笑えて泣けて熱くて深い、超能力バトルの名作『惑星のさみだれ』全10巻のあらすじ

投稿日:2018年3月2日 更新日:

地球を破壊しようとする悪い魔法使いアニムスと、それを止めようとするアニムスの妹アニマ。2人の争いに巻き込まれるように、アニマのもとにはそれぞれ精霊を従えた12人の超能力者が集う、ファンタジーと超能力バトルを足したような作品。
 
精霊との契約で願いを叶えて力を手することができる、という設定では主人公たちそれぞれの価値観が描かれ、主人公をはじめ子供たちが人間的に大人として成長していく過程が涙を誘います。
 
パワーバランスは敵側に偏っており、敵の攻撃が直撃すれば基本的に一撃死。緊張感のある熱いバトルが展開されます。 
 
日常回ではギャグ要素あり。ストーリー展開では伏線も多く、笑える、泣ける、熱い、深い、4拍子揃った名作です。

 

登場人物紹介

<<獣の騎士団と従者たち>>

朝日奈 さみだれ (あさひな さみだれ)…ヒロイン。精霊アニマと契約を交わした騎士たちの守るべき姫として君臨する一方、内心では愛する世界を永遠に自分の物にしたいがために自分がいる世界の破壊を望む魔王。地球の破壊を目論む魔法使いアニムスに単独で対抗しうるだけのパワーを持つ。元は重い病を患っているが、アニマとの契約のおかげで健康体となる。

アニマ…さみだれと契約を交わし、彼女を姫とした精霊(プリンセス)。その正体はアニムスの双子の妹であり、世界をかけた戦いの根幹を司る存在。

雨宮 夕日 (あまみや ゆうひ)…主人公。普通の大学生だったが、トカゲの騎士に選ばれる。幼いころに祖父から受けた虐待がもとで人間不信な一面を持ち、無愛想で冷淡な合理主義者だったが、さみだれや仲間たちとの出会いによって少しずつ変わっていく。掌握領域は「掌握空域 天の庭(バビロン)」。薄く伸ばしたドーム状の掌握領域を広げることにより、相手の動きを阻害し、かつ自分の動きの補助をさせる。契約の願いは「祖父の病気を治すこと」。

ノイ=クレザント…トカゲの姿をした夕日の従者であり友人。騎士道精神を重んじ、正義感が強い生真面目で実直な性格。夕日の冷酷な部分を知る唯一の存在であり、夕日とは度々衝突しながらも次第に理解を深め、パートナーとして絆を育んでいく。

東雲 半月 (しののめ はんげつ)…犬の騎士。古武術「古雲流」の達人で、暴力団を1人で壊滅させるなどした事から裏社会では「風神」と呼ばれ恐れられている。掌握領域は槍のような力場を敵に打ち込む「方天戟」。基礎的な体術に加え掌握領域のパワーも強く、高い戦闘能力を誇る。朝比奈氷雨に一目ぼれしている。契約の願いは「自分の武術の技と才能を他者に受け継ぐこと」。

ルド=シュバリエ…犬の姿をした東雲半月の従者。皮肉屋で夕日とは相性が悪い。前回の戦いについて最後まで記憶しており、裏切り者の存在を警告する。

東雲 三日月 (しののめ みかづき)…カラスの騎士。半月の弟で兄同様に戦闘に長けるが、古雲流の使い手ではなく戦い方は我流。普段は集団の中心にいる社交的な性格だが、内面は異常なほどの戦闘狂で強者と闘うためには手段を選ばず、暴走族を単独で壊滅させた事もあって「闘鬼」とも呼ばれており、兄共々警察にも名前を知られている。戦闘狂という点を除けば明るいムードメーカーで良くも悪くも裏表の無い性格であり、面倒見のいい一面もある。多数の掌握領域を相手の周囲に張り巡らせ、それを足場にして三次元的な攻撃を行う「掌握結界 封天陣」や封天陣全てを槍状にして撃ち下ろす作中初の広範囲攻撃「戟軍・封天陣」を身に付ける。契約の願いは、インドを放浪中の際に道端で踊っていた少女にパンをあげることに使った。

ムー…カラスの姿をした三日月の従者。非常に無口。

南雲 宗一郎 (なぐも そういちろう)…馬の騎士。元警察官だがいまは無職で妻や子供とは別居中。集結した騎士たちのリーダー的存在。
戦闘においては多様な足技を使う。掌握領域は平面状の力場で相手を拘束する「傾天平面(たかまがはら)」。願い事で宝くじを当てていたため、金の心配は無い。

