンズ
「ウフフ」という笑い方で敵を常に嘲笑う、人に厳しく自分に甘い人物。阿含の独断で2軍として加入した高見や十文字らを日本代表の正規メンバーと勘違いし、日本代表に対しては完全に侮りながら挑んだ。言い訳のスペシャリストで「全然本気を出していない」「今日は足が痛い」「審判がレベル低い」など100種類以上の決め台詞(言い訳)を持つ。
ロシア代表
ベンチプレス世界記録保持者、ロドチェンコを有するチーム。極寒の地でのトレーニングにより、雪のフィールドでは無敵の強さを誇る。
イヴァン・ロドチェンコ
ベンチプレス世界記録保持者。ワールドカップMVPに送られる契約金300万$を目当てにアメフト選手となった金の亡者。
その他登場人物
本庄勝(ほんじょう まさる)
プロ野球選手。キャッチの達人で、守備要員。幼い頃のモン太が野球選手を志す切っ掛けを作った人物。息子の鷹は、関西アメフト最強のチーム「帝黒アレキサンダーズ」の一軍選手であり、同様にキャッチ力に優れる。
ミラクル伊藤(ミラクル いとう)
芸能プロダクションジャリプロの社長兼スカウトマン。桜庭を勧誘した当人。
難波虎吉(なんば とらきち)
交通事故により城下町病院に入院している少年。 タッチフットをやっていた時、近くで試合をしていた桜庭のプレイに感動、以来彼を尊敬している。
熊袋(くまぶくろ)
月刊アメフト編集者。泥門の爆発的攻撃力に興味を持つ。
アーノルド・オバーマン
アメリカ大統領。ドナルド・オバーマン(通称 Mr・ドン)の父である。誰かに息子を倒して欲しいということを思っている。
各巻のあらすじ(編集中)
【春季東京大会編】
【アメリカ合宿編】
【秋季東京大会編】
【関東大会編】
21巻 雪光がデビューして思わぬ活躍を見せる泥門 vs 神龍寺 後半