滋賀県にある私立星徳(せいとく)高校は、全国屈指のスポーツ強豪校で有名だが、その裏ではスクールカースト制度による差別やいじめ、生徒の自殺などといった闇も抱えている。
そこに通う歴史オタクの西野蒼は、弓道部の3軍として差別されながら学園生活を送る中、「自分が戦国の世にいたら武勲を立てて活躍できたのに」などと日々思いながら生きていた。
そんなある放課後、突如として怪現象に見舞われ、気が付くと学校の周りの景色は戦国時代に一変していた。
部活動で残っていた大勢の生徒や教師たちが混乱する中、襲い掛かってくる武装した足軽や百姓たち。
生きるために戦国の世に順応し始めたアスリートたちは、それぞれの部活で鍛えた武器を手に戦い始める。
何の変哲もない生活を送っていた高校生達が、突如学校ごと戦国時代にタイムスリップしてしまう異色のストーリー。
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
学校を包み込んだ赤い雨と怪奇現象
滋賀県にあるスポーツ強豪校・星徳高校に通う2年生、弓道部で日本史オタクの西野蒼は、同じ弓道部の瀬野遥に淡い恋心を抱きながら地味で平凡な日々を過ごしていた。
学校の文化としてランク分けが存在し、1番イケている1軍、割とイケている2軍、平均かそれ以下の3軍、ダサい奴・オタクの4軍で構成され、蒼は4軍。
星徳高校ではこの年2名の生徒が霊岩めがけて飛び降り自殺したことで警察も事件の経緯を捜査しており、自殺した生徒がイジメにあっているのを見て見ぬふりをしたことに罪悪感を抱いていた蒼は、校庭に火の玉が飛んでいるなど心霊体験をする。
蒼は遥の彼氏である幼馴染で剣道部主将、正義漢でもある松本考太に憧れと劣等感を抱いているが、打ち明けることもできない。
そんなある日、蒼は考太・遥と3人で下校しようとすると、外では赤く生暖かい大雨が降り出す。
そして11月なのに季節外れの蝉が次々と羽化し、土砂降りの後に深い霧が発生。
突如として怪奇現象に見舞われるのであった。
戦国時代にタイムスリップしていた
学校に戻った蒼たちは、教室で鎧兜を着て武装した2人の男と遭遇する。
異変に気づいて教師が駆け付けるが、2人の男に問答無用で殺されてしまう。
突然の出来事にテンパる蒼たちだが考太の機転により逃げ出し、追いかけてきた男2人を考太の剣道と蒼の弓矢、校舎の中で自殺事件の捜査をしていた刑事らと共に何とか撃退。
そこで再び濃い霧が発生、その霧が晴れると、外には安土城がそびえたっていた。
何が起きたのか全く状況が飲み込めない蒼たち。
教師や刑事、そして学校に残っていた生徒たちも狼狽えるなか、校舎の外から大勢の足軽たちが校庭に乗り込み、運動部の生徒たちを殺害し始めた。
一転してパニックとなるなか、校舎へ逃げ込む生徒たちを守る為に遥が弓矢を放つ。
その矢は敵軍を率いる蜂須賀小六郎の頬をかすめ、また刑事も拳銃で威嚇射撃。
蜂須賀はいったん立て直すために退却をするが、「蜂須賀小六郎」という実在した武将を目の当たりにした蒼は自分たちが戦国時代にタイムスリップしたことを悟るのだった。
学校の生存者をまとめる考太
人を射たことに恐怖と罪悪感を感じる遥、一方の蒼は自分が弓矢を射ることを躊躇ったせいで遥に責任を負わせてしまったことを後悔する。
事態の確認のため、生き残った教師や生徒たちはみな体育館に集まる。
生徒会長の考太が皆を取りまとめ、自分たちが戦国時代にタイムスリップしたこと、そして自分たちの力でこの状況を乗り越えなければならないことを伝え、各部活の点呼を指示。
残った生徒たちは217人。
現代からタイムスリップしたこの人数で戦国の世を生き延びなければならない。
生きのびるためのキーマンは日本史マニアの蒼。
蒼・考太・遥の3人は必ず3人で元の世界に帰ることを誓いあうのだった。
外の偵察に出るが…
不安なまま翌朝を迎え、考太の提案で各部からの選抜メンバーで有志の偵察隊2チームを結成する。
考太は正門チーム、蒼は北門チームへ入り、それぞれ校舎の外へ偵察へ。
蒼達が到着した北門の先は、昨日とは打って変わって草木が生い茂る森。
そして間もなくして潜んでいた足軽たちの襲撃を受けることとなる。
引率の教師が殺され動揺しながらも、生きるためにこの異様な状況を受け入れて死に物狂いで反撃する覚悟を固める偵察隊。
足軽たちはよく見れば貧相な衣装を纏っており、武士ではなく百姓である様子。
アメフト部の高橋や剣道部の植田らと連携して百姓たちを撃退した蒼たちは、森を抜けた先に百姓たちの拠点と思わしき村を発見する。
ひとまず校舎に報告しに戻ろうとした矢先、蒼たちは学校の方角から黒い煙が立ち上っていることに気づくのであった。
学校を襲撃していたのはあの秀吉
蒼の脳裏に真っ先に浮かんだのは遥の安否。
急いで学校へ戻ると、そこは既に何者かに襲撃を受けているところであった。
屋上からは女生徒が落下死。
校舎内に足を踏み入れた蒼たちは、教室で生徒を脅迫しながら日本史の教科書の情報について拷問している蜂須賀とその主君である羽柴秀吉がいた。
目の前で生徒達を殺しているのはあの秀吉―。
蒼は今までの生活が一変してしまったことを悟るのだった。
【1巻のまとめ】
滋賀県にあるスポーツ強豪校・星徳高校を突如として怪奇現象が襲い、生徒や校舎まるごと戦国時代にタイムスリップした。
わけも分からないまま足軽たちの襲撃を受けて次々と命を落とす生徒たち。
弓道部で日本史オタクの西野蒼は、同じ弓道部の瀬野遥に想いを寄せつつも、親友で遥の彼氏でもある生徒会長の松本考太と共に皆をまとめて生きて現代に帰る方法を誓い合う。
不安な夜を過ごし、翌朝に各運動部の有力者を集めてそれぞれ偵察に出た蒼と考太。
しかしその間に校舎が再び襲撃を受けてしまう。
急いで校舎に戻った蒼が見たのは、教室で生徒を脅迫しながら日本史の教科書の情報について拷問している実在した武将・蜂須賀小六郎とその主君である羽柴秀吉だった。
秀吉を前にした蒼たちの運命やいかに―。
次巻へ続きます。
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