「ビスケットハンマー」で地球を壊そうとする悪の魔法使いアニムス。地球を破壊から守るために選ばれた姫と獣の騎士たち。アニムスを止めたうえで、地球をこの手で砕く野望をもつ姫:さみだれとその騎士:夕日。三つ巴の戦いが本格化しようとしていました。
夕日はイヌの騎士:東雲半月から武術の技と才能を受け継ぎましたが、まだ使いこなせていません。
フクロウの騎士:茜太陽の裏切りはどう影響するのでしょうか。
そして、倒したはずの七つ眼の泥人形が再起しようとしていました。
5巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
vs 七つ眼の泥人形 決着
夏ということで海に来た獣の騎士団。リフレッシュも兼ねて遊んだ翌日、八宵は夕日とさみだれが話しているところを見つけ、地球を砕くという野望を聞いてしまいます。
夕日は自分を助けてくれたのに、なぜ。八宵は動揺しますが、口外すれば危険と判断しました。
〈さみだれと夕日の野望を聞いてしまう八宵[惑星のさみだれ5巻](c)少年画報社/水上悟志〉
また、風巻も太陽の裏切りは口外しません。
徐々に裏切りが発覚し出した獣の騎士団の前に、再びアニムスと七つ眼の泥人形が姿を現します。アニムスは戦闘経験豊富なさみだれと夕日を別の場所へ飛ばして離脱させ、泥人形の相手は残りの騎士がすることになります。
連携も浅く、まともに攻撃できないまま徐々に疲労が見え始める騎士団。
一方、さみだれと夕日はアニムスから
・アニムスはさみだれと契約した精霊:アニマの双子の兄
・アニマの能力によってルールを課せられ、ビスケットハンマーが勝手に発動できない
ことが明かされます。
そんなものは関係ないと言わんばかりにアニムスに殴りかかるさみだれ。アニムスは退散し、空振りはしたもののさみだれのパワーによって大爆発が起こります。
その隙をついて獣の騎士団は泥人形に攻撃を集中、被害を受けることなく撃破に成功しました。
〈力を合わせて七体目の撃破に成功[惑星のさみだれ5巻](c)少年画報社/水上悟志〉
以降、三日月や夕日は風巻の掌握領域で作られた泥人形を相手に特訓を開始します。夕日は自身の掌握領域を成長させるため、より強いもののイメージとして半月の使っていた方天戟を試します。
また、風巻の分析によってアニムスの泥人形は全部で12体いることが推測されます。残り5体、先ほどの七つ眼よりも強い泥人形と戦わなければならないのです。
さみだれの家庭事情
さみだれが家出し、夕日の家(隣同士ですが)に転がり込みます。家出の理由は、「母が来るから」。しかし、さみだれの姉:氷雨に見つかり、2人きりで泊まることは許されず、代わりに夕日がさみだれの家に泊まることになります。
さみだれの母は立派な医者ですが、多忙を極めるため、さみだれが病弱だった頃にも一緒にはいてもらえず、さみだれはそんな事情を頭では理解していながらも心では受け止めきれずに育ってきたのでした。
また、姉の氷雨もさみだれの見舞いに来るのはたまにだけで、母の海外転勤が決まったときにはさみだれを置いて母についていったのです。そして、さみだれの容態が悪化したとき、氷雨は海外から戻ってきたものの、母は戻ってこられず、それ以来母とは疎遠になっていました。
氷雨も母も、さみだれに構ってあげられなかったことをそれぞれに悔いており、さみだれも自分は母に愛されていないのでは、と怖がって避け続けているのです。
が、ここで夕日が男を見せます。
夕日「きっと世界もあなたを愛してます。あなたを傷つけるものなんてありませんよ。ほら、帰ろう。怖がらなくていいんですよ。ぼくがついてる」
〈素直になれないさみだれの背中を押す夕日[惑星のさみだれ5巻](c)少年画報社/水上悟志〉
夕日に手を引かれるがまま、さみだれは母と氷雨とも和解しました。
さみだれも少し大人になった瞬間です。これを受けて、夕日も祖父と電話。自分の中のわだかまりがまた溶けていきます。
アニマの目覚めと幻獣の騎士
さみだれの中で眠っていた精霊:アニマが目覚めました。悪戯好きのアニマによって振り回されていく騎士たち。
〈精霊アニマが目覚める[惑星のさみだれ5巻](c)少年画報社/水上悟志〉
突然騎士たちを集めたアニマは、ウマのダンス=ダークに手を当てます。すると、ダンスの額から角が。ダンスはウマから霊馬(ユニコーン)に進化しました。
〈ユニコーンへ進化したダンス[惑星のさみだれ5巻](c)少年画報社/水上悟志〉
幻獣の騎士は残り黒龍(インビジブル)と神鳥(フレスベルク)の2体。誰がなるかはまだ決まっていないようです。
vs 八体目の泥人形
と、ここで8体目の泥人形メタゲイトニオンが出現します。幻獣へ進化させたことでアニマは体力を消耗したため、さみだれは動けない様子。騎士たちだけで立ち向かいます。
メタゲイトニオンは力強く、通常の騎士の攻撃はいとも簡単に弾き飛ばしますが、幻獣の騎士となった南雲の攻撃でダメージを負い、退散していきました。
〈幻獣の騎士となりパワーアップした南雲[惑星のさみだれ5巻](c)少年画報社/水上悟志〉
騎士たちはそれぞれに掌握領域を鍛えていきます。風巻はより泥人形を作りだし、太朗は火を操り、花子は物体の温度を下げて凍らせる能力を手にしていました。
そして、メタゲイトニオンとの再戦。幻獣の騎士となった南雲が単独で仕掛けますが、一歩及ばず負傷。他の騎士たちが援護しますが攻撃は通らず、昴と雪待が狙われます。
結局、負傷した南雲が掌握領域でメタゲイトニオンを押さえつけ、騎士たちの集中砲火で撃破しました。
〈南雲の指揮でメタゲイトニオンを撃破[惑星のさみだれ5巻](c)少年画報社/水上悟志〉
残る泥人形はあと4体。戦いは終盤に差し掛かっていました。
【5巻のまとめ】
7体目・8体目を撃破し、残る泥人形は4体になりました。
またアニマの目覚めによって南雲が幻獣の騎士へ進化し、残る幻獣の騎士2枠を夕日は狙います。
アニムスとの闘いは終盤へ差し掛かり、激化していくのでした。次巻へ続きます。
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