いつもどおり朝目覚めた明日香は、周囲から距離を置かれている環境を受け入れながら、静かに卒業の時まで過ごしたいと思っていたが、カラダ探しの呪いに巻き込まれることとなる。
集められたのは明日香のほか、理恵、留美子、高広、翔太、そして明日香・高広とも幼馴染である清宮篤史の5人。
なかでも篤史はもともと明日香・高広とも幼馴染で、中学時代には高広と同様に有名な高校にスカウトされていたが、大ケガが原因で不登校になってしまった様子。
わけもわからないままカラダ探しが始まり、失敗と全滅を繰り返しながらカラダの回収と作戦を練り上げていく明日香たち。
そして4日目には放送室から爆音で音楽を流して「赤い人」を引きつける作戦を実行に移し、高広が囮となって引きつけるのであった。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
作戦が奏功し、篤史にも心の変化が
30年前、当時8歳だった小野山美子はの学校の近くで起きたバラバラ殺人事件の被害者となり、頭部は現在も見つかっていないという。
情報収集して作戦を練る翔太は、美子に似た「赤い人」が物音に反応しているという仮説を立て、体育館で爆音を鳴らすことで赤い人を引きつけるロックンローラー作戦を立てた。
運動神経抜群の高広が体育館で逃げ回って時間を稼ぎ、その間に校舎の中の捜索を手分けして進めるという作戦である。
これで調べるペースが上がり、5日目には校長先生が30年前当時からこの学校の教師をしていることも翔太が突き止めた。
ロックンローラー作戦でカラダを集めながら、情報収集で美子が当時ぬいぐるみをずっと大事に持ち歩いていたことも判明。
そしてトランシーバーで皆が殺され続けるのを聞いていた篤史にも自分への情けなさから心の変化が起き始めるのであった。
篤史が復活、ようやく全員が一丸となる
8日目、ロックンローラー作戦が不発に終わり、赤い人が体育館ではなく校舎の方へと向かってしまう。
留美子が見つけた左脚のカラダを全員が身を挺しながらバトンのように繋ぐが、高広も赤い人に追いつかれてしまった。
するとそのとき、奮い立った篤史が高広からカラダを受け取り、礼拝堂の棺に納める。
怪我とトラウマを振り切り、篤史は自分が走れることを知って立ち直った。
高広の相棒である篤史が復活し、カラダ探しもようやく全員が揃うのだった。
海でリフレッシュの後は攻略のヒントを求めて小野山邸へ
数日かけて順調にカラダを集め、13日目には残り頭部のカラダだけとなる。
しかし学校はほぼ探し終えているにも関わらず、どこにも頭部がない。
閉塞感を打破するため、翔太はリフレッシュとしてみんなで海に行くことを提案。
高広と明日香は2人で互いに胸の内を打ち明け合う。
高広はずっと明日香の前でカッコつけるためにバスケに取り組んできたが、上を目指していた篤史にだけスカウトが来たことで自分のバスケに対する思いに自信を失くし、それがその後スカウトを断ることにつながった。
そしてそれが原因で篤史との仲違いや自己嫌悪から明日香と正面から向き合えず、何となく避けるようになってしまったこと。
一方の明日香は水泳大会を風邪で休んだことが原因でサボりと吹聴されクラスのみんなから無視され始めたこと。
それでも明日香がカラダ探しが始まったときに自分を守ってくれた高広への感謝を伝えると、高広も明日香を守り抜く決意を新たにする。
2人の距離が縮まり、みんなでリフレッシュして最後のカラダ探しに向けて一丸となる。
翔太はヒントを求めて、事件現場である小野山邸に行ってみることを提案するのであった。
不気味なエミリー人形が鍵を握る
廃墟と化している小野山邸に足を踏み入れた一行。
高広は木の板で封印された謎の壁を発見し、そこをこじ開ける。
するとそこには美子がずっと大事にしていたエミリー人形が不気味に置かれていた。
しかし人形は一瞬で消えてしまい、辺りは何やら不穏な空気に包まれ始める。
急いで小野山邸を後にするなか、明日香は「頭のカラダは赤い人が持っているエミリー人形の中にあるのではないか」と気付いた。
水中で襲われた時に人形が頭から沈んでいったことがヒントだという。
鬼ごっこを死ながら人形を奪い取って頭のカラダを取りだし、棺に納めるのが一連の作戦。
翔太の発案により、身を潜めることができかつ棺にも近い礼拝堂で赤い人を待ち受けることにするのであった。
突然現れた化け物、世界にも異変が発生
上手くいけばカラダ探しを終えられる―。
そんな期待を胸に夜を迎えた高広たちだったが、その日はなぜか赤い人ではなく巨大な化け物が礼拝堂に姿を現した。
資材の崩落に巻き込まれて留美子と篤史がやられ、化け物の正体を確認しようとした翔太も靴箱の下敷きになって命を落としてしまう。
何とか校舎内に逃げ延びた高広・明日香・理恵の3人は、理科室に籠城しながら松明を武器代わりに準備。
追ってきた化け物を照らすと、それは赤い人とエミリー人形が融合したかのような不気味な姿をしており、その手にはエミリー人形は握られていなかった。
捕まった高広が抵抗するもののすぐに殺され、理恵も化け物に頭から喰われてしまう。
小野山家に行ったことで何かパンドラの箱を開けてしまったのか。
恐怖に震えながら逃げ惑う明日香も校舎のベランダから転落し、その日は収穫なく全滅。
そして14日目の朝にはいつもと違う出来事が起こり始め、世界にも異変が生じているのであった。
【2巻のまとめ】
作戦が奏功し、篤史も復活してメンバー全員で順調にカラダを回収していく。
残るカラダは頭部の1つとなり、その在り処のヒントを探すために一行は「赤い人」が生まれた現場である小野山邸に足を運んだ。
そこで残るカラダは「赤い人」がいつも持っているエミリー人形の中にある可能性が高いことを突き止めるが、同時に新たな呪いが解放されてしまう。
上手くいけばカラダ探しが終えられると意気込んで臨んだ夜、突如として赤い人とエミリー人形が融合したかのような化け物が明日香たちを襲い、理恵が化け物に食われたうえに為すすべなく全滅してしまった。
そして翌朝にはいつもと違う出来事が起こり始め、世界にも異変が生じているのであった。
次巻へ続きます。
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