パシリの少年が正体不明の伝説の選手「アイシールド21」としてその名を轟かせていくアメフト漫画の金字塔。
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
泥門高校の合格発表
主人公の小早川瀬那(セナ)は幼馴染で姉のような存在である姉崎まもり(まも姉)の通う泥門高校に合格。
アメフト部員を増やすために片っ端から合格者の様子を監視していた泥門高校の悪魔、蛭魔妖一(ヒル魔)に目をつけられ、電話番号や名前・住所まで突き止められてしまいます。
翌日からセナのもとにはヒル魔から怒涛の勧誘。
〈ヒル魔による脅迫まがいの勧誘[アイシールド21 1巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
他の合格者にも同じ手法を取り、運よく反応した奴だけ部に強制入部させるのがヒル魔の常套手段です。
弱小のアメフト部
入学早々、セナは十文字一輝、黒木浩二、戸叶庄三の3人に目をつけられ、パシリにされます。
そのまま解放されず、三人に連れていかれたのは離れにある、ボロボロなアメフト部の部室。
シメられるかと思いきや、そこにアメフト部の巨漢栗田良寛が現れ、4人をアメフト部の入部希望者と勘違い。
〈入部希望者と勘違いする栗田[アイシールド21 1巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
十文字らは栗田にタックルをしかけますが栗田はビクともせず、逆にアメフトで鍛えたテクニックで3人を投げ飛ばします。
3人はそのまま逃走。入部希望者を逃がしたことで落ち込む栗田ですが、残っていたセナを必死に勧誘します。
アメフト部の部員は現在たったの2人。大会のときは他の部から助っ人を呼ぶ、弱小の部であした。
運動に自信のないセナは選手としての入部を断りますが、栗田の熱意に動かされ、主務として入部することを決めます。
一級品の逃げ足
その夕方。セナは再び十文字ら3人につかまります。
が、セナは逃走し、3人との追いかけっこが始まります。
セナは長年のパシリ生活で鍛えていた足を活かし、人込みを物ともせずに全力で走り抜けていきます。
〈人込みを走り抜けるセナ[アイシールド21 1巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
行き先を先回りしていた戸叶をもスピンでかわし、発射間近の電車にダイブし、扉に体をねじ込むようにしてギリギリ乗車。
走り方、スピン、ダイブ。いずれもアメフトで使う動きであり、一連の逃走劇を偶然目撃していたヒル魔の目に止まります。
アイシールド21の誕生
翌日。ヒル魔はセナを拉致し、強制的に入部させていました。
他の運動部からの勧誘を避けるべく、セナにはアイシールドをつけさせて正体を隠し、背番号の21と合わせて試合には登録名「アイシールド21」として出場させることが決まりました。
セナは主務の打ち合わせと騙されて呼び出され、早速アメフトの練習を開始。
試しにセナの走力を測ると、全力を無理やり引き出させたときの40ヤード走の記録は4秒2。高校どころかNFLレベルの速さでした。
〈セナは黄金の脚を持っていた[アイシールド21 1巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
そのまま大会の出場が決まります。
翌日に迫るデビュー戦
大会の開催は翌日。
選手は最低11人必要なため、残り8人の助っ人を今日中に集めなければなりません。
人のいいセナや栗田は必死に声をかけますが、陸上部の石丸がOKしてくれただけ。
一方のヒル魔は弱みを握っている奴を手当たり次第に脅迫したり適当な言葉で釣ったりし、次々と了解をとりつけます。
春季東京大会1回戦 泥門デビルバッツ vs 恋ヶ浜キューピッド
そしてデビュー戦。春季東京大会の1回戦、恋ヶ浜キューピッドが相手です。
相手は創部3年目でメンバーが全員彼女持ちというリア充部です。
キャプテンの初條に女子の応援がないことを煽られますが、そこはヒル魔の対策済。
「ジャリプロの桜庭春人と合コンができる」などと適当なことを言い、相手の恋ヶ浜の女子をこちらの応援に強奪。
ヒル魔が読んでか読まずか、実際に試合で次に当たる相手の偵察として、王城ホワイトナイツの桜庭と進清十郎がこの試合を観戦に来ていました。
〈偵察に来ていた進と桜庭[アイシールド21 1巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
特に進は高校最速にして最高のラインバッカーであるため、アイシールド21という秘密兵器を晒したくはないヒル魔。
デビルバッツは切り札を隠したまま、戦力になるのがヒル魔と栗田の2人だけでの苦しい戦いを強いられ、試合終了残り数秒で恋ヶ浜キューピッドにキックで点を取られてしまいます。(試合終了間際 泥門0 - 3恋ヶ浜)
残り1プレーというところで、四の五の言っていられないヒル魔はアイシールド21を投入。
ついでに偵察を妨害すべく、桜庭の存在を女子たちにバラし、女子たちを桜庭のもとへ向かわせます。
桜庭は偵察を進に任せて逃げますが、極度の機械音痴である進はビデオカメラの使い方がわからず破壊。進は壊れたカメラの対処法を教えてもらうべく、桜庭を追ってその場を後にします。
邪魔者がいなくなったことで、アイシールド21は思う存分走ることが可能に。
〈フィールドを駆け抜けるアイシールド21[アイシールド21 1巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
セナの持つ光速の脚はそのまま相手を圧倒し、誰にも捕まることなくフィールドを駆け抜け、見事タッチダウン。デビルバッツが最後に逆転し、初勝利を飾りました。(試合終了 泥門6 - 3恋ヶ浜)
【1巻のまとめ】
光速の脚を持つセナが、極悪非道のヒル魔に目をつけられて正体不明の選手「アイシールド21」としてアメフトデビュー。
デビュー戦で見事初勝利を飾りました。
次巻へ続きます。
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