一方で富樫と竹島の対立は決定的となり、チームは不和に揺れる。
偵察に訪れた武蔵野ユースの圧倒的な一体感と金田の存在はアシトらに衝撃を与え、衝突を経て勝負で決着をつける覚悟を固める。
再編されたメンバーは動揺しながらも伊達ヘッドコーチの決断に従い、橘の告白と努力を契機に結束を取り戻す。
武蔵野戦を前に、アシトは特訓を経て挑戦に臨むのだった。
10巻のあらすじを振り返ってみましょう。
アシトの挑戦と武藤の存在感
居残り練習で教わったコツで、アシトの放ったロングパスに橘が抜け出した。
だが橘のシュートは惜しくも相手GKのスーパーセーブに阻まれてしまう。
それでも武蔵野ユースのハイプレスに対抗するためのダイレクトサッカーという戦術の有効性に早くも手応えを感じるエスペリオン。
個人の技術で上回り、立て続けにチャンスを作っていく。
しかし決定機をモノにすることができず、武蔵野ユースは動じるどころか主将で司令塔の武藤が巧みにチームをコントロール。
武藤からの鋭いスルーパスが金田に渡ろうかというところで、アシトが後ろからのスライディングで決定機を阻止するが、アシトはイエローカードをもらってしまう。
一瞬でも油断すれば決められるというプレッシャーを与えるには十分なプレー。
フリーキックは外れたものの、武藤はすぐさま金田と何かを話している様子であり、アシトは得体のしれない胸騒ぎを覚える。
黒田もまた、ただのダイレクトサッカーは武蔵野ユースには通用しないことを感じるのであった。
金田の執念と痛恨の先制点
武藤を中心に一枚岩となった武蔵野ユースに対し、エスペリオンは柱となるべき選手がおらず、プレーに迷いが出始めていた。
そんななか、黒田のパスミスを金田にカットされ、金田は勢いよくロングシュートを狙う。
ボールはバーを直撃し、あわやゴールというところで肝を冷やしたが、金田を一人にさせたらいかに危険かを思い知ることとなった。
ミスを取り返すべく黒田が金田のマンマークディフェンスにつき、見事な技術でボールを奪取するが、ボールに対する執念は金田の方が数段上。
タッチラインを割りそうなボールに黒田が足を緩めたところで、貪欲にボールを追い続けた金田がドリブルでペナルティエリアに侵入。
そして角度のないところから強烈なシュートを放ち、そのこぼれ球に詰めていた武藤が押し込んでゴール。
痛恨の先制点を許してしまうのだった。
伊達の檄と橘の復活ゴール
動揺し迷いが生じるエスペリオンだが、ここで伊達ヘッドコーチが直接「ダイレクトサッカーを徹底しろ」と声を張り、統制を取り戻す。
すると伊達ヘッドコーチの期待に応えるべく、次第に橘が奮起。
アシトがタッチラインを割りそうなボールを執念で残しセンタリングを上げると、アシトの決してあきらめない気持ちが伝播した橘がアクロバティックなボレーで同点ゴールを叩き込んだ。
これで波に乗った橘は自信を回復し、相手が自分を怖がっていることを察知しながら堂々とプレー。
今度は橘からのスルーパスに抜け出したアシトがシュートを放つが、惜しくもアシトはオフサイドの判定となってしまう。
「今度は自分が点を獲りたい」と、強く考えるアシト。
周りへのコーチングを的確に行いながらチームを牽引し、フィニッシュの場面で自分が刺しに行こうとする。
一方、武蔵野ユースの佐竹監督もアシトがエスペリオンのキーマンであることを見抜き、次の手を打つのであった。
武藤の読みと金田の追加点
武蔵野ユースはGK1人を残して全員を前に押し上げ、極端なハイラインのフォーメーションに修正。
ハイプレスにさらに人数をかけつつ、オフサイドトラップでロングボールや抜け出しを抑える戦術である。
それでも味方を上手く使いながら抜け出すアシト。
しかしアシトがボールを持ったところを武藤に狙われ、ボールを奪われると一気に金田へロングボールが渡る。
抜け出した金田は冷静にGKとの1対1を制してゴールに流し込み、追加点。
エスペリオンは自分たちがやりたかったダイレクトサッカーによるカウンターという戦術でまんまとゴールを奪われ、一気に混乱に陥るのであった。
連携崩壊と前半終了間際の危機
再びリードした武蔵野ユースはこの勢いのままさらに畳みかける。
金田は富樫と竹島の連携が取れていないところを突き、2人の間を強引にドリブルで突破。
そしてゴールへの執念から、倒れこみながらシュートを放つと、ボールはGKをかすめてゴールの隅へ。
歓声と共に前半終了の笛が鳴るなか、福田監督はハーフタイムのロッカールームでチームが立ち直るかどうか見届けることに。
果たして痛恨の3点目は入ってしまったのか、そしてエスペリオンは立て直せるのか―。
【10巻のまとめ】
アシトのロングパスや橘の奮闘で攻勢に出るエスペリオンだが、武藤を中心とした武蔵野ユースの統率力と金田の執念に押されてしまう。
伊達の檄で一度は橘が同点弾を決め流れを取り戻すも、武藤の読みと金田の決定力により再び失点を重ねる。
富樫と竹島の連携の乱れを突かれ、さらにゴールを許す危機に陥る。
前半終了間際、エスペリオンは大きな試練に直面していた。
【10巻の見どころ】
この巻の見どころは、武蔵野ユースの強烈な一体感と、それに立ち向かうエスペリオンの奮闘です。
アシトのロングパスや橘の復活ゴールは、チームに希望をもたらす重要な場面となります。
しかし武藤の巧みなゲームコントロールと金田の執念は圧倒的で、エスペリオンの隙を突いて次々とゴールを奪います。
富樫と竹島の連携不足が致命的な弱点として浮き彫りになり、前半終了間際にはさらなる危機が迫ります。

次巻へ続きます。
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