友人らと乗っていた船が嵐に見舞われ、彼岸島に漂着した亮介は、この島で繰り広げられる人間と吸血鬼の戦いに巻き込まれる。
吸血鬼に襲われその恐怖を味わった亮介は、彼女の和美と共に明と出会い、この島の真実を知る。
雅という元凶の存在と、日本全土に吸血鬼の蚊を撒く計画。
明たちはその計画を阻止するため吸血鬼の蚊の育成所を破壊しにいく作戦を立てている一方、亮介は和美と共にボートで脱出を図ったが、邪鬼に阻まれて失敗。
和美は吸血鬼たちに囚われた後吸血鬼ウイルスに感染してしまい、明の手によって命を落とした。
その明たちは翌朝、ついに蚊の育成所の1つを襲撃し、斧神を倒して育成所の1つを潰すことに成功した。
しかし別の集落の地下にある2つ目の育成所へ攻め入った際、大事な局面で師匠の持病の発作が重症化、師匠が邪鬼と化してしまう。
師匠はその集落に増援に来た雅の手によって殺されてしまうが、危機を脱した明たちは最後の育成所の破壊を目指す。
来たるべき雅との決戦に向け護衛隊長と再会し、501ワクチンの保管庫に乗り込んだ明と亮介。
無事に保管庫に辿り着きワクチンを手に入れるが、亮介が大糞赤子の母である邪鬼・牛乳女の母乳の虜になってしまい、仲違いが生じてしまう。
隊長と共にワクチンを奪取した明は亮介を見限り、保管庫からの脱出へと向かうのだった。
11巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
明も牛乳女に捕らわれてしまう
牛乳女の母乳ならこの地獄のような彼岸島で死ぬとしても、優しさに包まれて死ねる―。
亮介にも死ぬ方法を選ぶ権利があると考えて引き留めなかった明だが、本心では亮介を見捨てたくはないと思っていた。
すると牛乳女が明と隊長も捕らえに戻ってきた。
その体液をまともに喰らい身動きが取れなくなった明も、亮介と同じく母乳の虜になってしまうのだった。
隊長のおかげで脱出へ
雅の思惑通り明が牛乳女に捕まったとはいえ、友人である明を見捨てるには抵抗があった隊長。
せめて明に武器である刀だけ届けて、あとは明の意思に任せることを決意する。
隊長は明に声をかけながら刀を届けようとし、明と亮介もとぼんやりした意識のなかで必死に牛乳女への抵抗を試みる。
隊長は牛乳女に見つかり攻撃を受けてしまうが、明は懐刀を牛乳女の乳房に突き刺し、自力で脱出。
隊長が近くまで持ってきた刀を拾い、反撃に出るのだった。
牛乳女を撃破
甘い母乳を撒き散らしながら再び迫ってくる牛乳女。
明はその誘惑を強靭な精神力で耐えながら、元凶を絶つべく牛乳女の乳房を斬り落としていく。
牛乳女は最後は亮介を我が子に見立てていたのか、子供を愛するような仕草を見せて命乞いをする。
明は母の愛を見届けながら牛乳女にトドメを刺すのであった。
隊長と決別、ワクチンを手に帰還
人間と吸血鬼は共存できない。
そしてそれは明と隊長の関係にも当てはまる。
明は隊長に決別を告げ、自らの手で隊長を斬ろうとするが、隊長は涙ながらに決別を受け入れ、砂を投げて目くらましをしているうちに逃走。
明と亮介はワクチンを手に入れ、脱出する前に牛乳女の母乳の中毒を抜くために保管庫にしばらく留まることに。
ひどい幻覚などにも襲われながら数日かけて禁断症状を耐え抜き、ようやく皆の元へ戻るのだった。
運命の日を迎える
明と亮介が戻った日は、雅の作戦発動の日でもあった。
猶予として与えられた47日間が終わってしまったのである。
ワクチンを手に入れたアキラたちはすぐさま、近くの無人島にある最後の育成所へと総攻撃に向かう。
人類の存亡を賭けた運命の戦いが始まるのだった。
【11巻のまとめ】
牛乳女に明も捕まってしまうが、隊長のおかげで窮地を脱した明。
牛乳女を倒し、母乳の禁断症状も乗り越えてワクチンを手に帰還を果たす。
明と亮介が戻ってきた日は奇しくも人間軍に与えられた猶予の最後の日。
雅の計画を阻止するため、明たちは最後の総攻撃へと向かうのだった。
次巻へ続きます。
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