ダンス=ダーク…馬の姿をした宗一郎の従者。男は乗せない主義。

白道 八宵 (はくどう やよい)…ヘビの騎士。おっとりした容貌と雰囲気を持つ巨乳美人。コスプレイヤーでもある。普段は温和だが、怒らせると怖い。学生時代から神余に剣術を習っており、戦闘では木刀を使う。掌握領域は武器に纏わせる紐状の「炎状刃(フランベルジュ)」。初めて泥人形と戦った際に助けられた事をきっかけに夕日に惹かれていくが、彼とさみだれの会話を偶然耳にし、彼らの真の目的が地球の破壊である事を知り、葛藤する。契約の願いは「家族が死ぬときは笑って死ぬこと」。

シア=ムーン…蛇の姿をした白道の従者。八宵と仲良し。

風巻 豹 (しまき ひょう)…黒猫の騎士。肥満体型で温和な性格。深い知識欲を持っており、騎士の契約の際にはアカシックレコードの掌握を願ったが叶わなかった。夢を通じてアニムスと交流を持っており、魔法使いに最も近い人間と言われている。アカシックレコードの掌握を却下された代わりとして、掌握領域の特殊強化を願い、大地から泥人形を生み出す「創造領域 地母神(キュベレイ)」を得る。

クー=リッター…黒猫の姿をした風巻の従者。

星川 昴 (ほしかわ すばる)…鶏の騎士。中学1年生。礼儀正しい少女で、幼馴染の雪待とともに恩師である稲近の敵討ちに燃えている。掌握領域は雪待と2人で形成する「無敵の盾」と「最強の矛」。「無敵の盾」は泥人形の攻撃を防ぎ、その盾を相手にぶつけるのが「最強の矛」。契約の報酬には、「雪待が幸せになりますように」と願う。

リー=ソレイユ…鶏の姿をした昴の従者。非常に短気で、失礼かつ乱暴な口を利くためよく昴にたしなめられている。

月代 雪待 (つきしろ ゆきまち)…亀の騎士。マイペースでおっとりしている糸目の少女で、昴とは幼馴染。掌握領域は昴と2人で形成する「無敵の盾」と「最強の矛」。契約の報酬には、「昴が幸せになりますように」と願う。

ロン=ユエ…亀の姿をした雪待の従者。老齢らしく落ち着いてのんびりした性格。

日下部 太朗 (くさかべ たろう)…ネズミの騎士。高校生。花子とは幼馴染で家も隣同士、部屋も向かい合っており窓から屋根づたいに行き来できる。料理人を目指しており、料理の腕は中々のもの。花子に想いを寄せているが、当の花子は気づいている素振りを見せない。契約の願いは「花子が致命傷を負った際に回復させること」。掌握領域は精密作業に特化しており、空気を細かくかき乱して高温を発生させ、燃料(油など)を着火・爆発させる「荒神(あらがみ)」として完成させた。

ランス=リュミエール…ネズミの姿をした太郎の従者。威勢のいい性格だが小心者。

宙野 花子 (そらの はなこ)…カマキリの騎士。三つ編みに眼鏡。成績優秀な高校生で太朗とは幼馴染。カナヅチ。常に穏やかな微笑を湛えているが、喜怒哀楽の感情が希薄で生への執着も薄く、危うい一面を見せる。騎士の契約の報酬として、「ニュースで偶然見た連続強盗殺人犯の死」を願ったため、業を背負い死亡率が高まるというペナルティを課せられていた。掌握領域は「勇者の剣(クサカベ)」。分子の運動を抑制させ、水を瞬時に凍らせる極低温を発生させることができる。

キル=ゾンネ…カマキリの姿をした花子の従者。表面上は非常に冷酷で薄情な性格のように見えるが、太郎の仇を討とうとする花子をランスの最後の言葉を思い出しながら鼓舞するなど、感情的な一面も持つ。

茜 太陽 (あかね たいよう)…フクロウの騎士。12歳。中性的な容姿の少年で、家庭環境に恵まれず夕日と同じように冷めた性格だが、まれに感情的な一面を持つ。アニムスの側に付いて彼を守護しているが、彼自身はアニムスを嫌悪している態度を隠さない。掌握領域は混沌領域「因果乱流(パンドラ)」。時間をかき乱す能力で、誕生から間もないものの破壊や、後には傷・スタミナの回復等もできるようになる。本来太陽の時空系能力はアニムスが自身の能力を貸し与えていたものだったが、アニムスとの最終決戦で能力の返還を迫られた際、騎士の契約の願いを使用してそれを拒否した。

ロキ=ヘリオス…フクロウの姿をした太陽の従者。騎士の側として勝てない戦いを続ける事に飽きたと話し、茜に裏切りを唆した。しかし、真意は何よりも自らがついた騎士を死なせたくないと思っており、そのためには勝てる側に付いた方が良いという考えからの行動である。

秋谷 稲近 (あきたに いなちか)…カジキマグロの騎士。500年間を生き続けた超能力者で、アカシックレコードとコンタクトし、全知者となる。多くの者に多くの知識を授けながら半生を過ごし、現代では雪待・昴の師匠となるが、自分がいつ死ぬかも知っており、2人をかばって命を落とした。

