だが吉見率いる翔西と柿谷率いる青森真田高校、甲子園の常連校同士の強化試合を見て、文吾をはじめ静央シニアの面々はそれぞれモチベーションを上げていく。
強化試合は青森真田が逆転し流れを掴むが、途中から登板した吉見が流れを一気に引き戻し、真のエースとしての姿を見せつけるのだった。
16巻のあらすじを振り返ってみましょう。
関東大会が近づく
結局、試合は翔西が自力の違いを見せるかたちで8-4で勝利。
試合を見届けた瑛太は吉見の示した道を突き進むことに集中する決意を固め、エリカに別れを告げる。
また試合後、桜花高校のスカウト・青木をはじめ各校のスカウトらが観戦していた文吾に接触してきた。
高校野球関係者からの直接的な勧誘行為は固く禁じられているが、各校とも文吾に特待生枠の用意を考えているようだ。
当の文吾は野田監督のもとを訪れ、自分にエースナンバーをつけてほしいと直談判。
瑛太の了承のもと、野田監督は関東大会で結果を残した方に全国大会でエースナンバーを託すことに。
関東大会に向けてそれぞれ練習に熱が入る。
指先の強化に励む文吾だが、切り札のど真ん中ストレートは身体への負担が大きく、1日に10球程度が限度。
そこで袴田は「ウィッフルボール」と呼ばれる道具で身体への負担を軽減しながらトレーニングさせることに。
静央以外にもライバルチームたちが関東大会に向けて牙を研いでいく。
しかし、野田だけは紅白戦での文吾との対決以降、打撃の調子を落としているのであった。
苦しみながらも緒戦を突破
そして関東大会が開幕。
1回戦はシードの静央シニアは、緒戦の先発を2年生の石神に託し、また打撃好調の米村をファーストに起用。
初回から打線が爆発して3点を先制するも、石神も失点を重ね、さらに野田も調子が上がらない。
そんななか、3回に石神は満塁のピンチで走者一掃となる痛恨の長打を浴び、4-7と逆転を許してしまう。
チームとして歯車がかみ合わないなか、静央シニアはここで瑛太をマウンドへ。
吉見のように瑛太がエースとして悪い流れを断ち切り、文吾もホームランを放って打線を活気づける。
そのまま静央シニアの打線が爆発し、4回には一挙7得点で再逆転。
苦しみながらも緒戦を突破したのだった。
ライバル・上本牧シニアと激突
次の相手は強力打線を持つ上本牧シニア。
成長した諸星・砂川のほか、パンチ力のあるオールラウンダーの田無、強肩強打の捕手・井草、そして翔西に進学した下川の弟が新エース。
先発を任された文吾は、上本牧シニアはあくまで「通過点」と考え、1点たりとも許さない気合の入れよう。
先頭打者の諸星を相手にいきなり切り札のど真ん中ストレートを見せつけ、キレのあるカーブで見逃し三振に仕留める。
結果的にど真ん中のストレートを意識させたうえでの配球によって初回を難なく抑えて見せた。
対する上本牧シニアも下川(弟)の多彩な変化球と球威のあるストレートを武器に抑え込む。
野田もまだ調子が上がらず、間瀬と瑛太がチャンスを作るも、下川(弟)がギアを上げるとあと1本が続かない。
両チーム無得点のまま、投手戦の展開となるのであった。
【16巻のまとめ】
文吾と瑛太、関東大会で結果を出した方が全国大会でエースナンバーを背負うことに。
そして関東大会が開幕、苦しみながらも初戦を突破した静央シニアは、3回戦でライバル・上本牧シニアと激突する。
強力打線を相手に先発の文吾が見事な立ち上がりを見せる一方、上本牧シニアも下川(弟)が多彩な変化球と球威のあるストレートを武器に翻弄。
野田の調子が上がらないこともあり、試合は投手戦の様相を呈するのだった。
【16巻の見どころ】
この巻の見どころは、関東大会を舞台にした静央シニアの苦闘と、文吾の気迫の立ち上がりです。
初戦では失点が重なり苦しい展開となりますが、瑛太の力投と文吾のホームランで流れを引き寄せ、逆転勝利を収めます。
続く上本牧シニア戦では、文吾が切り札のど真ん中ストレートを駆使して強力打線に挑み、完璧な初回を披露。

次巻へ続きます。
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