これは誰かの思いから生まれた、違う世界でのカラダ探しの話。
いつもどおり朝目覚めた明日香は、周囲から距離を置かれている環境を受け入れながら、静かに卒業の時まで過ごしたいと思っていたが、カラダ探しという怪異に巻き込まれることとなる―。
本編「カラダ探し」やそのパラレルストーリーである「カラダ 解」とはまた違う世界で行われていたカラダ探しのアナザーストーリーです。
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
いつもと変わらぬ日常だったのに
これは誰かの思いから生まれた、違う世界でのカラダ探しの話。
いつもどおり朝目覚めた明日香は、周囲から距離を置かれている環境を受け入れながら、静かに卒業の時まで過ごしたいと思っていた。
幼馴染の高広とは昔仲が良かったものの、今は距離を感じている関係。
クラスでは文化祭の集金袋が紛失し、いじめを受けていた翔太の机から発見されるなど、いつもと変わらぬ日常。
しかし昼休みに1人外で弁当を食べていた明日香は、古い井戸からおぞましい気配を感じ、さらに不気味な図書室史書の八代先生が土に何かを埋めている現場に遭遇する。
さらに背後から「お願い 私のカラダ 探して」という少女の声を聞き、その日から日常は一変することとなるのであった。
カラダ探しに巻き込まれた6人、悪夢の始まり
その夜、明日香の携帯には謎のメッセージが相次いで届き、12時になると突然学校の礼拝堂へと転移させられてしまう。
同じように転移してきたのは理恵、留美子、高広、翔太、そして明日香・高広とも幼馴染である清宮篤史の5人。
翔太はこれからカラダ探しが始まることを悟るなか、何も知らない篤史は帰宅しようとしたところを赤い人に見つかって殺された。
パニックとなり逃げ惑うなか、留美子、翔太、理恵も死亡。
明日香は高広にと共に何とか逃げようとするが、あえなく保健室で全滅してしまう。
終わらない悪夢が始まったのであった。
何の情報もないまま2日目のカラダ探しへ
2日目の朝、昨日と同じ光景が繰り返されていることに戸惑う明日香たち。
篤史を除く5人は集まり、翔太からカラダ探しについての情報を共有する。
カラダ探しは都市伝説だが、
・最初に確認されたのは20世紀初頭のロシア、サンクトペテルブルク郊外のホテル。
・夜中の12時に始まる
・赤い人から逃げなければならない
・カラダ探しが終わるまで明日は来ない
というのが現代にも伝わる情報。
他方、中学のときにはプロのスカウトも注目するほどバスケが上手かった高広は篤史が引きこもってしまった事に悩みを抱え、留美子は年上の彼氏の浮気にイラついている様子。
そして何も新しい情報がないまま、2度目のカラダ探しを迎えるのであった。
必死に抗い、1つ目のカラダを納める
礼拝堂では人型にくりぬかれた棺桶があり、ここに集めたカラダを入れるのがルールであることに気付く明日香たち。
高広は篤史に声をかけて2人で危険な偵察を行うことを提案するが、篤史はなぜか諦めムード。
高広も篤史も、カラダ探しについて何かを知っている様子である。
篤史の説得を諦めた高広は全部の教室の電気をあえてつけて回るなど手慣れた動きを見せながら明日香をサポートし、明日香も高広と不仲になっていたわけではないことを知って内心喜ぶ。
そんな2人は美術室の準備室で水槽に入った右腕を発見。
時間を稼ごうとした高広や、途中で赤い人を見て後ろを振り返ってしまった翔太が命を落とし、明日香は右腕のカラダを抱えて必死に逃げながら理恵、留美子と合流を果たす。
ところが赤い人は防火シャッターを突き破って留美子の足を引きちぎり、留美子を助けようとした明日香も死亡。
右腕のカラダを託された理恵はなんとかそれを礼拝堂の棺桶に納めるが、そこで追いつかれて殺されてしまうのだった。
カラダ探しの呪いの経緯に迫る
3日目の朝、カラダを1つ納めた影響からか、繰り返されていた日常に少し変化が起きた。
カラダ探しが終わるまでは同じ日が繰り返されると知っている明日香たちは、留美子の発案でパーっと遊ぶことにし、留美子、明日香、理恵で女子会を楽しむ。
一方の翔太は図書館でカラダ探しについて過去の文献を漁り、30年前に学校の近くで起きたバラバラ殺人事件が今回のカラダ探しに関係している可能性を掴む。
その事件の被害者は小野山美子という8歳の少女であり、赤い人と見た目が酷似していたのだった。
不登校の篤史をよそに、作戦を練る
3回目のカラダ探しはカラダを発見することなく全滅し、迎えた4日目。
この日の放課後には不登校になった篤史のことが話題になる。
もともと明日香・高広とも幼馴染であり、中学時代には高広と同様に有名な高校にスカウトされていた篤史だが、不登校になってしまったのには理由があった。
それはスカウトを受けた直後に大ケガをしてスカウトの話が流れ、代わりにスカウトされた高広も篤史を気遣ってその話を断ったところ、その同情がかえって篤史を傷つけてしまったのだという。
そんななか、翔太は調べてきたカラダ探しと関係する事件の情報と、赤い人の攻略方法を明日香たちに共有。
赤い人は物音に反応していると推測されるため、放送室から爆音で音楽を流して引きつける作戦を練るのであった。
高広が囮となり、作戦開始
4回目のカラダ探し、翔太が放送室から大音量の音楽を流し、唯一灯りをつけた体育館で高広ができるだけ赤い人を引きつけるのが作戦。
篤史もトランシーバーで状況を注視するなか、狙い通り体育館に吸い寄せられてきた赤い人と高広の鬼ごっこが始まるのであった。
【1巻のまとめ】
いつもどおり朝目覚めた明日香は、周囲から距離を置かれている環境を受け入れながら、静かに卒業の時まで過ごしたいと思っていたが、カラダ探しの呪いに巻き込まれることとなる。
集められたのは明日香のほか、理恵、留美子、高広、翔太、そして明日香・高広とも幼馴染である清宮篤史の5人。
なかでも篤史はもともと明日香・高広とも幼馴染で、中学時代には高広と同様に有名な高校にスカウトされていたが、大ケガが原因で不登校になってしまった様子。
わけもわからないままカラダ探しが始まり、失敗と全滅を繰り返しながらカラダの回収と作戦を練り上げていく明日香たち。
そして4日目には放送室から爆音で音楽を流して「赤い人」を引きつける作戦を実行に移し、高広が囮となって引きつけるのであった。
次巻へ続きます。
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