全巻まとめ

最強の格闘技は何か?ルール無しなら戦いはここまで変わる『喧嘩商売』全24巻【ネタバレ注意】

最強の格闘技は何か!? 空手、キックボクシング、ボクシング、ムエタイ、テコンドー、散打、カポエイラ、 ジークンドウ、少林寺拳法、中国拳法、日本拳法、相撲、柔道、アマチュアレスリング 古武道、サンボ、シュート、プロレスリング、合気道、ブラジリアン柔術・・・ 多種ある格闘技が、ルール無しで闘った時・・・ スポーツではなく・・・ 目突き、金的ありの「喧嘩」で闘ったとき、 最強の格闘技は何か!? 今・・・現在、最強の格闘技は決まっていない―。

高校生である主人公・佐藤十兵衛の格闘技や喧嘩にまつわる一連のストーリーを軸にした格闘漫画。

同等の条件下で単純な格闘技の実力比べだけでなく、相手よりも優位に立つために様々な策略を巡らせることも多いのが特徴。

時事ネタや下ネタ、ブラックジョークを盛り込んだギャグも多く、時折、様々なキャラクターに関する短編エピソードが伏線として挿入されますが、基本的にはシリアスなストーリーのみ振り返ります。

※最新シリーズ「喧嘩稼業」も大好評連載中!

登場人物紹介

<富田流>

佐藤 十兵衛(さとう じゅうべえ)
本作の主人公。東京都から宇都宮市の行座宇都宮高校に転校してきた高校生。喧嘩に勝つためには手段を選ばず、打撃・組技だけでなく凶器攻撃や不意打ちも当たり前に行う。随所に知能が高く勉強が出来ることをうかがわせる場面があり、様々な知識・雑学を用いて罠や策略を巡らせることにも長け、洞察力も優れている。

入江 文学(いりえ ぶんがく)
富田流の六代目継承者で、十兵衛の師匠。古武道の達人であるだけでなく近代格闘技にも精通し、柔道では稽古でカワタクを圧倒するほどの実力を誇る。

入江 無一(いりえ むいち)
文学の父で富田流五代目継承者。父の遺した不動産の収入に頼って定職に就かず、弟子も取らない生活を送っていたため妻に離婚され、以来自らの修業と文学への富田流の継承に明け暮れるだけの生活を送っていた。当時最強と称された山本陸との決闘に世間から注目が集まるが、田島が山本陸を襲撃したことで実現せず。山本襲撃を無一がやったものと勘違いして殴りこんできた上杉均を破った直後、重傷を負っていたところに田島の襲撃を受け、意識不明の重体に陥った後文学に看取られながら命を落とした。

<柔道>

金田 保(かねだ たもつ)
オリンピック柔道競技100kg超級金メダリスト。父はヤクザ、母は父の暴力から逃避するため新興宗教の信者になるという荒れた家庭に育ち、それによって、自分の利益と勝利のためにはあらゆる努力を惜しまないだけでなく、卑劣な手段で他人を陥れることも厭わない性格となり、中学時代には後藤に冤罪をかぶせることで親友として慕わせ、担任だった女教師・椎名の弱みを握って強姦し続けていた。プライドが高く、自己顕示欲も非常に強い。

関 修一郎(せき しゅういちろう)
4大会連続で金メダルを獲得し、国民栄誉賞も授与された日本最強の柔道選手。階級は無差別級。その圧倒的な実力から「仁王」と呼ばれている。華麗な投げ技を得意としているが、高専柔道にも造詣が深く、全日本柔道選手権大会決勝で金田と対戦した際には三角絞めで一瞬で絞め落とし、試合開始からわずか6秒で勝利した。

村井 虎四郎(むらい こしろう)
100キロ超級において2大会連続で優勝している、柔道オリンピック金メダリスト。通称「甲斐の虎」。関とは幼馴染の親友同士で、関を誘って柔道を始めるきっかけを作った。五輪3連覇を狙って臨んだ全日本体重別選手権決勝戦で、因縁のある川上竜に一本負けを喫し、更に金田の策略により川上と共にドーピング違反に問われて失格となり、現役を引退。親友の関を応援しながら高校柔道部の顧問として後進の指導に励んでいる。

川上 竜(かわかみ りゅう)
柔道100キロ超級選手。高校2年生で柔道を始め、柔道歴わずか4年という驚異的なスピードで村井をも凌ぐトップ選手へと上り詰めたことから「昇龍」と呼ばれる。容姿の割に謙虚な性格をしている。

