桜木が経営再建を果たした龍山高校、しかし井野は教師の仕事に飽きて転職を考え、桜木が主宰するビジネス塾の講師にして転職代理人の海老沢を紹介される。
海老沢にスカウトされた井野は思い切って自分も海老沢のもとで働くことを決心し転職するが、海老沢は社内でも変人扱いされており、日本の転職者市場を牛耳ることで日本を陰で操る「日本支配計画」という野望を持っていた。
その計画の一部に巻き込まれた井野はまず転職代理人としての仕事を任され、手探りながらも求職者とのカウンセリングをして場数を踏んでいくこととなる。
海老沢から要所でアドバイスを受けながらもがく井野だが、海老沢からすればまだまだヒヨッ子。
ベテランエンジニアの斉藤は技術者専門の仲介業者へ引き合わせ、自分の転職への本気度を見直させながら転職活動を進めることに。
商社OLの北川のカウンセリングでは早々に行き詰ってしまうが、海老沢の知恵を借りたベンチャー企業の社長秘書という突飛な提案が刺さり、海老沢を慕うベンチャー企業の社長・岡本の秘書に転職することとなった。
そして次の求職者は広告代理店に勤める高島という好青年。
しかし高島には細かなところで無頓着だったり常識が欠けており、「普通」をどのように教えたらよいか井野は悩むこととなる。
そのアドバイスとして行列の絶えない人気の定食屋に井野を連れ出した海老沢。
味も値段も量も食事がでてくるスピードも普通、それでも行列ができるほど繁盛する秘訣を探ることになるのであった。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
「常識」は人によってバラバラ
どこにでもある何の変哲もないのに行列ができるほど繁盛する定食屋、その秘訣はお茶をこまめに入れ替えるという些細なものだった。
それだけでも週1回のリピーターが増えれば定食屋にとっては十分。
業界ナンバーワンの牛丼チェーンや最大手のコンビになどでもアルバイトへかなり具体的で細かく指導するように徹底されている。
そしてその指導の際に障害となるのは、実は人によってバラバラな「常識」。
相手に指導をする際は、人によって様々な常識に頼らずに具体的に細かく指示しなくては意味がない―。
井野はこれまで自分がしていた高島への指導方法も効果が薄かったことに気づかされるのであった。
無事に転職の内定を採ることができたが…
早速高島への指導を具体的に細かくすることにした井野。
身だしなみや一般的なマナーから教えていくが、イマイチ本人には危機感が足りない。
マニュアルで徹底しても限界がある、本質から変えないと―。
頭を悩ませる井野は、かつて水野と矢島が成長したことを思い出しながら「自分の頭で考えさせる」という教育を思い出す。
そして高島に逆に面接官の立場を練習させてみることに。
面接をする方も面接の素人であり、印象が最も重要となることを高島に気づかせ、無事に高島は内定を取ることができた。
あとは転職に向けてスケジュールを調整し、退社の手続きに入るだけ。
しかしこの後思わぬトラブルに見舞われることとなるのであった。
内定が出た後のどんでん返し、転職に失敗
上手な退職の仕方などを高島にメールでアドバイスする井野。
ところが気が抜けがちな高島はそのアドバイスを忘れて上司にいきなり転職を切り出したうえに転職先も告げてしまい、案の定引き留めに遭ってしまう。
上司にとって部下が退職するのは自分の評価にも大きく関わるもの。
上司におだてられて気をよくした高島は転職の決断を保留にしたまま、井野とも連絡を取らなくなってしまう。
そして1か月後、高島の転職内定先から井野に「高島から転職するのを半年遅らせてくれと一方的に言われた」というクレームが入ってしまう。
寝耳に水だった井野は慌てて高島に連絡を取ろうとするが、海老沢はこの展開を予期していた様子。
「人間は決めてから悩むもの。自分をコントロールできる人はそういない。転職代理人は内定が出た後が大事、細かくフォローして悩みが深くならないようにするんだ」
そうアドバイスしながら、事前にこのことを教えていても高島のような適当な人間は上司の引き留めに気をよくして結局転職しなかっただろうとも告げる海老沢。
井野は転職に成功しないタイプを身に染みて経験し、今後の教訓とするのであった。
金持ちになるという野望を持つ水野
水野に連絡を取り、水野がアルバイトで手伝っている実家のスナックに足を運んだ井野。
水野はやりたい仕事では全くないものの、水野は学費や必要なものを自分で買う金のためにスナックのバイトをしていた。
それも桜木や、今は外資系証券会社で働いている本田(矢島の元家庭教師)に相談し、お金という野心のために水野は本田と同じ会社に入ることを志している様子。
「裕福な家庭に育った子供は志で生きて、貧しい家庭の子供は野心とお金で生きる」
水野が強い野望を持っていることを知った井野は、お金で仕事を選ぶという考え方に賛同できずにいた。
しかし後日桜木に会うと、桜木は「金持ちになることが目標で、そのための戦略で外資系金融のディーラーになると自分で決断したのは正解だ」と水野を支持。
「目標を立てて戦略を真剣に自分で考えない限り努力は続かない。仕事に夢だのやりがいだの言っているうちは本当の努力はしない。」
桜木の言葉に井野はハッとさせられるのであった。
次の求職者は資格マニアの女性
井野は次の求職者である尾形という資格マニアの女性を担当することとなる。
今の金融関係の仕事とは全く異なる分野で自分自身が輝けるような仕事に就きたいと夢を見る尾形は、イベント・広告や映画関係などあれこれと希望をころころ変えて来た。
桜木の言葉が頭に残っていた井野はガツンと「あなたが取った数々の資格ははっきり言って転職にはなんの役も立ちません」と告げる。
しかし頭ごなしに否定され機嫌を損ねた尾形は帰ってしまう。
桜木の真似をしたのに桜木のように結果が伴ってこないことに悩むこととなった井野。
そんな井野に海老沢は「桜木の説得力を支える要素は例え話と責任を負う覚悟の2つ」とアドバイス。
尾形に伝えるのであれば資格はロールプレイングゲームで言う武器であり、どんどん外に出て敵を倒しに行くことが大事と説くこと。
さらに尾形が行動に移る為には倒すべき敵(=仕事)がどこにあるのかも責任を負って指示してやること。
海老沢のアドバイスにより、井野は尾形が目指すべき仕事が何かを考えることとなるのであった。
人を行動に駆り立てるのは感情
数日たっても尾形に勧めるべき仕事のアイディアが浮かばない井野。
そんなある日、ベンチャー企業の社長秘書に転職した北川が井野のもとを訪れ、「当時の自分を駆り立てたのは怒りがきっかけだった」という言葉をもらう。
その言葉からヒントを得た井野は人を突き動かす感情に着目し、尾形の感情に訴えかけながらある会社を転職先に推薦するのであった。
【4巻のまとめ】
人によってバラバラな常識に頼らず、具体的に細かく指示することの重要性を知った井野。
高島は井野の指導で無事に転職の内定を採ることに成功するが、適当な性格が災いしてか企業からの足止めに丸め込まれ、内定を蹴ってしまった。
転職代理人は内定が出た後のフォローが大事であり、井野は悔しさを噛みしめながらもともと転職に成功しないタイプとして教訓を得た。
次の求職者である資格マニアの尾形には海老沢から「責任を負う覚悟を持って推薦する企業まで提示する」とアドバイスを受けた井野。
悩みながらも「人を突き動かすのは感情」と閃き、尾形の感情に訴えかけながらある会社を推薦することに。
果たして井野が選んだ企業とは―。
次巻へ続きます。
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