光速の脚を持つセナが、極悪非道のヒル魔に目をつけられて正体不明の選手「アイシールド21」としてアメフトデビュー。
デビュー戦で見事初勝利を飾りましたが、2回戦では王城ホワイトナイツのエースである進にほぼ完全に抑えられて完敗し、春の大会は敗退。
東京地区優勝を果たした王城も、関東大会準決勝では神龍寺ナーガに惨敗。力の差をみせつけられます。
各チームとも秋の大会に向けて再始動し、泥門は新メンバーを加えながら賊学カメレオンズ、太陽スフィンクス、NASAエイリアンズと練習試合を行う中で、少しずつ成長していきます。
NASAエイリアンズに僅差で敗れた泥門デビルバッツはそのままアメリカ合宿で地獄の猛特訓「デス・マーチ」を敢行。どぶろくトレーナーと瀧兄弟も加わり、帰国。
そして秋大会が開幕。泥門は1回戦で網乃サイボーグス、2回戦で夕陽ガッツ、3回戦で独播スコーピオンズ、準々決勝で巨深ポセイドンを撃破し、準決勝に進みます。
準決勝の相手は西部ワイルドガンマンズ。前半で大差をつけられた泥門のピンチを救うべく、ついにムサシが泥門に復帰し猛反撃を見せますが、一歩届かず敗退。
準決勝で敗れた泥門ですが、3位決定戦で盤戸スパイダーズに勝利し、各地区の代表同士で争う関東大会へ進みます。
初戦で関東の絶対王者、神龍寺ナーガに奇跡の大逆転勝利を収めた泥門は、準決勝で宿命の相手である王城との激闘を制し、決勝へ。
もう1つの準決勝、西部と白秋の試合は、西部がはじめは主導権を握るも、キッドが峨王に壊されて白秋に完敗。
クリスマスボウルを賭けた決勝は泥門と白秋の対決となり、ヒル魔が故障しながらも泥門が死闘を制して優勝。
夢のクリスマスボウルへと進みますが、相手は絶対的な実力を持つ帝黒アレキサンダーズ。
関東のオールスターを呼んで特訓を積んだ泥門ですが、試合は帝黒の絶対的な実力の前にワンサイドゲームに。
しかし終盤に差し掛かりようやくモン太が反撃の糸口をつかみ、泥門が追い上げを見せます。
残り時間で逆転のためにすべてを託されたセナ。大和を抜くことはできるのでしょうか。
34巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
残り少ない時間で逆転を狙う泥門の猛反撃。ボールを持ったセナは大和に一騎打ちを挑み続け、ついに活路を見出します。
広大なリーチと無敵の突進で三次元の全てを支配する大和を抜くためには、四次元の力を手に入れるしかない。
泥門の全てを託されたセナは続く攻撃で光速のバックステップで時間を巻き戻して一気に抜き去る新必殺技「デビル4ディメンション」を編み出し、大和を抜いてタッチダウン。ボーナスゲームでも栗田の中央突破でタッチダウンを奪い、追加点を挙げます。(泥門24 - 41帝黒)
〈セナが大和を抜く[アイシールド21 34巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
帝黒の攻撃。これまで大和にビッグリターンを許し続けている泥門は、タッチバック(キックオフの飛ばしすぎによるペナルティ)覚悟でムサシが全力のキックオフ。
〈ムサシの全力のキックオフ[アイシールド21 34巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
ボールは帝黒のゴールラインの目前で積もった雪によって急ブレーキします。
さらにボールをとった天間(帝黒)にセナが猛スピードでタックルし、こぼれ球がゴールラインをこえてエンドゾーンへ。
大和がボールを追いますが、瀧の決死のブロックによりボールはそのままエンドゾーンからフィールド外へ出て、帝黒の自殺点が成立します。(泥門26 - 41帝黒)
〈帝黒の自殺点[アイシールド21 34巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
逆転まで2タッチダウン差となり、さらに泥門ボールでプレー再開。
栗田のパワーとセナのランが使えることでパスも活き、猛攻をしかける泥門。最後はセナが再びデビル4ディメンションで大和に挑みます。
が、一筋縄ではいかない大和。セナのバックステップよりも早く加速し、セナを見事止めます。
試合は残り4分15秒。勢いを取り戻した帝黒は、続く泥門の最後の攻撃でも大和が中央を突破してヒル魔に突撃。
しかし、ヒル魔はタックルをくらって倒れ込みながらもパスを放ります。
その先に走り込んでいたのは雪光。
鉄馬(西部)の教え通り、パスルートを外れなかった雪光がキャッチし、そのままタッチダウン。ボーナスゲームでもタッチダウンを奪い、1タッチダウン差となります。(残り4分 泥門34 - 41帝黒)
〈雪光がタッチダウン[アイシールド21 34巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
帝黒の攻撃。大和の強行突破を止めることができず、泥門はタイムアウトで時間を止めながら粘るのが精一杯。
そしてタイムアウトも使い切り、栗田がようやく止めたころにはゴールラインまで20ヤード。
布袋(帝黒)のフィールドゴールキックが決まり、帝黒が突き放します。(残り50秒 泥門34 - 44帝黒)
またも2タッチダウン差になってしまい、万事休すかと思われた泥門の攻撃。
残り8秒にして、セナとモン太が一度は失敗した連携プレー、クリス・クロスを仕掛けます。
ボールをもったセナが相手をひきつけてヒル魔にバックトスし、ヒル魔からもう一度セナへパス。
走り抜けたセナと立ちふさがった大和との一騎打ちでは、セナが後ろ向きにデビルバットゴーストを繰り出し、デビル4ディメンションの進化形で抜き去りタッチダウン。ボーナスゲームでもタッチダウンを奪い、2点差。(残り3秒 泥門42 - 44帝黒)
〈セナがまたもタッチダウン[アイシールド21 34巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
帝黒の攻撃。泥門のキックオフしたボールに誰かが触れた瞬間から時計が動き出すため、泥門はオンサイドキックでボールを強奪することに賭けます。
放たれたオンサイドキック。
これまでの積み重ねで無意識のうちにイレギュラーバウンドを読んでいたモン太が鷹(帝黒)と互角に競り、こぼれたボールを執念でキャッチ。残り1秒で泥門ボールとなります。
〈モン太がオンサイドキックをキャッチ[アイシールド21 34巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
ラスト1プレー。ゴールまでは60ヤード。
1プレーでタッチダウンを奪う可能性が見えない泥門は、最後にムサシのキックにすべてを賭けます。
〈ムサシの60ヤードマグナム発射[アイシールド21 34巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
ムサシから放たれた会心のキックは突っ込んできた大和の手をギリギリにかわし、ゴールポストで跳ねながら見事にゴール。ムサシの都市伝説「60ヤードマグナム」が現実のものとなり、泥門がフィールドゴールキックで逆転勝利しました。(試合終了 泥門45 - 44帝黒)
ユースワールドカップ開催
念願のクリスマスボウルで優勝したセナとモン太のもとに、帝黒の大和から「チームを組んで戦ってほしい」との連絡が来ます。
舞台はアメリカンフットボール・ユースワールドカップ。
見据える相手は最強アメリカ。
今度は全日本選抜として、世界を相手に戦うこととなっていくのでした。
【34巻のまとめ】
終盤に猛追を見せた泥門が、ムサシの60ヤードマグナムで大逆転勝利し、泥門は念願のクリスマスボウル優勝。
喜ぶのもつかの間。
今度はユースワールドカップを舞台に、全日本選抜として世界を相手に戦うこととなりました。
次巻へ続きます。
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