カワタク / 川原 卓哉(かわはら たくや)
関らより上の世代のオリンピック無差別級金メダリスト。寝技を得意としていたことから「寝技のカワタク」とも呼ばれている。文学の高校時代の2年先輩で、インターハイ無差別級王者だった。後に金メダルを獲った時の記者会見で「富田流の入江なら山本陸に勝てるかもしれない」と発言し、無一が山本に挑むきっかけを作った。高校時代に柔道の試合で敗れて以来文学と親交があり、煉獄研究を目論む文学から山本海に挑むようそそのかされたり、文学や十兵衛の柔道の稽古に駆り出されたりしている。

<進道塾>

山本 陸(やまもと りく)
進道塾創設者。古流空手の寸止めルールへの不満から古流を離れ、防具を着けない直接打撃制の進道空手を作り上げた。道場破りを繰り返し挑戦者を全て返り討ちにし、更に対人戦に飽き足らず素手で熊を殺害、その圧倒的な実力から「空手王」の異名を取り、かつてはマスメディアなどから最強の格闘家と呼ばれていた。「煉獄」の開発者でもあり、その実験台として野試合で生野勘助を倒している。入江無一の実力を認めて対戦を受諾するが、かつての門下生だった田島彬の襲撃に遭って左目を失い、上杉を破門し海に塾を継がせた後失踪する。

上杉 均(うえすぎ ひとし)
山本陸と並び「喧嘩王」と称されている進道塾の高弟。打たれずに打ち倒されずに倒す「捌き」の達人。取り調べで暴行を受けた橋口の仇を取って警察官を叩きのめすなど義侠心が非常に強く、山本陸にも劣らない存在感やカリスマ性を持っている。田島の陸襲撃を無一がやったものと勘違いし、海と共に入江邸に乗り込んで無一と対戦、耳を引きちぎられながらも煉獄で無一を追い詰めたが、文学によって海が殺されたと思いこまされて煉獄を止めてしまい、その隙に金剛を受けて破れた。この時に煉獄を文学に見られたことと、進道塾を海に継がせたいことを理由に処分を願い出て、進道塾を破門される。

高野 照久(たかの てるひさ)
天才空手高校生。初登場時は進道塾青木派の門下生で、鋭い後ろ回し蹴りを得意とすることから「光速後ろ回し蹴り」の代名詞で呼ばれていた。過去にいじめに遭っていた十兵衛を助けたことがあり、十兵衛が喧嘩の道に足を踏み入れるきっかけを作った。

青木 裕平(あおき ゆうへい)
進道塾のかつての高弟で、進道塾分裂前の最後の国際大会優勝者。空手家としての実力の足りない山本海が二代目塾長となったことへの不満から塾を脱退、宇都宮を拠点に進道塾青木派を立ち上げたが、上杉の復帰で進道塾本流へ戻った。

橋口 信(はしぐち しん)
進道塾のかつての高弟。全国大会で三度の優勝経験を持つ、進道塾中量級・軽重量級のトップ選手だった。少年時代から師と慕い続ける上杉が破門された後、上杉を代表とする新団体を立ち上げるため、進道塾を脱退。以降は総合格闘家やヤクザの用心棒など転々としている。

山本 海(やまもと かい)
山本陸の長男で現・進道塾塾長。プライドが高く、人に頭を下げられない性格をしている。煉獄を伝授されるなど父の高弟として扱われてはいたが、その実力は他の高弟に劣っている。それが原因で、失踪した父の後を継いで二代目塾長となった時に高弟が次々と離れていき、組織の分裂を引き起こしてしまった。その後は実力不足ながらも上手く立ち回り進道塾を運営してきたが、川口夢斗の挑戦と陰陽トーナメント出場要請に対処しきれなくなり、自分の実力不足を受け入れ、上杉均の破門を解き、主席師範として呼び戻した。上杉の入江邸襲撃に同行したり、文学の煉獄研究のためにカワタクと戦うよう仕向けられたりするなど、富田流と因縁が深い。

山本 空(やまもと そら)
山本陸の次男。進道塾恵比寿道場の道場主で、中学生の頃は進道塾のトップ選手として有名だった。道場破りに来た里見賢治と対戦し、錬度の足りなかった自らの煉獄を破られて敗北、里見の門下に入り進道塾を離れた。

