兵庫県に住むキー坊は古武術・灘神影流の継承者で地元の不良や暴走族も敵わない高校生。
ある日キー坊は父・静虎に鍛えられながら様々な格闘家たちとの戦いを通じて奥義を会得していく。
灘神影流と過去に因縁のあるアイアン木場に惜しくも敗れたキー坊だが、その木場もキー坊と年齢の近い格闘家ガルシアとの2度にわたる試合に敗れ、命を落とした。
キー坊は決闘を経て戦友となったキックボクサーのギャルアッドもガルシアに壊され、キー坊はガルシアに激しい敵意を燃やすようになるなか、木場の遺言で開催された「地上最強のホモ・サピエンス」を決めるトーナメント・TDKに出場することが決まる。
優勝賞金に200億がかけられ、ガルシアを始め有名格闘家が一堂に会する大会。
息子の命を案じる静虎は心を鬼にして制止するが、耳を貸さず出場したキー坊に「灘神影流の奥義を公の場で使えば殺す」という縛りを与える。
そして著名な格闘家が集う大会が開幕し、予選の初戦では"霊長類最強の雄"栗須と朝昇が勝利。
キー坊も静虎がレフェリーとして間近で監視する中、巨漢の東を相手に灘神影流の奥義を使用せずに勝利した。
Dブロック第1試合では父の死について兄ゴードンと確執のあるヒースが”最強に最も近い男”マークに挑むも力及ばず敗北。
そして各ブロック第2試合が始まり、Aブロックではガルシアがリカルド伊藤を文字通り瞬殺。
Bブロックでは高石が人気プロレスラーの河野相手にあえてのプロレス技で勝負を仕掛けるのだった。
26巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
Bブロック第2試合 高石vs河野正哉 決着
高石が出したのは直下型のパワーボムとジャーマンスープレックス。
美しい放物線を描いて頭からマットに叩きつけられた河野は失神し、高石がプロレス技で勝利を挙げた。

〈高石が魅せたジャーマンスープレックス [高校鉄拳伝タフ 26巻](c)集英社/猿渡哲也〉
試合後、河野は大観衆の目の前で高石にリベンジするまでプロレスをやらないと宣言し、2人のリベンジに向けて観客を魅了する。
大声援を受けながら去っていく河野の姿はまさにプロレスラーだった。
Cブロック第2試合 藤田剛三vs笹川エンゾウ
Cブロック第2試合は藤田剛三VS笹川エンゾウ。
試合を終えた高石がエンゾウに絡まれ、トイレで乱闘騒ぎを起こす。

〈高石とエンゾウが乱闘騒ぎ [高校鉄拳伝タフ 26巻](c)集英社/猿渡哲也〉
高石はろっ骨を折られ、エンゾウは全身血まみれのままリングに登場。
一度キレたら止められない狂犬エンゾウを相手に、日本柔道界の至宝・藤田が挑む。
あり余るパワーでラッシュをしかけるエンゾウに対し、フジタは指捕りからの一本背負いを仕掛けた。
しかし投げられることを読んでいたエンゾウは腕ひしぎ逆十字で藤田の右腕を破壊し、鉄槌のような拳で何度も藤田の顔面を殴打。

〈エンゾウが藤田を圧倒 [高校鉄拳伝タフ 26巻](c)集英社/猿渡哲也〉
エンゾウがKO勝利するが、セコンドとレフェリーががようやく制止したころには藤田の顔は血まみれで腫れあがり、意識不明のまま緊急搬送されるのだった。
Dブロック第2試合 ゴードン・クランシーvsセルゲイ・クリシチョフ
Dブロック第2試合はゴードン・クランシーVSセルゲイ・クリシチョフ。
グレコローマンレスリング90kg級でオリンピック3連覇と世界選手権4連覇を誇るセルゲイと伝説の柔道家ゴードンの試合に皆が注目する中、2人の勝負が始まる。

〈強豪対決 [高校鉄拳伝タフ 26巻](c)集英社/猿渡哲也〉
剛のセルゲイと柔のゴードンの戦い。
セルゲイはゴードンに腕関節を極められたまま持ち上げる剛力を見せるが、すかさずゴードンはヒールホールドでセルゲイの靭帯にダメージを与える。
ゴードンに全力で仕掛けるセルゲイだが、ゴードンは秘伝の脱力法で身体の重さを変えながら対抗し、アメーバのように身体にまとわりつきながら袈裟固めの態勢に。
そのまま優しくセルゲイの頸動脈を締め、セルゲイは眠りにつくかのように失神。

〈ゴードンが完勝 [高校鉄拳伝タフ 26巻](c)集英社/猿渡哲也〉
蓋を開けてみればゴードンの底知れない強さが見せつけられた試合となるのだった。
初戦を終えて半数が棄権する凄絶な大会に
TDK予選リーグ1回戦を終了し、早くも怪我による棄権者が続出する凄惨な展開に。
ピーター、バークレー、リカルド、藤田、東が棄権し、河野も大会から離脱。

〈離脱者続出 [高校鉄拳伝タフ 26巻](c)集英社/猿渡哲也〉
半数が抜け、勝ち残った者による事実上の決勝トーナメントとなる。
しかし唯一、重傷を負いながらもヒースだけは棄権しなかった。
ゴードンとの直接対決を望むヒース。
その想いを汲んでか、観客が帰った後の関係者だけが残る闘技場でゴードンとヒースの非公開試合が決まるのだった。

〈ヒースとゴードンが非公式試合へ [高校鉄拳伝タフ 26巻](c)集英社/猿渡哲也〉
ヒースvsゴードン 命を賭けた兄弟喧嘩
クランシー一族の奥義・ロック・ザ・ドラゴンでゴードンが父を殺したと確信しているヒースは敵討ちに燃える。
2人の決闘は砂とアメーバによる目まぐるしい寝技の攻防となり、互いに命がけの緊張感が闘技場を包んでいく。

〈互角の寝技勝負 [高校鉄拳伝タフ 26巻](c)集英社/猿渡哲也〉
お互いに手の内を知る者同士、下手に動けば命取りになる状況。
雨が降り出す中、均衡を破ったのはどちらかー。
【26巻のまとめ】
高石、エンゾウ、ゴードンが勝利を挙げ、TDKは初日を終えた。
既に約半数が負傷などで棄権し、残る者たちによる事実上の決勝トーナメントとなる。
そんななか、死んだ父の敵討ちに燃えるヒースが重傷を負いながらも実兄のゴードンに決闘を挑んだ。
非公式に始まった命懸けの兄弟喧嘩。
互いに下手に動けば命取りになる状況で、先に均衡を破ったのは―。
次巻へ続きます。
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