受験者チームは善戦するも、阿久津らの圧倒的な実力に翻弄される。
後半、福田監督がユースは全員本来のポジションではないと告げ、仲間たちは絶望。
だがアシトは母と兄の顔を思い出し、再び立ち上がる。集中力を研ぎ澄ませ、残り3分で見事なゴールを決めて一矢報いる。
面接では自身の想いや考えを語り、プロを目指す覚悟を固めるのだった。
3巻のあらすじを振り返ってみましょう。
合格の報せと母の寂しさ
セレクションから3週間後。
アシトはセレクションを受けに行ったことについてまだ母とまともに話すこともできずにいた。
まだ結果も出ずにヤキモキするなか、アシトは東京から帰る際に花から手作りの献立メニュー表と手紙をもらっていたことに気づく。
兄の勧めで、その手紙に書いてある電話番号に電話をかけてみるアシト。
するとちょうどそこにセレクションの結果を持った母も来た。
結果は見事合格。
歓喜に包まれるなか、母だけは「なんか、サッカーにあんたを取られるみたいやね…」と寂しげにつぶやくのだった。
花との電話と母への想い
その晩、改めて花と電話するアシト。
花はアシトをいちファンとして応援しながら、身体作りのために必要な栄養を取ることができる食事の大切さを説く。
さらに、アシトの母の言葉を聞いた花は、母とよく話すように諭した。
普段は強い母が見せた、初めての弱音。
アシトは「自分がプロサッカー選手になって金を稼ぎ、母に楽をさせてやりたい。サッカー以外で金を稼ぐ方法は自分には無い」と花に意気込みを語る。
ちょうどから帰り、それを耳にしてしまった母は、何も聞いていなかったフリをしながら部屋に入り、アシトが東京に行くために必要な手続きやこれからのことなど、念入りに説明を受けた。
だが結局、アシトは自分の正直な気持ちについて母と話そうとすると避けられてしまい、タイミングが得られないまま3月を迎えてしまうのだった。
旅立ちと母からの手紙
卒業の春、学校の卒業式を待たずして先に地元の愛媛を出立することになったアシト。
駅で兄や同級生たちに見送られながら、笑顔で旅立つ。
電車の出発の間際、兄は見送りに来られなかった母から預かっていた荷物と手紙を渡した。
それには、母がアシトの東京での身の回りの生活のためにコツコツ積み立てた20万円、そしてアシトと本音で話すことを避け続けてきたことへの謝罪の言葉が綴られていた。
母は母で、アシトの口から本音を聞くのが堪えられそうになかったのである。
そして荷物の奥には、ずっと買い与えてあげられていなかったスパイクもあった。
息子を誇りに思う気持ちと、プロサッカー選手を目指す息子を応援する気持ち。
電車の中で涙が溢れたアシトは、ひとしきり泣いた後、自分の目標に向かって突き進む覚悟を固めたのだった。
東京での再会と新生活の始まり
無事に東京のクラブ本拠地に着いたアシトは、エスペリオンの1軍の練習を目の当たりにする。
1軍には日本代表FWの出口やCBの難波、海外の代表選手、そしてユースから上がった黄金ルーキーの栗林晴久らの姿もあった。
グラウンドの外で同じセレクションを通過した大友・橘とも再会を果たし、共に合格を喜び合う。
クラブハウスではユース生たちと自己紹介。
入寮するのはアシトら3人のほか、FWの本木遊馬、DWの朝利マーチス淳、そのほかにジュニアユースから昇格組4人と、まだ姿を見せていないスカウト枠1人の計10名。
そしてクラブからの支給品などを受け取り、サッカーだけに集中できる最高の環境での生活が始まるのだった。
富樫の登場と紅白戦の告知
入団式ではコーチ陣の自己紹介も済み、ジュニアユースからの昇格組も憧れの福田監督に見てもらえることに気合十分ななか、ようやく外部スカウト生の富樫が合流する。
元不良の富樫は暴走族の仲間たちとの送別ランを夜通し行ったうえで来たのだという。
寮でアシトと相部屋になった富樫は、どうやらジュニアユースからの昇格組に対して快く思っておらず、昇格組もまた富樫とは距離を置いている様子。
そんななか、福田監督は早速、新入団生だけで紅白戦をすることを宣言するのであった。
伊達の酷評とアシトの覚悟
一気に緊張感が高まるなか、紅白戦の開始までクラブハウス横のベンチで休むことにしたアシトは、クラブハウスの中で福田監督とヘッドコーチの伊達の会話を聞いてしまう。
伊達は特にアシトのことを評価しておらず、奇跡が無い限りアシトは3年間で一度もAチームに昇格できない、取ったのは失敗だ、と口にする。
その場にいた花はあえて自分がアシトのファンであることを告げ、その話を遮った。
クラブハウスを出た花は、すぐ外のベンチでアシトが一連の話を聞いていたことに気づく。
花が自分がアシトのファンであることを知られて顔を赤らめる一方、アシトは伊達の評価など全く意に介しておらず、自分を応援してくれる花に感謝する。
すると花は、かつて自分が夢中になって応援していた人に似ているがゆえにアシトを応援していることを明かした。
そしていよいよ、エスペリオンユースでの初陣となる紅白戦が始まるのであった。
【3巻のまとめ】
セレクション合格を果たしたアシトは、母の寂しげな言葉に胸を痛めつつもプロを目指す決意を固める。
旅立ちの日、母からの手紙とスパイクに込められた想いを受け取り、涙ながらに東京へ向かう。
クラブハウスでは大友や橘と再会し、新生活が始まるが、外部スカウトの富樫との緊張も生まれる。
紅白戦を前に、コーチの辛辣な評価を耳にするも、アシトは花の応援を力に変え、戦う覚悟を強める。
【3巻の見どころ】
この巻の見どころは、家族の想いを胸に、アシトがプロへの第一歩を踏み出す姿です。
母と本音をぶつけ合えずにいたアシトが、旅立ちの日に渡された手紙とスパイクに込められた想いに涙するシーンは、親子の絆が感じられて感動的です。

次巻へ続きます。
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