三里三中の2年生、上場は友達とグルになってみんなの憧れ女子バレー部の青田の下着姿を盗撮しようとするが、そこを阻んだのが富士山牧央、全長181㎝のブラジャーからはみ出そうな胸だった。
その姿が忘れられず上場は富士山さんにコクハクする。富士山さんの答えはYesだった。
それからというもの部活をサボっていた上場は、練習を励むようになり、富士山さんと共に秘密の交際をしながら一緒の時間を過ごすようになる。
「みまもりケータイ」しか持っていない富士山さんとは毎日、神社で落ち合うのが約束。
夏休みの花火大会では友達の目を盗みながら、上場は大勢の人波に紛れて富士山さんの手を握ることに成功する…!!!
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。
ドキドキの夏合宿始まる!
夏休み、部活で学校を訪れると、花火大会で「弟いたっけ?」と友達から聞かれる富士山さん。
どうやら花火大会で小柄な男子(上場)と一緒にいたのを見られていたようである。「カレシ!?」などと聞かれ、焦ってやり過ごすとそこへタイミング悪く上場が来た。
「富士山さんは思春期」2巻©双葉社/オジロマコト
上場から花火大会でもらった金魚について聞かれそうになったが、友達がいたため、威嚇してその場をやり過ごす富士山さん。
急に威嚇された上場はしばらくショックで立ち直れなくなってしまう。
2泊3日の夏合宿、女子バレー部・男子バレー部、野球部などと吹奏楽部が集まり、楽しくドキドキの合宿が始まった。
上場は男子バレー部でバスの後部座席をゲットできたが、入りきらない荷物であっという間に席が埋まってしまい、肩身の狭い思いをしなければならなかった。そこへ富士山さんの荷物も投げ込まれる。
同じ女子バレー部の井出は野球部の梅木のことを狙っているようで、何やら合宿中に恋の作戦がある様子…。
上場と富士山さんの距離もこの合宿でさらに近づくのだろうか。
何かが起こりそうな気がする夏合宿の始まりだった。
「富士山さんは思春期」2巻©双葉社/オジロマコト
夏合宿の嬉しい夕飯
夏合宿の最初の運動は、女子バレー部・男子バレー部たちがそれぞれダッシュで宿まで行くというもので幕を開けた。
男子バレー部・野球部は同じ部屋で、富士山さんたちの部屋の真下だった。
吹奏楽部の高木たちの部屋は富士山さんたちの隣。
夕飯どきにカレーを食べようと、上場がお皿に盛ろうとするとそこへ富士山さんと鉢合わせになった。
手が触れて、お互いに譲り合うが、後ろを待つ人たちが「早くしろよ!」とうるさく急かしてくる。
結局富士山さんが上場の分を盛ってあげることとなり、上場は嬉しそうにするのであった。
「富士山さんは思春期」2巻©双葉社/オジロマコト
思わぬハプニング!
その夜、何としても男子は女子の部屋を訪れたいが、そこには空気を読まず風紀を取り締まる副校長が行く手を阻んでいた。
女子たちは恋バナをしようとしていたが、富士山さんが眠そうにしていたため部屋を出て行く一方、男子はサッカー部の土屋が青田に告白をしていることに気付き、「祭りだ!」と騒いでいた。
そんな中、上場は自分の腕時計を落としたふりをして富士山さんにこっそりと「チャンスがあったらベランダに出てみて、待ってるから」と伝える。
富士山さんは眠気を押さえながらその言葉を思い出し、そっと下の部屋を見に行くと本当に上場が待っていた。
「富士山さんは思春期」2巻©双葉社/オジロマコト
2人はお互いの部屋に他に誰もいないことを確認して小声で話しつつ、2人で満天の星空を見上げる。
そして富士山さんはやっぱり眠そうだったのでお互いに「おやすみ」と告げ、部屋に戻って寝ようとすると、富士山さんのTシャツがベランダの手すりに引っかかってしまい、下着も付けていない胸が上場に丸見えに。
思わぬハプニングに上場も富士山さんも赤面するのだった。
更なるアクシデント
上場は富士山さんと合宿場の洗濯置き場でこっそりと会い、昨晩のハプニングについて問い詰められている最中だった。
上場は必死に胸は見てないと否定するものの、「悪くはなくてむしろ立派で!」と返したことから、がっつり見ていたことは明らか。
すると富士山さんは上場を突き飛ばし、洗濯カゴの中に放り込んだ。
夜になって男子と女子たちが動き出す。
女子バレー部たちが性格テストで遊んでいるところに上場や梅木をはじめ男子たちも合流。
「富士山さんは思春期」2巻©双葉社/オジロマコト
だが富士山さんはあのハプニングのせいで上場を睨みつけ、どこかギクシャクしている。
一方、井出が性格テストの流れで梅木と手を握ることに成功。
だがそこへ副校長が見回りにやってきた。
「富士山さんは思春期」2巻©双葉社/オジロマコト
みんなが押入れに隠れる中、逃げそびれてた上場は富士山さんの布団の中へ引きこまれる。
みんなで寝たフリをしてやり過ごす作戦。