<板垣組>

工藤 優作(くどう ゆうさく)
暴力団に金で雇われ、標的を素手で叩きのめすことを仕事とするフリーの喧嘩屋。生まれてすぐに母親に捨てられ、占有屋の男に拾われ育てられる。養父が出生届を出さなかったため戸籍や本名がなく、ヤクザから買った戸籍にある工藤優作という名前を名乗っている。喧嘩屋の仕事は15歳から始め、最初の相手は養父だった。生後間も無く死と直面した体験から、神経伝達物質や脳内麻薬を自在に操れる特異体質になり、自分の意志で火事場の馬鹿力を引き出したり、痛みを感じなくしたり、精神的テンションを上げたりすることができる。そのため人間離れしたパワーとタフネスを誇る。

澤 信望(さわ のぶもち)
板垣組の構成員。力試しのために組事務所に乗り込んできた梶原から金剛を受けて失神し、その後食客となった梶原の身の回りの世話をしている。

<梶原柳剛流>

梶原 修人(かじわら しゅうと)
梶原柳剛流継承者。左の手首から先が欠損しているが、片腕でも野太刀を巧みに操り、富田流から盗んだ金剛も使える。父・隼人が入江無一に敗北しこの世を去って以来、富田流を倒し自らも父の後を追うつもりで様々な研究・鍛錬を重ねてきた。父が死亡してから7年後、入江邸で文学と真剣で立ち会い、虚を突いて投げつけられた文学の小太刀に左手首を切り落とされ敗北する。当初は勝敗に関わらず立ち会いの後自ら命を絶つつもりでいたが、敗戦の屈辱を受け入れることができず、打倒文学を新たに誓って再び鍛錬を積む決意を固めた。

梶原 隼人(かじわら はやと)
梶原修人の父親で、先代梶原柳剛流継承者。武道家としての自分の強さと正しさを知りたいと、芝原剛盛の立会いのもと入江無一と命をかけて真剣勝負を行い、至近距離で互いに抜刀を封じ合った状態から金剛を受け敗北。その夜自宅で自ら命を絶った。

<合気道>

芝原 剛盛(しばはら ごうせい)
合気道家。全国に支部を持つ合気道組織の長で、形のあるものなら真球でも倒すことができると豪語している。かつて田島が、山本陸、入江無一と並んで日本国内で倒すべき強者として名前を挙げていた。かつて、入江無一と梶原隼人の真剣勝負の立会人を務めた。

芝原 佑(しばはら ゆう)
芝原剛盛の息子。合気道道場主を務めており、余命宣告された父から対田島戦に備えて技の全てを伝授された。

<日本拳法>

佐川 睦夫(さがわ むつお)
外国の戦場で戦う傭兵。日本拳法家・佐川雅夫の長男に生まれ、幼い頃から日本拳法を学んでいた。凡庸な才能ながら父の期待に応えるべく、勉学など生活の全てを犠牲にして必死に稽古に打ち込み続けていたが、中学生の時に出場した進道塾の大会で田島彬に完敗。それによって父から拳法家としての才能を見限られ、それを父に捨てられたと受け取ってしまったことで精神が破綻、同じく過酷な訓練で精神を病んでいた徳夫と共に雅夫を殺害する。父に対する愛憎が非常に深く、父が亡くなった後もまだ生きていて常に傍らにいるかのような幻覚を見るなどする。その後も無関係の同級生である菅野祐太郎を拉致監禁し父に仕立てるなど明らかに精神を病んでおり、人前でも脈絡のない独り言を呟くなど奇行も目立つ。

佐川 徳夫(さがわ のりお)
佐川雅夫の次男で睦夫の弟。兄と同じく幼少時から日本拳法を学んできたが、兄と違って天才的な資質を持っており、当時最強と言われていた日本拳法選手を圧倒的な実力差で下しその名が知られるようになった。視力がよく読唇術の心得があり、相手の表情や振舞いから些細な嘘も見抜くことができる。日本拳法家としては人間離れした当て勘と視力を生かしたカウンター戦法を得意とする。

佐川 雅夫(さがわ まさお)
日本拳法家。睦夫と徳夫の父。かつては山本陸、川口拳治らと同門の空手家で、2人と同じく寸止めルールに異議を唱えて空手から日本拳法へと転向した。幼少時から武道を学び、空手の他に柔道、剣道、居合道の有段者でもあった。

