機械から配られる2枚のカードから互いに1枚を選び、その数字の大小だけで勝負するワン・ポーカー。
互いに相手の手札の数字がUP(大)かdown(小)かは機械の表示でわかるが、そこからの読み合いが核となるゲームである。
ミニマムベットの1ライフは2億円相当。
椅子に拘束されてゲームが始まり、序盤こそ調子がよかったものの負けが込んで全てのライフを失ってしまったカイジ。
追い詰められたカイジに用意されていたのは、文字通り命を金に換える赤ライフ。
負ければ命を落とすことになる崖っぷちの勝負でも敗北し、カイジの強制落下が決定。
ルーレットのように回り始めた落下防止の網が最後の希望だが、それも外して万事休すと思われたとき。
チャンとマリオが自分たちの命を赤ライフに変えることを申し出、強制落下はリモコンに隠された裏コマンドによって和也が解除された。
3人の命を賭けた勝負、渾身のブラフで勝利をもぎ取ったことで流れが変わり、強いカードに恵まれたカイジが順調に勝利を重ねる。
そして必勝の状況でQのカードを消費したカイジ。
この決断によって和也は「消化試合でQを使った=カイジはそれより強いKかAをまだ手元に残している」という推理が働き、和也は惑わされることになる。
Kの幻想を振り払うために虎の子の強カードを提出して勝負に出る和也。
しかしカイジは自分の赤ライフをもこの勝負に賭けて限界までレイズする覚悟を口にする。
この1戦に命までも賭けるカイジの圧に飲まれ、和也はドロップするか大勝負を受けるか選択を迫られるのであった。
10巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
プレッシャーに負けた和也
万が一にでも6ライフの大勝負で負けるリスクを負えなかった和也は、やむなくドロップを選択。
しかしカイジが提出していたのは8だった。
またも勝負に出ていれば勝っていた状況で、みすみす2ライフを奪われた和也。
さらにKの呪縛も解けてはおらず、和也にとっては痛い敗北となるのだった。
Kの幻想が解ける
一時は追い詰められたカイジだが、連勝で盛り返しライフも5にまで伸ばしてきた。
カイジは実はKなど持ってはいなかったが、幻想のKを利用して大いに和也を苦しめることに成功。
続く21回戦、幻想のKを打ち砕きたい和也はAを懇願するなか、Qを手に入れた。
対するカイジはこの場面で本当にKを引き当てる。
圧倒的有利な状況で上手く進めたいカイジ、しかし和也は意気消沈したのか、覇気がなくその表情は読めない。
和也はそっとQを提出、対するカイジは和也が勝ち気を圧し殺していると踏み、虎の子のKを提出。
基本に則ってレイズを仕掛けるカイジだが、和也はあっさりとドロップを選択。
Qを出しながらも早々に損切りし、冷静さを取り戻したのだった。
和也の考えが読めなくなっていく
ライフは互いに6、そしてカイジのKの幻想も解けた。
さらに互いの残したUPカードはともに9と、全くの五分の状況で22回戦を迎える。
新たに配られたカードを見て諦めたような笑みを浮かべた和也だが、その表示はUPのカード。
和也の考えが読めなくなっていくカイジは、まだツキには見放されずJを引き当てる。
互いに迷わずにカードを提出、Jを出したカイジはレイズを仕掛ける。
普通に考えれば和也がここで和也がQ以上のカードを引き当ててすぐさま出したとは考えづらいが、レイズを見て笑みを浮かべる和也。
果たして和也の出したカードは…。
【10巻のまとめ】
実はKなど持ってはおらず幻想で和也を苦しめたカイジだが、和也が冷静さを取り戻しその幻想が解けてしまった。
ライフは互いに同数、そして配られるカードも同程度。
互角の展開となり、和也の考えが再び読めなくなっていくのだった。
次巻へ続きます。
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