プロラグビーリーグ・ジャパンラグビープレミアリーグで、インビンシブル=絶対無敵と呼ばれた小倉ホワイツ。
6連覇を達成した常勝集団だったが、放蕩経営がたたり、主力が抜けて弱体化。
昨シーズンはリーグ最下位と、振るわない結果だった。
そんななか、GMの中岡が集めたのは安くてヤバくてクセだらけの選手たち!
そのうちの一人・原田スコット春介はホワイツ再建のために1人気合を入れ、まず味方から変えようと着手する。
プレシーズンマッチでは元ホワイツのトップ選手率いるイエローズと対戦し、奇策で一矢報いるが、圧倒的実力差を見せつけられ惨敗。
常勝軍団に戻るために知恵を絞り、汗と血を流す春介たちだが、中岡GMは役員会で大見得を切って今シーズン無敗で優勝することを宣言してしまった。
招聘された新ヘッドコーチのロバート・ハレルソンがチームを指揮することとなり、寂れた島での合宿が始まる。
合宿で掲げたテーマは「小倉」だけ。
果たしてホワイツは団結できるか―。
3巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
まずは仲間との対話から
原田の提案で少しずつテーマである「小倉」について話し合うホワイツだが、当のロバートは選手たちを放ってサーフィンに興じる。
そこには合宿に遅刻していた実松の姿もあり、2人はサーフィンを楽しんでいた。
そんな2人に反感を募らせながらも、キャプテン室浪が皆をまとめて「小倉」というテーマから熱心なファンが多いことやチャントの曲に何がいいかといった話題で少しずつ話が盛り上がっていく。
しかし副キャプテンの町田は呑気に時間を過ごすのに嫌気がさしたのか、話の輪には入らずに立ち去ってしまった。
その夜、浜辺でBBQを開いたロバートはこの合宿の最初に自由時間を与えた意図を明かす。
それは何でもいいからまず仲間と対話をすることが必要、というもの。
さらに中岡GMからの伝言として「ホワイツが無敗優勝できなければ本拠地を博多に移転」という約束が選手たちに伝えられる。
シーズン開幕まであと2週間、合宿はここから4部に渡るハードなものになるのであった。
相田とコンビを組むことに
相田は会社を一緒に立ち上げた友人から役員のポストを条件に熱心に復職を誘われていたが、病に倒れた父の願いのためにブランクを跳ね除けてラグビーの世界に身を置いている。
さらに相田は合宿中に運転免許を取るために一時離脱。
そこで東京で仕事を解雇され、故郷である小倉の建設会社に就職することになった沢田という中年の熱狂的ホワイツファンと出会い、相田はホワイツを支える熱い想いに触れてホワイツ再建に全力を注ぐ決意を固める。
運転免許の試験は不合格になってしまうが、離脱から帰ってきたときには相田の表情から迷いは消えていた。
ロバートの指示でスタンドオフにコンバートされた相田に目をつけた原田はホワイツを再建させるためのコンビとして認定。
現職のスタンドオフである中岡Jrは自身のポジションがどうなるのか不安になるが、ホワイツは合宿を終え開幕戦に向けて準備を始めるのであった。
開幕戦の相手は因縁の相手がいる磐田インディゴズ
開幕戦の相手である磐田インディゴズはスクラム最強のチームであり、ホワイツにとっては名スクラムコーチだった長谷部を引き抜かれ、さらにプロップの工藤も自ら移籍した因縁の相手。
木村・篠原・今村のフロント組は始めスクラムの息がうまく合わないが、篠原と今村は自分たちを裏切った工藤への恨みを糧に発奮。
特に篠原は工藤に女を寝取られた私情もあり、それを聞いた今村も感情移入したのか、工藤への怒りで覚醒。
長谷部の弟子であるスクラムコーチの久坂の指導のもとスクラムの特訓に熱が入り、農機を改造したスクラムマシンに押し勝つにまで急成長を遂げる。
他方、スクラムで押し負ける展開になった場合に備えてバックスを含めて戦術ミーティングを開く相田。
原田が風邪をひいて離脱してしまうが、チームには確実にコミュニケーションが増え連帯感が出てきているのだった。
シーズン開幕、スクラム対決に火花が散る
そして開幕戦のスタメンが発表。
スクラムハーフは原田、スタンドオフは相田が選ばれ、中岡Jrはウイングに。
無事に原田の風邪も治り、気合十分で開幕戦を迎える。
インディゴズボールのキックオフ。
こぼれ球を拾ったホワイツは原田と相田が巧みにボールを回し、細かいパスを繋いで大友が力強いランで突破。
そのままノーホイッスルトライ、原田のコンバージョンキックも決まってホワイツが幸先よく先制に成功する。(開始直後 ホワイツ7-0インディゴズ)
しかしまだまだ試合は始まったばかり。
インディゴズとの本当の戦いであるスクラム対決に火花が散ることになるのであった。
【3巻のまとめ】
合宿を通じてチームとして団結し始めたホワイツ。
そしてシーズンが開幕し、相手は「スクラム最強」をうたうインディゴズとのリーグ初戦。
相手のプロップの工藤はホワイツのFW陣とは因縁もあるなか、幸先よくホワイツが先制。
しかしここから本当の戦いであるスクラム対決に火花が散ることになるのであった。
次巻へ続きます。
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