<ボクシング>

石橋 強(いしばし つよし)
「東洋のフランケンシュタイン」の異名を持つWBO世界ランキング1位のヘビー級プロボクサー。生まれ持った分厚い体躯を誇り、ヘビー級のパワーと軽量級にも負けないスピードを兼ね備えている。痛みや屈辱感が性的興奮に変換する異常なマゾヒズムを持っており、極限まで痛みを感じるとトランス状態となり集中力が極端に増加、相手の行動を正確に予測できるようになる。子供の頃、若すぎる継母からしつけとして叩かれたことでマゾヒズムに目覚め、継母への恋慕を知られた父に継母との性行為を強要され支配される快楽に目覚めるなど、常軌を逸した家庭環境がその強さの根源に繋がっている。

ウォーレン・ウォーカー
WBC世界ヘビー級王者。様々なタイプの切れ味鋭い左ジャブを得意とするだけでなく、サウスポーへのスイッチもできる。兄貴分だったマイルズ・バンバーのパンチドランカー症状を目の当たりにし、壊されないボクシングのために、マイルズから「神の拳」とまで呼ばれていた左ジャブを磨き続けていた。

デビル塚山(デビル つかやま)
元中量級世界王者。十兵衛・金田戦の前座で高野と戦いハイキック一発でKOされ、更に控室で石橋に叩きのめされた。

<キックボクシング>

川口 夢斗(かわぐち ゆめと)
打撃系格闘技トーナメント「立技」のヘビー級チャンピオン。かつてのキックボクシングのスター選手・川口拳治の養子。丸太のように太く鍛え上げられた脚から繰り出す蹴りは防御すらできないほどの威力を誇る。

川口 拳治(かわぐち けんじ)
川口夢斗の養父。元は山本陸、佐川雅夫と同門の古流空手家で、寸止めルールに不満を覚えてキックボクシングを創始し、「真空飛び膝蹴り」を武器にスター選手としてキックボクシングブームを巻き起こした。

<相撲>

金隆山 康隆(こんりゅうざん やすたか)
大相撲横綱。初土俵以来843勝0敗0休という大記録を持っている史上最強の力士。田島がボクシング統一王者となったのを受け、オファーに乗って陰陽トーナメントへの出場を決める。

<召琳寺拳法>

三代川 祐介(みよかわ ゆうすけ)
召琳寺拳法家。段位は六段。幼少期は死んだ父・清太と同じ心臓の病を抱えていたが手術で回復、その後、開祖の高弟だった祖父から召琳寺拳法を習っていた。二重人格を抱え、追い詰められたときに「清太」という父の人格が乗り移ると体捌きや動きが別人のように変わる。

<アンダーグラウンド>

櫻井 裕章(さくらい ひろあき / ゆうしょう)
アンダーグラウンドのS級格闘士・超人気選手で、シラットの使い手。前向性健忘を患っており、空手に打ち込んでいた中学時代以降の20年間の記憶がなく、新しく覚えた記憶も72時間しか持たない。自分の強さを証明し最強であるという消えない記憶を得るため、アンダーグラウンドで戦い続けていたところを田島とアリに説得され、陰陽トーナメント出場を決める。

イミ・レバイン
アンダーグラウンドの格闘士。クラヴ・マガを使うイスラエル人で、戦績は63戦63勝、強すぎるあまり2年間対戦相手が見つからなかった。2年ぶりに組まれた試合で櫻井と対戦する。

朴 鐘顕(パク・チョンヒョン)
「漢江の怪物」の異名を持つアンダーグラウンドのC級格闘士。シルムの白頭級の横綱である他、釵術やインド棒術・シランバムの使い手でもあり、徴兵経験もあるためナイフ術も使いこなせる。櫻井の代わりとして出た田島と対戦する。

アーサー・シロタ
アンダーグラウンドのMC・実況を務める長髪の日系アメリカ人。田島彬の櫻井への陰陽トーナメント出場要請に対し、田島の試合出場を条件に櫻井を自由にしてやると独断で決済、田島が試合に勝利し櫻井が出奔したため、制裁としてライオンと戦わされ死亡した。

ヨシフ・ブラトフ
櫻井裕章のマネージャーである禿頭の壮年男性。櫻井を金蔓としてしか見ておらず、櫻井の健忘症を利用してアンダーグラウンドで戦わせ続けていた。アーサーと共に田島の試合出場を承認したため、アンダーグラウンドから命を狙われると察して陰陽トーナメントに出場する櫻井と行動を共にすることを選んだ。トーナメントでは櫻井のセコンドとなっている。

タン・チュンチェン
アンダーグラウンド主催者。マカオでカジノを営む大実業家で、日本でもホテルを経営している。朴を倒した田島にマカオでの陰陽トーナメントの開催を提案され、これを了承した。

