平凡な毎日が突然終わりを告げた。
明石靖人は親友の青山との喧嘩が原因で学校をサボるが、このときに突如として全国の高校で生死を賭けた理不尽な選別ゲームが始まる。
巻き込まれた青山は重傷を負い救急車で搬送され、学校をサボったために難を逃れた明石のもとにも二宮金次郎像が迎えに来た。
二宮金次郎に促されるまま明石がたどり着いたのは、「ごみ箱」と称する巨大な立方体の中にあった学校。
持田 涙をはじめこの日学校に行かなかった不良たちが集められ、理事長を自称するセイン・カミという少年が「試練を潜り抜けた者に神の力を与える」と告げる。
さっそく、最初の試練が発表されようとしていた。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
豆まきゲームが始まる
丑三清志郎という生徒が危なげな空気を醸し出しながらセインに質問をし、「4~5人のユニットのデビューを考えている」というヒントが与えられる。
そして「しりとりスタート」という宣言と共にくすだまが割られ、中から鬼が出現した。
〈現れた鬼たち [神さまの言うとおり弐 2巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
鬼たちは生徒たちを追いかけ始める。
胸に「あったか~い」と書かれた鬼に捕まった生徒は焼け死に、「まばゆ~い」と書かれた鬼は強烈な光で見た者の目を潰す。
「つめた~い」と書かれた鬼は触れた生徒を凍らせていく。
涙と共に逃げる明石は、理科室でほかの生存者と出会った。
初めに合流したのは拓馬一生、星川芽衣、網走洋平、原海(ハラカイ)、新垣明日菜、伊集院光明、柘植まさみ。
ゲームを生き残る方法を考える明石たちは「豆」と書かれたカプセルの存在と、くすだまの中身である垂れ幕の「はらうはるはろう」という文字のヒントに気づく。
〈豆のカプセル [神さまの言うとおり弐 2巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
ゲームのヒントから考えを巡らせる明石。
そこに「くさ~い」鬼が理科室を襲い、伊集院が強烈な悪臭を放つオナラで死んだ。
くさ~い鬼が次に芽衣を狙ったところで閃いた明石がカプセルの中身の豆を投げつける。
豆が鬼の頭部にヒットすると、頭が溶けて鬼が死んだ。
ゲームの内容は豆まき。
「はらうはるはろう」は「払う・春・ハロー」という節分のヒントで、豆まきで鬼を退治するゲームだったのである。
〈ゲームは豆まき [神さまの言うとおり弐 2巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
命を救われた芽衣は明石に惚れる一方、明石たちは手分けして「豆」のカプセルを集める。
しかし中には「豆腐」といったフェイクも紛れているようだ。
本物の豆を集めるため、再度探索に出る明石たち。
そこで「つめた~い」鬼と遭遇し、新垣が死亡。
さらに「一口ハム」というフェイクに気づかなかった網走も犠牲となった。
〈偽物に引っかかった網走 [神さまの言うとおり弐 2巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
当然、フェイクの豆は鬼には効かない。
明石たちがピンチに陥ると、通りがかった丑三が力ずくで「つめた~い」鬼に対抗し、持っていた本物の豆で鬼を倒した。
丑三は明石の本気で戦う姿勢に興味を抱き、惚れっぽい芽衣も明石から丑三に鞍替えするのだった。
隠れていた5匹目の鬼
残りの鬼である「あったか~い」と「まばゆ~い」の2体を倒せばクリア。
丑三は明石をリーダーとし、ハラカイが持ち前の大声で学校中にゲームの内容が豆まきであることを叫ぶ。
攻略法に気づいた生徒たちが犠牲を出しながら特攻を仕掛け、「まばゆ~い」鬼を倒し、「あったか~い」鬼も負傷させる。
クリアまであと1歩、そして体育館で籠城していた生存者たちをうまく出し抜き、1つだけ所持していた本物の豆を明石が奪った。
そのまま明石と丑三の連係プレーにより「あったか~い」鬼を倒す。
これをきっかけに丑三は明石に惚れるようになっていく。
〈明石に惹かれていく丑三 [神さまの言うとおり弐 2巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
すべての鬼を倒しゲームクリア…と思われた矢先、体育館で異変が起こる。
次々と生存者たちが内側から出血して倒れていくのである。
視力のいい柘植が5匹目の「ちいさ~い」鬼の存在に気付き、明石も目視に成功。
〈5匹目の鬼がいた [神さまの言うとおり弐 2巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
いったん避難し、明石を中心に最後の鬼を倒す作戦を練る。
「ちいさ~い」鬼はハチぐらいの大きさで、おそらく固いものを食い破るほどの力はない。
そして本物の豆とみんなの考えからヒントを得た明石は、「真・きなこ作戦」の実行に移る。
「真・きなこ作戦」で豆まきをクリア
明石と柘植がカップルを装って囮となり、「ちいさ~い」鬼をおびき寄せる。
真っ暗な理科室の中に誘い出し、壁にあえて開けた小さな穴から隣の理科準備室の光を漏らした。
まんまと「ちいさ~い」鬼が小さな穴から理科準備室に入ったところで、「豆」を粉上にすり潰して手汗ににじませていたハラカイが鬼を握りつぶす。
〈鬼の退治に成功 [神さまの言うとおり弐 2巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
明石の考えた待ち伏せ作戦で見事、ゲームをクリアした。
別の試練に挑む出席者たち
セインの仕切りで生存者たちには「給食」という休憩時間が与えられる。
そこでセインは学校に出席していた生徒たちの試練の様子を皆に見せながら、学校をサボった結果ここにいる生徒たちは「出席者に対するアンチテーゼ、裏ルート」だと告げる。
〈セインが見せた映像とは [神さまの言うとおり弐 2巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
映し出された画面では青山が、こけしの試練である縄跳びに挑戦していた。
思わぬ形で親友のいまを知った明石。
青山と再会することはできるのか―。
【2巻のまとめ】
最初の試練は豆まき。
5匹の鬼によって次々と生徒たちが死んでいくなか、明石と涙は丑三清志郎や原海(ハラカイ)、星川芽衣、柘植まさみといった仲間を得てゲームをクリアした。
次の試練に移るまでの休憩時間では、青山たち学校の出席者が試練に挑む様子が映し出される。
明石たち欠席者は、「出席者に対するアンチテーゼ」という位置づけのようだった。
次巻へ続きます。
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