無得点のまま6回裏、静央シニアの攻撃へ。
勝利のカギは野田の復調にかかる状況、しかし監督はここで野田にまさかの交代を命じるのであった。
18巻のあらすじを振り返ってみましょう。
決意を新たにする野田
打撃の不調に加え、死球を受けたことによる負傷がエラーに影響したと考え、大事を取って野田に交代を命じる監督。
だが野田の不調の原因は、文吾との紅白戦をきっかけに、自分を上回るほどの才能を持つ文吾を意識したことにあった。
袴田たちにも大事を取るように促され、どこか交代できることに安堵したのも束の間、文吾は「本当に交代する事がベストの選択なのか」と野田の本心を問う。
文吾に発破をかけられて奮起した野田は、野球に没頭する父を捨てて家を出ていった母のことを想いつつ、覚悟を固める。
延長戦に入れば、連投を避けるため瑛太を登板させられない分、投手層の薄い静央シニアが不利。
打てなかったら野球を辞めることも覚悟し、自らのバットで決着をつけることを誓う野田。
その覚悟を受けて袴田たちも野田の意志を尊重。
監督も、野田を筆頭にチームが生まれ変わることを予感し、野田の交代を見送るのだった。
野田が貴重な先制タイムリー
6回裏、先頭の袴田がしぶとく四球を選んで出塁し、2番の真琴の見事なエンドランで無死1・3塁のチャンスを作る。
打撃好調の3番・文吾はセンターへフライを放つが、強肩の田無が見事なバックホームで袴田は3塁に留まった。
ここで4番・野田が打席に。
感覚を研ぎ澄ました野田は、下川(弟)の球威あるストレートを見事に打ち返し、左中間を破る長打で袴田が悠々とホームイン。
1塁ランナーの真琴は本塁でタッチアウトとなるが、ついに静央シニアが先制して均衡を破った。
続く間瀬は諸星の好守に阻まれ追加点とはならず。
そのまま最終回の上本牧シニアの攻撃を迎えるのであった。
文吾がノーヒットノーラン達成
静央シニアはここで負傷を抱える野田を交代させ、袴田がショート、捕手には米村を置く。
後がない上本牧シニアは3番・井草からの好打順。
だが文吾は浮き上がるようなストレートで井草をねじ伏せ、空振り三振を奪う。
4番の諸星はかろうじて食らいつくが、爆発的な成長を見せる文吾のストレートはさらに伸びを増し、空振り三振。
そのまま5番の下川(弟)も空振り三振に倒れ、正真正銘のノーヒットノーランで上本牧シニアを撃破するのだった。
次の相手は富士ヶ丘シニア
4回戦の相手はいよいよ、河村擁する冨士ヶ丘シニア。
規格外の才能を見せつけた文吾には各高校から特待のオファーが殺到するなか、次の先発を担う瑛太にも気合が入る。
チェンジアップに加えて新たな変化球の習得にも乗り出しており、袴田は完璧に制球できれば必殺のボールになり得ると感じた。
一方の冨士ヶ丘シニアは、河村が中学のレベルをはるかに超える飛距離と好守を見せる。
また紅一点である珠希も男子選手に引けを取らない身体能力を持ち、オールラウンダーとしてサードも投手も務めることができる。
エースの碓井はどんな状況でも大崩れしない強靭なメンタルが武器。
正捕手・皆浦が扇の要としてそんな3人の手綱を握り、チームをうまくまとめあげている。
特にこれまで3試合通じて打率10割を維持する河村の前にいかに走者を溜めないか、そしていかに河村を抑えるかが勝負のポイント。
そしてそれぞれの練習に熱が入る中、激突の日を迎えるのであった。
【18巻のまとめ】
文吾に発破をかけられた野田が奮起し、貴重なタイムリーで静央シニアが均衡を破った。
そして文吾はノーヒットノーランを達成し、その爆発的な成長に各高校から特待のオファーが殺到する。
次の試合は河村擁する富士ヶ丘シニア。
そしてそれぞれの練習に熱が入る中、激突の日を迎えるのであった。
【18巻の見どころ】
この巻の見どころは、野田が自らの覚悟を新たにし、チームの勝利を引き寄せる決定的なタイムリーを放つシーンと、文吾のノーヒットノーラン達成です。
野田は、自分を意識しすぎていたことに気づき、覚悟を固めて打撃で結果を出します。
特に、下川(弟)の球威あるストレートに対して冷静に打ち返し、静央シニアに先制点をもたらしたシーンは感動的です。
その後、文吾が圧倒的な投球で上本牧シニアを完封し、ノーヒットノーランを達成。

次巻へ続きます。
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