機械から配られる2枚のカードから互いに1枚を選び、その数字の大小だけで勝負するワン・ポーカー。
互いに相手の手札の数字がUP(大)かdown(小)かは機械の表示でわかるが、そこからの読み合いが核となるゲームである。
ミニマムベットの1ライフは2億円相当。
椅子に拘束されてゲームが始まり、幸先のいい5連勝でスタートを切ったカイジ。
しかし和也のレイズ攻勢でプレッシャーに圧され初の敗北を喫したところから歯車が狂いだし、為すすべなくカイジは全てのライフを失ってしまう。
追い詰められたカイジに用意されていたのは、文字通り命を金に換える赤ライフ。
負ければ命を落とすことになる崖っぷちの勝負でも敗北し、カイジの強制落下が決定。
ルーレットのように回り始めた落下防止の網が最後の希望だが、それも外して万事休すと思われたとき。
チャンとマリオが自分たちの命を赤ライフに変えることを申し出、強制落下はリモコンに隠された裏コマンドによって和也が解除された。
3人の命を賭けた勝負、渾身のブラフで勝利をもぎ取ったことで流れが変わり、強いカードに恵まれたカイジが順調に勝利を重ねる。
そして必勝の状況でQのカードを消費したカイジ。
この決断によって和也は「消化試合でQを使った=カイジはそれより強いKかAをまだ手元に残している」という推理が働き、和也は惑わされることになるのだった。
9巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
幻想のKを巡る駆け引き
暗雲を振り払うべくQを出した和也。
もし本当にKが出てきて負けても、もうKの幻想には惑わされずにすむという算段である。
しかしカイジはカードを提出のうえ、レイズを仕掛けた。
カイジが出したのは本当にKなのか…?
このままレイズを受けてもQなら勝つ可能性が高く、Kの呪縛から逃れるために和也もレイズで対抗する。
ところがカイジはこのままでは終わらせない。
カイジはさらに自分の赤ライフも含めて合計4ライフを賭け、挙げ句はこの一戦にチャンとマリオの赤ライフも張る覚悟を口にする。
命まで賭けるカイジの自信に圧される和也。
レイズに応じて6ライフの大勝負に行くか、被害を最小限に抑えるためにドロップするか、選択を迫られるのだった。
【9巻のまとめ】
Kの幻想を振り払うために虎の子の強カードを提出して勝負に出る和也。
しかしカイジは自分の赤ライフをもこの勝負に賭けて限界までレイズする覚悟を口にする。
この1戦に命までも賭けるカイジの圧に飲まれ、和也はドロップするか大勝負を受けるか選択を迫られるのであった。
次巻へ続きます。
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