カモメ古書店、そこは凶悪な犯罪に巻き込まれた被害者やその遺族が無念を晴らすために訪れる店。
古書店の主・鴨ノ目 武(カモ)とその相棒である島田 虎信(トラ)のコンビでこれまで数々の復讐依頼をこなしてきた。
シリアルキラーの園田に両親と従姉妹を殺害された開成 奈々子の面倒を見ながら、奇妙な同居生活が続いている。
過去に復讐依頼をこなした相手から逆恨みされ、依頼を受けた朝食会の榎がカモとトラを対象に狙うことに。
しかしやり方は違えど社会の屑を憎む理念は同じ。
榎は復讐依頼を受けるのを取りやめ、一時はカモとトラを捕らえるが解放した。
一方、ゴアゴアコミックの編集者として過ごしていた園田、漫画家志望で同性愛者の男から好意を持たれ、いつしかストーカーされるように。
だが園田は未解決である練馬区一家殺人事件の真犯人のサイコパスであり、ストーカー化した男を返り討ちにするのだった。
5巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
園田の大学時代、すぐ傍にはもう1人の殺人鬼が
6年前、大学の漫画研究サークルに所属していた園田は、既にサイコパスの片鱗を見せていた。
当時のサークルメンバーは会長のほか、眼帯をした女子の近野、クールだが毒舌の久野、お調子者でムードメーカーの吉飼ら。
オタク文化研究会会長の志茂田がいつものように顔を出しては女子に絡みつつ、園田がいつも大事にしているスケッチブックに手を伸ばすと、いつもは毒舌や冗談で飄々としている園田が珍しく真剣に「見ない方がいい」と拒絶を示す。
そして数日後、志茂田は大学のオタク研究会の部室で首を吊った状態で発見される。
両手両足が縛られ暴行を受けた痕もあったことから、警察は自殺ではなく殺人事件として捜査を開始。
知人が死んだにもかかわらず全くと言っていいほど通常運転の園田だが、犯人は別にいた。
漫研の部室に忘れ物をした近野は園田のスケッチブックの中身をこっそり見ると、そこにはリアルに描かれた人の死体の絵が。
そこに帰ってきた園田は適当に誤魔化すものの、「本物の死体を見て描いたのか。私も死体を見た事がある」と近野が問いかけると園田もやや驚きつつ、志茂田を殺したのが近野であることを悟る。
志茂田を殺したことをあっさりと認める近野は、園田も同じ人殺しと知って興味津々の様子。
園田が高1の時にクラスの女子を殺めたことがある一方で、近野は初めてが11歳のとき、それから計9人ほど殺したというから驚きである。
志茂田を殺したのは、行き過ぎたストーカー行為にうんざりしていたかららしい。
園田と近野はお互いに秘密を守ることを約束し、素知らぬふりをしながらまたサークル活動に勤しむのであった。
超ブラックな居酒屋チェーン
居酒屋チェーン「常勝至高」を経営するオーナーの逆巻良人は、能力のある部下には底抜けに厚遇するものの使えない人間には徹底的に見下す典型的なパワハラ上司であり、会社はブラック企業そのものだった。
新入社員の安川絵莉はマーケティング事業に憧れて入社したものの最初は現場ということで店舗スタッフとして配置され、朝から終電まで働く過酷な環境についていくのにやっと。
労働基準法は無視され、仕事が出来れば重宝、出来なければ犬猫同然の扱いを受けるうえ、月1回は決起集会と称した飲み会に強制参加。
わかりやすいアメとムチで社員たちは感化・洗脳されていき、激務にもかかわらず不思議と不平不満を漏らす人もなかなかいない。
オーナーのパワハラに耐え兼ねた若い社員やバイトから不満が漏れるものの、オーナーは「使えないヤツは生きなくてイイ」とまで吐き捨てる始末。
そんな過酷な環境のなか、安川はいつも周囲をフォローしてくれる先輩社員の佐藤に尊敬と憧れの念を抱き、心の支えにしていた。
ところがその佐藤は数週間後、駅のホームから転落して電車に撥ねられ亡くなってしまう。
過労で足元がふらついたのか、自ら命を絶ったのか、監視カメラの映像からは判断が難しいが、佐藤が死んだという報せを受けた安川はショックを隠せないのであった。
人でなしのオーナーに制裁を
佐藤の事を女手ひとつで育ててきた母は、息子を失った無念を晴らそうとカモメ古書店のカモとトラのもとを訪れる。
仕事がキツイとこぼしていたことは知っており自殺だと確信していたが、労働組合に相談して調べてもらってもオーナーは部下を抱き込んで勤務表を改ざんするなど徹底的に隠蔽し、どうしても違法性を裏付ける証拠が出てこないという。
話を聞いて調査に乗り出したカモとトラは、佐藤の死を境に欠勤が続き、2週間で退職した安川に行き着いた。
しかし安川は憔悴した表情で「もうあの会社とは関わりたくない」と口を閉ざしてしまう。
そこでやむなく作戦を変え、トラがアルバイトとして現場に潜入することにすると、過酷な労働環境や異常な環境が浮き彫りとなっていく。
1か月後には社員たちからの信頼も得るようになったトラは、オーナーがこれまでにしてきたパワハラ行為の情報なども入手。
オーナーがクズであることを確信したカモとトラは、人気のない夜道でオーナーを待ち伏せして復讐を代行。
佐藤の母や安川の願いは、「もう二度と同じことが起きないでほしい、同じような目に遭う人が現れないでほしい」というもの。
オーナーを拉致・監禁したカモは舌を切って拷問し、十分な恐怖を与えたうえで「二度と他人の人生を利用して人の心を傷つけるマネはしないように。次やったら殺すから」と脅迫。
オーナーは死を免れたものの、キツすぎるお灸を据えられて言葉を発することもできない状態で解放されるのであった。
【5巻のまとめ】
大学時代に漫画研究会に所属していた園田だが、そのメンバーには園田以上に人を殺めている近野という女もいた。
2人は互いに殺人鬼であるという秘密を共有しながら、何食わぬ顔で日々を過ごすこととなる。
他方、カモとトラは超ブラックな居酒屋チェーンで違法な労働環境や異常な環境がはびこっていることを知り、人でなしのオーナーに制裁を加えるのであった。
次巻へ続きます。
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