ある日突然「王様」を名乗る人物からクラスの生徒たちに命令が届く。
最初は誰かの悪戯だと思っていたが、命令の内容は次第にエスカレートし、服従しなかった生徒には死の罰が与えられた。
正義感の強い伸明はなんとかこのゲームを終わらせようと手がかりを探るが、王様から「直也が10分以内に性交する。従わなければ焼身自殺」という理不尽な命令が届く。
そのメールを親友の直也と恋人の智恵美と一緒に居る時に確認した伸明。
恋人の貞操を取るか、親友の命を取るか、究極の選択を迫られるのだった。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
直也の命を優先
直也を助けるために、泣く泣く智恵美と性交させようとする伸明。

〈直也の命を優先 [王様ゲーム 2巻](c)双葉社/金沢伸明・連打一人〉
伸明を裏切りたくないと死を選ぼうとする直也を殴って気絶させ、時間ギリギリで智恵美と無理やり性交させた。
辛い出来事を乗り越えた伸明と智恵美は互いに、「自分より先に死なないで」と涙ながらに伝えあい、翌日以降の王様ゲームに臨む。
絶体絶命に陥る伸明
翌日の王様の命令。
「命令7 男子全員が参加するゲームです。出席番号順に1~100の番号の着いた紙を1人1~3枚まで取れます。そして100枚目を引いた者に罰を与えます。」
学校が休みのこの日、男子たち14人は公園に集まってゲームを開始する。

〈男子たちが集結 [王様ゲーム 2巻](c)双葉社/金沢伸明・連打一人〉
誰が罰を受けるか。
標的は佳奈と直也の人気投票時にうそのメールを流した伸明に向いた。
伸明の直前の手番である明は特に佳奈に惚れていた。
そしてゲームは進み、明が98番から取ることに。
明が1枚とれば伸明は99を、明が2枚とれば伸明が100を取って罰を受ける展開。

〈伸明の命を明が握る [王様ゲーム 2巻](c)双葉社/金沢伸明・連打一人〉
伸明の生死を握った明は思う存分優越感を味わってから98と99を取り、伸明は死を覚悟する。
勝敗が決し。敗者には「心臓麻痺」の罰が下る。
しかし、罰が下ったのは明だった。
明は佳奈のことを想い、佳奈の末天獄へ行くために100番も自ら取っていたのである。

〈自ら死を選んだ明 [王様ゲーム 2巻](c)双葉社/金沢伸明・連打一人〉
明はなぜ急に100番を取ることにしたのか。
明の携帯には、天獄にいる佳奈から明に向けて発せられた誘惑のメールにあった。
しかし、死んだはずの佳奈にメールが送れるわけがない。
誰が仕組んだのかもわからないまま、伸明たちは王様の掌の上で踊るしかないのだった。
謎のゲーマー「カミハテ」
明の携帯を調べ、メールの発信者が「カミハテ」という有名なゲーマーであることを突き止めた伸明たち。

〈カミハテの存在に気付く [王様ゲーム 2巻](c)双葉社/金沢伸明・連打一人〉
カミハテは謎に包まれた人物であるが、王様ゲームと何らかの関りが疑われる。
そしてもう1つ、明の携帯には「え」という一文字だけの未送信メールが残っていた。
この2つが王様へつながる手掛かりとなる。
王様はクラスの中にいるのか
王様の次の命令が来た。
「命令8 平野奈美 自分自身に命令を下せ。しれうぃ王様からの命令と思い服従せよ。」
伸明に好意を抱いていた奈美は、この簡単な命令を利用して王様ゲームを終わらせるための方法を掴もうとする。
そして自分自身に「王様に触る」という命令を出した。
クラスの中に王様がいるのならば、順番に触った時点で服従確認メールが流れ、王様が誰かわかる、という寸法だ。

〈伸明を信じた奈美 [王様ゲーム 2巻](c)双葉社/金沢伸明・連打一人〉
奈美は男子全員に触れていき、次は女子の番。
誰とも接点がほとんどなく最も怪しいと踏んでいた今村莉愛に触れようとしたとき、莉愛が突然、
「私、王様の正体を知ってるよ。だって私が王様なんだから」
と宣言する。

〈莉愛の意図とは [王様ゲーム 2巻](c)双葉社/金沢伸明・連打一人〉
これは冗談ではあったものの、莉愛は王様ゲームを止めるなら王様を殺すしかない、と伸明たちに忠告する。
結局、莉愛を含め、奈美は女子たちに接触するも、服従確認のメールは来なかった。
〈服従確認が来ない [王様ゲーム 2巻](c)双葉社/金沢伸明・連打一人〉
クラスの中に王様はいなかったのか―。
自暴自棄になり、泣きながら教室を飛び出していく奈美。
伸明は智恵美という彼女がいながらも、奈美を死なせないためにその後を追うのだった。
【2巻のまとめ】
伸明は直也の命を守るために無理やり智恵美と性交させる。
その次も王様の命令によって死者が出るが、王様との繋がりが疑われる「カミハテ」というゲーマーの存在が浮上する。
さらに「死者たちの携帯に一文字だけの未送信メールが残っている」という手がかりも突き止めた。
次の命令では、伸明に好意を寄せる奈美が「自分が王様に触る」という命令を出して存在を特定しようとする。
しかし一番怪しかった莉愛を含め、クラス全員に奈美が触れても服従はされなかった。
自暴自棄になり教室を飛び出していく奈美を、伸明は追うのだった。
次巻へ続きます。
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