働きもせずにしょぼい博打に明け暮れ、負けを重ねるドン底の生活を送っていたカイジは、バイトの元同僚である古畑の借金の連帯保証人として借金地獄に巻き込まれた。
闇金回収の遠藤という男の勧めで借金をチャラにするどころか一攫千金のチャンスがある希望の船「エスポワール」に乗ることとなり、集められた債務者たちとのゲームが始まる。
ゲームの内容は手持ちのカードでじゃんけんをしながら勝敗に応じて星を奪い合う「限定ジャンケン」。
船井という男に騙され手札も星もほとんどを失い早々に窮地に追い込まれたカイジは、再会を果たした古畑と同じく崖っぷちのと安藤の3人で徒党を組む。
3人とも勝ち抜けるのに必要な星を稼ぐため、手持ちの資金を使って紆余曲折を経ながらグーとパーを買い占めつつ、土壇場で船井との大勝負に勝ったカイジ。
合計で10個の星を確保したが、手札の数が奇数となり、誰か1人は必ず手札を消化しきれず失格になる状況。
ここでカイジは自ら犠牲になることを選択し、ゲーム終了後の星売買のタイミングで古畑と安藤に救済してもらうことを信じるのだった。
5巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
カイジの別室行きが決まる
古畑と安藤に自分の星を全て託し、タイムオーバーとほぼ同時にカイジの別室行きが決まった。

〈カイジが別室行きに [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
2人はカイジに頭を下げて感謝し、「必ず救い出しますから…」と宣言する。
しかしカイジはその言葉に得体のしれない得体の知れない違和感を覚える。
黒服に連行された先でパスポートを処分され、さらに全裸にされたうえで拘束、奴隷の証である番号を焼き印として入れられた。
別室には同じように全裸で座り込む脱落者たちが何人もいる。

〈別室の脱落者たち [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
しかしその中で唯一、マジックミラーの一番近くで札束を手にしながら落ち着き払っている岡林という男がいた。
岡林は他のプレーヤー2人と共謀し、岡林があえて別室に入ってマジックミラー越しに相手の手札を盗み見つつ、ミラーを叩く回数などでその手を伝えるイカサマでグループとして荒稼ぎしていた。

〈イカサマに加担していた岡林 [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
船のリピーターだからこそ使える手であり、別室には初参加ながら別のグループのイカサマに誘われて別室に堕ちた石田というオジサンもいる。
石田はグループとして無事に星を稼いだ結果を見届け、自分も救われることに安堵している様子。

〈作戦で別室に来ていた石田 [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
しかし岡林は土壇場で星の売買取りやめなど状況がひっくり変える可能性を口にし、警戒を緩めない。
そしてフロアには利根川が再び姿を現し、ゲーム終了後の説明を始めるのだった。
仲間に見捨てられた石田
利根川は船では恒例の星の売買のチャンスを設けることを告げ、カイジたちのいる別室にも光が灯る。

〈星売買の機会が与えられる [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
別室の様子はフロアにも見えるようになり、フロアの人間が別室の脱落者も救済できるようになる。
安堵する石田だが、その期待はすぐに裏切られることとなった。
石田が組んでいた仲間の男はフロアに戻ってくるどころか2階でビールを飲みながら悠々と過ごしており、余った星で石田を助ける気など毛頭ない様子。

〈石田は仲間に裏切られた [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
この場限りの共闘で生まれた絆よりも、石田を見捨てて余らせた星を売った方が遥かに自分の利益になるのである。
絶望する石田、動揺するカイジをよそに、星の売買の時間が始まった。

〈カイジも助かる保証はない [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
カイジも安藤と古畑に裏切られてしまう
余った星を金で買い取ろうと、勝ち抜けることに必死なフロアのプレーヤーたちが亡者のように押し寄せていく。
星1つの値段はあっという間に500万円にも吊り上がり、暴騰。

〈星の値段があっという間に暴騰 [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
真っ先にカイジを助けに行こうとする古畑だが、亡者たちの勢いに飲まれ1つを手放すことを決めた。
安藤と古畑に託した星は全部で10個、つまり3人の勝ち抜けに必要な9個を除いても1個余るので、まだ問題はない。
そしてカイジを助けに行こうとする古畑、しかしここで大金を手にする可能性に気付いた安藤が古畑を止め、カイジを見捨てることを画策する。

〈カイジを切れば儲かる [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
いまカイジを助ければ自分たちは借金を完済できずに船を降りることになるが、カイジを見捨てて星を売って山分けすれば1人1000万円程度の黒字で終われる―。
欲に目がくらんだ安藤の説得に古畑も押し切られ、怒るカイジの目の前で星が売られていった。

〈カイジも裏切られた [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
石田と同様に仲間に裏切られたカイジ。
一方、札束を手に待っていた岡林は無事に仲間に指名を受け、別室からの脱出が決まるのだった。

