ある日、高校のクラス32名全員のケータイに”王様”と名乗るものからメールが届き、24時間以内に命令に服従しないと王様から罰が下る。
理不尽な命令と罰で死人が続出する恐怖のゲームが始まるホラー・サスペンス漫画。
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
「王様」から来た最初の命令
夜中に悪夢で目が覚めた高校生、金沢伸明。
同じクラスの彼女、本多智恵美に告白したが、いつの間にか血まみれになった誰かの手を握りしめていたところで飛び起きる。
ふと携帯に目をやると、「王様」と名乗る人物から命令のメールが。
「命令1:井上浩文 中尾美奈子 2人がキスをする」
〈最初の命令 [王様ゲーム 1巻](c)双葉社/金沢伸明・連打一人〉
いたずらかと思いそのまま寝て朝を迎える伸明。
登校すると、同じメールがクラス全員に行きわたっていたことでちょっとした騒ぎになっていた。
クラスメイト達は指名された2人を茶化し、ゲームに則って2人は流されるままキス。
〈茶化されるまま従う2人 [王様ゲーム 1巻](c)双葉社/金沢伸明・連打一人〉
と、王様からは服従確認のメールが。
このときはまだ皆、誰かの悪戯だと信じていた。
エスカレートする命令
翌朝、王様から次の命令が来る。
「命令2 豊田秀樹が井本祐子の足を舐める」
お調子者の秀樹は昨日先頭に立って茶化していただけあって、相手が陰キャの井本と言えど命令に従わざるを得ない空気に。
〈怒りに火が付く秀樹 [王様ゲーム 1巻](c)双葉社/金沢伸明・連打一人〉
機嫌を悪くした秀樹のせいでやや険悪な空気が流れる。
伸明はその夜、智恵美を家に泊めることを決め、ベッドでいい感じの空気になる2人。
しかしそこに王様から次の命令が。
「命令3 豊田秀樹が石井里美の胸を触る」
里美はFカップの美少女。
翌朝、秀樹は期待に胸を膨らませて里美を待つが、里美は体調不良で欠席。
そのまま夜を迎え、王様から命令実行を促すカウントダウンのメールが。
そして期限を過ぎると、「2人に首吊りの刑を与える」というメールが届いた。
〈秀樹と里美に首吊りの罰 [王様ゲーム 1巻](c)双葉社/金沢伸明・連打一人〉
続けざまに次の命令も。
「命令4 田崎大輔 中島美咲 2人がエッチする」
三崎は翔太の彼女のため、これも実行されないだろう、と伸明は考える。
命令の内容もどんどん悪質になっており、ここで終わりにすべきだと思っていた。
死者が出て広がる動揺
翌朝、秀樹と里美が首を吊って自殺したという知らせが入り、クラスメイト達に動揺が広がる。
まさかそんなことあり得ないと思うが、王様の命令に従わなかったからなのか。
「エッチする」という命令が出ている大輔と美咲も従わなければどんな罰が下るのか。
美咲が他の男に抱かれるのを許さない翔太は、大輔を脅す。
〈大輔を脅す翔太 [王様ゲーム 1巻](c)双葉社/金沢伸明・連打一人〉
しかし、王様はどのように命令の実行を確認したのか、その日中に「服従確認」というメールが届いた。
大輔と美咲がエッチした、という意味だった。
王様の命令からは逃れられない
王様の次の命令。
「命令5 八尋翔太 皆の前で八尋翔太が思うがままの命令を下せ。その命令を言い渡された者はそれを王様の命令だと思い従いなさい。」
ここぞとばかりに怒り狂う翔太は、大輔に「首を吊って死ね」と命令し、王様による命令として受理された。
〈怒り狂う翔太 [王様ゲーム 1巻](c)双葉社/金沢伸明・連打一人〉
悲しみと恐怖に暮れる大輔を死なせないため、伸明は大輔を見守ることに。
バンドという共通の趣味があった2人は、伸明の親友でもある直也も交えて大輔の家で夜通しセッションすることにした。
そして命令が実行される期限である午前0時。
期限を過ぎても何も起こらない。
安心した3人は明け方まで楽しくセッションをし、最高の夜を過ごす。
しかし翌朝伸明が目を覚ますと、大輔は首を吊って死んでいた。
〈大輔を守れず [王様ゲーム 1巻](c)双葉社/金沢伸明・連打一人〉
悪夢の人気投票
次の王様の命令は人気投票だった。
「命令6 橋本直也 上田佳奈 2人の人気投票を行え。人気のなかった方には罰を受けてもらう。※無記入は許されない」
大輔の死で王様の力が本物だと確信した伸明は、直也を死なせないために必死に動く。
〈直也のために票を集める [王様ゲーム 1巻](c)双葉社/金沢伸明・連打一人〉
友人や男子たちに頼み込んで票をまとめにかかるが、佳奈も自らの身体を餌に男子たちの票を切り崩していた。
すんでのところでその危機を察知した伸明は、「直也が勝てばあと1人だけ助かることがわかった」という嘘の情報を偽名でそれぞれに流し、最後の票の取り崩しにかかる。
そして投票の結果、1票差で直也が勝利。
〈僅差で直也が勝利 [王様ゲーム 1巻](c)双葉社/金沢伸明・連打一人〉
「罰を実行する」という王様からのメールで錯乱した佳奈は窓を突き破って落下死。
しかし王様から届いた罰は「好きな人に告白する」というもの。
佳奈は「罰=凄惨な死」と思い込んで無駄死にしたのだった。
自分が汚い手を使って直也を勝たせたせいで、佳奈を死に追いやったと、伸明は自責の念にかられる。
〈自責の念の駆られる伸明 [王様ゲーム 1巻](c)双葉社/金沢伸明・連打一人〉
連続する生徒の怪死を受けて警察も動くが、「王様ゲームで死んだ」などという伸明らの声を信じるはずもない。
結局は自分たちで解決するしかないのであった。
恋人を取るか、親友を取るか
その夜。両親が留守となった智恵美の家に泊まることにした伸明と直也。
生きている喜びをかみしめながら夜を迎えると、また王様から命令が届いた。
「上田佳奈はまだ命令に服従していない。しかしこの世にいないので服従は不可能。代わりに橋本直也が命令を実行せよ」
「命令7 橋本直也は10分以内に性交する。従わなかった場合、罰は焼身自殺。」
明らかに時間がなさすぎる命令。
直也が生きるためには、隣にいる智恵美と性交するしかない。
伸明は直也の命をとるか、恋人の貞操をとるか、選択を迫られるのだった。
〈恋人と親友、究極の選択 [王様ゲーム 1巻](c)双葉社/金沢伸明・連打一人〉
【1巻のまとめ】
ある日突然「王様」を名乗る人物からクラスの生徒たちに命令が届く。
最初は誰かの悪戯だと思っていたが、命令の内容は次第にエスカレートし、服従しなかった生徒には死の罰が与えられた。
正義感の強い伸明はなんとかこのゲームを終わらせようと手がかりを探るが、王様から「直也が10分以内に性交する。従わなければ焼身自殺」という理不尽な命令が届く。
そのメールを親友の直也と恋人の智恵美と一緒に居る時に確認した伸明。
恋人の貞操を取るか、親友の命を取るか、究極の選択を迫られるのだった。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら