プロラグビーリーグ・ジャパンラグビープレミアリーグで、インビンシブル=絶対無敵と呼ばれた小倉ホワイツ。
6連覇を達成した常勝集団だったが、放蕩経営がたたり、主力が抜けて弱体化。
昨シーズンはリーグ最下位と、振るわない結果だった。
そんななか、GMの中岡が集めたのは安くてヤバくてクセだらけの選手たち!
そのうちの一人・原田スコット春介はホワイツ再建のために1人気合を入れ、まず味方から変えようと着手する。
プレシーズンマッチでは元ホワイツのトップ選手率いるイエローズと対戦し、奇策で一矢報いるが、圧倒的実力差を見せつけられ惨敗。
常勝軍団に戻るために知恵を絞り、汗と血を流す春介たちだが、中岡GMは役員会で大見得を切って今シーズン無敗で優勝することを宣言してしまった。
招聘された新ヘッドコーチのロバート・ハレルソンがチームを指揮することとなり、寂れた島での合宿を通じてチームとして団結し始めたホワイツ。
そしてシーズンが開幕し、相手は「スクラム最強」をうたうインディゴズとのリーグ初戦。
相手のプロップの工藤はホワイツのFW陣とは因縁もあるなか、幸先よくホワイツが先制。
しかしここから本当の戦いであるスクラム対決に火花が散ることになるのであった。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
スクラムで押し込まれる展開に
工藤が加入したインディゴズはまさにスクラム最強。
ファーストスクラムでインディゴズに圧倒されてしまい、そのままフィジカルで押し切られるようにトライを奪われてしまう。
コンバージョンキックは外れるが、早々に追い上げを許す嫌な立ち上がりとなった。(ホワイツ7-5インディゴズ)
ホワイツのキックオフで最下位となるが、波に乗れないホワイツはイージーミスからまたスクラムとなってしまい、押し込まれる展開に。
ここま原田がオフサイドラインぎりぎりから鋭くプレッシャーをかけてスローダウン。
しかしスクラムになれば劣勢に回る展開に苦しめられることとなるのだった。
チームを鼓舞する町田
苦しい展開の中、気を吐いたのは町田。
一緒にホワイツからラグビーの日本代表になると約束した兄に先にリタイアされ、最強のホワイツに入団してからも自分が支えると奮闘してきたのに、世代交代の際には新キャプテンを移籍してきたばかりの室浪に奪われた。
さらに追い打ちをかけるようにチームの凋落が始まり、主力もごっそり抜け、今や特別な能力も人望もない自分にできるのはホワイツの魂を守ることだけ。
町田が激しいプレーで味方に檄を飛ばし、ホワイツは何とか息を吹き返して前半を折り返すのだった。
ホワイツが逆転、逃げ切れるか
ハーフタイムではハレルソンヘッドコーチはチームの良い雰囲気を信じてそのまま送り出す。
後半開始早々にトライされ逆転を許すが、ホワイツの面々の闘志には火がついていた。
インディゴズ相手にスクラムでも粘りを見せるなか、原田は相田に声をかけサインプレーを発動。
原田のスピードのあるパスを受けた元U20オーストラリア代表のシガーがトライを奪い、ホワイツが再び逆転する。
相田がコンバージョンキックも決め、ホワイツが4点のリードを奪った。(後半25分 ホワイツ14-10インディゴズ)
ホワイツはここで室浪に代えてフィフィタ、ソニーに代えて高木を投入。
逆襲に出るインディゴズから逃げ切りを図るのであった。
激闘の末に開幕戦を勝利
まだ1トライで逆転を許す点差のまま、試合時間は残り10分。
ホワイツは必死のディフェンスで粘り、ゴールライン寸前でフィフィタが相手のノットリリースザボールの反則を誘い、ピンチを脱する。
ここでホワイツは消耗の激しい1・2・3番を同時に代え、インディゴズも工藤を交代。
さらに猛攻を仕掛けてくるインディゴズに対し、ホワイツは一丸となって死守。
そのまま逆転を許さず、激闘の末にホワイツが開幕戦を勝利で飾った。
相手のキックのミスにも助けられた結果であるが、それでも勝ちは勝ち。
ファンの声援を背に、原田と町田は喜びを噛みしめるのであった。
勝つ集団を目指して次の試合へ動き出す
ラグビーでは試合が終われば「ノーサイド」として、敵味方関係なくお互いをたたえ合いながら同じ酒を飲み、語り合う。
このまま波に乗りたいホワイツ。
次の相手は昨シーズン王者の神戸ダークスを開幕戦で圧倒した釜石ローズ。
なかでもスタンドオフの稲本潤平はルックスも実力も折り紙付きの中心選手。
そして次の試合に向けて練習を再開するホワイツに、中国から新加入選手リャン・ハオランが合流。
ハレルソンは遅刻した選手たちに「次1分でも遅れたらその週の試合には出さない」と警告し、さらに遅刻癖のある実松のサーフボードを燃やすなど、チームの緩んだ空気を引き締め直す。
勝つ集団となるために、チームに求めるのは「規律」。
ファンやOBも強いホワイツの復活に期待を寄せる中、次の試合に向けて動き出すのであった。
【4巻のまとめ】
スクラム最強のインディゴズにFW陣がボロボロにやられるも、生え抜きの町田がチームを鼓舞し、原田の奇策もハマってホワイツが開幕戦を勝利で飾った。
次戦はキックを自在に操る稲本のもと一致している釜石ローズ。
ホワイツは次も勝つことができるか―。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら
全巻まとめに戻る
-
-
参考崩壊危機のプロラグビーチームを再建せよ!クセだらけの選手たちが常勝軍団に返り咲くまで『インビンシブル』全5巻【ネタバレ注意】
続きを見る