<大和プロレス>

カブト / 阿南 優太(あなん ゆうた)
大和プロレス所属の覆面レスラー。素顔の阿南優太は内気で恥ずかしがり屋の青年だが、カブトとしては圧倒的な実力と人気を誇り、生野勘助も認めた最強のプロレスラーだった。人生の絶頂期に婚約者を強姦・殺害され、その復讐に犯人の中学生3人を素手で殺害、無期懲役判決を受けて刑務所に収監された。獄中では生きる目的を失い惰性で人生を送っていたが、収監から15年後、生野の政治力によって仮釈放を認められ出所。刑務所まで出迎えにきた多数のファンの姿や薩摩の説得に心を動かされ、涙ながらにプロレスへの復帰を決意した。

生野 勘助(いくの かんすけ)
大和プロレス創設者。「ミスタープロレス」と呼ばれカリスマ的な人気を誇ったプロレスラーで、異種格闘技戦の経験もあり喧嘩の実力も高い。カブトの収監以来人気が下り坂になったプロレスの現状を打破するため、総合格闘技の試合で反町隆広に自身を負かすブックを持ちかけるも拒否され、直後、大和プロレスに道場破りに訪れた反町と対決。裸締めで落とされた後、頸椎を折られて全身麻痺にさせられた。

<陰陽トーナメント参加者>

田島 彬(たじま あきら)
総合格闘家。空手をはじめとして様々な格闘技の経験があり、門外漢にも関わらずプロボクシングのヘビー級王者をボクシングで圧倒するほどの実力を誇る。それだけでなく、相手の人間性や人間関係を利用する狡猾な策略にも長け殺人の経験もあり、作中に登場する格闘家の中でも飛び抜けた戦闘力を持っている。

反町 隆広(そりまち たかひろ)
総合格闘家。元はカブトと同期に大和プロレスに入門したプロレスラーだった。暴力的で破天荒、自己中心的で悪びれない行動と言動から「空気の読めない男」と呼ばれている。

里見 賢治(さとみ けんじ)
中国拳法家。かつては「拳聖」と呼ばれたほどの進道塾の実力者で、山本陸に「進道塾のものではない里見独自の空手」と高い評価を受けていたが、山本に組手で完敗したことで「空手では山本陸に勝てない」と悟り、進道塾を脱退。中国に渡って意拳を学び、意拳と空手と柔術を組み合わせた独自の拳法「玉拳(ぎょくけん)」を創始した。

<格闘技関係者>

アリ
田島の弟子で側近。中東出身。蹴り技を得意とし、田島に挑んできた石橋強を足技のみで追い詰めている。円形闘技場時代の櫻井と面識があった。

中島(なかじま)
コングスリーパー社社長。眼鏡をかけたやや肥満体型の中年男で、元プロ格闘家。高野や十兵衛のスカウトの他、融資を盾に橋口に八百長を持ちかけたり、金田の反則行為を見て見ぬふりでフォローするなど、興行師としてダーティーな面を持っている。

サーモン森(サーモン もり)
宇都宮市出身のプロレスラー。喧嘩の実力もある。

マウリシオ・チェッカロッシ
ニューヨークの5大マフィアをまとめるニューヨークマフィア界のボス。

横山 了一(よこやま りょういち)
警視庁所属の警察官で、全日本剣道選手権大会で前人未到の三連覇を達成した日本一の剣道家。教士七段。

<その他の登場人物>

後藤 和義(ごとう かずよし)
医師。金田保の中学時代の同級生。中学時代の担任だった椎名を妻にしている。資産家の家の生まれ。中学生の頃、正義感の強さを金田に利用されてクラスから孤立させられ、その時に唯一自分を信じてくれたように見せた金田を親友と慕っている。その後医師となってドイツへ留学し、ドーピングに対する専門知識を得て、金田の要請に応じて様々な薬物を処方していた。

ダーマス / 増田(ますだ)
十兵衛の同級生。ダーとも呼ばれる。十兵衛のことをかなり恐れており、その行動の裏には悪意があると思い込んでいる。

佐藤 萌(さとう もえ)
十兵衛の妹。思い込みが激しく自意識過剰な性格をしている。最近性に興味を持ち始めたが、自分が汚される事にはかなりの嫌悪感を示している。

佐藤 俊太郎(さとう しゅんたろう)
十兵衛の父親。財務省の官僚で、家族とは別居している。

山田 綾子(やまだ あやこ)
十兵衛の同級生。男子生徒からの人気が高いが、十兵衛によって学校一のヨゴレにさせられてしまい、島田武らに狙われている。東京に一種のコンプレックスを抱いており、時々コンプレックスが暴走して変な想像を膨らませている。