〈岡林の脱出が決まる [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
起死回生の復活を果たす
岡林が出ていく直前、カイジはヤケを起こしたかのように岡林に殴りかかり、乱闘騒ぎを起こした。

〈カイジが乱闘騒ぎを起こす [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
駆け付けた黒服たちに取り押さえられるカイジだが、どさくさに紛れて岡林の背中に貼ってあった絆創膏を剥がし、その中に隠し持っていた宝石を手に入れる。
岡林が持っていた札束はどう数えても7~800万円であり、星3つの値段には釣り合わない。
〈岡林の隠し持っていた宝石を奪った [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
それでも岡林が指名を受ける価値があるということは札束以外にも何か高価なものを隠し持っている可能性が高く、全裸になったうえで持っているとすれば絆創膏のなか―。
咄嗟に気付いたカイジの読みが的中し、宝石を取られて別室を出た岡林は仲間たちにボコボコにされた。
カイジがかすめ取った宝石の価値は2000万円以上あるもの。
岡林のグループは宝石を受け取るためにやむなくカイジを指名し、救済するのだった。
無事に生還を果たすが、借金は完済できず
涙にくれる石田に同情しながら別室を脱出したカイジ。

〈古畑と安藤に制裁 [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
自分を裏切った安藤と古畑に制裁を加え、2人から余った星と金を力尽くで奪い取る。
そして金と欲に振り回される状況に辟易していたカイジは、半ば自暴自棄気味に大金ではたいて星3つを揃え、石田を指名して救済。

〈カイジが石田を救済 [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
人間の浅ましさを露呈させる船の本質に一矢報いて下船を果たす。
結果、乗り込んだ103名の債務者のうち36名は脱落して下船できなかった。
再び陸に戻れた67名のうちカイジや石田を含む38名も船で借金を完済することができず、傷が癒えないまま街へと戻っていくのだった。

〈生還したが借金は残った [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
再び借金まみれの生活に
エスポワール下船後、コンビニでバイトしながらその日その日を生きながらえるカイジ。

〈再び人生を変えるきっかけを探す [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
しかし船の借金は629万円にまで膨れ上がっており、バイトしながらではいつ完済できるのかすらわからない。
突破口となるきっかけを探すカイジはある日、店長が本棚に挟んでいた10万円入りの封筒が無くなったことで疑いの目を向けられてしまう。

〈店長から疑いをかけられる [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
バイト仲間とも馴染んでおらず気力もあまりないカイジが自然と疑われた結果だが、カイジは店長にギャンブルを挑む。
「身体検査をして封筒が出てきたらカイジが100万払う、出てこなかったら10万をもらう」というもの。
度胸のない店長は申し出を断るが、カイジが盗んだものという疑いを確信に変え、怒りだす。
その場はバイト仲間の佐原が収め、佐原もその場でバイトを辞めた。

〈犯人はバイト仲間の佐原 [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
その様子からカイジは佐原が札束を盗んだ犯人だと見抜くが、佐原が札束を隠したのはカイジの鞄の中。
金の運び屋にさせられたカイジは佐原を問い詰めると、佐原は謝りながらもカイジから漂う危険なギャンブルの匂いを嗅ぎつけ、興味を寄せる。
そしてタイミングよく遠藤が再びカイジの前に姿を現し、エスポワールからの生還を祝いつつ新たなギャンブルの話を持ってくるのだった。

〈遠藤が再びギャンブルの話を持ってくる [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
新たなギャンブルが始まる
遠藤が持ってきたのは1発で2000万円が手に入るギャンブルの話。
佐原が飛びつき、カイジも一発逆転にかけてその話に乗った。

〈指定場所は建設中のホテル [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
指定された場所はゴーストタウンの端に建設中のスターサイドホテル。
その地下3階には同じくギャンブルに参加する者たちが集められており、その中には石田や佐原の姿もあった。

〈石田と再会 [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
再会を喜ぶ石田をよそに、あくまで味方ではなく勝負するうえでは敵として遠ざけようとするカイジ。
賞金2000万円を手にすることができるのは勝者だけ。
新たなゲームが始まろうとしているのだった。

〈仲間じゃない、ライバルだ [賭博黙示録カイジ 5巻](c)フクモトプロ/福本伸行〉
【5巻のまとめ】
別室に送られたカイジは安藤と古畑にいったんは裏切られながらも起死回生の一手で脱却。
人間の欲にまみれた浅ましさに嫌気が差したカイジは、得た金で別室で出会った何の資産もない石田という男を救済して船から生還を果たし、運営に一矢報いる。
しかし元の日常に戻った後は再び借金漬けの生活。
そんなある日、遠藤が再び姿を現し勝てば2000万円もの大金を得られる新たなギャンブルの話を持ってきた。
バイト先の佐原や再会を果たした石田も参加するゲームの内容は一体…?
次巻へ続きます。
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