そして布団の中にいる上場も息をのんで目を開き、そこで見たものは…富士山さんの巨大な胸なのだった。
富士山さんの警告
女子バレー部の部屋を見回る副校長。心臓の音が高鳴る。
富士山さんの胸に顔をつけ、富士山さんの布団のなかに隠れて何とか副校長をやり過ごす上場。
危機をなんとか乗り越えてほっとした2人は仲直りをすることに。
上場は富士山さんを後ろからそっと抱きしめながら、どさくさに紛れて富士山さんの胸を揉む。
「富士山さんは思春期」2巻©双葉社/オジロマコト
だがそのとき、部屋のスリッパの数が多すぎることに気付いた副校長が戻り、あえなく押入に隠れていたみんな共々見つかってしまうのだった。
翌日、上場は富士山さんに謝ったが、当然許してもらえない。
「一瞬、昨日は仲直りできたのに、何万回謝ったって一生許してもらえないかも…」と反省する上場。
そこへ富士山さんが上場の鼻と口を蛇口の水で吹き付け、「アダルト!!」と警告するのだった。
こうして何かが起きた2泊3日の夏合宿は終わった。
富士山さんと夏休みの宿題
夏合宿のあと、上場は富士山家に電話をしようとしていた。
「富士山さんが出ろ!」と念じて電話をするが、出たのは富士山さんのお父さん。
緊張して「富士山さんはいますか?」と変な聞き方をしてしまうと、お父さんからは「うちはみんな富士山だが!?」と疑り深い声で応答されてしまう。
上場が富士山さん家に電話をしたのは、夏休みの宿題を教え合うためだった。
誰にも見つからないように、勉強デートの場所は隣町の図書館。
電車に揺られながら、富士山さんは上場が電話をかけてきたときの父とのやりとりを思い返してクスクス笑っていた。
「富士山さんは思春期」2巻©双葉社/オジロマコト
図書館に着くと、さっそく勉強を始める2人。
早くも眠気に襲われた富士山さんが横目で上場を見ると、上場は英単語がうまく思い出せず苦戦している様子。
上場が時間をかけつつも正答に辿り着くのを見守った富士山さんは安心する。
だが上場はてっきり富士山さんが変顔をしていると勘違いし、富士山さんは思わず「ちがーう!!」と大声を出してしまうのだった。
富士山さんと公園の思い出
勉強を終えて図書館を出ると、外はもちろん暑く、上場の提案でアイスを食べることに。
お小遣いを節約するために富士山さんが選んだのは、2つに分けられるパピコ。
富士山さんは自分の分を口に加えつつ、その身長を活かして上場の分を取られまいと意地悪をすると、上場は「もうこっちでいいよ」と富士山さんのくわえていたパピコを奪って口で開ける。
「富士山さんは思春期」2巻©双葉社/オジロマコト
間接キスとなったことに気付き、照れる2人。
照れながらアイスを黙って食べ終わると、遊具を見て昔を懐かしむ。
上場の幼い頃の思い出は富士山さんに公園でひどい目に遭わされていた記憶しかなかったが、上場はまた後ろから抱き着いて富士山さんの胸を触れないかなどと邪な気持ちですべり台に誘う。
嫌々ながらも富士山さんは滑り出しながら「どうせすべり台でもあばれたっていうんでしょ?」と聞く。
すると上場は不思議とすべり台では富士山さんに何かされた記憶がないことに気付いた。
一方、富士山さんは「あっ」とつぶやいて何かを思い出した様子。
結局、後ろから来た子供に思いっきりどつかれてすべり台は終わってしまい、上場の邪な企みは実現せず。
帰り道、雨が降ってきて相合い傘をしながら、ふてくされた上場は「さっきの『あっ』てなんだよ」と富士山さんに聞く。
すると、富士山さんは小1のころの課外授業で公園へ行き、みんなとすべり台で並んでいるときに「大きいんだから小さい子にゆずってやんな」と言われて以来、すべり台はやらなくなったことを明かす。
富士山さんは小さいころから身体の大きさを気にしていたことを悟った上場は、自分で傘を手にもって相合い傘をしてあげることに。
お互いに窮屈な姿勢は通りすがりの人からはクスクス笑われていたが、富士山さんはそんな上場の気持ちを嬉しく思ったのか、腕を寄せてその身を任せるのだった。
「富士山さんは思春期」2巻©双葉社/オジロマコト
【2巻のまとめ】
部活の夏合宿で上場と富士山さんの距離が近づくが、調子に乗った上場が富士山さんの胸を揉んでしまい、さすがに警告されてしまう。
合宿後にはアイスのパピコを分け合った際に勢い余って間接キスし、照れる2人。
そして公園の思い出から、富士山さんが小さい頃から身体の大きさを気にしていたことを悟った上場は、自分で傘を手にもって相合い傘をしてあげることに。
お互いに窮屈な姿勢だったが、富士山さんはそんな上場の気持ちを嬉しく思ったのか、腕を寄せてその身を任せ、2人の距離も縮まっていくのだった。
次巻へ続きます。
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