小林 紀子(こばやし のりこ)
綾子の友達。島田武と交際している。島田のプロデュースにより、眼鏡っ娘でボクっ娘になっている。

手前 ビクトリア(てまえ ビクトリア)
十兵衛の同級生。オルテガ(手前浩哉)の義妹。ハーフなのにブサイクで、腋から悪臭を放っている。十兵衛の計略で高野照久に好かれていると誤解し、半ば強引に高野の童貞を奪って高野の彼女を名乗り、その後も高野との交際を続けている。

多江山 里(たえやま さと)
行座宇都宮高校の教育実習生。世界で2番目の下げマンで、陰獣と呼ばれている。極度の近眼。

ガイア / 品川章二(しながわ しょうじ)
万引き少女の汚名を着せられた萌を私刑にすべく佐藤家を訪れたAちゃんねらーの三人組、通称「白い三連星」のリーダー格。坊主頭で眼鏡をかけている。中2の頃から学校を休み、友達も彼女も作らずにちゃんねるA三昧だった。

マッシュ / 折野仙蔵(おりの せんぞう)
白い三連星の一人。57歳の引きこもり。ビクトリアの母とお見合いをしたことがある。かつてちゃんねるAで釣神様と呼ばれていた。

オルテガ / 手前浩哉(てまえ ひろや)
白い三連星の一人。ビクトリアの義兄。「可愛い妹」への憧れを萌に利用され、駆けつけた警官に逮捕された。また、萌はその逮捕場面を撮影し、逆にちゃんねるAを利用する。

島田 武(しまだ たけし)
行座宇都宮高校の教師で、十兵衛の担任。女子高生好きが高じて教師になり「女子高生ハンター」の異名を持っているが、一方でその守備範囲は黒木瞳から発育の良い小学生にまで及ぶ。

島田 清(しまだ きよし)
武の祖父で、島田流の道場主。90歳を超えながら腰は曲がっておらず、武よりも強い。実は武の祖父ではなく実父で、自らの息子だった孝の妻・きょうこを寝取ったことが明らかになっている。

島田 孝(しまだ たかし)
清の息子。作中では故人。宇都宮では餃子の次に有名な空手家だったが、清と血の繋がりが無いため、島田流を継げなかった。妻が家を出たショックから酒に逃げていたが、清の叱咤に反省し、息子の武に寂しい思いをさせないと誓っていた。妻が逃げた原因が父であることは最期まで知らなかった。

島田 きょうこ(しまだ きょうこ)
孝の妻で武の母。清と浮気をして清との間に武を作り、武が幼い頃に家を出て清の元へ走ってしまった。孝は武が幼い事を配慮してか、男を理由に家を出た事を告げなかった。

各巻のあらすじ(編集中)

本物の喧嘩を熟知した高校生の派手な転校初日
本物の強さを求め、師匠に決闘を挑む高野
十兵衛vs高野 夜の体育館での決闘
人間離れしたパワーとタフネスを持つ”喧嘩師”工藤が登場
不死身の工藤に敗北、屈辱の命乞い
工藤へのリベンジを胸に誓い、師匠の下で修行を開始
金剛のコツを掴み始めた十兵衛の前に進藤塾出身の橋口が立ちはだかる
十兵衛が橋口を圧倒 宣言通りの金剛で成長を見せる
進藤塾の秘技・煉獄の正体を解き明かせ
富田流と進藤塾、そして田島との因縁が明かされる
金剛・煉獄・無極、リベンジに向けて3つの武器が揃う
十兵衛の対戦相手が卑劣な柔道金メダリストの金田に決まる
ボクシングのヘビー級王者統一戦に臨む田島
十兵衛と金田、化かし合いの前哨戦が勃発
十兵衛vs金田、過激なルールで戦いの火蓋が切って落とされる
策を張り巡らせた十兵衛の逆襲、凄惨な試合は死闘へ
十兵衛の金剛・煉獄vs金田のドーピング薬、倒しきることはできるのか―
十兵衛vs金田、互いに無敵状態を手にした死闘に決着
最強を決める陰陽トーナメントの開催が決定
富田流と梶原の因縁、田島が桜井をアンダーグラウンドから引き抜いた真相が明らかに
大相撲vsキックボクシング、進藤塾空手vs合気道のレジェンド対決も実現
出揃った16人の参加者、出場枠の強奪を狙う十兵衛

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