全国から集まった実力者たちの中で戦術理解に苦しみながらも、アシトは思考力と視野の広さを見せて一次選考を突破。
最終試験では、崖っぷちの11人でチームを組み、エスペリオンの現役ユースと対戦することになる。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。
目次
王者ユースとの対戦と阿久津の宣戦布告
エスペリオンユースは昨年のJユースカップ決勝で圧倒的な強さを見せて優勝したチームであり、その試合を見たことがきっかけでセレクション応募を決めた者がいるほど。
その相手がセレクション最終試験の試合の相手とあり、始まる前から委縮する者も多いが、アシトはあくまで勝利を目指すようにチームメイトたちに声をかけた。
チームを盛り立てようとするアシトを見て、ユース1年の阿久津は本来線審を任されていたところ、自ら出場を志願し、直接アシトを叩き潰そうと考えるのだった。
開始直後の善戦とユースの本気、突きつけられる実力差
そして試合開始。
受験者チームが攻める展開となり、立ち上がり早々からゴールを脅かす。
自分たちでも通用する―。
受験者チームの表情が明るくなる一方、FWの橘とアシトは強い違和感を抱いていた。
そしてすぐにその予感が的中する。
阿久津を筆頭に、ユースチームの全員が示し合わせたかのように連動し、自陣で奪ったボールをダイレクトパスの応酬でそのままゴールに結びつけたのである。
そこからはユースチームの独壇場。
受験者チームがまともにボールを触ることができないまま、阿久津が強靭なフィジカルでスーパーゴールを決めて2点の差がついてしまった。
阿久津に競り負け呆然とするアシトに対し、阿久津は「お前、才能ないぜ。お前の周りが気の毒だ」などと吐き捨てるのだった。
後半の反撃とアシトへの陰湿な挑発
ハーフタイムを迎え、このままでは終われない受験者チームは大友が皆に声をかける。
花によれば、阿久津は昨年のセレクションで唯一合格をつかみ取った実力者のようだ。
そして後半が始まるが、受験者チームはなすすべがないまま押し込まれる展開が続く。
アシトが率先して味方を鼓舞するが、阿久津がヘディングの競り合いの際に思いっきりアシトの方に倒れこむなど、陰湿な攻撃も及ぶ。
それでもアシトは諦める姿勢を見せず、その姿に味方も勇気づけられる。
だがここで福田監督が衝撃の事実を皆に告げるのだった。
福田の告白と崩れる仲間たち、アシトの覚醒
劣勢に追い込まれる受験者チームに対し、福田監督は「この試合ではユースチームはGK以外、みな本来のポジションではない位置でプレーしている」と明かした。
不慣れなポジションでプレーするというハンデを負ってなお、この実力差だったのである。
衝撃の事実に受験者チームの大半が心を折られ、試合はますます一方的に。
そして戦意を喪失して足が止まった者から、福田監督たちは脱落者の烙印を押していた。
さすがのアシトも心が折れかかっていたが、ふと福田監督と目が合う。
このまま止めて愛媛に帰った時のことを想像すると、自分の背中を押してくれた母と兄の表情は曇っている。
逆境に負けず戦い抜く覚悟が固まったアシトが息を吹き返し、まだ気持ちの切れていない味方を必死に鼓舞。
試合を見ていた花をはじめ、はじめはユースチームを応援していた観客たちからも拍手が起こるのだった。
残り3分の奇跡とアシトのゴール
試合時間は残り3分。
まだ諦めていないのは、アシト・大友・橘の3人。
限られた時間で最後に自分に何ができるか、心を落ち着けて考えはじめたアシトの集中力が研ぎ澄まされていく。
すると大友のフリーキックのこぼれ球にアシトがいち早く反応し、ボールを奪取。
そこから味方のパスで抜け出して自らボールを運ぶと、ふと俯瞰の目でコート全体の盤面を把握し、そこからの打開策を閃いた。
アシトはあえてライン際に押し込まれたフリをしながらユースチームのDFを誘い出し、反対側へクロスを供給。
その先に走りこんでいた橘の前には、DF1人だけ。
千載一遇のチャンスを前に橘はシュートモーションに入るが、マークを振り切って走りこんできた大友が目に移り、パスを選択。
大友がドフリーでシュートを撃つが、ゴール前に懸命に戻ってきていた阿久津にブロックされてしまう。
それでも、こぼれ球の先にはアシトがいた。
まるでそこにボールが来るのがわかっていたかのような位置取りでフリーだったアシトは、見事なボレーシュートをゴールに突き刺し、一矢報いたのだった。
最終面接とプロへの決意
喜びを爆発させるアシト・大友・橘の3人。
福田監督も、オフザボールの動きを絶やさなかった3人、そしてそれを1人で操ったアシトを評価する。
そしてセレクションの最終面接。
ユースチームの感想やゴールした場面で考えていたことなどを聞かれたアシトは、自分の言葉で正直に答えていく。
ゴールの場面でも自分に見えていたものを上手く言語化したアシトだが、その頭の中には自分をここまで送り出してくれた母や兄への感謝もあったことを吐露。
このセレクションの結果がどうであれ、アシトは母と兄の恩に報いるためにプロサッカー選手を目指す決意を固めていた。
果たしてアシトの合否は―。
【2巻のまとめ】
最終試験の相手は王者エスペリオンユース。
受験者チームは善戦するも、阿久津らの圧倒的な実力に翻弄される。
後半、福田監督がユースは全員本来のポジションではないと告げ、仲間たちは絶望。
だがアシトは母と兄の顔を思い出し、再び立ち上がる。集中力を研ぎ澄ませ、残り3分で見事なゴールを決めて一矢報いる。
面接では自身の想いや考えを語り、プロを目指す覚悟を固めるのだった。
【2巻の見どころ】
この巻の見どころは、圧倒的な実力差を前にしても諦めないアシトの執念と成長です。
王者エスペリオンユースに押されながらも、仲間を鼓舞し続ける姿は胸を打ちます。
特に、残り3分での一連の攻防は、アシトの俯瞰力と冷静な判断力が光る名シーンです。

次巻へ続きます。
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