嫌う阿久津に頭を下げ、仲間の助けを得てDFとしての訓練を開始。
視野の広さという武器に気づき、試合で初の閃きを見せる。
首振りの技術を栗林の映像から学び始め、杏里からの助言で練習に励む。
一方、花の心はアシトと杏里の距離に揺れ、栗林の依頼を快諾するのだった。
8巻のあらすじを振り返ってみましょう。
目次
降格危機のBチームと武蔵野ユースとの再会
SBとして練習を続けるアシトがベンチにも入れず、遊馬や黒田・朝利らがAチームに昇格している間、Bチームはリーグ戦6節を終えたところで4連敗と苦戦が続き、早くも降格の危機にあった。
エスペリオンとしてチーム全体のレベル維持のため、Bチームにとって降格だけは絶対に避けなければならない。
CBの富樫と竹島は相変わらず不仲だが失点は最小限に防いでおり、深刻な得点力不足にあるのは明白である。
次々節には絶好調で首位を走る武蔵野ユースと激突する予定であり、チームの立て直しが急務。
FWの橘は必要以上に責任を感じて自分を追い込むうえ、古巣である武蔵野ユースとの対決に気が重い様子。
そんななか、練習後に武蔵野エリアへ食事に行ったアシト・大友・橘・富樫は、エスペリオンのセレクションの時に一緒だった中野や金田とばったり再会を果たす。
2人とも今は武蔵野ユースに所属しており、セレクションで落ちたときの悔しさをバネに成長しているようだ。
なかでも金田は、自分を差し置いて合格したアシトらを逆恨みしており、その感情を強い原動力にしてFWとして現在リーグ得点王を独走している。
自信たっぷりにアシトたちを挑発する金田。
ポジション的に直接マッチアップする可能性が高いアシトも、武蔵野ユースとの激突に向け、まずは試合に出られるように練習に熱が入るのだった。
花の存在がアシトの迷いを吹き飛ばす
そして迎えた第7節、武蔵野ユースとの対決に向けて弾みをつけたい1戦で、アシトがSBとしてスタメンで起用されることとなった。
ワントップには故障明けの義経が抜擢。
試合勘が鈍っているとはいえ、Aチームの主将かつ昨年の得点王の復帰にチームも盛り上がりを見せる。
一方、アシトはSBをのポジションを受け入れられないまま頭の中の考えがまとまらず、試合前にも関わらず外周をひたすら走っていた。
そんななか、自転車で伴走していた杏里から「花も試合を見に来る」と聞かされると、ふと「嬉しい」という感情に気づく。
SBであっても試合に出られることに対する喜び、そして観戦に来る花に見っともないところは見せられないという想い。
頭のなかがスッキリしたアシトが試合に向けて集中する一方、花の名前を出しただけでアシトの悩みが解決したことに対して杏里は少し嫉妬するのだった。
義経への憧れと栗林に似た才能の指摘
そして第7節の試合が開始。
ディフェンスがおぼつかないアシトの穴を攻められ、なかなか波に乗れないエスペリオン。
だがこれまでの首振りの練習を元に、アシトは「相手のボールホルダーではなくスペースを潰す」という概念に自ら辿り着いた。
試合のなかで、味方にもコーチングして連携すればボールを奪えることに気づいたアシト。
すると、義経もただ一人レベルが違う個人技で敵の守備を切り裂いてチャンスメイクし、チームを勢いづかせる。
義経が見事に先制点を奪うと、アシトは義経への憧れを隠さず、「俺、あんたになりたい。どうやったらなれるか教えてください。」と直接教えを請いに行った。
だが義経は、アシトは栗林に似た素晴らしい才能を持っており、自分を目指すべきではないと諭すのだった。
守備から攻撃へと繋がる富樫への決勝アシスト
前半を1-0で折り返し、これからのことも考えて義経に頼らずに得点する形を作りたいエスペリオン。
だが先輩DFの一色が怪我で動きが鈍り、さらに富樫も攻め上がったのも仇となってピンチを迎える。
そして富樫と竹島が声を掛け合わず連携がうまく取れなかった隙を突かれて敵にドリブル突破を許し、まさかの失点。
ここですぐさま福田ヘッドコーチが動き、一色の交代とシステム変更を決める。
最終ラインはCB3人とし、両SBのアシトと富樫は一列前でより攻めを意識するように。
「守備で学んだことを攻撃に活かせ」との指示を受け、大友や義経とのトライアングルを繋ぎながら攻めるアシト。
こぼれ球にいち早く反応し、自分で撃つか、フリーになっている橘へのパス、軽く右にパスを出すなど、様々な選択肢が頭に浮かぶ。
それはまるで、常に4つプレーの選択肢を持つという栗林のような状況。
そのなかでアシトが最後に選んだのは、逆サイドへのセンタリング。
後ろから走りこんできた富樫が高い跳躍力で見事にヘディングを合わせてゴールを奪った。
アシトが逆サイドの富樫を選んだのは、直感的に富樫が一番得点に近い気がしたから。
逆に橘に対しては、身体半分だけオフサイドだったとアドバイスし、異常なまでの視野の広さを見せつけるのだった。
武蔵野ユース戦への決意と橘の葛藤
試合はそのまま2-1でエスペリオンが逃げ切った。
決勝点のアシスト後、攻守のバランスが崩れて走り回った結果、アシトは体力を消耗して満足のいくプレーはできなかった。
悔しさが残るなか、決勝点のアシストの場面で自らシュートを撃たなかった理由について福田監督から問われたアシトは、答えに悩む。
FWに戻りたいはずなのに、パスを選んだ理由が自分でもうまく説明できなかったのである。
そんなアシトに福田監督は「悩んでサッカーをするな」とだけアドバイスを送りつつ、次の武蔵野ユースとの試合の結果次第でアシトをAチームに昇格させることを告げる。
次に向けて気合が入るアシト。
だがその一方で、自信喪失しかけている橘は「次の武蔵野ユースとの試合では試合に出さないでほしい」と福田ヘッドコーチに懇願。
それを聞いた大友とアシトは、まず相手を知るべく、橘も連れて武蔵野ユースの試合を見に行くことにするのだった。
【8巻のまとめ】
Bチームは降格の危機にあり、次節首位武蔵野ユースとの対戦を控える中、アシトはSBとして初スタメンに抜擢される。
花の存在が迷いを吹き飛ばし、守備で得た視野を活かして攻撃にも貢献、富樫への決勝アシストで勝利に導く。
しかし自身のプレーに悔しさを残し、武蔵野戦でのAチーム昇格を目指して意気込む一方、橘は古巣との対戦に出場を拒む。
【8巻の見どころ】
この巻の見どころは、降格危機に瀕したBチームが首位・武蔵野ユースとの対戦を前に、アシトがSBとして初スタメンを勝ち取る姿です。
花が観戦に来ると知ったことで迷いを吹き飛ばし、守備で培った視野を攻撃へとつなげ、富樫への決勝アシストで勝利に貢献します。

次巻へ続きます。
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