プロラグビーリーグ・ジャパンラグビープレミアリーグで、インビンシブル=絶対無敵と呼ばれた小倉ホワイツ。
6連覇を達成した常勝集団だったが、放蕩経営がたたり、主力が抜けて弱体化。
昨シーズンはリーグ最下位と、振るわない結果だった。
そんななか、GMの中岡が集めたのは安くてヤバくてクセだらけの選手たち!
そのうちの一人・原田スコット春介はホワイツ再建のために1人気合を入れ、まず味方から変えようと着手する。
プレシーズンマッチでは元ホワイツのトップ選手率いるイエローズと対戦し、奇策で一矢報いるが、圧倒的実力差を見せつけられ惨敗。
常勝軍団に戻るために知恵を絞り、汗と血を流す春介たちだが、中岡GMは役員会で大見得を切って今シーズン無敗で優勝することを宣言してしまった。
招聘された新ヘッドコーチのロバート・ハレルソンがチームを指揮することとなり、寂れた島での合宿を通じてチームとして団結し始めたホワイツ。
そしてシーズンが開幕し、相手は「スクラム最強」をうたうインディゴズとのリーグ初戦。
FW陣がボロボロにやられるも、生え抜きの町田がチームを鼓舞し、原田の奇策もハマってホワイツが開幕戦を勝利で飾った。
次戦はキックを自在に操る稲本のもと一致している釜石ローズ。
ホワイツは次も勝つことができるか―。
最終巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
アナリストもホワイツを支える
ホワイツの元選手でアナリストの井原がインディゴズ戦のデータを分析し、次に向けた修正点の練習がスタート。
現役時代は乱闘大好きで「クレイジーホース」と呼ばれた井原だが、引退後は親会社の営業マンを経てチームのアナリストに。
弱体化したホワイツを立て直すために脱サラしてアナリストとして支える道を選んだのである。
次の釜石ローズ戦に向け、原田はそんな井原にあることを依頼。
それは相手のキーマンである稲本が試合中にいつ何回首を振ったかというデータだった。
手間のかかるデータ収集だが、快く引き受けてデータをまとめた井原。
それをどう使うかは選手たちに託されているのであった。
室浪がゲームキャプテンを外された
対戦相手である釜石ローズの稲本を取材に訪れた中岡アナウンサーに対し、稲本はキックの蹴り方のコツなどを惜しみなく披露する。
スピードもキックも優れ、ルックスや立ち振る舞いも紳士な稲本は練習にも余念がなく、その姿はまさに絶対的なエース。
ホワイツは仮想稲本を相田にやらせて練習するが、相田は持ち前のポジショニングの良さで幻惑する。
さらにキャプテンの室浪が実は穴であることを浮き彫りにし、ハレルソンコーチも室浪をゲームキャプテンから外す決断を下した。
アナリストのデータでも室浪はタックルした後に起きるまでが遅く、プレーに関与できていない時間が長いことが明らかに。
その言葉を受けた室浪は表情を崩さないものの、胸中は穏やかではないのだった。
徐々にローズにリードを広げられる
そしてホワイツはホーム開幕戦でローズを迎え撃つ。
ゲームキャプテンは町田。
開幕戦を勝利した両チームとも気合が入るが、ホワイツは室浪だけがゲームに入り切れずに早くもペナルティを与えてしまう。
ローズの猛攻を粘りのディフェンスで防ぐホワイツだったが、せっかくのカウンターのチャンスも室浪のパスがインターセプトされ、逆にローズに先制トライとコンバージョンキックを許してしまった。(ホワイツ0-7ローズ)
ローズは勢いそのままに稲本が攻撃を牽引し、連続トライで追加点。(ホワイツ0-14ローズ)
対するホワイツも相田が敵ディフェンスを上手く引き付けて大友へパスし、大友の突破でトライ。コンバージョンキックは外れてしまうが、反撃に出た。(ホワイツ5-14ローズ)
それからも集中したディフェンスを見せるホワイツだが、ローズは稲本が風を上手く読んだキックでドロップゴールを奪い、リードを広げる。(前半20分 ホワイツ5-17ローズ)
少しずつ点差が開くなか、ホワイツの士気はまだまだ折れてはいないのであった。
室浪が一時退場、苦しい展開で前半終了
雨が降り出し、その後もローズに5-20とリードを広げられる苦しい展開のホワイツ。
室浪も稲本のタックルで倒され、やり返そうとして後ろから稲本にタックルするが、これが首から上へのタックルとなる反則を取られてしまう。
イエローカードを提示された室浪は10分間退場を命じられ、ローズはさらにトライとコンバージョンキックで追加点。(ホワイツ5-27ローズ)
1人少ない状況のホワイツ。
しかしハレルソンコーチは選手たちを信じて待つ。
ホワイツの闘志はまだ萎えておらず、相田の巧みなパスで反撃の狼煙をあげるトライ。
難しい角度からのコンバージョンキックは外れてしまうが、5点を返す。(ホワイツ10-27ローズ)
このまま室浪が帰ってくるまで凌ぎたいホワイツだったが、稲本からのピンポイントのキックパスでローズが前半残り1分でトライし、さらにリードを広げられてしまうのだった。(ホワイツ10-34ホワイツ)
怒涛の反撃、逆転勝利し生まれ変わったホワイツ
ハーフタイム、相田の携帯を見てファンが自分を心配していることを知った室浪はの闘志に火がつく。
それを知った相田も後半早々から室浪にボールを預け、力強い突破を見せた室浪が圧巻のトライ。
これを見た相田もようやく不敵な笑みを見せるようになり、コンバージョンキック成功でローズを追い上げる。(ホワイツ17-34ローズ)
さらにホワイツは室浪があえて稲本のタックルを受けて引きつけながら、外を広く使う連携攻撃で原田がトライ。(ホワイツ24-34ローズ)
雨が降りしきるなか、ホワイツはチーム一丸となった猛攻で大友がトライ。(ホワイツ31-34ローズ)
そしてラスト1プレーでも原田が飛び込みながらトライをねじ込み、ローズに逆転勝利。
ホワイツの希望はまだまだ消えてはいないのであった。
【5巻(完)のまとめ】
第2節の釜石ローズ戦では徐々にリードを広げられる苦しい展開のなか、ゲームキャプテンを外され自分を見つめ直した室浪が奮起。
チーム一丸となった猛反撃で終了間際に逆転し勝利を飾った。
「勝つ軍団」に生まれ変わったホワイツ、その希望の光はまだまだ消えていないのであった。
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