ザン=アマル…カジキマグロの姿をした稲近の従者。宙に浮かんでいる。

<<敵の魔法使いと泥人形>

アニムス…世界を滅ぼすといわれる絶大な力を持った魔法使い。騎士の戦いは彼を倒すことで終了するとされる。全ての始まりを知るために知識欲に従って地球を破壊して時空を遡ることを目的とし、それを止めようとする妹のアニマとの闘いが世界線を越えて繰り返し続いている。

一体目(ガメリオン?)…初めて現れた一つ眼の泥人形。人型で、両腕が刃物になっている。

二体目(アンテステリオン?)…一体目と似た姿の二つ眼の泥人形。両腕の刃物は3本の指のようになっている。

三体目(エラペボリオン)…人型で三つ眼。左腕が無い代わりに巨大な右腕を持ち、そのパンチは岩をも砕く。

四体目(ムニュキオン?)…右腕が刃物になった四つ眼の泥人形。なぜか交通ルールを守り、赤信号では横断歩道を渡らなかった。

五体目(タルゲリオン?)…球体に4本の腕がついた特殊な形状の五つ眼の泥人形。4本の腕を使って自在に飛び回る素早さを持つ。

六体目(スキロポリオン?)…4足歩行で甲羅を背負ったような動物型の六つ眼の泥人形。口から出す針状の弾丸が武器。

七体目(ヘカトンバイオン)…怪獣のような姿の巨大な七つ眼の泥人形。人型で弱いが再生能力を有する三つ眼の泥人形と、獣型ですばしっこい四つ眼の泥人形が合体して誕生した。

八体目(メタゲイトニオン)…巨大なトカゲのような姿の八つ眼の泥人形。巨大な口による噛み付きと、無数のトゲが生えた尻尾による強力な打撃が武器。

九体目(ボエドロミオン)…巨大な人馬一体の騎士のような姿の九つ眼の泥人形。右腕がランスに、左腕が盾になっており、攻守ともに強力な泥人形。常にピュアノプシオンとともに出現し、騎士団の戦力を分断させる戦法を取る。

十体目(ピュアノプシオン)…無数の群全体で1体という特殊なタイプの泥人形。「三神骸」と呼ばれる特別製の泥人形の1つ。1体1体は小さな一つ眼の泥人形で大して強くは無いが、1体でも残っているとそこから増殖し、戦う度に少しずつ強くなっていく。

十一体目(マイマクテリオン)…自在に姿を変える変身能力を持った11個眼の泥人形で、「三神骸」の1つ。本来の姿は饅頭のような姿だが、普段は少年の姿をとっている。言葉を話す事ができ、泥人形では初めて明確な意思を見せている。

十二体目(ポジディオン)…山よりも巨大な12個眼の泥人形で、「三神骸」の1つ。全身に無数のトゲが生えた人型で、太平洋上にアニムスが作り出した架空の島で騎士団と対決した。

<<その他>>

朝日奈 氷雨 (あさひな ひさめ)…夕日の通う大学の助教授で、さみだれの姉。妹のさみだれを溺愛するが、内心では過去に起因する彼女と母との関係にひそかな悩みを抱えている。

朝日奈 時雨…氷雨とさみだれの父。仕事は小説家で、ペンネームは「蝉時雨」。夕日が彼の作品のファンである。重病に冒されていたさみだれを救うために研究員であった妻の春子と娘の氷雨がフランスに渡った後、男手一つでさみだれを育てた。

朝日奈 春子…氷雨とさみだれの母。博士号も持っている優秀な医学者で、さみだれの病気の治療法を研究するためにフランスに在住している。

火渡 (ひわたり)…夕日と同じ大学に在籍する少女。オカルト好きで、超能力者のお嫁さんになることが夢。掌握領域を使う夕日を偶然目撃し、以降何とか夕日の心を射止めようと奮闘している。

火渡の姉…南雲の刑事時代の部下。未来視という超能力を持つ。

神余 (かなまり)…ホームレス。剣術の達人で、白道に請われて剣の指南を請け負っている。戦いとは無関係の一般人ながら、ビスケットハンマーの存在に気付いている様子が見られる。南雲とは古い知人であり、彼に頼まれてマークII手榴弾を仕入れてくるなど、その素性や人脈に謎の多い人物である。

各巻のあらすじ

1巻 姫と獣の騎士たち

2巻 東雲半月の早すぎる死

3巻 「獣の騎士団」結成!

4巻 騎士たちの過去と願い

5巻 精霊アニマの目覚めと幻獣の騎士

6巻 日下部太朗の死でみんな泣く

7巻 仲間との繋がりが茜太陽を変えていく

8巻 勝利の希望が見え始める

9巻 ビスケットハンマー発動!アニムスとの最終決戦

10巻(完)何度読んでも感動のラスト



レクタングル大




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